Com5thFlt@COM5THFLT·6月15日輸入理論でない、日本人の案出した「理論」を簡単に「学術理論」として受容するほど、日本社会学会は寛大ではないですから。どう考えても「当事者研究」は異例中の異例の扱いを受けています。引用ツイート伊藤絵美@emiemi14 · 2018年7月31日当事者研究について原稿を書いていて、その英語表記に迷い、向谷地さんに相談したところ、いろいろとご示唆をいただき、その結果「Tojisha kenkyu」のイタリック体でいくことにした。そうだよね。世界に誇れる当事者研究だもの。日本語のまま固有名詞にする、というのは至極納得。11016
Com5thFlt@COM5THFLT·6月15日慰安婦問題で上野が左翼の吉見義明を「文書史料至上主義」と攻撃したのは、共産党の力で「当事者研究」へパラダイム転換を終えた社会学と証拠に基づく史学の対立で、前者が共産党の利益のために行われたものであれば、いくら吉見の方が党に近くても、最初から上野の勝利は決まっていたと言えそうです。1716
Com5thFlt@COM5THFLT·6月15日そもそも外国のマトモな学会誌の査読者選びには「利益相反」の規定がありますからね。論文執筆者自身が直接の利害関係者である「当事者研究」の論文が、学術論文として認められるとは思えません。 https://cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/990520sinsa.html…1711
上山和樹@ueyamakzk·6月15日「公正なジャッジが必要な場には、利害当事者は入れるな」という要請の扱い。 最近の性暴力事案では、「検証する側」の委員に「検証される側」の関係者がいることが問題になってました→ https://osadanna.theletter.jp/posts/6eec2950-cb77-11eb-9e0a-f9d12adace44… しかしそれでいくと、フェミニズムの論文の査読をフェミニスト女性がやるのは…?センシティブな内容が含まれている可能性のあるメディアです。設定を変更表示1610
上山和樹@ueyamakzk·6月15日そもそもマルクス主義では、虐げられた者こそが自らの利害を説明しなおし、そこから状況を変えねばならないわけで、「中立はあり得ない」という想定だと思います。(中立を気取るのは「ブルジョア・イデオロギー」とされる) こういう政治系の議論では、査読者は常に利害当事者がやってる想定になる。179
Com5thFlt@COM5THFLT·6月15日外国の学会誌では、査読者選びについて「利益相反」の問題は明文規定されている所が多いですから、その手の論文は「政治論文」に数えられ、「学術論文」扱いは、少なくとも日本ほどにはされていないのでは?146
Com5thFlt@COM5THFLT·6月15日日本のようにフェミニズムがイデオロギー的に上野派=代々木一色で固まっている、ということは欧米ではないのでは? 欧米の女性史研究は日本のような反米マルクス主義一本ではなく、女性の進出先として軍隊をポジティブに捉えている本も少なくないです。上野派が都合の悪い本を日本語訳しないだけで。31214
Com5thFlt@COM5THFLT·6月15日たとえば、 "Clipped Wings: The Rise and Fall of the Women Airforce Service Pilots (WASPs) of World War II" by Molly Merryman Published by: NYU PressClipped WingsRevives the overlooked stories of pioneering women aviators, who are also featured in the forthcoming documentary film Coming Home: Fight for a LegacyDuring ...nyupress.org144
上山和樹@ueyamakzk·6月15日ありがとうございます。ただ、軍隊をめぐるイデオロギー云々より、 「利害当事者が査読や検証の任に当たること」をどう考えるか、が焦点ではないでしょうか。 どう論じようとも避けがたく当事者性の問題が出てしまう政治的テーマを、どう扱うか。そこが世界中で、ひどい混乱状況にあると思います。245
狸穴猫/松村りか@mamiananeko·6月15日当時者研究(的研究含め)の学術方面に関わる問題点、だいたいこんなところでしょうかね? 1)一個人の主観を学術研究扱いすること 2)一人の観測者による単一人物に対する観測を「当事者研究」と位置付けること →続く395
上山和樹@ueyamakzk·6月15日松村さんの整理に加えて、「批評の禁止」(斎藤環)があると思うんです。 自助グループではお互いの発言への批判が禁じられることが多いですが、あれを学問研究でやる。 アール・ブリュット(art brut)じゃなくて、エチュード・ブリュット(étude brute)です、いわば。センシティブな内容が含まれている可能性のあるメディアです。設定を変更表示286
上山和樹@ueyamakzk·6月15日学問研究というのは厳しいディシプリンや物証に基づき、《忌憚ない相互批判》が必須のはずなのに、当事者研究では批判は禁じられる。アール・ブリュットで作品への批判が禁じられるように。 アートでは市場ができましたが、「当事者研究=エチュード・ブリュット」での研究成果はどういう位置づけか。269
上山和樹@ueyamakzk·6月15日「いやアール・ブリュットだって批評されてるぞ」とおっしゃるかたは、ぜひこの斎藤環の主張に直接の反論をお願いします→ https://technique.hateblo.jp/entry/20131115 斎藤環は「批評の禁止」とか言うくせに、当事者ポジションの私の主張に激怒して政治的に排除したわけで、言ってることとやってることが矛盾してます。センシティブな内容が含まれている可能性のあるメディアです。設定を変更表示267
上山和樹@ueyamakzk·6月15日私の反論は正規の学問教育の成果というわけではないので、その意味ではまさに「当事者研究 エチュード・ブリュット」的な主張だったのですが(当事者ポジションに置かれることそのものについての当事者研究)、 斎藤環氏は、その研究成果を政治的に排除した。145
Com5thFlt@COM5THFLT·6月15日上野千鶴子が吉見義明を「文書史料至上主義」と攻撃した時(1997年)、「歴史」"his story"は「男の歴史」で「女の歴史」"her story"に証拠はいらない、と主張した訳ですが、斎藤環と上野千鶴子、どちらの方が「当事者絶対主義」みたいなことを言い出したのでしょうか?166
上山和樹@ueyamakzk·6月15日>《「女の歴史」"her story"に証拠はいらない》 本当ですかこれ…すごいな。 90年代終盤の事情はよく存じませんが、「当事者絶対主義みたいなこと」については、左派イデオロギーの暗黙の前提をこの辺の人たちが表舞台で強調・確認した、という感じではないでしょうか。起源というより。145
上山和樹@ueyamakzk·6月15日斎藤環については、1998年にPHP新書『社会的ひきこもり』が出て、しばらくは家父長的なスタンスと見做されていたと思います。それを東京シューレ界隈などに強く批判されて、変わってきたところもあるのでは。(斎藤環の筑波大での師匠は稲村博といって、東京シューレから激烈に批判された人です)257
ぽん教授(半非実在系)@ponatky·6月15日https://medicalnote.jp/contents/150722-000005-CTDROY… これ(2015年)を読む限り師匠の稲村に対するスタンスは「やりすぎではあるが非常に先見の明があり、大きな影響を受けた」とありますね。『戦闘美少女の精神分析』を2000年に書いて以来、所謂ポストモダン系の知識人と交流を始めたみたいですので、上野の方が先ではないかと。ひきこもりという概念の歴史(1) 稲村博先生と斎藤環先生「ひきこもり」という言葉は今では広く普及し、認知されるに至りました。こうなるまでには、この問題の本質に気付き、何とかしなくてはと苦労した先人たちが積み重ねてきた歴史があります。その先人の一人が稲村博先生です。かつて稲村先生に師事し、現...medicalnote.jp146
ぽん教授(半非実在系)@ponatky·6月15日https://ci.nii.ac.jp/naid/40020144379… オープンダイアローグについて言及した論文で一番古いものが2014年。ここからでも傍証になりますね。CiNii 論文 - オープンダイアローグ(開かれた対話)が統合失調症の治療風景を変える可能性について : @2014年3月24日 医学書院ナーシングカフェ講演より (特集 フィンランドで効果を...オープンダイアローグ(開かれた対話)が統合失調症の治療風景を変える可能性について : @2014年3月24日 医学書院ナーシングカフェ講演より (特集 フィンランドで効果を上げる驚きの救急対応 オープンダイアローグ) 斎藤 環 精神看護 17(4), 7-18, 2014-07ci.nii.ac.jp134
狸穴猫/松村りか@mamiananeko·6月15日べてるの家で「自己研究」としてされていた活動が2000年以降に「当事者研究」に名前が変わったようなんですよねえ。 なぜ変わったのか?は大きな問題です。256
ぽん教授(半非実在系)@ponatky·6月15日https://ci.nii.ac.jp/naid/40005188203… これが一番古いべてるの家の当事者研究という文字列を含むタイトルのもののようですね。2002年。上野千鶴子の新書がその翌年。2002年前後に何があったんでしょうね。CiNii 論文 - 焦点2 べてるの家の<当事者研究>が専門家にもたらすもの焦点2 べてるの家の<当事者研究>が専門家にもたらすもの 信田 さよ子 精神看護 5(4), 77-82, 2002-07ci.nii.ac.jp235
上山和樹@ueyamakzk返信先: @ponatkyさん、@mamiananekoさん、他3人ここら辺の経緯については、もう少し慎重に調べたほうがいいと思います。 補助線として、1998年に乙武洋匡『五体不満足』、2000年に大平光代『だから、あなたも生きぬいて』がミリオンセラーになり、講談社の「当事者本」シリーズが劇的に認知されます。(2001年の拙著もその枠です)午後4:51 · 2021年6月15日·Twitter Web App6 件のリツイート8 件のいいね