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ボカロPが教える歌ってみたのMIXの仕方(ピッチ補正)その2
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ボカロPが教える歌ってみたのMIXの仕方(ピッチ補正)その2

2015-01-02 20:30
    他記事はこちらに移行しています http://lameortdtm.hatenablog.com/

    LAMEに歌ってみたMIXを依頼する場合はこちら

    新たにその6を書きました。

    削除されているため下記リンクから音源をどうぞ。
    【初投稿】感情泥棒【歌ってみた】優兎。


    その1…ar690065
    その2…ar696994

    その2.5…ar699638
    その3…ar703566
    その4…ar704215
    その5…ar770454

    その6…ar1248262


    では実際にやっていきましょう!
    難しい言葉も出てきますが頑張ってやってみましょう!



    STEP3 ピッチ補正やハモリ作り続き

    ピッチ補正をより細かく行うテクニックを紹介します。



    ノートを選択してCtrlを押しながらノートを上下に動かしてみてください。





    このように平坦にさせたり逆に音程のブレを強くすることが出来ます。
    ロングトーンでブレが大きい場合にこれで少し平坦にさせると良いかもしれません。

    続いてAltを押しながらノート選択してみましょう。





    このように音程を傾けたりすることができます。
    こうすることで不自然な音程の動きをしている場合に補正することが出来ます。

    まずはメロディをこのようなテクニックを使って原曲の音程と比べながら補正していきましょう。

    メロディのピッチ補正やタイミングの補正が終わったら、ボーカルのデータをコピーします。



    コピーをした後、トラック下の何もないところで貼り付け。



    2つになりましたね。分かりやすく「Vocal Chorus」や「ハモリ」とでも変えておくといいかもしれません。音量を少し下げました。ここでは-2.0dbにしました。

    ではコピーしたボーカルデータをダブルクリック。



    上部に虫眼鏡のようなアイコンで縮小や拡大が出来るものがあります。
    全体を縮めて選択しやすいようにしましょう。横にドラッグしてAメロからBメロまで選択しました。サビはキーが違うためここではBメロまでです。またアイテム設定で正しいキーが選択されているかを確認しておきましょう。ここではF、サビでGですね。

    なお再生はスペースキーで行うことが出来ます。
    便利ですから慣れておきましょう。

    選択後右クリック。「度数指定ピッチシフト」からハモリを作るのですが、上ハモリと下ハモリがあります。上ハモリの場合は3度。下ハモリの場合は-3度にします。

    実際はこんな単純な話ではないのですが3度にしておけば、とりあえず大丈夫です。不自然なところは一音一音直していきましょう。

    稀に4度のハモリなどがあります(日向電工さんの楽曲など)。3度で不自然な場合は4度を試してみてください。



    原曲を聴いても上ハモリか下ハモリなのかよく分からないという方は原曲のハモリに関わらずどちらかを作る…で良いでしょう。原曲が上ハモリだからといって下ハモリを付けていいというわけではありません。

    なお感情泥棒はAメロBメロが上ハモリ。サビになると下ハモリになるという構成のようです。



    ではもっと拡大してみましょう。





    そのキーで使える音程は点線ではなく直線になっています。メロディと同様に
    点線部分に音が来なければとりあえず大丈夫です!
    また、ハモリは直線1つ飛ばしになっていると思います。
    (画像ではそうなっていないのですが…)

    直線1つ飛ばし…簡単に言うとこれが3度です。ハモリを生成するのではなく、既にハモリを録音している場合は、メロディに対して直線1つ飛ばしで補正をすると良いですよ。

    コードの問題でうまくいかない場合は綺麗になる音程を探してください。



    大変ですね…。

    さてまだ終わりではありません。次に転調しているサビのハモリに取り掛かっていきます。
    (転調していない楽曲ではしなくて大丈夫です)



    サビのキーは「G」でしたね。というわけでアイテム設定からキーを「G/Em」に変えます。
    (現在のバージョンではGとEmが別々になっているため「G」を選択する)

    そして先程のABメロのように選択しピッチを変えます。今度は下ハモリにするため「度数指定ピッチシフト」から「-3度」でピッチをずらします。



    再びキーが戻る二番の編集をする際にキーの設定を直すことを忘れないで下さい。

    ではVocalshifter全ての作業が終わったら書き出しをしましょう。
    メロディとハモリ2つのトラックを書き出します。
    書き出したいトラックをソロにしてください。



    書き出したいトラックをソロにしたら「ファイル」から「Waveファイル出力」。
    2つのトラックを書き出しましょう。書き出し先はどこでも構いませんが、ここでは分かりやすくデスクトップに保存しましょう。

    もっと簡単な方法ありました。



    書き出したいトラックを右クリックから「選択トラックをWaveファイルに出力」を選んでください。



    音声はモノラルですから、モノラルになっていることを確認してください。


    STEP4 DAWを使ったMIX

    ※以降の作業は当時のやり方であり多くの不備があります。

    では書き出したら早速DAWに読み込んでみましょう。



    Vocalshifterでの編集の際にタイミングをズラしていたため、読み込んだ際にズレてしまいました。ですからあらかじめ読み込んでおいた元のボーカルとタイミングを合わせます。またVocalShifterから書き出す前にタイミングをもとに戻してから書き出すという方法でも解決します。

    そしてここで「ノーマライズ」という作業を行います。出来れば行っておいたほうがよいでしょう。音の波形を見ると余白がありますよね?ノーマライズをすることでこの余白を詰めてくれます。DAWによってノーマライズの仕方は異なりますからお手数かもしれませんが、みなさんご自身でお調べください。

    Cubaseの場合はオーディオを選択し「Audio」→「処理」→「ノーマライズ」で行います。

    ノーマライズは行わないほうがいいです。歌ったトラックが複数の場合それぞれ音量が揃わず変わってしまう可能性があるからです。



    では音量調節をしましょう。ここではざっくりとした調整で構いません。メロディよりハモリが小さく、そして声がはっきり聞こえるようオケを調節してください。またこの際「マスタートラック」の音量が0dbを越えないように音は小さめに調節します。

    音が小さいため、MIX作業の際はオーディオインターフェースなどの出力を大きくして作業します。




    次回から、MIXの要となるコンプレッサーやEQ、リバーブといったエフェクトの使い方をご説明します。

    ※追記

    当時の僕は肝心な事を忘れていました。それはテンポを設定することです。

    その1でWavetoneの解析によってテンポが「138」ということが分かりました。

    DAW側でもテンポを設定しておきましょう!



    拍の頭も合わせておきましょう。こうすることで作業がしやすくなります。

    というか基本の基本です。絶対にやっておきましょう。
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