長野電鉄(長野市)と綿半ホールディングス(HD、飯田市)は23日、長野市権堂町の旧イトーヨーカドー長野店の建物を改築し、「綿半スーパーセンター権堂店」を出店すると発表した。これまで綿半HD傘下の綿半ホームエイド(長野市)が生鮮食品を扱う方針は判明していたが、日用品の販売やテナントが入るフロアも設け、複合商業施設とする構想を初めて示した。
建物は5階建てから地上2階、地下1階に減築する工事が進んでいる。長野電鉄が建物を引き続き所有し、綿半ホームエイドが綿半スーパーセンターの運営を担う。7月中に内部や屋上の改装工事に着手し、2022年春に開業する見通し。
新店舗の売り場面積は約5300平方メートル。屋上に106台分の駐車場を設ける。地下1階に生鮮食品や総菜を扱う食品スーパー、地上1階にペット用品や医薬品などのホームセンターを配置する。2階はテナントフロアとし、英語を学べる学童保育やインテリア用品販売などを予定する。
23日、綿半HDの野原勇社長と長野電鉄の笠原甲一社長が長野市内で記者会見した。野原社長は「活気のある商店街のような雰囲気で、お客さまとのコミュニケーションを重視した店舗にしたい」。笠原社長は「中心市街地の活力の再生につながる」とし、新店舗に近い権堂駅の機能強化を検討しているとした。
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