とある三兄妹のデンドロ記録:Re   作:貴司崎

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前回のあらすじ:兄「馬を買いに来た……のだが、思ったより種類が多いな」妹「これだけ多いと迷うね」末妹「ですねー」


馬を買おう!

 □テイムモンスター専門店 【拳士(ボクサー)】ミュウ・ウィステリア

 

 さて、兄様の昔の話を聞いたりと色々ありましたが、現在私達は移動用の“足”となるテイムモンスターを手に入れる為に従魔師ギルド直轄の専門店に来て、そこで売られている馬型モンスターを見ています。

 ……別に移動に使えれば馬型モンスターである必要は無いのですが、兄様と姉様が《乗馬》スキルを覚えているので馬型モンスターなら上手く使えるのではないかと考えてそこから選ぶ事にしたのです。

 

「……しかし、この店には馬型モンスターが沢山置いてありますね。騎士は馬に乗る事が多いらしいですし、騎士の国と呼ばれるアルターらしいとも言えますが」

「騎士系のジョブだと《乗馬》スキルを覚えるからな。……低いAGIを騎馬の機動力で補うのが騎士系ジョブの基本だと騎士団の人達から聞いた事がある」

「……ふむふむ、キチンと躾けられていて騎手の言う事を素直に聞いてくれる【ウォーホース】に、気性は荒いが高い物理ステータスを有する【ワイルドホース】ねー。他にも色々取り揃えているみたい」

 

 姉様の言う通り、他にもAGIに特化している速度重視の【疾風駿馬(ゲイルホース)】とか、HP・ENDが高い耐久型の【ブラックホース】、火属性攻撃が可能な【フレイムホース】、雷属性攻撃が可能な【ライトニングホース】などなど様々な種類のモンスターが売られているのです。

 ……しかし、こうして売られている馬型モンスターを見ていると、少し気になる事がありますね。

 

「……同じぐらいのステータスの馬型モンスターでも属性攻撃が出来るタイプのやつは、それ以外のやつと比べても値段が二、三割程安いですね。如何してでしょうか?」

「確かに本当だね。……こういうのは属性攻撃とかが出来る方が高くつくのが普通じゃなかったっけ?」

「ふむ、どうやら“属性攻撃が出来る”馬型モンスターの値段だけが、他の同格の馬型モンスターと比べてやや低くなっている様だな。……気になるしちょっと店員さんに聞いてみるか」

 

 そういう訳で兄様がその事について詳しく聞く為に近くにいた中年の店員さんに声を掛けました……このお店でモンスターを直に見たい時には【従魔師(テイマー)】のジョブに就いている店員に頼んで【ジュエル】から出してもらう形式になっているので、その為に何人かの人が店のいくつかの場所に分かれて常駐しているのです。

 ……その定員さんも流石はプロと言う事なのか私達の疑問に対して丁寧に回答してくれました。

 

「ああ、それはですね属性攻撃を持った馬型……と言うか、騎乗用モンスターはかなり使()()()()()人気が無いから値段が下がっているんですよ」

「それはどうして? 馬が攻撃出来れば手数が二倍になって強そうじゃない?」

 

 姉様の言う通り騎馬と騎乗者が同時攻撃とか出来たら強そうなのです……以前に見たリリィさんは騎馬であるティルルとの連携で自分達よりも強い<UBM(ユニーク・ボス・モンスター)>の【ヴァルシオン】と互角に渡り合っていましたし。

 

「“それが出来る”騎乗用モンスターなら、むしろ大人気で同格のモンスターの二倍から三倍以上の値段がするんですが……問題はその手の訓練を積んでいない普通の騎乗出来るモンスターだと、騎乗者に影響を齎さずに属性攻撃が出来ない事なんですよね」

「……それは騎乗用モンスターの攻撃で騎乗者にまでダメージを受けてしまうと言う事ですか?」

「そうなりますね。特に天属性攻撃を行うモンスターの場合には騎乗者を避けて攻撃するのが難しいので、そうなる事が多いです。……また、海属性でも氷属性などでは同じ事になりますし、地属性でも騎乗者に考慮した地面の操作が上手く行かずに落馬するなどのケースがありますね」

 

 尚、ペガサスやユニコーンの様な元々高度なスキル運用技術を持っている種類のモンスターであれば、騎乗者に影響を与えずにスキルを行使出来るそうですが……そういったモンスターは希少なので店にも殆ど出回らず、売られたとしても先程言った通り非常に高値になるとの事です。

 ……勿論、テイムしたばかりでは騎乗者に考慮した戦闘が出来ないモンスターであっても、ちゃんとした訓練によって技術を身に付ければ騎乗者との連携攻撃とかも出来る様にはなるのですが、それは非常に手間がかかり専門の【調教師(トレーナー)】や【飼育者(ブリーダー)】などで無ければ難しいそうです。

 

「特にこの国だと馬型のモンスターを求められるのは騎士のジョブに就いている人が多いので、そこまでの訓練を行うのが難しいのです。なので結果として余計なスキルがある馬型モンスターよりも単純にステータスが高い馬型モンスターの人気があるんですよ」

「成る程……色々教えて下さってありがとうございました」

「いえいえ、これも仕事ですから。モンスターが見たいなどの要件が有ればまたご遠慮無く声を掛けて下さって結構ですよ。……それでは引き続き当店をお楽しみ下さい」

 

 そうして大変丁寧な説明をしてくれた店員さんは去っていきました……しかし、騎乗用のモンスターにはそう言った注意点もあるんですね。馬車を引かせるだけなら問題は無いみたいですが、騎乗したままの戦闘だと色々と気を使わなければならないみたいです。

 

「では、色々と騎乗モンスターについての裏事情が聞けた所でどうするべきか。……改めて整理すると欲しいモンスターの条件が『馬車が引けてそこそこの値段』だけだと曖昧過ぎて決め手に欠ける感じか。もう少し条件を明確にした方がいいか」

「戦闘が出来るか出来ないか、騎乗しながらそれをやれるかとかですかね。……とりあえず条件を改めて設定して該当するのが無ければ条件を緩める感じでしょうか」

「店内を見てるとテイムモンスターの種類が思ったより多かったからね。馬型に限定しても」

 

 そう言う訳で私達は改めて『自分達が欲しいテイムモンスター』について話し合ったのですが、これがなかなか難航したのです……最初から“とりあえず移動用の乗り物として使えるヤツが有れば買ってみても良いかな”ぐらいの気持ちで来たので、明確な基準を設定するのに手間取ってしまったのです。

 ……このまま長時間話し合うと店内に居る他の客の迷惑になりそうだったので、とりあえず私達は店にあった休憩スペースに移動する事にしました。

 

「やっぱりテイムモンスターとはいえ新しい仲間を迎えるのですからもっと真剣に話し合っておくべきでしたね。……駒として使い捨てるなら適当でも良かったかもしれませんが、私達は皆そう言う事が出来る性格では無いのです」

「そうだねー。……とりあえず選ぶのは馬型モンスターからにしよう。ここでブレると延々と店内にある様々なモンスターを見て回る事になりそうだし」

「それと戦闘能力もだな。……俺達はミカの“直感”によって厄介事に巻き込まれる確率が高いし、資金が許す限りで強いモンスターを買うべきだろう。……騎乗して戦うかに関しては二の次で。俺は今の所騎乗戦闘を行う気は無いし、馬車を引かせるだけなら問題無いという話だしな。訓練次第では出来る様になるみたいだし、先を見据えて将来性重視で」

「……でも、確かモンスターってティアンと同じ様に最大レベルが決まってるんだよね? 将来性重視でって事は潜在能力とかも見るの?」

 

 ミメが言ったその言葉を聞いた私達はちょっと黙り込んでしまいました……以前に掲示板とかで調べた所によると普通はモンスターの潜在能力とかは分からないらしいです。テイムモンスターの紹介にも潜在能力までは書かれていませんでしたしね。

 ……と、本来なら分かり用の無い潜在能力なんて考えずに強いモンスターを選べばいいのでしょうが、幸か不幸か私達には()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()技術を持っている人が居る訳で……。

 

「……ミカ、お前の“直感”でモンスターの潜在能力とか分からないのか?」

「無茶言わないでよお兄ちゃん。私の“直感”って基本的に危険が事前に分かるとかぐらいなんだからね。……むしろ、そう言うのはミュウちゃんの専門じゃない? 見ただけで相手の実力を見破れるとか言ってたじゃん」

「まあ、以前見たティルルさんやデュラルさんを参考にして馬の実力を図るぐらいは出来るかもしれませんが……そもそも、私では“相手が強いか”は分かりますが“相手がこれから強くなるか”は分かりませんよ」

 

 ……ええ、人間と言うのは出来ないと分かっていれば諦めもつくんですが、“出来るかもしれない”と分かるとその可能性を考えてしまうんですよねー。

 

「……よし、潜在能力の事は考えない様にしよう。ミカのもミュウちゃんのもどちらも確実なものでは無いしな。……それにあんまりこだわり過ぎるとポケモンのタマゴ厳選みたいになりそうだ」

「普通のゲームなら『逃がす』コマンドだけで済みそうだけど、この世界で同じ事やったら大変な事になりそうだからね。……自転車走らせるだけでタマゴが孵化する訳でも無いだろうし」

「なんかゴメンね。ボクが変な事を言ったから……」

「別にミメは悪く無いですよ。ただ私達がちょっと優柔不断だっただけですし。……三人共ポケモンで最初の三匹を選ぶ時には結構悩むタイプですからね」

 

 さて、ちょっと話が別のゲーム(ポケモン)の事になって来たので、私達は一旦潜在能力に関する話は切り上げました……ですが、実物を見てから決めるのは悪く無い方法だと思ったので、条件に合いそうなモンスターをいくつか選び店員さんに頼んで見せて貰う事にしたのです。

 ……まあ、今日中に決めなければならない訳でも無いですし、じっくりと考えましょうか。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 □テイムモンスター専門店 【聖騎士(パラディン)】レント・ウィステリア

 

「……すみません。見たいモンスターを色々と頼んでしまって」

「いえいえ、お気になさらないで下さい。お客様達の様にいくつかの候補から直に見て決めるという人は結構多くいますから」

 

 そう言う訳で俺達は候補のテイムモンスターを直に見て欲しいものを選ぶ為、さっきと同じ店員さんに連れられて店舗の裏手にある大型の檻がある広場までやって来ていた。

 ……ちなみにこの檻は外側から操作する事で【ジュエル】内のモンスターを檻の中に召喚出来る仕組みになっているらしく、客の安全確保の為に内側に結界が貼ってあると店員さんに説明された。

 

「まあ、ここで売られているモンスターは全てテイム済みなので危険はそこまで無いんですけどね。……万が一の事があれば私がどうにかしますし」

「店員さん結構強そうですからね」

 

 ……ミュウちゃんの言う通り、この店員さんを《看破》したところ合計レベル400の【高位従魔師(ハイ・テイマー)】だったし、手にも自分用の【ジュエル】をつけてるからな。

 

「ハハハ、これでも昔はテイマーとして戦っていましたからね。……それではご指定のモンスターを見ていきましょうか」

 

 そう言った店員さんは檻に備え付けられたパネルの様な物に【ジュエル】を取り付けて操作して、その中にモンスターを檻の内側に解放していった。

 

 

 ◇

 

 

『HIHI〜〜〜N!!!』

「まずはこの【ブレイズ・ワイルドホース】ですね。高い物理ステータスを持ちながらも身体に炎を纏う事が出来て、炎を纏った物理攻撃を得意とするモンスターです」

「……ふむ、中々強そうな雰囲気を感じるのです」

「でも、この炎って騎乗者や引いている馬車には干渉するんですか?」

「それに関しては身体の炎はオンオフ出来る仕組みになっていますよ。……言う事を聞かせる事が出来ればですが」

「ちょっと気性が荒そうな感じだし、直ぐにこっちの言う事を聞かせられるかどうか。……とりあえず保留で次を見ていこうか」

 

 

 ◇

 

 

『BURURURU……』

「次はこちらの【疾風亜竜駿馬(ゲイル・デミドラグホース)】です。……これはオススメですね。属性攻撃などを覚えていない分ステータス……特にAGIが高く、瞬間的にそれを強化するスキルもあるので騎馬として使うならいい選択だと思いますよ」

「ふむ《看破》……STRもそこそこあるから馬車を引かせる事も出来そうだな。気性も大人しめみたいだし」

「ただ、戦闘は余り好きそうな雰囲気がしないですね。どちらかというと逃げる方が得意そうな気がします」

「それに亜竜級だから値段も高いよ。300万リル以上する」

「うーん、予算的にちょっとオーバーかなー。……これも保留にして次行ってみよう」

 

 

 ◇

 

 

『GUUUUU……』

「皆さん中々見る目がありますね。……それはともかくとして、次はこちらの【グランド・ウォーホース】です。名前通りに地属性のスキルを覚えていて、高いHPとENDを持つ耐久型のモンスターですよ」

「これも中々強そうですね。とても戦闘に慣れている雰囲気があるのです」

「……うーん、でもなんか危険な感じがするんだけど……」

「うむ、こちら……というか人間に恨みを持っている感じなんだが。目に憎悪の色がある」

「……ええと、どうやら全滅させて最後に残った一頭をテイムしたと資料には書かれていましたね。……モンスターには個人主義が多いんですが、仲間思いの個体もそれなりに居ますから」

「新しい仲間とは仲良くしたいしこれは無しかな」

 

 

 ◇

 

 

 ……と、その後も色々な馬型モンスターを見て来たのだが“コレ”と言った個体を見つける事は出来なかった。

 

「……うむ、ちょっとえり好みをし過ぎているか?」

「いえ、どちらかと言うと皆さんの見る目が()()()()()のが原因ですかね。……普通の新人テイマーではモンスターのステータスは見れても個性や性格までは見抜けませんが、皆さんはそう言った所まで気にしていますからね」

 

 店員さん曰く、ステータスだけ見てモンスターを買って性格や個性の不理解で苦労するのが新人テイマーのお約束らしい……まあ、そう言った経験を積んでテイマーは成長するものだと店員さんはしみじみと言っていたが。

 

「うーん、でもなんかアラ探しになってる気がする。……次で最後だし買うと決めた時にはこれ以上モンスターを見ずに今まで出た中から選ぼう」

「まあ、そうだな。……それじゃあ最後のヤツをお願いします」

「はい、分かりました。最後のはコレですね……【ライトニング・ストライクホース】です」

『BURURURU!』

 

 そうして現れたのは深い青の身体に金色の鬣を持ち全身が僅かに帯電している一頭の馬型モンスターだった……ふむ、帯電していると言う事はこっちを威嚇しているのか? 

 ……いや、これは威嚇して見せる事でこっちの反応を観察してる感じかな。コイツの目は何というかコッチを見定めている様だし。

 

「なんか威嚇してるね、気性が荒いのかな?」

「違いますよミメ。コイツは凄く冷静ですし、威嚇もブラフですね。……後、雰囲気的には今までの中で一番戦い慣れてる感じがします」

「帯電はしてるけど危険な感じはしないしねー」

「それに反応から見てこちらの言葉は理解出来ているようだしな。知性も高い様だ」

『……BURURURU』

 

 その【ライトニング・ストライクホース】はこちらの会話を理解したのか帯電を引っ込めて大人しくなった……また《看破》でステータスを見ても同レベル帯のモンスターとしては中々だし、属性攻撃が出来るという事で値段も50万リルとリーズナブルだし。

 

「もう、コイツでいいんじゃないか? こっちのいう事を聞いてくれそうな知性があるのは中々いないと思うが」

「戦闘センスも高そうなので騎乗戦闘も少し訓練すれば大丈夫な気がします」

「何より私の“直感”でも致命的な危険は無さそうだし……それにこれ以上グダグダしたくはないし、ここではっきりと決めちゃおう。……すみません店員さん、この仔を買います!」

「はい、分かりました。中々良い買い物をしたと思いますよ。……それではご精算に参りましょうか」

 

 そんな訳で俺達は表の店内に戻ってカウンターでこの【ライトニング・ストライクホース】を購入したのだった……ついでに割と軍資金が余ったので、主に騎士が使っているという高級【ジュエル】──収納出来るモンスターが一体のみである代わりに各種機能が充実していて値段もそこそこ安いタイプ──も買っておいた。

 ……これは自身の騎馬しか持つ事が無い騎士みたいにテイムモンスターを一体しか持たない人間用の【ジュエル】らしい。俺は今の所本格的にテイマーをやる気はないからこれでいいだろう。

 

「それで【ジュエル】は俺持ちでいいか?」

「それでいいと思うよ。お兄ちゃんは騎士系の上級職に就いてるし」

「後、兄様であれば後で【従魔師】に就いたりも出来るでしょうしね。……では、これからフィールドでその子と本格的な顔合わせになりますか、テイムモンスターを街中で出す訳にもいきませんし」

「名前も決めないとね」

 

 そんな感じで、俺達は新しい仲間である【ライトニング・ストライクホース】を手に入れたのだった……これで本格的な旅行に行くのも大分現実味を帯びてきたかな。




あとがき・各種設定解説

兄:性格判断担当
・性格判断担当なのは元々観察力が普通に高い+小学生の妹達と比べた人生経験の差。

末妹:戦闘技術判断担当
・尚、末妹が判断しているのはあくまで“戦闘に於ける技量”であって、レベル・ステータス的な潜在能力などはジャンルが違うので判別出来ない。

妹:万が一の時の危険察知担当
・致命的に危険な地雷モンスターを回避するのが役割。

店員さん:昔は結構な腕前のテイマーだった
・実は年齢と怪我のせいで現役を引退した後に従魔師ギルドから現在の職を斡旋された元テイマー。
・保有するテイムモンスターはまだ現役であり自身も確かな腕前を持っているので、商品であるモンスターに万が一があった時の対応要員でもある。
・彼の様に現役を引退した信頼出来る人間に職を斡旋するのもギルドの業務の一つであり、同じ様にギルド直轄の店舗やギルド自体に就職した人は他にも結構いる。

【ライトニング・ストライクホース】:名前は未定
・そこそこレアな進化をした全体的に高いステータスを持つ【ストライクホース】という種類の馬型モンスターの雷属性スキルを覚えた亜種。
・三兄妹が買った個体は強力なモンスターが多数住まう場所で生まれたかなりの実戦を潜り抜けた個体であり、その際の経験から馬型モンスターの中では珍しく“より強くなりたい”と思っている。
・素直に買われたのは三兄妹がかなり強そうだったので『このまま店に飾られているだけでは意味が無いし、コイツらについていけば強くなれるかもしれない』と思ったから。


読了ありがとうございました。
三兄妹のチームにペット枠()のお馬さんが追加。次回からは彼の名前を決めつつ旅行前の準備や王都でのやり残しをやっていく感じになるかと。

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