とある三兄妹のデンドロ記録:Re   作:貴司崎

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前回のあらすじ:【クインバース】ヤヴァい。やはりゴブリンは禍根を残さぬように皆殺しにすべき。


調査、そして接敵

 □<サウダ山道> 【戦棍騎士(メイスナイト)】ミカ・ウィステリア

 

 さてさて、例の<UBM(ユニーク・ボス・モンスター)>【心触魔刃 ヴァルシオン】を私達が、その持ち手だった【ゴブリン・キング】をリヒトさんが倒した事でこの<サウダ山道>で起きた戦闘は一先ずの決着を見た。

 だけど、その際に【ヴァルシオン】を倒された後の【ゴブリン・キング】がドロップアイテムを出さなかった事から、この事件には更なる黒幕がいるんじゃないかと追加調査が行われる事になったのです……尚、<マスター>はここで離脱しても良いと言われたけど、追加報酬目当てだったりここで帰るのは後で色々気になりそうだからといった理由で殆どが残る事にしたらしい。

 ……私の“直感”でも『この事件にはまだ黒幕が居る』って出てるし、そいつをどうにかしないと王国にかなりの被害が出る気がするから、このデンドロで出来た知人を守る為にも何とかして見つけ出さないと行けないんだよね。

 

「そういう訳で久遠たむーさん! 今こそ【ヤタガラス】の真の力を持って黒幕を見つけ出せないですかね!」

「確かにそろそろクールタイムも終わった事だし出来るか?」

「うーん……ヤタ? この事件の黒幕って追え『ムリー!』……ないみたいです」

 

 とりあえず『編集部としては隠された真実がある可能性がある以上、参加しない訳にも行くまい!』と黒幕の調査に協力してくれている<Wiki編集部>のメンバー、久遠たむーさんの【誘導神鳥 ヤタガラス】のスキルを頼みにしてたんだけど無理みたい。

 ……詳しく聞くと、さっき【ヴァルシオン】装備の【ゴブリン・キング】を見つけられたのは『ゴブリン達を指揮している【ゴブリン・キング】の位置』という設定条件にアイツらがピタリと当てはまって、かつ距離も比較的近めだったからだそう。

 だが、今回は情報が『ゴブリンを操っている黒幕』というかなり曖昧なものである事と、多分向こうの実力が非常高い事などが理由でスキルの発動条件を満たせないみたいです、との事。

 

「……うん、詰まったね。どうしようお兄ちゃん」

「お前の“直感”でどうにかならないのか? ……とりあえず、俺たちだけで判断するのもアレだから、リヒトさん達に相談するのが妥当だろう」

 

 ……と言うお兄ちゃんの助言で、私達は久遠たむーさんの<エンブリオ>などの事を含むこちら側の事情について相談してみる事にした。

 あちら側もリリィさんから【ヤタガラス】の事については聞いていたのと、私と同じ様に黒幕を早く探す必要があると判断したのか快く相談に乗ってくれた。

 

「……ふむ、それなら私がここに来る途中で大型の怪鳥に乗った二体のゴブリンが地上を監視しているのを見かけたな。こちらを見たら直ぐに離れていったしその時は地上の敵を倒す事を優先したから追えなかったが、私が持っている感知系特典武具によると南の<ネクス平原>に向かっていった様だが」

「ここから南側にいるヤツって情報が追加されたけど、どうかな?」

『…………ヤッパムリー!』

「ダメみたいですね、すみません」

 

 ふむむ、やっぱり情報の精度が足りないか黒幕は相当高位の相手なのが原因かな……私の“直感”は『確証のある情報』って訳では無いからなー。でも多分そろそろ状況が動きそうな気がするんだけど……。

 ……そうみんなが悩んでいた所でリヒトさんが持っていた通信用のアイテムに連絡が入った。

 

「リヒトだ、一体どうした? …………何! 王都南東部と南西部に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だと⁉︎ ……お前達はそのまま監視を継続、援軍には王都から追加部隊の出動を要請する」

「リヒト団長、まさか……」

「ああ……どうやら状況が動いた様だ。これから説明する」

 

 そんな連絡を受けたリヒトさんは真剣な表情になって私達に詳しく事情を説明し出した……何でもリヒトさんの指示で周辺を調査しながらこちらに合流しようとしていた騎士団(今回のクエストに西側・東側担当で参加していた人達)が、その道中でそれぞれ別の【ゴブリン・キング】が率いるゴブリンの群れを発見したらしい。

 ……基本的に【ゴブリン・キング】は周辺にいる他のゴブリンの群れを支配下に置こうとする習性があるので、こんな近い位置に三体もの【キング】が揃っているのはほぼあり得ない事なんだとか。

 

「これらの事実から今回の黒幕は生産型の<UBM>クラスのモンスター、おそらくゴブリンを出産する事に特化した上級ゴブリン【ゴブリン・クイーン】派生のヤツだと推測される。……配下を生産するタイプの<UBM>は三十年前にも一度王国付近に現れた事があり、その時は王国と隣のドライフ皇国の超級職二人が相打ちになる程の被害が出ている。この手の相手は時間を置く程戦力が増えるからなるべく早くに討伐したい。どうか協力をお願いしたい」

 

 そこまで説明してリヒトさんは私達<マスター>に対しても軽くでは有るが頭を下げて協力を要請してきた……彼程の立場の人がここまでするという事は、多分今回の黒幕を相当に危険視しているってだよね。

 ……しかし、黒幕の何所を探るにはどうすれば……ふむん、ちょっとだけティンときたアイデアがあるね。

 

「……なら久遠たむーさん、ここから南側で大量のゴブリンが集まっている場所に案内する事は出来るかな? その黒幕がゴブリン生産が得意なら自分の護衛として大量のゴブリンを近くに置いているんじゃ無いかな」

「目的地をより弱い方に設定すると?」

「確かに【ゴブリン・キング】も【ゴブリン・クイーン】も基本的に群れで行動するモンスターだからな。その可能性は十分にあるだろうし、もしダメでもゴブリンの群れを見つければ黒幕に関係する情報が入手出来るかもしれない」

 

 そういう訳で、私は“直感”的に閃いた黒幕自体ではなくその周辺に居る(と思われる)ゴブリンの群れをターゲットとして【ヤタガラス】のスキルを使う事を提案してみた。

 久遠たむーさんの言う通り“目的地”のスペックが高い程にスキル発動は難しくなるらしいから、近くにいる弱い方を代わりに目的地にするって考えである。歴戦の精鋭であるリヒトさんからも良さげな反応を貰えたしいけるかな? 

 

「ふむ、成る程。……久遠たむー、それでいけるか?」

「こればかりは試してみないと……ヤタ『ここから南側で一番近い場所にいるゴブリンの群れ』まで誘導出来る?」

『…………オッケー! デキルゼ、マカセナー!』

 

 やったね! これで良い感じの“ルート”に乗った気がする……その後に色々と話し合った結果、まずは【ヤタガラス】とリヒトさんだけを先行させて偵察する事になった。

 これはリヒトさんからの提案で『まずは向こうの情報を集めるために機動力の高い人間で偵察する必要がある。私は超超音速で飛行出来るし、索敵・隠密に使える特典武具も持っているからね。……それに相手が<UBM>なら生半可な戦力では情報を持ち帰る事も出来ないかもしれないし、私なら少なくとも逃げるぐらいは出来るだろう』という意見によるものである。

 ……流石にこれまで多くの<UBM>を倒して来たらしいリヒトさんの言葉だったので誰も反論する人は居なかった。そもそもリリィさんですら本気のリヒトさんと組んでも足手まといにしかならないらしいし。

 

「……では、宜しく頼む久遠たむー君」

「はいはーい……《神鳥の導き》! ヤタ、ゴー!」

『イッテクルゼー!』

「行ってらっしゃーい!」

 

 そうしてスキルを発動して金色の光を纏った【ヤタガラス】は真っ直ぐに南の空に飛んでいき、それを追って【ハイエンド・セイクリッド・モノペガサス】のデュラルに乗ったリヒトさんも大空に舞い上がって行ったのだった。

 ……うん、この“ルート”なら被害は最小限に抑えられる気がするけど、大丈夫だよね? 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 □<ネクス平原>上空

 

 今回の“黒幕”を調べる為に飛び立った【ヤタガラス】とアルター王国第一騎士団団長リヒト・ローランとその愛馬であるデュラルは、しばらくの飛翔の後に《神鳥の導き》が示した“目的地”へと到着していた。

 ……そこで彼らが見たものとは……。

 

「……【ゴブリン・キング】に率いられたゴブリンの群れか……」

『“モクテキチ”ハココダゼ!』

 

 彼らの眼下にあったのは一体の【ゴブリン・キング】に率いられた二百体程のゴブリンの群れが行軍している光景だった……確かに【キング】が率いる群れとしては大規模で有るだろうが、その中には黒幕と思しき<UBM>クラスのモンスターは見当たれなかった。

 ……そこでリヒトは保有する片眼鏡(モノクル)型の伝説級特典武具【索視眼鏡 ラウンドシーカー】を装備して《トライブレベル・ラウンドサーチ》──広範囲に存在する生物の位置、及びその種族と合計レベルを表示するレーダースキル──と、自身の《遠視》《看破》スキルを併用して更なる詳細情報を集めていった。

 

「……ふむ、やはり基本的には通常の【ゴブリン・キング】とゴブリン達だな。平均レベルはかなり高いが。……だが、こいつらはさっきからずっと()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。いくら【キング】が統率しているからと言って、知能がそこまで高くないゴブリン達がこのレベルの集団行動を可能としているのはやはり不自然だな」

『おそらくアレらは自然に生まれたゴブリンでは無いな。行動や思考に“雑味”が無さすぎる』

 

 彼等の言う通り眼下のゴブリン達は何かを喋る事すらせず隊列を組んだまま前進し続けていた……その余りに“雑味”が少ない動きを見たリヒトとデュラルは、今まで数多の野生モンスターと戦い続けて来た経験からアレらが【研究者(リサーチャー)】系統が作った人工モンスターなどに近い精神調整が成されていると当たりを付けた。

 

「だが、奴等が向かっている方向には人気の無い山岳地帯が有るぐらいだが……もしや、そこに黒幕がいるのかもしれん。後をつけてみるぞ。《オプティック・ハイド》」

『承知した、音は消しておく。《サウンド・キャンセラー》……【ヤタガラス】と言ったか、お主は主人の元に変えると良い。後は我々が調べておく』

『ワカッタ、ガンバレヨー』

 

 そして彼等は役目を終えた【ヤタガラス】を帰らせると共に、リヒトが装備していたマント型の逸話級特典武具【螢幻布 ホタルンガ】の《オプティック・ハイド》──自身とその騎獣の周辺に光学迷彩のフィールドを張って目視不能にするスキル──を使って姿を消した。

 更に、それと並行してデュラルが《サウンド・キャンセラー》──周辺の大気を操作して自身が発する音を外に漏れなくする風属性魔法──を使って聴覚でも自分達を捉えられない様にしつつ、やや高度を落としながらゴブリン達の後を尾けて行くのだった。

 

 

 ◇

 

 

 そうして彼等は行軍するゴブリン達に気づかれない様に細心の注意を払いつつその後を尾けて行く……しばらくするとゴブリン達は<ネクス平原>の外れにある人気の無い山岳地帯に足を進めていった。

 

「……この先には人里が無い上にそれなりの高レベルモンスターがいた筈だが、そんな気配が無くゴブリン達は進んでいるな。……これは()()()か?」

 

 そう考えた彼は再度【ラウンドシーカー】の《トライブレベル・ラウンドサーチ》を使って周辺のモンスターの分布を確認した……すると……。

 

「……思った通りか。……この先に千を超える鬼系モンスターの反応がある。しかもかなりの割合が高レベルの上級モンスターだな」

『だとすると相当な戦力だな。……【ゴブリン・キング】の支援や高い頭脳を与えられていると思しき奴等の連携を考えれば、ここら一体の高レベルモンスターを狩り尽くせたとしても不思議では無いか』

 

 そんな会話をしつつ彼等はゴブリン達の尾行を続行していき、ついに彼等の拠点まで辿りつく事が出来た……そこで彼等が見たモノは……。

 

「…………まさか、ここまでの勢力を作り上げていたとはな。複数の【ゴブリン・キング】が居た事から半ば予想はしていたが……」

『最早、これは集落というよりも一つの“国”の様なものだな。戦闘要員が待機する拠点では無く、生産や居住までも考えられていると言う意味でだが』

 

 そこには()()の【ハイゴブリン・キング】を含む千に届く程のゴブリン達が住む、外周を囲む壁や住処となる家などが建ち並ぶ大規模集落……デュラルの言葉で言うなら一つの“国”と呼べるモノが形成されていた。

 ……だが、それを見た彼等は少し驚いた物のそこはこれまで数多くの<UBM>と戦ってきた歴戦のコンビだけあって、即座に気を取り直すと“国”の中心にある玉座に座している“黒幕”と思しき<UBM>【鬼仔母身 クインバース】について詳しく調べ始めた。

 

「《ピンポイント・アナライズ》……やはりこの【クインバース】が今回の事件の黒幕だな。……スキルも《産メヨ、増ヤセヨ、地ニ満チヨ》と言うゴブリン生産スキルと《ゴブリンエンパイア》と言う《ゴブリンキングダム》の派生スキルと思われるモノを持っている」

 

 まず、リヒトは【ラウンドシーカー】の第二スキル《ピンポイント・アナライズ》──目視している生物一体を指定して、そのステータス・スキルなどの情報を見るスキル──を使い【クインバース】の能力を看破して、そのスキル内容から相手がこの事件の“黒幕”であると確信した。

 ……その後も彼は姿を消したままこの拠点とゴブリン達の戦力について調査を続行しようとしたのだが、そこで拠点にいるゴブリン達が突如慌ただしく動き始めたのだ。

 

『探知用の結界にゴブリン以外の反応があった! 侵入者だ!』

『本当か⁉︎』

『『『GAAAAAA!!!』』』

『だが何処だ!? 姿が見えないぞ!』

『さっきの連中が尾けられたか! 阿保どもめ!』

『『『GUEEEEE!!!』』』

『……どうやら我々の事に気付かれた様だな』

「……ああ、まさかそのレベルの探知用結界が使えるレベルのゴブリンすら生産可能とはな」

 

 そう、拠点への防備の一つとしてゴブリン達は複数の【ゴブリン・メイジ】が協力する事で、その周辺にゴブリンかその配下以外が侵入した場合にそれを感知する結界を展開していたのである。

 ……姿と音を消していた彼等であっても魔法的な感知に対する妨害は成されていなかったので、こうして侵入を気取られてしまったという訳だった。

 

『ではどうする? 今なら逃げる事も出来るが』

「いや、とりあえず一度戦おう。こいつらは放置すればするだけ厄介になる手合いだからな。……最も、俺達では()()()()()だろうから基本的には情報収集優先で危なくなれば撤退する」

『承知した』

 

 それだけ話すとリヒト達は敢えて自らの隠蔽を解いてゴブリン達の前にその姿を晒した……当然、それを見たゴブリン達は侵入者を見つけた事で全員が即座に戦闘態勢を整えて彼等の下に向かって来る。

 そんな光景をリヒトとデュラルは特に動揺する事も無く眺めながら、自分達も同じ様に戦いの準備を整えた。

 

『“女王”の護衛は我らが受け持つ!』

『対空攻撃可能な者は攻撃用意! 前衛型の者はその盾となれ!!!』

『航空部隊は騎獣に乗って順次出撃だ!』

「……指揮を執っているのはそれぞれ大剣・大斧・長槍を持つ三体の【ハイゴブリン・キング】か。それにゴブリン一体一体もまるで統率の取れた軍隊の様に淀みなく動いている。……やはり、こいつらは放置しておくには危険過ぎるな」

 

 尚、彼等が敢えて奇襲などを行わずに姿を現したのはゴブリン達が敵に対してどの様な動きを見せるかを調べる為であり、その見事なまでに統率の取れたゴブリン達の動きはリヒトが彼等の脅威度を一段階上昇させる結果となった。

 そんな風に彼等がゴブリン達を観察している間に対空攻撃可能なゴブリン達は準備を終え、その直後に指揮を執っていた大斧装備の【ハイゴブリン・キング】が号令を挙げた。

 

『対空部隊は準備の出来た者から攻撃開始! 我らが女王に仇をなす者を粉砕せよ!!!』

「では、やるか」

『応』

 

 ……そうして、千体を超える数のゴブリン達を率いる<UBM>【鬼仔母身 クインバース】と、アルター王国第一騎士団団長【天翔騎士(ナイト・オブ・ソアリング)】リヒト・ローランとその愛馬【ハイエンド・セイクリッド・モノペガサス】デュラルの戦いが幕を上げたのだった。




あとがき・各種設定解説

久遠たむー&ヤタ:索敵能力持ちはホント強い(原作でも大活躍してるし)
・尚、今回の活躍でリヒトやリリィなどの騎士団上層部は、彼等<Wiki編集部>と上手く協力関係を築けないか検討している。

リヒト&デュラル:当たり前の様に特典武具を複数持つ
・彼等の戦闘能力が十分に高い所為か特典武具の能力は補助向きにアジャストされやすい為、戦闘以外にも隠密・索敵など様々な行動をとる事が出来る。
・尚、彼等の空中での機動力や長距離の移動速度が早すぎて【黄金】と【天騎士】の組み合わせでも着いていけない為に、これまで何度も単騎で<UBM>と戦っている事が特典武具を複数持つ理由の一つだったりする。

【索視眼鏡 ラウンドシーカー】:リヒト所有の伝説級特典武具
・見た目は紫色のフレームをした片眼鏡で、MP+20%と呪怨系状態異常耐性+100%の装備補正もある頭部装備。
・《トライブレベル・ラウンドサーチ》は消費したMPに応じて自身を中心とした球体の範囲内の生物の位置、及びその種族(魔獣・魔蟲など)とレベルを把握するスキルで持続時間は五分程でクールタイムは一分。
・MPを多く消費すれば索敵範囲も広がるが半径50メートルを100メートルに広げるのと、1000メートルを1050メートルに広げるのとでは後者の方が遥かに多くのMPを必要とする仕様。
・《ピンポイント・アナライズ》は《トライブレベル・ラウンドサーチ》で捉えた生物を目視している時に発動可能で、その生物のステータス・スキルを看破出来るスキルでクールタイムは十分。
・主に自身と対照の実力差でどれだけの情報を読み取れるかが決まり、相手次第だがスキルの詳細情報を読み取る事も出来る。
・更に装備者が《看破》《鑑定眼》《心眼》などを取得していると情報の読み取りにプラスの補正が掛かる。
・元となったのは【全呪魔眼 ラウンドシーカー】という【フローター・アイ】系統の<UBM>で、見た目は直径2メートルぐらいの羽が生えた一つ目。
・360度全方位を遠視・透視能力付きで目視可能で、目視した対象に各種《魔眼》系スキルによる呪怨系状態異常を掛けてから、チャージした目から出すビームで仕留める事を得意としていた。
・だが、聖属性を得意とするデュラルが呪怨系状態異常を打ち消しながら超音速で接近する事には対応出来ず、ステータスがMP特化だった事もあってそのままリヒトに討たれた。

【螢幻布 ホタルンガ】:リヒト所有の逸話級特典武具
・見た目は黒地に赤の模様が入ったマントで、MP+装着者の合計レベル×5と精神系状態異常耐性+50%の装備補正もある外套装備。
・《オプティック・ハイド》はMPを継続消費して自身の周囲に光学迷彩のフィールドを展開して姿を隠すスキル。
・フィールド展開中でも内側からは目視可能だが、高速移動した場合や攻撃を行った場合には迷彩が歪んで位置が分かってしまう欠点がある。
・また、もう一つ《イリュージョン・ダブル》と言うMPを消費して自身(騎乗しているものを含む)と同じ姿の幻影を作り出すスキルもある。
・元となったのは【螢幻光蟲 ホタルンガ】という名前通り小型のホタル型<UBM>で、光学迷彩を自身と同じ姿の幻影展開能力を併用して姿を隠して、更に幻影から他者を【催眠】状態異常にする光を出したりも出来た。
・自分は姿を隠して【催眠】で操った者を敵に嗾ける戦術を得意としたが、リヒトは既に【ラウンドシーカー】を保有していたので位置を割り出されて討伐された。

【クインバース】配下のゴブリン達:拠点の防備は念入りに固めていた
・これは人間の脅威を知る【クインバース】の指示であり、探知結界以外にも複数の防御策がある。


読了ありがとうございました。
オリ特典武具考えるのは楽しい……名前を付けるのは大変だけど。

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