ニュースリリース
JFEスチール株式会社
京浜地区の上工程及び熱延設備の休止時期について
JFEスチール株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北野 嘉久、以下:当社)は、鉄鋼事業を取り巻く国内外の構造的な環境の変化に対応し、高炉8基体制から7基体制への変更、競争力強化に向けた「選択と集中」による製品製造体制の見直し、を軸とした構造改革を実施することを、2020年3月27日に公表いたしました。
京浜地区の上工程及び熱延設備について、2023年度を目途に休止することとし、以降、全社特別対策本部(本部長:北野社長)で具体的な検討を進めてまいりましたが、本日公表いたしました千葉地区第6高炉の改修が2022年12月(予定)に完了することを踏まえ、京浜地区の上工程及び熱延設備については2023年9月を目途に休止することといたしました。
上工程及び熱延設備休止以降、京浜地区は主として建材向け厚板や鋼管を製造する東日本の拠点として、西日本製鉄所など他地区から半製品の供給を受け生産を継続いたします。
上記休止時期の決定を踏まえ、一連の構造改革に伴う累計約850億円の収益改善効果を早期に発現させるとともに、引き続き本構造改革の一環として、高度ITやデータサイエンスの活用等による業務効率化や生産性向上を図り、本社部門を含めた全社の組織・体制のスリム化を着実に進めてまいります。
お客様、取引先、従業員、地域・行政、株主・投資家など各ステークホルダーには引き続き丁寧にご説明しご理解を得てまいります。
当社は、国内製造拠点の競争力強化と海外事業での収益拡大を重要な施策と位置付け、企業価値の一層の向上を図ってまいります。
【参考】主要休止設備一覧(2020年3月27日公表時点)
地区 | 休止設備 | スペック等 | 稼働時期 | 備考 |
京浜 | 第2高炉 | 炉容積5,000㎥ | 2004年 3月 | 2023年9月目途に休止(※) |
シャフト炉 | 炉容積172㎥ | 2008年 8月 | ||
第1焼結 | 火格子面積450㎡ | 1976年10月 | ||
第1コークス | 門数124 | 1976年11月 | ||
第2コークス | 門数74 | 1979年 7月 | ||
原料設備 | 荷役受払設備等 | |||
転炉 | 328t/ch×2基 | 1976年11月 | ||
第1電気炉 | 50t/ch×1基 | 1979年 4月 | ||
第1連続鋳造機 | 2ストランド(スラブ) | 1976年11月 | ||
第3連続鋳造機 | 2ストランド(スラブ) | 1979年 3月 | ||
第5連続鋳造機 | 6ストランド(ビレット) | 1982年12月 | ||
熱延(除く酸洗・スキンパス) | 厚1.2~25.4㎜ 幅600~2,300㎜ |
1979年 3月 | ||
第1タンデム | 厚0.12~1.65㎜ 幅600~1,305㎜ |
1961年 4月 | 休止(2020年3月) | |
第3CGL | 厚0.27~2.3㎜ 幅610~1,250㎜ |
1983年 4月 | ||
千葉 | 第2タンデム | 厚0.1~0.6㎜ 幅600~1,100㎜ |
1963年 5月 | 2022年9月目途に休止※ |
第2CAL | 厚0.17~0.6㎜ 幅600~1,250㎜ |
1980年 7月 | 休止(2020年3月) | |
第4CAL | 厚0.15~0.4㎜ 幅600~1,067㎜ |
1990年 3月 | 2022年9月目途に休止※ | |
TFL | 厚0.1~0.6㎜ 幅457~1,067㎜ |
1983年6月 | ||
第2ETL | 厚0.1~0.6㎜ 幅600~1,067㎜ |
1972年11月 | 休止(2020年3月) |
※今回休止時期を決定