今回は、ブレンデッドスコッチ、アイラミストから、オリジナルピーテッドを飲みます。

アイラモルトをキーとしたブレンデッド

_DSC3831_01アイラミストは、ボトラーとしても有名なマクダフ・インターナショナル社が1922年にリリースしたブレンデッドウイスキーです。

そのきっかけは、当時のアイラ島の領主の息子が21歳の誕生日を迎えたことだそうです。

アイラの名の如く、キーモルトにはアイラモルトのラフロイグを使い、それ以外にスペイサイドの原酒も加えてマイルドに仕上げています。

このオリジナルピーテッドは、5年以上熟成されたモルト、グレーンを使っているとのことです。

このほかに、8年、10年、12年、21年がラインナップされています。

「ウイスキーのくさや」をうまく丸め込んだブレンド

グラスからの香り、液色

グラスからはリンゴ、ブドウ、紅茶の香りが主体で、アイラモルトならではの正露丸を思わせるピートはあまり感じられません。

液色は淡い琥珀色です。

ストレート

正露丸の香りが先に来ますが、ラフロイグのシングルモルトほど強くなく、リンゴ、ブドウ、紅茶の香りが全体に広がります。

味わいは、酸味の方がメインで、苦みは若干感じられます。後味には若干甘みが得られます。

ロック

先に正露丸を思わせるピートとライムの爽やかな香りが訪れます。奥からは青リンゴ、ブドウが続きます。

味わいは多少の苦みを伴いつつも、酸味が支配します。

ハイボール

リンゴ、ブドウ、バナナの甘い香りが先に訪れ、正露丸らしさはかなり抑えられます。
味わいは、甘みがメインになり、軽い酸味と苦みが多少感じられるようになります。
癖はとても弱くなり、飲みやすいです。

まとめ

キーモルトに、アイラモルトの中でも最も癖の強いラフロイグを使っていますが、ストレートでもその癖はあまり感じられず、スペイサイドモルトならではのフルーティな香りを引き立てるほどになっています。

そのため、ストレートでもハイボールでも、比較的飲みやすく、アイラモルトに慣れていない人でもとっつきやすいように思えます。

700mL、アルコール度数40度、価格は2000円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B: アイラモルトならではの正露丸を思わせるピートは控えめ。リンゴ、ブドウ、バナナ、紅茶。
  • 味わい C: 酸味が主体。最初に軽い苦み。加水によって甘みが増す。
  • 総評 C: アイラモルトを使いつつも癖が少なくとっつきやすい。