この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
放射性物質を無許可で所持していた疑いで、34歳の男が逮捕されました。
この男爆弾マニアで、過去にも爆弾を製造し逮捕されていました。
目次 [非表示]
放射性物質を所持し34歳の男が逮捕
放射性物質「アメリシウム241」を許可や届け出なく所持したなどとして、愛知県警守山署は5日、放射線障害防止法違反な疑いで、名古屋市守山区守山、会社員、市川貴紀容疑者(34)を逮捕しました。
参照:中京テレビ
守山署によると、アメリシウムは密封されており、周囲で健康被害は確認されていないということです。
爆薬の材料も所持
市川容疑者の逮捕容疑は4月24日午後5時10分ごろ、自宅で、アメリシウム入りの容器8個や、爆薬の原料となる「塩素酸カリウム」約157グラムを所持した容疑です。
市川容疑者は、アメリシウムの所持容疑は認めていますが、塩素酸カリウムについては否認しています。
爆薬を製造した元大学生との交流で逮捕
名古屋市の自宅でテロに使われる爆薬「TATP(過酸化アセトン)」を製造したなどとして、爆発物取締罰則違反などの罪で実刑判決が確定した元大学生の男(20)の捜査過程で市川容疑者の容疑が浮上しました。
この元大学生は、2018年8月20日、パリで起きた同時テロ事件でも使用されたとされる高い殺傷能力を持つ爆発物「過酸化アセトン」を違法に製造したなどとして逮捕され有罪が確定しています。
その後の捜査で、さらに強い殺傷能力を持ち、国内で製造や所持が確認されたことがない「四硝酸エリスリトール」も押収されています。
市川容疑者は、この元大学生とSNSで交流していたとされています。
塩素酸カリウムとアメリシウムでできるもの
塩素酸カリウムは、酸化剤としてマッチ・花火・爆弾などの原料となります。
アメリシウム241は「煙感知器」に使われることがある人工の放射性物質で、体内に取り込まれると内部被ばくするおそれがあるという物質。
2つを合わせると「核爆弾」・・とはいかないようです。
(専門ではないのですみません)
ただ、市川容疑者が爆弾を作ろうとしていたことは明らかです。
過去にもあった爆弾製造での逮捕歴
市川容疑者は、名古屋工業大学2年の20歳の時に部屋で爆弾を製造してそれが爆発してしまい、顔や手にやけどを負って、警察が捜査。
その際に、ペットボトル7本分の爆発物が発見され逮捕されています。
この時に製造した爆発物は「アセトン」でした。
市川容疑者の部屋はゴミ屋敷
市川容疑者が爆弾を作っていたのは過去の犯罪歴からみて明らかです。
さらに、市川容疑者の部屋はほぼゴミ屋敷のようです。
参照:中京テレビ
この部屋の様子では、爆弾が爆発すればアパートは火事になり大惨事になります。
これらの爆弾製造が名古屋で開催される「G20愛知・名古屋外務大臣会合」へのテロに使用するつもりだったのか単なる趣味なのかはいまのところ不明ですが、自分で作ったものの威力を試したくなるのが人間ですから、この爆弾が使用される前に逮捕されてよかったと思います。