初心者でも安心のビワイチ(琵琶湖一周)。サイクリングの距離や所要時間はどんな感じ?レンタサイクルはどこで借りればいいの?知って得するサービスとは?おすすめのビワイチプラン、ビワイチルートは?
ただ走り抜けるだけではもったいない!計画に役立つ知っておくと便利な情報や、「お尻が痛くなる」「パンクしたらどうしよう」といった悩みを解決する方法をご紹介しています。今、まさに"ビワイチ"旅行を計画中のあなたに向けてサイクリング情報を発信!
近江舞子のゲストハウス ジェイホッパーズ琵琶湖ゲストハウスが提供しています。
ビワイチとは 「琵琶湖一周」の略で、自転車で琵琶湖を一周するサイクリングルートのことです。国土交通省認定の ナショナルサイクルルート の一つとしても選ばれているんです。ちなみにあと2つは、茨城県のつくば霞ヶ浦と広島、愛媛間のしまなみ海道になります。
琵琶湖は
琵琶湖大橋を堺にして北湖(ほっこ)と南湖(なんこ)に分けられます。北湖で約150km、南湖で約50km、なので
琵琶湖一周で200kmとなります。
日頃からサイクリングをよくしている人なら1日で一周も可能ですが、
長距離サイクリング初心者の方やサイクリングだけではなく名所観光や美味しいものも食べたいっ、という
サイクリング以外の魅力を楽しみたい方には
1泊2日や2泊3日の日程をおすすめします。
ちなみに
走る方向は反時計回りが基本です。自転車は左側通行なので琵琶湖を左手に見て走る方が湖岸近くを走ることができ、交差する道路も少なくてすみます。
琵琶湖の周りはほぼ平坦ですが、湖北の木之本〜塩津間と、塩津〜永原に抜ける途中にアップダウンがあります。また湖西の高島〜北小松間は交通量の多い国道を走らなければならず注意が必要です。堅田〜大津港間は自転車道が未整備で、交通量の多い道を走ることになるため要注意です。堅田から琵琶湖大橋を渡り北湖のみを周る人もいます。
ビワイチに
最適な季節は春と秋といえます。夏の日中は35度を越える真夏日も多く炎天下の元での長時間走行は熱中症の危険が高く、また体力も著しく減っていきます。 冬は特に湖北で積雪が多く自転車での走行が困難になります。
春や秋はビワイチをされている方も多く、
情報交換やトラブル時の助け合いなどの観点からも最適なシーズンといえます。
それではビワイチのプランを立ててみましょう。自転車の平均速度を休憩も含めて 時速12kmと想定してみます。 初心者の方がビワイチに挑戦する場合は、完全一周の200kmではなく、 北湖一周の150kmを2泊3日プランで計画することをおすすめします。
宿泊地は、 出発が大津なら木之本(1日目96km≒8時間/2日目104km≒8.6 時間)、 出発が米原なら近江舞子(1日目85km≒7時間/2日目85km≒9.5時間)がおすすめです。 近江舞子に泊まるならぜひジェイホッパーズ琵琶湖へ
宿泊地は、 出発が大津なら1日目は彦根(65km≒5.4時間)、 2日目は近江高島(80km≒6.6時間)がおすすめです。 出発が米原なら1日目は近江舞子(85km≒7時間)、2日目は 近江八幡(75km≒6.2時間)がおすすめです。 近江舞子に泊まるならぜひジェイホッパーズ琵琶湖へ
自転車はロードバイクやクロスバイクと呼ばれる
長距離走行向けに作られたものを利用することになります。ただしロードバイクはドロップハンドの操作や深い前傾姿勢など初心者には不向きです。
クロスバイクを選びましょう。
【大津駅】大津駅観光案内所の
OTSURY(オーツリー)
にてレンタサイクルが可能です。クロスバイクの場合はヘルメットの貸し出しも無料です。
【米原駅】米原駅構内にて
びわこ一周レンタサイクル
さんはビワイチに特化したレンタサイクルを行っています。ヘルメット、ライト、鍵、サイクルコンピュータ無料、耐パンクタイヤ採用。
1泊2日でビワイチをするなら1日目に必要な荷物だけを持ち、2日目以降の荷物をあらかじめ滞在先へと送る方法もあります。荷物は必要最小限にまとめ、極力、軽くてコンパクトにしましょう。またバッグはショルダータイプではなく背負えるものにしましょう。
以前はビワイチに地図は欠かせないものでしたが、ビワイチルートが整備され、目印として青い矢羽根が道路に書かれるようになりました。これをたどれば琵琶湖一周が出来ます。滋賀県がナビタイムと提携して開発したスマートフォンアプリ「BIWAICHI Cycling Navi」もインストールしておくと便利です。ルート検索だけでなく、観光名所やグルメも満載です。 ios版、 android版
ビワイチのような長距離を走るコツは、8割くらいの力でほぼ一定の速度でペダルを回し続け、できるだけ一定のペースを保つようにすることです。ギアは少し軽く感じるくらいで、坂道や向かい風などに応じて調整するとよいでしょう。無理はせずややゆっくりと感じられるペースで走行しましょう。
1時間に1回、5~10分程度の休憩を取りましょう。長過ぎる休憩は逆効果になります。そして休憩の際には十分な水分補給を心がけましょう。サイクリングは思っている以上に汗をかきます。
右のノボリはビワイチサイクルステーション の目印になります。トイレや空気ポンプの貸し出しなどを行うサイクリストのおもてなし拠点で、コンビニや道の駅、飲食店、ホテルなど県内全域200ヵ所以上にあります。施設ごとに様々なサービスを提供し、ビワイチをサポートしています。
パンクや故障などの際には、びわ湖サイクルレスキュー が頼りになります。受付ダイヤル(0748-26-0803)に電話するとスタッフが現地まで出張し、修繕にあたってくれます。
体調不良などによりサイクリングを中止する場合は、自転車をタクシーに搭載することもできます。近江タクシーがビワイチレスキューを行っています。 ビワイチレスキュー(PDF)
できるだけ早朝に出発し、午後早いうちに走り終えて、後はのんびりするのが理想的です。急なトラブルにも対応でき、気分的に余裕を持つのが安全上も大切です。日没後の走行は禁物。視界が悪くなった上に、慣れない土地では道を間違えやすくなります。予定の地点に着かないうちに日没を迎えると、「早く目的地に着かなければ」と気持ちが焦って無理な運転をしがちになり、さらに危険が増します。交通ルールを守り、楽しい旅の思い出をお作りください。