2021年6月16日、『アズールレーン』『アークナイツ』などのゲームアプリ運営で知られる株式会社Yostarが横須賀市に企業版ふるさと納税により多額の寄付を行い、感謝状を送られた。
▲記念館・三笠の甲板に設置された『アズールレーン』の三笠
横須賀は、日露戦争でロシアバルチック艦隊相手に活躍した戦艦三笠が記念艦として保存されるなど、戦前は軍港として栄えた街として知られている。現在も横須賀本港にはアメリカ海軍の施設が、長浦港には海上自衛隊の基地が置かれており、アメリカ海軍や海上自衛隊の艦船を見ることができるクルージングツアー「YOKOSUKA軍港めぐり」が人気を博している。
Yostarと横須賀市はゲームアプリ『アズールレーン』に擬人化された三笠が登場している縁もあり、2019年には共同でコラボイベントやスタンプラリーを開催するなど協力関係を深めていた。そしてこの度Yostarは横須賀市の抱える問題解決を図るための「横須賀市まち・ひと・しごと創世推進計画」の取り組みに賛同し、企業版ふるさと納税により1500万円を寄付。横須賀市から感謝状を贈呈される運びとなった。
贈呈式が行われたのは、記念館・三笠の甲板上。三笠の主砲である40口径30.5センチ連装砲の直下に設えられた贈呈会場のすぐ横には『アズールレーン』の三笠の立て看板も設えられており、華を添えていた。
▲横須賀市長 上地克明氏
まず挨拶に立ったのはタレント・上地雄輔氏の父親としても知られる横須賀市長の上地克明氏。上地氏はYostarと横須賀市が築いてきた良好な関係に言及。『アズールレーン』とのコラボイベントは集客力が非常に高く、参加した市内の事業者からも感謝の声が届いていると語った。
また、2020年に開催されたオンラインイベントでも大きな経済効果を生んでおり、数多の自治体からYostarが横須賀市を選んでくれたことに感謝の念を述べていた。
▲贈呈式
続いて行われた贈呈式では上地市長からYostar代表取締役 李衡達氏へ感謝状が手渡され、会場からは拍手が沸き起こった。
▲挨拶を述べる李氏
感謝状を受けとった李氏は「2年前に開催したオフラインイベントでは、数多くのユーザー様が横須賀市を訪れ、笑顔になってくれたことが強く印象に残りました。昨今新型コロナウイルスの影響でオフラインイベントを開催できてはいませんが、実のところ私どもの会社はそれほど影響を受けてはいないのが事実です。
だからこそ微力ながらもがき苦しんでいる方が笑顔を取り戻せるような施策を行っていただくために、寄付をさせていただきました」と横須賀市にふるさと納税を行った目的を語った。
質疑応答では報道陣から「今後、オフラインイベントの予定はあるのか」との質問が投げかけられ、李氏からは横須賀市とのコラボも含め、オフラインイベントを開催する予定があることが示唆された。
今回の寄付金については、横須賀市が推進するeスポーツ事業や三笠公園の整備などに活用される予定となっている。新型コロナウイルスの猛威が終息した暁にはふたたび横須賀市で数多くのイベントが開催され、多くの人が笑顔となることが望まれる。