竹内弘一のBiz Press
12月25日(金)の
「京bizS年末拡大スペシャル・クリスマスだよ全員集合!」で
2015年の放送も終了です。
ことしも1年間、スポンサーの皆様、取材にお応えいただいたみなさま、
番組スタッフのみなさま、そして何よりも
視聴者のみなさまのおかげで番組を続けさせていただきました。
改めて深く御礼申し上げます。
昨年の年末ブログを読み直してみると
我ながら良く時代の流れをつかんでいたと・・・自画自賛(笑)
こちらでご覧いただけます → http://www.kbs-kyoto.co.jp/tv/kyo-bizs/monthly/201412.htm
今年は、世界の中での日本経済の存在感が
沈んでしまったことを特に感じました。
京都企業の業績を見ても、国内よりも海外の比率が高く
「アメリカは良いけど、中国がね・・・」というようなお話を
たくさん聞きました。
昨年、私は「中小企業、特に年商100億円以下の企業は
景気に左右されない。企業の努力次第で成長の道は
見いだせる」と書きました。
その状況に変化はありません。
しかし、大企業から受注することが多い中小企業の経営者に聞くと
「前は半年先ぐらいの流れは見えてけれど、最近は、1か月先も
わからない。」と多くの方がおっしゃいます。
1カ月先が全く埋まらず不安を抱えていても、1カ月経つと
「フル稼働です。でも次の月はわかりません。」という状態です。
売上自体は伸びて来ますが、目の前の仕事に左右されるあまり
長期的な設備投資や人への投資がおろそかになってしまいます。
アベノミクスはすでに終わっていると昨年も書きましたが、
「好業績が設備投資に回っていない」
「賃金があがらない」現実があり、
安倍政権は民間企業に「設備投資を!賃金アップを!」と働きかけています。
しかし、これができないのは不思議なことではありません。
日本経済が主導権を握っていないので
アメリカや中国などの動向に振り回されるのは仕方ありません。
この傾向はますます顕著になってくるでしょう。
しかし、私は悲観しているわけではありません。
今年も様々な出会いがありました。
「人口減少に向けて働き方を変える!
限られた時間で質の高い仕事をすることで
企業は成長し、少子化にも歯止めをかけることができる」
そんな夢のようなことを現実に達成している人がいたんです。
株式会社ワークライフバランスの小室淑恵社長です。
ここで詳しくは説明しませんが、小室さんと出会って
じっくりお話をさせていただいて
私の中の日本の未来に対する閉塞感が打破された気がしました。
「働き方の多様性」という言葉はシンプルですが、
これを確保するのは簡単ではありません。
これまでの考え方から一気にジャンプして新しい考え方に
飛び移る必要があります。
この3年間で子どもを産むことができる女性の人口は一気に
減ります。第二次ベビーブーマーが子どもを産まなくなるのです。
それまでにあと1人ずつでも産んでいただくことができれば
100年後の日本の人口が大きくかわるそうです。
この3年を逃してしまえば、
日本の人口減少のスピードは加速していまします。
人口減を食い止めることが全ての目的ではありません。
産みたいけど産めない方々が産みやすい環境。
働きやすい環境、女性だけがしんどい思いをするのではなく
男性はもちろん社会全体で支えていける環境をつくっていく必要があります。
小室さんに影響されて今年は特に、「働き方の多様性」について
障害者雇用も含めて多くの取材をしました。
小室さんご自身に出演いただいた「働き方スペシャル」も
大変好評で「こんな考え方があるのか!」と
たくさんの反響をいただきました。
多様な働き方に挑戦し、成果を残している企業を
2016年もたくさんご紹介していきたいと思います。
今年は小室さんをはじめ、40歳以下で全国で政治経済はもちろん
さまざまな分野で活躍されている100人以上の方々と
知り合い、語りあう機会をいただきました。
私は活躍していないのですが。。(笑)
本当に第一線で活躍しているみなさんは、本気で
「日本を変えていく、引っ張っていく!」という決意を持って
日々、行動しがんばっています。
その姿を見て「日本の未来は明るい!」と感じるとともに、
「私は京都ローカルの人間だけど、私でもできることがある!」と
奮い立つことができました。
これらの出会いをしっかりと京都のために活かせるよう精進します。
そして、5月8日には日本電産・永守重信会長兼社長に
1時間に渡って生出演いただいた
伝説の「永守重信スペシャル」を放送させていただきました。
2011年に放送業界で初めて密着取材をさせていただき
ドキュメンタリーを制作して以来の大型企画でした。
ニュース番組のコーナーに出演されることはあっても
生放送で1時間に渡ってというのは、これまた全国で初めてでした。
この企画を考えたのは私ではなく京都の若手企業経営者のみなさんです。
「永守さんの言葉を生で聞きたい」たくさんの依頼を受け
オファーしました。
永守会長は快く出演をお受けいただき、
若手企業経営者の質問に永守会長に生でお答えいただく形で
1時間放送しました。
途中、様々なハプニングもありましたが、
スタジオにいらっしゃった経営者のみなさんの目がみるみるうちに
輝いて、やる気にあふれて帰っていらっしゃった姿を見て
企画の成功を確信しました。
放送後もさまざまなご意見を頂戴し「伝説」というお声まで
いただきました。
永守会長はもちろん日本電産の広報のみなさん、若手経営者のみなさん、
企画にご理解をいただいたスポンサーのみなさまに感謝申し上げます。
これからも、京都のみなさまのために
少しでもお役に立てる企画を考えてまいります。
ここ数年、世界的な企業にスポンサーになっていただき
番組やコーナーを展開する挑戦も続けています。
世界一の食品メーカー・ネスレの日本法人、ネスレ日本さんとの
企画を私のラジオ番組「竹内弘一のズキューン」で
実現することができました。
ネスレ日本が展開する「ネスカフェアンバサダー」を京都でも
増やそうという企画で、京都のおもしろい企業に出向いたり
経営者にお越しいただいたりして、
ネスカフェゴールドブレンドバリスタで入れたおいしいコーヒーを飲みながら
お仕事についてやブレイクタイムについてお話をうかがうコーナーです。
繰り返し、申し上げていますが
KBS京都はキー局の規模が小さくなったローカル局ではなく、
ここ京都でキー局ができないきめ細かい地域の情報を収集し、
発信することができるスペシャルなローカル局だと考えています。
世界的なスポンサーのみなさまもKBS京都という放送局そのものよりも
「京都」という街に魅力を感じ、広告費を投じてくださっているのだと
思います。その貴重な機会に、しっかりと結果を出すことが必要です。
京都にあるメリットを最大限活かし、京都のためになる情報を集め
地域のみならず世界に発信し、京都が良くなるために全力を尽くす。
番組づくりだけでなく、京都にまつわるコンテンツやイベントなども
含めて積極的に地域に関わっていく。
みなさまにご迷惑をかけて会社更生法になり20年以上に渡って
大きな負債を抱えながら進んできたKBS京都ですが
この10月に完全弁済を達成することができました。
お支えいただいたみなさまには感謝してもしきれないほどの恩義があります。
いただいた御恩を、これからは、しっかりとお返ししていく番です。
今こそ、未来に向けてアクセルを踏み込む時期です。
京ビズは来年4月で10年目を迎えます。
私はこの番組のなかで、そして自分が関わらせていただくお仕事のなかで
全力でアクセルを踏んでいきます。
昨年は「少しゆっくり考えながら」と書いていますが
ゆっくりはまだまだ先です。
いましっかり「地域貢献」へのアクセルを踏まないと
本当に京都のみなさまにご恩返しができません。
強い決意を持って仕事に取り組んでいきたいと思います。
私、個人的には今年も
インドネシア、フランス、イタリアを取材させていただきました。
東南アジアの取材はライフワークになっています。
カメラ一つ携えて自分で撮影、編集をするのは
体力的には厳しいものもありますが、
海外についても、大きな局では見えない
「もうひとつの視点」から取材を続けていきたいと思います。
2016年は、まずフィリピン、そして。。。
いくつかありそうです。
もっと個人的には、大好きなゴルフ。
月イチサラリーマンゴルファーとしては
夢のようなスコア73を8月に出すことができました。
4バーディ、5ボギーという中身ですが、
以来、70台は一度も出ていません(笑)
きっと奇跡だったのかも。と思っていますが、
最近、小さく小さく、クラブを振らなく振らなくなってきている
感じがします。振れなくなっているのかもしれません。
そんなゴルフをしているうちに
アプローチの病気にかかってしまいました。
ダブり、トップを繰り返すうちに
クラブを振ることが怖くなり「手が動かなく」なってしまったのです。
いわゆるイップスです。
水巻プロや川岸良兼プロにうかがっても
「病気になっちゃったらすぐには治らないよ」と言われています。
長い付き合いになりそうですが、こんなときこそ
「遠くへ飛ばす。フルスイングをする」
その原点に立ち返ってみようと思います。
しばらく良いスコアは望めないかもしれませんが、
73を超えるのは並大抵ではないので(笑)
それから大好きなクルマもたくさん乗せていただきました。
自称KBSモータージャーナリストを名乗っていると
「こんなクルマあるけど乗る?」
「ちょっと乗って感想聞かせて?」と言っていただける機会が
多くなり、楽しませていただいています。
一切、仕事とは関係ありませんが、
プライベートのFBで試乗記を書くのが楽しみです。
今年、一番のインパクトはアストンマーティンの最高峰
ヴァンキッシュに乗ったことです。
奇しくもフェラーリ458スパイダーにも乗れたので
フェラーリとアストンマーティンという世界最高峰の
スポーツカーを比べることができて至極の体験でした。
詳しくは書きませんが、私の個人的にな感想は
「アストンマーティンはスペックを超えて最高だ!」ということです。
派手さはなくスペック的にはもっと早いクルマはありますが、
アンダーステートメントな感じがたまらなく
いつまでも触れていたいと思わせる不思議な魅力があります。
100年以上の歴史のなかでこれまで生産された全てのAMのうち
90%以上が現役で走り続けているということ一つみても
その魅力の一端がおわかりいただけると思います。
長々と書きましたが
2016年は大きな変化がありそうです。
同じ場所に留まったほうが楽で
それで困る人もいませんが、
私は、リスクをとって新しいチャレンジをしようと
思っています。
吉と出るか凶と出るかわかりませんが、
自分にできることを精一杯続けていきたいと思います。
今後とも竹内弘一、京ビズ、KBS京都を
よろしくお願い申し上げます。
早いもので、2015年4月から京ビズは
9年目に突入しました。
京ビズオリジナルが1年、京ビズWが3年、
京ビズSが5年目になります。
これもお支えいただいているスポンサーのみなさま、
一緒に番組を作っている仲間、
なによりご覧いただいている視聴者のみなさまのおかげです。
番組の各コーナーは現在、大変ご好評をいただいております。
今年度はコーナー構成の大きな変化はなく
より内容を深め、おもしろいコンテンツを製作すべく
スタッフ一同、取材活動に励んでいます。
ただいつまでも同じ形を続けるわけではありません。
来るべく変化のときに向けて準備を進めていきます。
最初は1回つくるのも大変で
それが1カ月になり、1年になりと
とにかく少人数で番組をつくっているので
オンエアが終わると次の週に向けて
昼夜わかたず全力で取材と構成、編集を行い生放送、という
日々が延々と続いてきているわけです。
そんななかでも常に新しいチャレンジを続けて来ました。
京ビズの生放送史上最大のチャレンジも
もうすぐみなさまに発表できると思います!
ご期待ください!
私、竹内弘一も社会人16年目を迎えました。
アナウンサーで入社し、記者の仕事にかわり
ニュースキャスターを4年務め、
京ビズを立ち上げ、サッカーの実況をし
ラジオのパーソナリティー、ニュースの編集責任者、
京都府政の取材、開票速報の取材・構成・司会など
本当に幅広く仕事をさせていただいています。
今年は38歳になります。
私は、京都というこの場所に育てていただき、
多くの方に影響され、今、仕事をさせていたいています。
私に関係していただいた全ての方から
いただいた言葉や知識、考え方が層になって
今の私を形成しています。
イケイケどんどんはそろそろ卒業して
どのようにすれば一番、みなさまのお役に立てるのか
仕事の仕方も含めて、最近、これからの人生について
深く考えています。
そういう年齢なのですね。
しかし、まずは目の前にある
京ビズという番組を最高の形で
毎週放送し続けることが最優先、これは変わらず
続けていきます!
来年で10年!と心ははやりますが
この世界は1回飛ばして・・・というわけには
いきません。毎週毎週コツコツコツコツ作り続けなければ
たどりつけない長く険しい道のりです。
「10年になりました!」と笑顔で言えるよう
全力で9年目もスタッフ一同力を合わせて
がんばってまいります。
どうぞこれからも京ビズをよろしくお願い申し上げます。
12月26日の生放送で今年の京ビズも終了です。
ことしも一年間ご覧いただきありがとうございました。
恒例の京ビズ大賞も7回目ということで
年々大きくなっていくトロフィーに気付いている方は
いらっしゃるのでしょうか(笑)
会社にばれないように毎年ちょっとずつ高価なものに
なっているのです。
そんな話はさておいて、
今年ほど取材していて株価と連動しない経済を感じたことはありません。
私が取材させていただく対象が中小企業だということも理由ですが、
消費税が8%になって、電気代なども上昇、
ガソリンもあがって(今は下がってます)、
なんでも値段が上がったなかで、
賃金は追い付かず実質賃金は下がるという状況。
それぞれの人が立っている位置によって見える景色が全く違う。
そのことがクッキリハッキリ別れた分岐点だったと
後々振り返ると感じるのではないでしょうか?
それでも安倍総理は総選挙で勝負に出て圧勝。
来年以降もアベノミクスはぐいぐい来ます。
カンフル剤はあくまでカンフル剤
効果は切れかかっているように感じますが、
日本の経済が上向いているとは京都で取材している限りは
どうしても感じられないのです。
地方には効かないカンフル剤でも使いすぎると身体に悪いですよね。
確かに京都の輸出型の企業は空前の好業績です。
リーマンショック、極度の円高時代に耐え抜き
体質改善に取り組んだことで、企業の体力がアップし
円安効果もあって空前の好業績です。
これについては称賛されることはあっても
非難されることはないでしょう。
ただ「大企業ばっかり儲かっている」と言われます。
一方では当たっていて一方では間違っています。
大企業の好業績が中小に波及していく時代は
とっくに終わっているので「大企業の次は・・・」と
考えること自体が違うような気がします。
京都で取材をして感じることは
景気が良かろうと悪かろうと規模の大小に関係なく
強い企業は強い。というごく当たり前のことです。
とくに「年間の売上高が百億円までの企業は
景気の影響を受けることはない。」と
ソフトバンクの孫社長の言葉が頭をよぎります。
平安京が794年に出来てから1220年、
京都という場所は、時代時代でうまく変化に対応しながら
ここまでやってきて、変化に対応できないものは
姿を消していったのでしょう。
国の政策に一喜一憂せず、自らの置かれた環境を的確に把握し
ときには事業縮小や変更しながらここまできたのではないでしょうか。
来年2015年以降、格差の拡大は加速し
笑う人と泣く人はさらにはっきりするでしょう。
「アベノミクスの恩恵が今度は家庭へ。中小企業へ」などという
言葉をうのみにして、流れが来るのをじっと待っていると
変化には対応できず生き残ることもできないでしょう。
今年、取材させていただいた企業で印象に残っているのは
「ニーズは歩いてつかむ」
「自分たちにしかできないこと、モノを探し続ける」
「全社員と方向性を共有する」
といったところでしょうか。
ニーズは潜在していて掘り出すには
できるだけたくさんの人に接して気付くことが必要です。
結果が出るには時間がかかります。
しかし全社員が方向性を共有することであきらめず
頑張り続けられます。
外からは地味に見えるものでも
コツコツ地道に続けていたことで
大きく花開いた企業がいくつかありました。
このキーワードには
「アベノミクス」「景気」は出て来ません。
京ビズが始まって8年、ニュースも含めて15年
京都で取材させていただいていますが
「景気」に左右されている企業の好調は長く続きません。
強い企業は「景気」が良くても悪くても
その時点で必要な手を打ち全員で努力を続けている企業です。
特に京都にはどの業種でもそのような企業が多いように感じます。
今年と来年は続いています。当たり前ですが(笑)
ことしの教訓を来年につなげていくことができれば
着実に前へと進むことができるのではないでしょうか?
KBS京都内の中小企業「京ビズ」の経営者。。。としても
番組を続け成長を続けるために心にとめて
精進を続けていきたいと思います。
個人的には今年もたくさんの挑戦をさせていただきました。
「アメリカンエキスプレスpresents京都隠れ家散歩」
10月〜12月にかけて放送させていただきました。
アメリカンエキスプレスという世界的な企業が
KBS京都のスポンサーについていただいたのは初めてでした。
世界的な企業が放送エリアが限られた
ローカル局のスポンサーになるメリットは少ないと言わざるを得ません。
しかし、今回は小山薫堂さんにもご協力いただき、
KBS京都がアメリカンエキスプレスさんの京都コンシェルジュになり
動画コンテンツを製作し、アメリカンエキスプレスの
ホームページ上で公開する。
放送とネット用の動画のコンテンツを共有し、
KBS京都は京都のノウハウを駆使して名店の取材をコーディネート。
良質のコンテンツを製作し提供する。という形が一つできました。
今後も、京都のコンテンツづくりはどこにも負けない。という意識で
これまでローカル局には縁がなかったスポンサーを獲得し
良質のコンテンツを数多く制作できるよう
チャレンジを続けます。
もうひとつはBSフジの「小山薫堂・東京会議」の
東京会議アライアンスに局として参加し、
京都を題材とした番組に参加させていただいたことです。
伝統的な京都というかザ・京都!的な番組は数多くあり、
他局でも放送されていますが、
リアル京都というか、これから全国的にも話題を呼びそうなものを
いち早く発掘し、全国に発信できる可能性があると
確かめることができました。
これからも京都の魅力をエリア内はもちろん
全国、世界のみなさんに発信できる仕組みを
実現できるよう精進します。
自分が勤める会社が京都にあって本当に良かったと思います。
他にはない魅力的なものがたくさんあります。
しかし、それを確実にお伝えしてきたのか?
ここには局内の人間としてもNo言わざるを得ません。
1994年、四十万人の署名をいただき
再生の道を歩み出した会社更生法以来、
地域の放送局の火を消してはいけないと
経営者をはじめ社員一丸となって
局を守ってきました。
おかげさまで更生法は終結し、
来年は完全弁済という大きな節目が待っています。
ここまでなんとか会社を保ってこられたのは
地域のみなさまのおかげでありスポンサーのみなさまのおかげです。
しかし、今、取材先などで視聴者のみなさまからは
「テレビショッピングしかやってない」
「ニュース番組はないのか」
「京都の文化を深く紹介する番組をやってほしい」など
直接ご意見を頂戴することがあります。
たしかにショッピング番組は大きな収入源で
経営のためには必要なものです。
しかし、この収入もいつまで続くかわかりません。
私は収入がある程度確保されている間に、
次の収入源を探したいと思っています。
それは自社で制作した良質なコンテンツを提供するという
放送局本来の役割を果たしながら
全国にも情報を発信し、インターネットとも連動するというものです。
KBS京都にはテレビもラジオもあります。
通販サイト京都生活もあります。
なにより開局以来63年間の京都のみなさまとの関係があります。
この20年間は特に、地域のみなさまにご心配をおかけし
応援をいただいた期間だったと思います。
ここから20年で、
「KBS京都を視たり聴いたりすれば京都の出来事が全てわかる」
「KBS京都が京都にあって良かった」
「KBS京都は京都の役に立つ」
「KBS京都を視たり聴いたりすれば
知的好奇心が満たされ文化レベルが上がる」
と、いっていただけるような放送局を目指すべきだと考えています。
もちろん会社の方向性は経営者が決めていくもので
私のような平社員がどうこう言えるものではありませんが、
これまで私の様々なチャレンジを寛容な姿勢で許可し
見守ってくれた会社には感謝しかありませんし、
少しでもいただいたご恩を返さなければと思っています。
そのために、一社員として一つの歯車として
自分にできる小さなことをコツコツ続けていきたいと思います。
長くなりましたが、2015年もKyoBiZそしてKBS京都を
よろしくお願い申し上げます。
みなさまにとって幸せが多い次の1年となりますように。
ブログは随分ご無沙汰しておりました!
なにせ私も含めて制作スタッフが少人数ですので
本編のテレビを作ることに全精力を注いでおります。
さて、3月に入りひな祭りを迎えました。
うちの末っ子も2度目の節句となりました。
やはりウチのなかに女子がいると雰囲気も華やかです。
(とは言いつつ、上のお兄ちゃん2人の影響を強く受け
男の子みたいですが。。。)
子どもの成長を見ていると月日の流れがとても速いことを
実感します。
Kyo:BiZは、来る4月から8年目を迎えることが決まりました。
放送時間は30分早まって21時からになります。
ちょっとこれまではスタート時間が中途半端という声もあったので
21時から22時の1時間でわかりやすくなります。
長男が生まれた1週間後に始まった京ビズです。
その子が、まもなく小学2年生になろうとしています。
必死で毎週取材、制作してきまして
放送回数は354回を数えました。
あっと言う間という気もしますが、
改めて振り返ると結構長い気もします。
何よりもこの長期間にわたって
ご覧頂いている視聴者のみなさま、
そして番組をスポンサーとして支えていただく
企業のみなさま、
そして毎週の番組を一緒に制作してくれる職場の仲間、
自由な番組作りを支援してくれる局に
まずもって感謝申し上げます。
また番組を応援いただくスポンサーの輪も年々広がり
こんなありがたいことはありません。
新しい年度は、これまで以上に精力的に取材をし
わかりやすく楽しく京都経済をお伝えすることはもちろん、
これまでいただいたたくさんのご縁を
地域のみなさまに、企業と企業、人と人を結びつけることで
直接お返しをしたり、地域が盛り上がるような企画をしたりと
番組上だけでなく直接的に京都という街に
ご恩返しができるように精進してまいります。
8年目の京ビズもよろしくお願い申し上げます。
先日、このブログで新年度が始まりました!と
書いたと思ったらもう8月。自分の中の体内時計が
壊れてしまったのかと思うぐらい
あっという間に時間が過ぎていきます。
毎週の京ビズのコンテンツ制作は
締め切り締め切りで相変わらず追い込まれ、
それとともに新たな取材先での出会いに感謝しております。
4月には上海に取材に行きました。
日本でかたよった報道によりこびりついている
マイナスイメージとは全く違う上海がありました。
そんなところをフラットに取材して
みなさまにお送りできるのがKBS京都だなと
1人でカメラを回しながら、人々にお話をうかがいながら
改めて感じました。
サッカーの実況も順調に務めさせていただいています。
ただ練習場での取材に全くいけないという
がんじがらめのスケジュールをうらんだりもします。
何もかもは1人ではできないとわかっていつつも
練習場で選手や監督にしっかり取材をして
お伝えしたい気持ちもあります。
そして7月の参議院選挙。
こちらはどっぷり取材させていただきました。
確実に京都の勢力図が変わっていることを
日々の取材のみなさんの反応から感じました。
しかし私たちはやはり国会議員のみなさんが
国会や地元でどんな活動をしているのか、
しっかりと監視しなければいけません。
地元の声なき声を汲み取って
しっかり国政に活かしている政治家は京都にも
ちゃんといらっしゃいます。
もちろん厳しく監視しつつ、
「あの人が国会に行ったから、こうなった」という
実績も紹介する機会が必要だと思います。
このような「地元の放送局」「KBS京都でしかできないこと」は
実はたくさんあります。
私にできることは多くありませんが、
これからも「KBS京都にしかできないこと」
チャレンジしていきます。
新年度がスタートしました!
きのうときょう、何が変わったかといえば
それほど変わらないのですが、
やっぱり局内の雰囲気はいつもと違う感じ。
kyobizは7年目に入りました。
最初に1人で企画書を書き作り始めたときは
こんなに続くとは思ってませんでした。
「何年先にこんな風にするぞ〜」というのは全くなく、
「毎回ベストの番組をつくり続ける!」ことだけ考え
やってきました。
今は「どのようにすれば京都のお役に立てるか?」を
まず念頭に「見ておもしろい、そして役に立つ」番組作りを
心がけています。
いろいろと新しいチャレンジもして参りますので
7年目のkyobizもよろしくお願い申し上げます!!
我が家では去年生まれた3人目の子どもが
初めての女の子だったので
人生初の雛祭りをすることになりました。
自分が一人っ子で、息子2人だったので
今までご縁がなかったのですが
ささやかなものですが雛飾りがあると
華やかになるものですね。
年度末です。
3月決算の企業がまだまだ多数派ですから
経営者の方も、営業の方も忙しくなる時期。
kyobizもたくさんのスポンサー様に支えていただき
存在できているのですが、
今の時期は、次の年度にも引き続きスポンサードを
いただけるか営業部隊とタッグを組んでお願いに上がったり
お叱りをいただいたりする時期です。
おかげさまで7年目のkyobizも
続けることができそうです。
本当はしょっちゅう番組の進捗状況を
説明したりしないといけないのですが
無沙汰をしてしまうことが多く
この時期にドキドキしながらスポンサー様に
お目にかかるのは非常に緊張しますが、
直接率直な意見をうかがうと改めて初心にかえることができる
貴重な機会でもあります。
毎週毎週、スタッフ一堂、必死で作っていますが、
京都の視聴者のために、そしてスポンサーのご期待に沿えるよう
緊張感を忘れずこれからも精進してまいります!
4月以降も引き続きよろしくお願い申し上げます!
おめでとうございますと言うには
遅すぎますので、みなさま本年もよろしくお願い申し上げます。
今年もお正月からおかげさまで
目が回る状態で早くも息切れしております。
「楽な方か、しんどい方か」の分かれ道に来たときは
迷わず「しんどい方」を選んできたツケがきているのかとも
思いますが、毎年、バタバタのペースが増してきているのは
間違いないところで、エンジョイさせていただいています。
全く儲かっていないところは相変わらずですが。。。
もう入院はしたくないので、ギリギリのところで
(ガソリン満タンにするときに給油口ギリギリで
こぼさないようにするような感じですかね。)
調整しています!
しかしkyobizを中心に様々な業界でたくさんの人に会い
取材をさせていただいていると不思議なことも起こってくるもので
いつもお世話になっている京都高度技術研究所さんから
お話をいただき、次のようなセミナーをさせていただくことになりました。
「伝える」チカラを鍛えよう!
〜他社に負けない技術や商品、サービスの強み、うまく伝えられていますか?〜
■日時:平成25年2月8日(金) 15:30-17:00
■場所:京都商工会議所2階 第1-4教室
■定員:150名限定(申込先着順。定員に達した時点で締切)
■参加費:無料
■お申し込み・問い合わせ
http://www.astem.or.jp/business/support/info-seminar
非常にお恥ずかしい話ですが、
これまで300社以上取材をさせていただいたなかで
感じていることをお伝えできればと思い、
一生懸命務めさせていただきますので
よろしくお願いします!
10年以上、京都でニュースの取材をさせていただいていると
何度もおじゃまするニュースもたくさんあります。
なかでも南座の吉例顔見世興行関連の取材は
年の瀬の風物詩です。
南座の表にあがる「まねき」を独特の勘亭流という字体で
書き上げる作業。
そして「まねき上げ」。そして顔見世の初日。
何回取材したかわかりませんが、
取材をさせていただくと「あ〜今年も終わりだなあ」と
感じるのです。
特に今年は中村勘太郎改め六代目中村勘九郎さんの
襲名披露ということで盛り上がりを見せております。
そこで中村勘九郎さんと中村七之助さん兄弟に
8ミニッツのインタビューをさせていただきました。
昼の部は「壽曽我対面」で勘九郎さんが曽我五郎を演じられます。
仇の工藤祐経には片岡仁左衛門さん!豪華です。
夜の部は歌舞伎十八番の一つ「船弁慶」で
勘九郎さんは静御前と知盛の霊の2役をされます。
そして弁慶が市川團十郎さん、牛若丸が坂田藤十郎さんと
凄すぎます。
やっぱり襲名披露ならではの演目、内容ですね。
実は、お二人には6年前、お父様の勘三郎さんの襲名の際、
岩倉の妙満寺を参拝された際にお話をうかがったことが
ありまして、やはり6年経つと貫禄がつかれるというか
(私もおっさんになったわけですが・・・)
お話しぶりも随分変わられたような気がします。
詳しい内容は今週、11月30日のKyoBiZ「8ミニッツ」を
ご覧いただきたいと思いますが、
京都も一気に年の瀬ムードが高まってきました!
11月になり急に寒くなってきました。
体調など崩されていませんか?
はい。私は咳の風邪で崩しまくっております。
情けない。。。
そういえばここ最近
「なんか身体がダルい。」「気分が重い」という感覚がありました。
が、「そんなの気にしな〜い!仕事やってるほうが楽しい〜」と
思ってしまうほうなので、結構、
自分の身体には乱暴に仕事をしていたのかもしれません。
よく考えてみれば、まだ2カ月残っていますが、
今年は本当にめまぐるしい年になりました。
書き出すときりがありませんが、
雑誌プレジデントで執筆させていただいたり、
スペイン、ドイツ、カンボジア、ベトナムを
取材させていただいたり、
山中先生がノーベル賞取られたり、
山田洋次監督にインタビューできたり(って二人とも文化勲章だ!)
残念だったのが若松孝二監督が交通事故で
帰らぬ人になったしまったことです。
インタビューをさせていただいて、本当に熱い方で
私みたいなペーペーにもどんどん本気で映画、そして
これからの日本のことを語っていただいたのが忘れられません。
改めてご冥福をお祈りいたします。
放送以外では
京都商工会議所の創立130周年記念式典の司会を
させていただいたことも光栄でした。
京都最大級のビジネスフェア「中信ビジネスフェア」で
コラボ企画をさせていただいたことも大きな出来事でした。
徐々にではありますが、
kyobizが浸透していることを実感できた2012年になりました。
KBS京都が地元密着のローカルメディアとして
果たすべき役割の一つがkyobizにはあると信じてやってきました。
お金の話をするとお恥ずかしいですが(経済情報番組なのでお許しを)
番組予算は、大阪の局の10分の1以下、
東京の局の何十分の1から100分の1、ぐらいです。
では視聴率も10分の1か?そんなことはありません。
同じとはいいませんが、コストパフォーマンスは
なかなかのものだと思っています。
そのためには、良質のコンテンツを少人数で作る。
外部スタッフには頼らず、自分たちの手で作る。
(↑制作費が少ないとはいわないで(涙)こだわりです)
電波はデジタルですが、やってることはアナログです。
手抜きをせずコツコツと時間をかけてやり続ける。
人的ネットワークを広げ、深める。
それしかないのです。
本当の意味で浸透するためには10年はかかると思っています。
コストをかけずとも、良質なコンテンツをつくることは
KBS京都にはできます。なぜなら、京都という街そのもの、
それを構成する人が魅力的だからです。
労を惜しまず、この魅力をコツコツと伝えるコンテンツを
経済情報のみならず、ジュース、文化、スポーツ、
そしてコマーシャル(←ローカルメディアはローカルスポンサーの
パブリシティをいかに面白くコンテンツとして
制作できるかが非常に重要です)
で展開できれば、必ず京都のお役に立てる放送局になれる!
そして売りあげもあがる!お給料も良くなる??(これは別ですね)
さぼらずくじけずコツコツ続けていれば
いつかいいことあるはず!と思い6年。
これからもkyobizはみなさんのお役に立つ
そしておもしろい情報をお届けしていくことを
お約束しつつ、少し、身体のことも考えようと
思った2012年11月初旬の竹内弘一でした。
今年の夏は、あっという間に
過ぎていきました。
ことし2度目の海外取材と
福島の被災地を訪れたことも
印象に残っています。
8月の終わりから9月のはじめまで
カンボジアとベトナムを取材してきました。
京都商工会議所のビジネスミッション団に
同行して、今後、京都企業の進出が考えられる
メコン地域の現状を見てきました。
取材の内容については
放送でお送りしたので詳しくは書きませんが、
取材のスタイルについて
新たな発見があったので少し。
私は海外の取材に行くとき
これまでいつも1人でした。
本当はカメラマンを連れて行って
撮影はカメラマンに任せて取材に
専念したいという思いは強くありますが
予算の問題で(ローカル局の悲哀ですが)
1人でカメラを回し、取材もするということに
なっています。
無人のカメラに向かってリポートもします(笑)。
結局、帰国してから自分で構成し台本を書き
編集も組み立てるので映像が足りなかったり
下手くそすぎると自分で自分の首を絞めることになります。
また海外での取材はミッション団と行動を共にするので
テレビ取材用の段取りやリズムとは全く違う速さで
物事が進行します。
ですから普段はじっくり撮影するところも「さらっ」と
撮りつつ視聴に耐える映像を撮らなければならないのです。
しかも撮影ばかりしていると、話の内容が聞き取れなかったり
メモもとれません。
これまでアメリカ、イタリア、スペイン、
ドイツ、カンボジア、ベトナムと
5カ国でカメラを回しましたが、ようやく
1人取材のノウハウがわかってきたような気がします。
普通の海外を映したテレビ番組とは一味違う
ナマ感というか臨場感というか、
伝わるものはあるのではないかと感じます。
1人で撮影ができて放送までこぎつけることができれば
コストも節約できますし、それによって
京都以外で京都に関わる取材ができる可能性が
広がります。
京都の放送局なので、京都に徹底的にこだわって
放送していますが、その対象が京都にしかないということは
ありません。
京都以外のところに(海外も含めて)京都のためになる
情報が星の数ほどあります。
それをキャッチするためには1人取材は大いに活用できると
思いますし、なにより一歩踏み出してみることによって
一緒に旅をする経営者の方々とたくさん情報交換ができ
京都にいるときとは違ったつながりができます。
これはお金では買えないご縁だと思います。
今後も機会をいただければ
どんどん取材に出かけたいと思います!
追伸:本当はカメラマン連れて行きたいんですよ!!
30歳で過労で入院、
リハビリのために始めたゴルフです。
以来5年弱、ずっぽりハマリ、
いまではkyobizに水巻善典プロにご出演いただき
京都から飛距離を創造してすばらしいゴルフクラブを
開発されているルーツゴルフさんには提供についていただき
日ごろから一緒にまわってくださるライバルもでき
非常に恵まれた環境でゴルフをさせていただいてきました。
週イチ練習場、月イチ本番のペースでも
おかげさまで順調にスコアも推移し、
ベストスコア80、平均も80台になってきました。
そこで「そろそろ競技ゴルフに参加したい。」と
おこがましくも思ってしまい、
弊社が主催の京都・滋賀のゴルファーナンバーワンを決める
京都・滋賀オープンゴルフ選手権に主催者推薦をもらって出場。
さらに京都オープンにも出場させていただきました。
結果を単刀直入に申し上げると、
亀岡カントリークラブにて行われた
京都・滋賀オープン予選は105.
同じく亀岡カントリークラブで行われた
京都オープン予選は97.という
惨憺たる目の当てようもない結果に終わりました。
往生際の悪い私は「京都オープンの予選は何度でも挑戦できるで!」との
お誘いを真に受け、グランベール京都ゴルフクラブでもう一度挑戦しました。
結果は92。カットラインに2打及ばず敗退しました。
この結果を冷静に考えれば
「試合に出るのは100年早いわ!」
「ゴルフをなめとる!」
「なんぼ本番に弱いねん!」という声が聞こえてきます。
確かにおっしゃるとおり。反論はできません。
しかし、僕はこの悲惨な結果をしてなおゴルフを
深く愛してしまいました。
普段のラウンドではそこそこ思ったとおりに
フック、スライスを打ち分け、OBも1つあるかないか。
しかし試合になると逆球は連発、OBも6回7回当たり前。
パターは4パットまで飛び出す有様です。
このありえないことが起こるのが試合なんです。
別に集中力が切れているわけでもない。自分では
緊張しすぎているわけでもない。一生懸命やっている。
なのにボールは言うことを聞いてくれない。。。
普段の生活を振り返ると、
いくらがんばっても自分の思い通りにならないことは
現実にはあまり頻繁に起こりません。
自分ができる範囲のことしかしないというのもありますが
日常生活とはそんなものです。
しかしゴルフはいくらがんばって取り組んでも
(試合前は朝6時から2時間200球の早朝練習を
10日間連続で行いました。。結果は全く出ませんでしたが・・・)
試合になると全く思うようにいきません。
私のライバルはそんななかでも粘って粘ってすばらしいゴルフを
していましたが、私にはできませんでした。
襲い掛かる絶望感、無力感、挫折感。
ホールが進むにつれボールを打つこと自体に
恐怖を感じるようになります。
そんなこと普通に生活していたら絶対に経験できません。
これこそが試合の醍醐味なのです。
今年の挑戦は「無謀」といわれるものだったかもしれません。
しかし、必ず来年、リベンジして見せます!!
このブログを一年後に読んだときに何を思うのか(笑)
すぐに練習にとりかかりたいところですが
少しおろそかにした家族との時間を大切にし、
仕事もフルパワーでがんばり、時間をつくった上で
準備をはじめたいと思います。
「サラリーマンだから、なかなか練習もラウンドもできないんで・・・」という言い訳はナシです。
いつもサポートしてくださる水巻プロ、ルーツゴルフの平野師匠、
ライバルH先生、そして笑顔こそないものの文句いわずに
送り出してくれる妻に感謝いたします。
5月18日から28日までの11日間、スペインとドイツに取材に行かせていただきました。
今回は京都商工会議所創立130周年記念の会頭ミッション視察団の一員としての
同行取材となりました。立石会頭をはじめ総勢26名の視察団でした。
大飯原発再稼動問題が大詰めを迎えるなか、
まずはスペインで再生可能エネルギー導入の先進事例を取材しました。
マドリッド郊外の再生可能エネルギーコントロールセンター
(なぜかビデオ撮影はダメで、写真は1枚だけOKでした。)
首都マドリッドの郊外にある再生可能エネルギーコントロールセンターは、
発電と送電が分離されているスペインならではの施設で、送電をほぼ独占し
スペイン全土をカバーするレッドエレクトリカ社の中心ともいえる場所です。
風力や水力、太陽光、太陽熱発電などの再生可能エネルギーが
全発電に占める割合が3割を超えるスペインでは(ちなみに日本は1割です。)
天候によって発電量がかわる再生可能エネルギーを一元的に管理し、
センターから発電量を自動的にコントロールする権限が与えられています。
もともと脆弱な電力供給だったスペインには、原子力や火力ももちろんありますが、
さまざまな発電方法を効率よく分散しコントロールする必要がありました。
長年の経験をいかして今では次の日の気象を予想し、
発電量をほぼ正確に予想できるようになりました。
スペインの再生可能エネルギーが一気に普及した背景には、
発電した電力を電力会社が全て買い取る全量買取制度(フィード・イン・タリフ)があります。
日本でも7月から始まりますが、世界に先駆けて導入したスペインでは電力の買い取り価格を
高く設定したために一気に普及しすぎて電力会社は2兆円もの赤字に陥り、
国が肩代わりしていることが経済危機の一因とも国内では揶揄されています。
そのために買取価格を下げた2009年以降は普及もピタッと止まってしまいました。
それでもそれまでの普及のスピードが速かったために
世界でも稀に見る再生可能エネルギー大国になってしまったのです。
マイナス面もありましたが、国内の再生可能エネルギー関連の産業が育ち、
輸出産業となり、結果的にCO2の排出量が大幅に減るなどプラス面もありました。
原発に頼らなくてもよいエネルギー供給体制を考える上で非常に参考になりました。
電力の安定供給を考えるならば地域ごとの電力会社が発送電を行うよりも
発送電を分離し全国で電力を融通できる体制を整えることが必要です。
利権などのしがらみを払拭するような政治の強いリーダーシップとスピードが求められる課題です。
バルセロナに移動した視察団はコラデテス風力発電所を訪れました。
飛行機に乗っていても電車に乗っていてもいたるところに風車が見えて
風力発電の普及は肌で感じましたが、実際に発電所を訪れるとその大きさに圧倒されます。
高さ70メートルのものと、90メートルのものがありましたが
訪れた日は風速20メートルの風が吹き続けMAXの発電量を記録していました。
私も風速20メートルの世界を体験するのは初めてだったのですが、
カメラと三脚ごと吹っ飛ばされそうな、じっと立っていられないぐらいの強風で身の危険すら感じました。
もっと風が強くなると停止させるそうですが、
訪れた日はスペイン全土の電力の4割を風力でまかなっていたそうです。
日本の場合は地理的に風が弱く、強く吹くときは台風など強すぎるので
決して風力発電に向いているとはいえません。
しかし太陽光発電にしても日本は決して良い条件とは言えないのです。
それなのに福島の原発事故以降、自然エネルギーといえば「太陽光」。
各地でメガソーラー発電所の建設ばかりが話題になる現状が不思議でなりません。
スペインやドイツでも太陽光発電はありますが国内メーカーは安価な中国製パネルの進出で
シェアを奪われ市場から撤退しなければならなくなりました。
もちろん自然エネルギーの普及には太陽光も必要です。
しかし、日本にはたくさんの火山があり地熱発電や洋上風力発電、
水力発電に、波の力を使った波力発電など今後、世界をリードできそうな技術が山ほどあります。
視野を広く、バランスよく様々なエネルギーを導入することは
刻々と変化する自然の条件に対応するうえでも必要なことではないでしょうか。
今後、エネルギー関連分野の国際競争が益々激しさを増すなか、
日本が存在感を発揮できる分野は、「節電、省エネ」技術ではないかと今回の取材で考えました。
京都商工会議所 立石義雄会頭と
(まっすぐな瞳と繊細なお気遣い。大きなスケール。オムロンを世界的な企業へと
押し上げられた理由が、長い時間を共にさせていただき、よ〜くわかりました)
会頭ミッション視察団のみなさまと
(年齢はもちろん、すべての意味で一番下の私をみなさまにサポートしていただきました。
みなさまといろいろなお話をさせていただいたことが財産です。)
ドイツでは、最古の大学都市ハイデルベルクを訪れました。
1386年開学のハイデルベルク大学を中心にライン川の支流ネッカー川が流れ
深い緑と美しい街並みが観光客を虜にします。
しかし、これらの街並みは全てハイデルベルク市による厳しい景観管理によるものでした。
一時は古い建物も改造され街並みが乱れたときもあったそうですが、1977年から取り組みがスタート。
わざわざ新しく工事されたところを昔のようにやりなおしてまで景観を整えました。
オープンカフェのテーブルや椅子、パラソルの色までも指定されています。
しかも市庁舎を中心とした半径1キロの範囲はクルマの乗り入れ禁止。
お年寄りなどの日用品の買い物などには大変な不便が伴います。
旧市街地に住む人々は様々な制限を受け決して便利ではありません。
しかしハイデルベルク市は旧市街地を徹底的に整備したことで観光客がたくさん訪れるようになり、
街は栄え、経済も潤ったといいます。
ハイデルベルク市旧市街
一方、ハイデルベルク市は全く真逆とも思える取り組みを進めています。
鉄道の旧操車場116ヘクタールを再開発し1万2000人が生活する
ゼロエミッションの環境実験都市「バーンシュタット」の建設が着々とすすんでいます。
建物のデザインはどれも先進的、未来的で旧市街とは似ても似つかないものです。
ハイデルベルク市の職員は「旧市街は徹底的に守り、このバーンシュタットプロジェクトでは
徹底的に攻める。」と話していました。
現在の持てる環境技術の全てを投入してゼロエミッションを追及する。
「もちろん成功を目指して努力しているが、
この壮大な取り組みが成功するかどうか
本当の答えは80年〜100年後の人たちが判断するでしょう。
ただ私たちが今、考えられる全てのことをこの街を通じて表現し、
世界中に発信することが使命だと思っています。」という言葉が印象に残りました。
京都には歴史的な建造物が多く私も日本のほかの都市と比べればきれいな街だと思っていました。
高さ制限や景観条例も施行され国内では街の美観意識はトップクラスです。
しかしその徹底ぶりや使命感、そして市民の街づくりへの積極的なかかわり、
つまり「公共」の意識に大きな差があるように感じました。
京都でも全市域に高さ制限をかけるのではなく、徹底的に高さや景観を守る場所と、
高さ制限なしのゼロエミッションの実験都市をつくるようなことがあっても良いのではないかと思いました。
開発中のバーンシュタット
今回の取材では記者としてだけではなくカメラも回し、無人カメラの前でリポートもしました。
京都での取材のようにクルーで動くわけではないので、メモが取れず、
視察団のスピードと同じように移動し、段取りもわからないままカメラをまわさなければならないので
体力的には大変な部分もありましたが、京都の財界を代表するような経営者の方々と寝食を共にすることができ、
様々な情報交換を行うこともできました。
立石会頭をはじめ視察団の皆様には感謝いたしております。
① マドリッドの闘牛
(豪雨と雷で最悪のコンディションでしたが、良い写真がとれました。
でも、二度と見なくていいです。牛がかわいそすぎる。)
② マドリッドでいただいたパエリア
(今まで生きてきたなかで一番おいしかったです)
③ 古都トレド
(息を飲むほど美しい街でした。景観を守るとはこのことですね。
奈良と姉妹都市だそうです。)
④ スペインの新幹線AVE
(時速300キロ出ます!でも揺れは日本の新幹線より大きい。
後ろは商工会議所事務局、日野さんです。おちゃめ。
うまれてはじめて一等席に座りました。新幹線版CAさんが4人も来るんです。)
⑤ サグラダファミリア
(バルセロナといえばこれ。天気がすごく良くて
深い青の空に伸びていくサグラダファミリアを見て、自然と涙がこぼれました。)
⑥ ライン川下り
(実はライン川も下りました。トーセ齋藤茂社長と京果内田隆社長と。)
仕事も一生懸命しましたが、ちゃんとオフの時間も楽しませていただいたことをご報告申し上げて、
今回のブログを締めさせていただきます。
最後に・・・また行きたい(笑)
kyobizが始まって、はや6年目。
1年目に入院してお休みして以来、
夏休みも取らず1回も休んだことがなかったkyobizを
2回欠席させていただきます。
京都商工会議所創立130年記念の
会頭ミッションでスペイン、ドイツに
自然エネルギー活用の事例を視察に行くにあたり
会社から同行取材を命ぜられました。
原発の再稼働問題が切迫するなか
原発に頼らない発電を目指す方向性には
異論がないところです。
そこで自然エネルギーを積極的に導入している
スペイン、ドイツの先進事例を取材することにより
この夏の京都をはじめとする関西の電気消費や電源について
考えられるきっかけになるような取材ができればと
思っています。
ヨーロッパに11日間も出張するというと
聞こえはいいのですが、
そうは問屋がおろしません。
ローカル局のへっぽこキャスターは
カメラマンも兼務します。
要するに取材要員が一人ということです。
以前、イタリアに取材に行った時、
ニューヨークのテロ後の取材に行った時も
一人でした。
慣れているといえばいいのですが
その大変さを経験しているだけに
少し気が重い感じもあります。
しかし、このような機会がいただけることも
なかなかないことなので、しっかり仕事をしつつ
地元財界のみなさまとも親交をはかりつつ
OFFのときには観光も楽しみたいと思います。
kyobizを欠席することでスタッフはじめ
みなさまにご迷惑おかけいたします。
そのぶん、
現地のインターネット環境にもよりますが
できるだけ頻繁にこのブログに状況を
アップしようと考えています。
帰国次第、kyobizやラジオビューで
ご報告いたしますので
よろしくお願い申し上げます。
まずはスペインの首都、マドリッド目指して
飛行機乗り換え2回、およそ20時間の旅に
出発します!行ってきます!
経済誌「プレジデント」に5ページの特集記事を
執筆させていただきました。5月14日月曜日発売号です。
もちろん題材は日本電産社長永守重信さんです。
実は私が取材、制作を担当させていただいた
ドキュメンタリー「人間、永守重信」が関東で放送された際、
プレジデント編集部の方がご覧いただいたようで、
ご連絡をいただき書かせていただくことになりました。
私にはおこがましいことですし、喋るのは多少得意でも、
書くのは苦手なので気が引けたのですが、
KBS京都のこと、kyobizのことも宣伝して良いとのことでしたので
軽い気持ちでお引き受けしました。
しかし、これまで特集記事は評論家やエコノミストの方しか
書いたことがなく、テレビ、
しかも独立UHF局のへっぽこキャスターが書くなんて
ありえないことだそうです。
そんなプレッシャーをモロに感じながら1カ月かかって
原稿用紙38枚書きました。
下手くそでおしゃれな文章ではないかもしれませんが、
全身全霊一生懸命書かせていただきました。
これも去年1年間取材させていただいた永守さんのおかげですし、
取材にご協力いただいた皆様、
そして日々番組を一緒につくっている職場のみなさまのおかげです。
地道にコツコツ真面目に仕事をしていれば
神様は突然思いもよらないプレゼントをくれるものだと、
どこかで目をとめてくださることもあるんだと改めて感じました。
しんどい大変なことはたくさんありますが
(ほとんどがしんどいことですが)
見返りを期待せずにがんばり続けることが大切ですね。
今回の春の椿事をまた励みに、ますます精進したいと思います。
プレジデント誌は現在の発行部数がおよそ20万部、
経済誌では日経ビジネス誌とならぶトップの経済誌です。
このような機会は金輪際二度とないことと思いますので、
ぜひお目通しいただければ幸いです。
新年度になりましたが、みなさまいかがお過ごしですか?
私ごとですが、二男が幼稚園に入園し、
まもなく3人目(女の子)が生まれてきます。
ただただ健康に出てきてほしい。それだけですね。
さてkyobizも放送時間が変わりました。
5分ですけど(笑)
今年度は様々なコラボレーションを考えています。
まず既にスタートしたのが、ラジオとのコラボです。
私が担当させていただいている
音楽ワイド・ラジオビュー火曜日のなかに
「kyobiz View」というコーナーがスタートしています。
これまで私が取材させていただいた企業は
300社を超えます。
素晴らしい経営者の方ばかりですが、
これまではテレビのkyobizだけでした。
ラジオは顔が見えないのでざっくばらんに
経営者のトーク、京都へのこだわりが
聞けるのではないかと思い、スタートしました。
第1回はアナテック・ヤナコの川勝依子社長
第2回はアラキ工務店の荒木勇社長
まだ2回しかやっていませんが、
普段は聞けない経営者トークが聞けて
内容の濃いおもしろいコーナーになっていると思います。
これも取材を通じていただいたご縁と
ご協力いただけるみなさまのおかげです。
時間はアバウトですが15時30分から20分間。
kyobizのビジタネはおよそ10分間ですから
意外と長いですよね。
また京都の中小企業を複数のメディアで
(KBSの場合はテレビとラジオということになりますが)
ご紹介させていただくということには
非常に意義があると自負しています。
火曜日の午後ということでお仕事真っ只中の時間帯ですが
一度お聞きいただければ幸いです。
既にラジオがスタートしていますが、
今年度はいくつかコラボ企画をやりたいと考えています。
実現が確実になった時点でお知らせしますね(笑)
おかげさまでkyobizは4月から6年目に突入いたします!
Sになってからは2年目ですね。
最大の変化は放送時間が変わるということです。
スタートがこれまでより5分遅くなり
毎週金曜日よる9時30分から10時30分になります。
これまで様々な方に「9時25分からです」とお伝えしても
なかなか覚えていただけなかったのでこれからは
「よる9時半です。」と簡単に説明できるのはうれしいです。
また再放送時間も
毎週日曜日ひる0時30分から1時30分に変わります。
放送内容はマイナーチェンジです。
大きなコーナーの変更はありませんが、
kyobizは常にちょっとずつですが
進化していますので、
さらにおもしろく役に立つ番組を
目指して参ります。
よその真似をせず、ここだけでしか
見られない情報をお伝えすべく
スタッフ一堂精進します。
6年目のkyobiz、今後ともよろしくお願い申し上げます!
kyobizはこの春、6年目を迎えます。
おかげさまで来年度も続けさせていただきます。
スポンサー様、関係者の協力、なにより
視聴者のみなさまに支えられて続けてくることができました。
心から感謝いたします。
これまでに私が担当したテレビ番組のなかで
最も長い番組になりました。
(これまでは夕方のニュース番組「Live5」の4年。)
ラジオでは入社2年目から人知れず続けている
日曜あさ5時の「竹内弘一のおはよう歳時記」が
あります。11年続いています。
kyobizは報道番組ですが、ニュース番組ではないので
スポンサーについてもらえないと存続できません。
毎年、この時期になるとドキドキしながら
胃が痛くなります。心の中、自転車操業状態です。
私は画面に出る立場とコンテンツを制作する立場、
番組を売る立場といろいろな立場で仕事をしています。
(人が少ないのでなんでもやる、というだけのことですが)
しかし、様々な立場を兼ねることで見えてくることが
たくさんあります。
画面に出る立場だけですと売ってきてくれる人の思考はわかりません。
売る立場だけですと作る人や出る人の思考はわかりません。
スポンサーとの契約は1年単位。場合によっては
半年や3カ月というものもあります。
去年より今年、今年より来年と日々、成長することが
欠かせません。
それでもそのときの経済状況や経営判断でスポンサーが
簡単になくなってしまうこともあります。
Mon, 20 Feb 2012 13:37:25
私にとっては常に追い詰められた状況で
毎週毎週スタッフとともに良い番組を作らなければ
その先はないとの思いでやってきました。
ただ会社というのは
「とにかく今のまま続けば。」
「リスクは全くおかさない。」という作用が働くのが常。
それではいけないと
新しいスポンサーを探し、アタックしますが
断られることもしょっちゅう。
全力でやって結果がでないことだらけ。
その都度、トイレで泣いてます(涙)
そういう意味では失敗と挫折ばっかりです。
この経験がいずれ活かされるときが必ず来ると信じていますし
そうしなければ意味がないと思っています。
しかし、やればやるほどハードルは高くなり
苦しさも増します。
「継続は力なり」といいますが、
その先に何があるのかわかりません。
私はサラリーマンなので、視聴率があがろうと
スポンサーが増えようと何も変わりません。
最大の喜びは取材させていただいた企業や人が
放送させていただいたあとさらに輝きを増して
活躍されることです。
そしてスポンサー企業のお役に立つこと。
なにより視聴者のみなさんに「役に立った」
「おもしろかった」といっていただくことです。
でも、何か結果を求めてしまう。
これが欲ですね。
つくづく凡人だなあ。と思います。
すでに250社を超える企業、経営者を
取材させていただき、
「企業を支えるのは人、
人のモチベーションを上げ、
進むべき道を明確に指し示すのが
経営者の最大の役割だ」と感じています。
やはり「継続は力!」
ときに自らを省みながら
常に前へと進み続けなければいけませんね。
その先に、何があるのかを少しは楽しみにしつつ・・・
去年、1年をかけて取材し12月に放送させていただいた
KBS京都創立60周年記念特別番組
ドキュメンタリー「人間、永守重信」。
12月17日のKBS京都での放送を皮切りに
関東、関西、中部の各局で放送していただき
2月5日のサンテレビさんの放送をもって終了しました。
しかし、あまりに反響が大きく、
「もう一度みたい」や「見た人から聞いて是非見てみたい」との
声をたくさん頂戴しました。
そのおかげもあって再放送が決定いたしました!
2月26日(日)午後7時から1時間です。
このような形で再放送をさせていただけるなんて
これほど制作を担当した人間として幸せなことはありません。
みなさまの後押し、ご協力に感謝するとともに
改めて日本電産、永守重信社長のパワーの凄さを
実感しています。
まだご覧いただいていない方はもちろん、
一度ご覧いただいた方も再びご覧いただければ幸いです。
よろしくお願いします!
kyobizSは毎週金曜日にやってきます。
(日曜日には再放送もありますが)
年に1度、年末最終週はお休みになりますが、
毎年51回放送してきました。
と、いうことはまもなく250回を迎えます。
先日、京都高度技術研究所が行っている
オスカー認定企業が集まる会に参加させていただきました。
100名ほど参加されていましたが、
そのほとんどの企業を取材させていただきました。
改めて、お世話になったみなさまにご挨拶と
御礼を申し上げる機会をいただき感謝しています。
そして、個々の経営者の方と近況や今後の展望について
お話をうかがい、そのうえ励ましの言葉もたくさんいただいて
胸が熱くなりました。本当にありがとうございます。
私は物覚えが悪いので人の名前をすぐに忘れてしまいますが、
みなさんとお会いすると名前や事業内容、最近のトピックスが
おもしろいように浮かんできて自分でも
「ちょっと賢くなったんちゃうやろか?」と勘違いしそうでした(笑)
でも、それだけ取材をさせていただいた企業や人のことが
自分の頭のなかに深く刻み込まれているということを改めて感じ、
自分という人間が、これまでいただいたご縁によって
少しずつ積み重ねられているということを再認識しました。
番組は様々な方のおかげで成り立っています。
私たちもスタッフ一堂(といっても少人数ですが)
一生懸命毎回制作しています。
しかし、取材をさせていただける企業や人物が
なければ番組は成り立ちません。
お忙しい仕事の合間を縫って
取材にご協力いただく京都のみなさまがあって
初めて成立するんだと改めて強く感じました。
これから番組を続けていくにあたって
たくさんのヒントをいただけました。
1回取材をさせていただいた企業も
5年たてば随分変化します。
長く番組をさせていただいているからこそできる
企業の成長、変化をお伝えできるような
2回目の取材も今後、行いたいと思います。
これまでにいただいたご縁を
無駄にせず、京都のお役にたてるような
番組を作らなければ仕事をしなければと
改めて感じた夜でした。
自分の内面について書きます。
私は基本的に楽観主義で
限られた人生の残り時間を
(どれだけあるかわかりませんが)
一生懸命駆け抜けたいと常に考えています。
自分にできることはなんでも挑戦したい。
(ときにはできないことでも)
いろんな方に出会いたい。
ともに楽しい時間を過ごしたい。
そのためなら苦しいことやしんどいことも
それほど苦に感じません。
やるからにはとことんやりたい。
たまに良い結果が出たら、そのときは
思いっきり仲間と喜びを分かち合いたい。
(ほとんど良い結果がでることはなく
悔しい思いもたくさんしています。)
でも周りの人間からどのように
見られているか?まではなかなか
考えられないアホというか、気が利かないというか
調子にのるというか、そんなマイナス部分があります。
一つの仕事に一生懸命取り組み
結果を出す。
社会人として当たり前のこと。
成功すれば喜び、失敗すれば悔しがりまた挑戦する。
成功したとしてもそれはたまたまだと
思っています。
結果で評価されるのが世の常ですが
それまでの過程があってこその結果だと思います。
私はどうしても思慮深さがなく、
成功裏に終わったときこそ謙虚にならなければならないと
自問自答しながら顔にいやらしさが出てしまうのです。
これまで何度も自分の浅はかさから
失敗を繰り返してきました。
その都度、自分でも律し、反省してきました。
30歳を過ぎ、家庭を持ち、子どももまもなく3人になり
様々な人々のおかげで自分が生きていける。
そして、少しでも会社、社会のお役に立ちたい。
と曲がりなりにも心の底から思うようになってきました。
若いときは「自分が、自分が」と思っていましたが
心の深いところで確実に変わってきました。
ところが・・・
なかなか治らないのです。
日々の態度や顔の表情に
傲慢さが出ているそうです。
それによって気分を害する人も
います。
どうすればいいのでしょう。
やはり自分という人間に嫌悪感を感じてしまいます。
テレビ、ラジオは
一人ではできない仕事です。
スタッフの助けがあって
はじめて成り立つ仕事です。
社会人である以上、結果が全てだと思っています。
が、謙虚でありつづけなければいけないとより強く感じています。
やはり周りの方にどう思われているのか?
自分の弱点と向き合い続けることから
逃げてはいけないと強く心に刻んでいるきょうこの頃です。
新年明けましておめでとうございます。
年越しの特番を終え
初日の出が出るギリギリ前に帰宅して、
ちょっとだけ寝て
天皇杯決勝でサンガを応援するために
東京、国立競技場に出かけました。
今回は取材ではなく純粋に1サポーターとして
応援したかったのでチケットを購入。
ユニフォームを着て応援しました。
元日に満員の国立でサンガを応援する。
こんな幸せな瞬間はありません。
勝負には敗れてしまいましたが
国立まで連れて行ってくれた選手たちには
感謝しかありません。
もし、優勝していれば今後に暗雲だったかもしれません。
サンガはとても若いチームです。
ことしもJ2でしっかり戦い、基礎を固め
未熟な部分をしっかり補って
J1昇格、そして天皇杯優勝を成し遂げ
柏レイソルのようにJ2から昇格してきたチームの
強さを見せ付けてもらいたいと思います。
2012年が始まりました。
世界の情勢を見ると不安定で
いつ何が起こってもおかしくない状況です。
そんな中で日本は復活の年にしなければなりません。
東日本大震災からの復興、
原発事故の収束(これは何十年もかかるので道筋をつける)
経済の底力を見せる。
日本は、これまでたくさんの難局を乗り切り
繁栄してきました。
この20年あまりずっと落ち込んでいるように
いわれますが、決してそんなことはないと思います。
難しい時代の乗り切り方を十分学んでいると思います。
ただ、今の日本には国としての目標がありません。
大きな国としての目標に向かって
国民が一丸となってそれぞれの分野で懸命に働く。
将来への不安、少子化への危惧、
いろんな心配事があるものの、
なんとなく「現状をキープするには。」とか
「守りの運営」がこの国をどんよりさせているのだと感じます。
少子化は日本だけでなく、世界中の先進国から
進んでいくものです。もちろん子どもがたくさん産める社会に
しなければいけません(うちはもうすぐ3人目ですが)。
少子化でも成長は十分可能だと考えます。
一人ひとりがこれまでより1歩前に進み
がんばる。
年金がこれだけずたずたになってくると
引退して年金生活など期待してはいけません。
一生働き続ける。
働き続けるのならば一生、誇りを持って
働き続けられる仕事をしたいものです。
そしてがんばって成果を残した人には
ちゃんとがんばりが認められる社会にしたいですね。
正直者が馬鹿をみない社会というのでしょうか。
世代間格差という言葉をよく見聞きします。
私は下の世代になります。
「上の世代は勝ち逃げだ。」などと
自分たち若い世代が負の遺産を背負わされるという
被害者意識も確かにあります。
しかし、若い年代は「子育てをしやすい環境を作るために。」
「負担が重くのしかからないために。」
なにかアクションを起こしているのでしょうか?
若年層の選挙の投票率は絶望的に低いのが現実です。
票にならない人たちのための政策を打ち出す政治家は
いるのでしょうか?打ち出してもすぐにひっくり返されるのが
現状ですね。
票をたくさん持っている高齢者に分厚い政策を打ち出して
選挙を戦うのは当たり前のことです。
若い世代は上の世代のせいにしてはいけないのです。
自分たちのことはちゃんと投票をして
政治に反映させなければいけないと思います。
まずは投票することから、そして志をもった若いリーダーを
育成し、いきいきとした国を作っていく。
世代間の格差、そして確執をあおるわけではありませんが
経済活動においても、社内においても
世代間の考えの違いを非常に大きくなっているのでは
ないでしょうか?
上の世代がいるから。。とか、意見がいえないからという
言い訳は今年からやめたいと思います。
謙虚に真摯にチャレンジすれば少しずつでも
変えられるのではないでしょうか。
明るい未来にむけて精進しましょう。
私はkyobizという番組を通じて
何かを感じていただける情報をお届けしていきたいと思います。
今年もよろしくお願い申し上げます。
まずはネット6共同企画ドキュメンタリー
「人間、永守重信」の各局情報からです。
テレビ埼玉さんの放送情報が入りました。
テレビ埼玉(3ch) 12月29日(木)午後9時〜10時
千葉テレビ 1月2日(月)22:00〜
テレビ神奈川 1月4日(水)22:00〜
三重テレビ 1月14日(土) 20:00~20:55
サンテレビ 2月5日(日) 13:00~13:55
またKBS京都でも再放送の計画があります。
情報が入り次第お知らせします。
さて、2011年もまもなく幕を閉じます。
今年は自分にとっては
一言でいうと「激しい一年」だったと振り返っています。
東日本大震災は一生忘れることのできない
忘れてはいけない災害でした。
阪神淡路大震災を経験し、ボランティア活動をしていた
私ですが、その規模の大きさ、悲惨さに言葉をなくしました。
京都からできること。末永く続けていきたいと思っています。
改めて犠牲になられた多くの命のご冥福をお祈りいたします。
20代のときはとにかくがむしゃらに働き、
技術を身につけ、あっという間に過ぎました。
30歳になって神様から「少し休憩」といわれたのか
倒れて入院、一ヶ月会社を休んで一度、リセットしました。
その後、しばらく以前のように働けなくて
「質より量でやってきた自分が、動けなくなると
なんにもできない。」と悩んだ時期もありましたが
20代のころに無我夢中でやっていたことが
ちょっとずつ花を咲かせ、実をつけていたことに
気付きました。
30代には30代の仕事のやり方があると
以前にも増して人とのつながりを意識するようになりました。
京都で仕事をさせてもらって京都の人、もの、土地に
お世話になり、少しずつでも恩返しをしていきたいと
考えるようになりました。
そういう意味では2011年は身体の調子を気にせず
フルパワーで何事にも取り組める喜びを感じながらの1年になりました。
京bizWがKyo-bizSにリニューアルしました。
ハードルはよりあがりましたが、
「他局にも負けない、KBSの中で一番おもしろい、
京都のためになる番組」を目指して
スタッフ一堂(めちゃ少数ですが)がんばってきました。
おかげさまで順調に船出しました。
次の段階はKBS京都のニュース全般を
さらに魅力あるものにすることです。
2012年の課題です。
狂言の舞台に立たせていただいたことも
大きな経験です。
京都の伝統芸能を取材したことはあっても
実際に自分でやるということはなかったので
やってみることで狂言の奥深さ、迫力、
茂山家の茂山家たる所以も感じることができました。
今後の取材で何を伝えるのか?
よりわかりやすく深くお伝えできるよう努力します。
そして何より去年から取り組んできた
ドキュメンタリー「人間、永守重信」です。
34歳の私にとっては人生観を変えてしまうほど
大きな出会い、苦悩、喜びが一度にきました。
この1年、どんなことをしていても
頭の片隅、いや半分ぐらいドキュメンタリーのことが
占めていて、安心することがありませんでした。
最後の2カ月、編集室にこもり
作業を続けるうちに体力的にはきつかったですが
精神的には楽になり、永守さんとの時間を
一人で楽しんでいました。
このドキュメンタリーは日本電産さんの
協力がなければ全く成立しないもので
繰り返しになりますが、このような私のわがままを
聞いていただいた永守社長、広報部のみなさまに
感謝しかありません。
撮影は、川守田宏士カメラマンです。
私も彼とカメラを回しましたが、
変化が少ない映像を工夫してつないでくれたのは
彼のおかげです。
柳井さんとのシーンも機転を利かせて
まわしておいてくれたことが
大きな分岐点となりました。
川守田カメラマンがいなければできなかった番組です。
感謝します。
その他にもたくさんの仕事をさせていただき
ありがとうございました。
この経験を少しでも会社にそして京都に
お返しできるように来年も精進します。
ゴルフのほうは前半にハーフ36、
トータル80というベストスコアを記録した後
長い低迷期に入っております。
最近は100を叩くこともしばしば(芝だけに)。
私の師匠、ルーツゴルフの平野社長(ハンデ3)
そして私の個人コーチ(勝手に言ってますが)
水巻善典プロのご指導にも関わらず
上達どころか、退化している現状、忸怩たる思いです。
ライバルにも敗北が続き、もうクラブを置いてしまおうかと
思うときもありますが、
京都滋賀オープンゴルフ出場という目標を変えるわけには
いきませんので、この道を進んでいきたいと思います。
ただ不思議なことにスコアは伸びませんが
ゴルフの奥深さは増すばかり。
楽しいですね。
水巻プロのブログはこちらです。
http://www.yoshi-mizumaki.jp/
様々な分野のことを幅広く、独自の視点で書いていらっしゃいます。
やっぱり水巻さんは素敵です。
さて2012年はどんな年になるのでしょう。
力強い復活の年にしたいものですね。
日本人の結束力、粘り強さで良い年にしましょう。
京都から元気の種を発信していきたいと思います。
それでは、みなさま今年1年、大変お世話になりました。
よいお年を!!といいたいところですが、
大晦日から年をまたいでテレビに出ます。
年越し特番「ふるさと発・希望のあしたへ!絆でつなぐ2011 to 2012」
23:00〜25:00
2011年は在って当たり前だったはずの家族や友人たち、
そして見慣れていたはずの「ふるさと」の風景が、
かけがえのないものであったことを改めて思い知らされた1年でした。
新しい年を「復興と再生の年」にするために、
私たちはもう一度、家族や友人、地域、
ふるさとの絆やつながりを大切にしなければならない…。
そこで今年の年越し特番では「ふるさと」を見つめ直し、
その魅力や素晴らしさを再発見!地域の絆を深め、
「希望のあした」へと繋げます。
[司会]竹内弘一 遠藤奈美 [中継リポーター]木村寿伸 (以上 KBS京都アナウンサー)
[ゲスト]只友景士(龍谷大学 教授) ほか
ぜひご覧ください!!
おかげさまで無事にKBS京都での放送を
終えることができました.
KBS京都開局60周年記念特別番組
ドキュメンタリー「人間、永守重信」
たくさんの反響をいただき本当にありがとうございます。
後日談というか振り返りについては
改めてブログで書きたいと思いますが、
ネット6での放送予定、新たに連絡が来ましたので
お知らせします。
・三重テレビ 1/14(土) 20:00~20:55
・サンテレビ 2/5(日) 13:00~13:55(予定)
エリアにお住まいの方、お知り合いがいらっしゃる方
ぜひ、お知らせくださいませ。
KBS京都創立60周年記念特別番組
ネット6共同企画ドキュメンタリー
「人間、永守重信」が
いよいよ12月17日(土)午後8時に
KBS京都TVでOAされます。
その後、ネット6の各局で放送されます。
・テレビ埼玉 12月末放送予定
・千葉テレビ 1月2日(月)22:00〜
・サンテレビ 2月頃放送予定
・テレビ神奈川 1月4日(水)22:00〜
・三重テレビ 放送日未定
まだ確定していない放送局もありますが
情報が入り次第必ずお知らせします。
京都や近隣の府県以外にも見ていただく機会に
感謝しております。
「京都が生んだ偉人は、京都の放送局が記録を残さなければならない」。
はじめはそんな使命感から取材交渉をスタートしました。
日本電産社長、永守重信さんは創業から38年でグループ従業員15万人、
売上高7000億円の企業を一代で築き上げ、
その勢いは留まるところを知らず2015年度には
売上高2兆円を目指しているいわば立志伝中の人物です。
「一番以外はビリ」や「人の二倍働く」といった
センセーショナルな言葉はよく知られていますし
マスコミにも度々登場します。
しかし地元、京都では財界活動をしないため
カリスマ的なイメージが一人歩きして
「存在は知っているが、かなり尖った人で会社もスパルタ」。
これが私も含めて一般的な印象ではないでしょうか?
しかしこれまで取材を重ねるごとに私には違う印象が残っていきました。
「豪快に見えるけれど、その言葉には配慮があり、
一緒にいる人をいつのまにか励まし元気にしてしまう。」
私もその人柄に魅了され、
「この人の世間に知られていない温かさや元気を記録したい。」との
思いを持つにいたりました。
しかし永守さんはこれまで度々マスコミに登場しているものの
長期の取材は受けたことがなく
各局からのオファーも断り続けていました。
私は逆にチャンスだと思い日本電産の広報宣伝部長を
何度も訪ねお願いしました。
なんとか永守社長につないでいただいたのですが
「第一KBS京都にそれだけの体力があるようには思えない。
本当にできるのか?」との返事。
最終的には直談判して
「やるからにはお前が責任を持ってちゃんとやれよ!」と
言っていただき初めて長期取材を行うことになりました。
しかしそうは簡単には話が転がりません。
条件は「プライベートはNG」「移動中もダメ」
「社長室にも入れない」というドキュメンタリーを作るうえで
両手両足を縛られるようなものでした。
それでも取材を続けていればいつかチャンスは来ると
取材をスタートしました。
地元財界人への10年以上ぶりの講演、入社式、株主総会と
普段取材ができないものの大人数の前で話す機会ばかりでした。
私は無理を承知で東京でベンチャー企業を
起業している二男の知博さんへの取材を
申し込みました。すると答えはOK。
申し込んだ自分がびっくりする返事でした。
知博さんも本当に素晴らしい方で
同年代ということもあり話も弾み、貴重なお話を
聞かせていただくことができました。
その後は、社内会議の撮影やオフのときの撮影も許していただき
取材を重ねることができました。
最大の山場は三洋電機の子会社のモーターメーカーを買収し、
初めて長野県上田市の本社に乗り込み全社員を前に
所信表明をする場面です。
これまでに30社を買収し、そのうち黒字企業はわずか2社。
そのほとんどが赤字企業でしたが全て黒字に転換。
失敗は一社もありません。
永守さんは何を語りかけ社員の意識を変えたのでしょう。
私が見てもはっきりわかるほどわずか一日で、
永守さんは会社の雰囲気を明るく変えてしまいました。
社員の表情からは暗さが消えやる気がみなぎっていたのです。
もうひとつの山場はユニクロで知られる
ファーストリテイリングの柳井正会長件社長との即席対談に
偶然遭遇し撮影が許されたことです。
業界こそ違えども、日本を代表する経営者同士は
互いを尊敬しつつもライバルでもあります。
永守さんは取材の途中で
「人生はカネじゃない」とおっしゃいました。
売上高を追い求めるイメージが強い方だけに
その言葉がもつ意味にも注目いただければ幸いです。
元気をなくしている日本に少しでも
元気になってもらえるようなそんな番組を作ったつもりです。
至らない点も多々あるかと思いますが、
京都のみなさんをはじめ多くの方に
見ていただきたいと心から思っています。
ご近所さんやご友人に宣伝していただければ非常に幸いです。
よろしくお願いします!
KBS京都創立60周年・茂山狂言「唐相撲」。
無事に終えることができました。
茂山家のみなさま、社中のみなさまのおかげで
ケガもせず(ちょっと関節痛いけど)
務めることができました。
観に来ていただいたみなさま、ありがとうございました。
この間、お稽古やリハーサル、本番と進むにつれ
気づいたことがいくつかありました。
茂山家の狂言師のみなさんは
本番になるとリハーサルとは全然違うことをする。。
違うはずなのに全員が自然とそれにあわせる。。。
アドリブの連発のリズムで会場は大きな笑いに包まれる。。。。
これが芸の家なのですね。
そして茂山家の家長、千五郎さんから竜正くん・虎真くんまで
壮・青・子、バランスよくいらっしゃいますが、
みんなが演出家。誰に気兼ねすることなく自分の意見を
出します。そしてみんなが否定することなく一つの舞台が
できあがっていきます。
そんな会話のひとつひとつが私にとっては刺激的で
勉強になりました。
もう機会はないかもしれませんが
万が一、また挑戦できるようなことがあれば
一番に手をあげ、足袋を履きたいと思います。
なお茂山狂言「唐相撲」の模様は
2012年1月1日正午から1時間番組で放送されます。
ぜひ、ご覧ください。
さて、今年1年の仕事の集大成
ネット6共同企画ドキュメンタリー
KBS京都創立60周年記念特別番組
「人間・永守重信」の放送が近づいてきました。
KBS京都での放送時間は
12月17日(土曜日)午後8時〜9時です。
ネット6でも放送されます。
(テレビ埼玉、千葉テレビ、テレビ神奈川、三重テレビ、サンテレビです。
放送時間は各局さんで違いますのでわかりしだいお知らせします。)
これまで長期間に渡り準備をしてきましたが
ここ数週間はレギュラーの仕事をしつつ
週末や夜中、早朝の時間を使って編集を進めてきました。
さすがにヘロヘロになってきました。
体力的にはボロボロですが
この編集をしている時間、私にとっては至極の時間なんです。
例えば朝8時から編集を始めて、気がつけば午後3時だった
なんてことが結構あります。
自分のなかでは2時間ぐらいの感覚なのですが
実際には7時間ぐらいたっている。
おもしろい感覚です。のめり込んでいるときの集中状態は
誰でもあることですが、その間は
ずっと日本電産、永守重信社長と対話している時間です。
「この人はなぜこのタイミングでこんなことを
思いついたのだろう。」とか、
裏表のない方ですが「この言葉の裏にあるものは?」など
考えながら膨大な取材テープから言葉を抜き出して
つないでいきます。
この時間がたまらないのです。。
こんなに一人の人に向き合い続けたのは初めてです。
ますます魅了されています。
まもなく完成します。
私のようなものがいうのはおこがましいですが、
現代の少し元気をなくした日本人への
エールになればと思います。
また京都のみなさんには
これまでに見たことのない永守さんを
ご覧いただきたいと思います。
東京でベンチャー企業を経営されている永守さんの二男、
永守知博さんへの取材。
社内会議の様子。
盟友、ファーストリテイリングの柳井正さんとの
即席「大企業家育成論」。
M&Aをした企業への初訪問、そして従業員への所信表明など
日本電産さんの多大なご協力のもと
初めてカメラが入った場面がたくさんあります。
未熟な私ですが
カメラマンと二人三脚、
全身全霊、渾身の一作を様々な方のご協力のおかげで
作らせていただきました。
なんとしてもみなさんにご覧いただきたいと思います。
もしこのブログをお読みいただいた方は
周りのお知り合いにもお知らせいただけますか?
(選挙活動みたいですみません。)
年末のみなさんお忙しい時期ですが、
少なからず元気になっていただけると思います。
よろしくお願い申し上げます。
どんどん時間は過ぎますね。
毎日の景色が流れているようです。
11月だというのにお昼はTシャツ一枚でも過ごせる暖かさ。
でも日没の早さは日を追うごとに感じるので
冬は近づいているのでしょう。
ことしもあと2カ月足らずとなりました。
本当に日本でも世界でもいろいろあった
一生忘れられない年になりました。
世界の動きに比べれば
個人の動きなど些細なものですが
自分なりに振り返っても
今年は変化の年になりました。
京bizSが始まり
以前にも増して様々な取材が増えました。
基本的に自分で取材先を探して
打ち合わせに行って、カメラマンとともに取材。
そのVTRをもとに構成・編集をするという
家内制手工業スタイルに違いはないのですが
毎回、新しいことにチャレンジしようと
悪戦苦闘しています。
また今年は年始からずっと日本電産の永守重信社長を
取材させていただき、特別番組として
12月17日午後8時から1時間放送させていただくことに
なりました。
鋭意、編集中ですが、自分の人生観をも変えてしまうような
人物に再三接する機会をいただき、
生き様を見せていただいたことは、今後の人生を
大きく変えられた思いです。
その濃いエッセンスが番組に出せるようがんばります。
そして狂言の舞台にも立たせていただきます。
こちらも一生懸命お稽古していますが
結果は。。。23日祇園甲部歌舞練場で直接確かめていただければ幸いです。
最近、永守社長をはじめ様々な人に
「人生は35歳までに何をしてきたかで今後の人生が決まる」と
良く言われます。
私は来年35歳。
自分なりには精一杯フルスロットルで走ってきたつもりです。
(途中、ピットストップで入院して1ヶ月休みましたが・・・)
不安もありますが、楽しみの方が大きいです。
35歳からどんな人生が待っているのかワクワクします。
しかし・・・実は特別番組も狂言もこれからです。
終わったときに笑っていられるか・・・編集に戻ります(笑)
ことし2月、電動スクーターの取材をさせていただいた
ご縁で輸入販売を手がける京都・西陣の「西村レース様」から
EVスクーター普及大使にご指名いただきました。
EVスクーター「サリー」を日常生活や取材活動で使用することで
エコな乗り物の普及に役立ちたいと始めたモニター生活でしたが・・・
すこしおっとりした動力性能と
ちょっとだけ足りない航続距離、頻繁に必要な充電と
生活を共にする上で、今一歩実用にはプラスαが欲しいところが
みつかりました。
逆に言えば、少しずつの性能向上で
エンジンスクーターにかわるエコでクリーンな移動手段が
普及する可能性を実感したわけです。
そのいろんなことを教えてくれたEV「サリー」ちゃんが
きょう、おつとめを終えて親元へ帰っていきました。
そんな寂しさを吹き飛ばすくらいの新顔がやってきました!
その名はEV「ローラ」です。
今度は前後の車輪にそれぞれモーターが入っていて
よりパワフルに、より航続距離も長くなっています。
しかも荷物もたくさん積めます。
これからEVローラとの生活が楽しみです。
ただ自称KBS京都モータージャーナリストとして
シビアな目で性能を確認していきます。
本当に普及させるために必要な情報はどんどんお知らせしますね!
突然ですが私、竹内弘一、狂言師になります!
11月23日(祝)祇園甲部歌舞練場で行われる
大蔵流狂言茂山家の大曲「唐相撲」に出演させていただくことになりました。
実は「唐相撲」、めったに上演されることがない大曲として知られているのですが、
私、およそ10年前に「唐相撲」を生で見て
狂言のおもしろさに目覚めたきっかけだったのです。
以来、お仕事はもちろん、フットサルなどを通じて
茂山家のみなさんと様々な形でお付きあいをさせていただきました。
舞台をみせていただく度に「おもしろいな」「やってみたいな」という願望はあったのですが、
まさか自分で言い出せるわけもなく時間が過ぎたのですが、
この度、茂山家のみなさまから幸運にもお声かけをいただき
恐れ多いことと知りながらも舞台に立たせていただくことになりました。
といっても「唐相撲」という演目にはおよそ40人の出演者がいて
そのうちの1人ということなのですが、唄をうたい、動きもあるので
先日、茂山逸平先生にお稽古をしていただきました。
唐音(とういん)という唄は日本語か中国語かさっぱり意味のない言葉が
続く唄なのですが、全て口移しで覚えていきます。
その声のすばらしいのなんの。
お稽古場全体の空気が震えるのがわかります。
一応、私も声を使う仕事を10年以上してきたので
唄には自信があったのですが実際にやってみると
実況やニュースと狂言の発声は全く違いました。
しばらくお稽古しているとノドが痛くなってしまいました。
どうやって狂言の発声方法を習得すればいいのか
糸口はありませんが練習あるのみです。
本番まであと2カ月をきりましたが
公演までの間、一生懸命お稽古して恥ずかしくない舞台にしたいと思っています。
また場所が祇園甲部歌舞練場ですからね。。
ダブルで身が引き締まります。
私が出なくてもおもしろすぎるほどおもしろい舞台ですので
ぜひご覧いただきたいと思いますし、
そのなかで私も見つけていただければと思います。
次の上演がいつになるかわかりませんし、ぜひこの機会にご覧になってください!
11月23日は昼夜2回公演です。
祇園甲部歌舞練場でお会いしましょう!
ゴルフにハマり続けています。
まもなく4年。
過労で入院して1ヶ月会社を休んだことがきっかけでした。
それまで仕事ばかりで趣味らしい趣味がなかった私に
お医者さまは「仕事に復帰するにも体力が落ちすぎている。
なにかスポーツでもすればいい。テニスは激しすぎるしゴルフでもしてみたら?」
と何気なくおっしゃいました。
大学時代から先輩につれられて何度かラウンドしたことは
ありましたが、久々に道具を取り出してみるとまっ茶に錆びていました。
そこで中古ショップで一式そろえて練習場へ。
何も考えずに白いボールが飛んでいく姿を見ているだけでスカ〜っとしました。
30歳、めざめた瞬間でした。
以来、日々の仕事をしながらですので練習場には1週間〜10日に一度通い、
ラウンドは月に1回のペースで続けています。
スコアはベストが80。
100を叩くこともありますが大体、80台が多くなってきました。
はじめは、「100を切ったらやめていい。」といっていたものが、
100を切ってみるとどんどん面白くなってきて今度は「90を切るまで。」
今は「70台を出すまでやめられない。」といいながら家族に迷惑をかけています。
ただ本音ではやめるつもりは全くありません。
なぜなら本当はスコアよりもゴルフ場に行くこと。
もっといえばゴルフ場で一緒にラウンドする人と
時間をともにすることが一番私を元気にしてくれるからです。
ゴルフを通じてさまざまな方と出会いました。
京都からアマチュアゴルファーのためのクラブを真摯に作り続けているルーツゴルフの平野社長には
ゴルフの師匠として教えていただき、このkyobizをスポンサードいただいています。
また水巻善典プロにもコメンテーターをつとめていたけるようになりました。
そしてゴルフコーナーまでつくってしまいました。
ゴルフをはじめてから自分自身と向き合う時間ができて出会いも多くいただきました。
最近はマラソンや山登りをする人が増えてゴルフをする人が減っているそうです。
ラウンドするにはお金も時間もかかります。
(私は平日お休みのときに6000円台(昼食付)を探してでかけますが。)
ただ人生、限りある時間のなかで尊敬できる方とゴルフをしながら1日を過ごす。
そんな時間があっても良いのではないでしょうか。
今は、来年の京都滋賀オープン出場を目指して日々、イメージトレーニングしています。
実現するかどうかはお楽しみですがサラリーマンゴルファーの限界を目指してみたいと思います。
興味はあるけどやったことはないという方、ぜひこの機会にゴルフに触れてみてください。
ヒントはkyobizの「水巻善典のブレインショット」にたくさんあります!
ブログの更新が滞っても
そろそろ誰からも何もいわれなくなってきた今日この頃。
私、バテテマス。
それもものすごいバテ方です。
ナマケモノみたいに(ナマケモノには失礼ですが)
何もしたくなくただ眠たいのです。
これはバテル前の過ごし方に原因があることは明らかです。
7月下旬に家内と子ども2人が実家の福岡へ帰省して
1人暮らしが始まったところから物語は始まります。
えもいわれぬ開放感を感じてしまった私は、
考えられる限りスケジュールを埋めまくり
(もちろん仕事もビッシリ。夜の予定もビッシリということです)
休みの日はゴルフ!
(2日連続などという自殺行為に近いこともやりました。
目標は京都滋賀オープン出場ですから)
およそ20日間、睡眠時間もそこそこに走り続けたのです。
人間というのはテンションがあがっていると
疲れを感じないもので何か自分がパワーアップしたかのような
すごく体調の良い日々が続き、エネルギッシュでした。
しかし、ついにポッカリとスケジュールが一日空いて
さっさと家に帰ったとたん、、、
今までに経験したことのない睡魔が襲ってきたのです。
夕食のカップラーメンもそこそこに
ソファで眠りについたのが20時!
気づいたのが午前2時。
そこで出会ってしまったんです。
スカパー!のチャンネル銀河で放送されている
「江戸川乱歩の美女シリーズ」。
30年以上前に土曜ワイド劇場で放送されていた
名作ですが、これにどっぷりはまってしまい、
以後、一度寝てから夜中にのっそり起きてきて
明智小五郎というパターンが続きました。
これで身体の調子はボロボロ。かつて経験したことのないような
バテにつながったのです。
おかげさまでこのところの涼しさで随分元気になりましたが、
不摂生のあとのバテには十分気をつけてくださいね。
「江戸川乱歩の美女シリーズ」についての考察は
また回を改めて書きたいと思います。
4月から始まったkyo-bizSも放送開始から
はや3カ月が経ちました。
私にとっては5年目の京ビズですが、
過労で入院した一カ月以外は
ず〜っと毎週スタッフとこつこつ作ってきたので
振り返ってみると結構長く続けてるなと思います。
大概の企業は4半期ごとの決算を発表します。
テレビの1クールも3カ月ですね。
kyo-bizSの滑り出しは快調のようです。
と、いっても実際に制作していると
日々の取材・編集で一杯一杯で
中にいるとわかりにくいのも実情です。
でも、中小企業、経済情報、マチネタ情報、
人の情報、ニュース、社会問題と
1時間では収まらないぐらい京都にこだわった
最新情報をつめこんだ番組は他にはない!といえます。
どうぞお近くのみなさまに
kyo-bizSをご推薦ください。
損はさせません(笑)。
毎回の放送についてのブログは
遠藤奈美ちゃんにお任せします。
最近、よく言われることがあります。
「京ビズのブログ、遠藤さんばっかりやん!!」。
そして、このホームページを見ると・・・
確かに遠藤アナウンサーだらけ。
僕のブログは文字ばっかり。
遠藤アナのブログは写真が豊富で
あきない。。
やばい・・完全に負けてる!!
ここからは言い訳です。
写真のはさみ方がいまいちわからないんですよね。
そういえば遠藤アナは普段からなにかと
写真ばっかり撮っています(別に仕事していないとは言ってません)。
それぐらいの感覚でないと
ブログはできないんですね。
ちなみに海平アナもブロガーです。
あれは去年の夏だったか秋だったか・・・
ゴルフが好きすぎてCSのマニアックな番組をふと見ていたとき(京ビズもマニアックといえばそうですが)フジサンケイクラシックの前ということもあり解説者の水巻善典プロがゲストで出ていらっしゃいました。
何気なく見ていると「水巻さんは最近、京都に住んでいるんですね?」と竹下陽平アナウンサー。
京都という言葉にやたら敏感な私は以降釘付けに。
「亀岡の湯の花温泉で、旅館のおやじやってます。」と水巻プロ。
思い立ったら即行動の私は、インターネットで電話番号を調べて早速連絡しました。
会っていただけるということで緊張しながらうかがうとあのさわやか過ぎる笑顔で出迎えていただけました。
そこからゴルフの話はもちろん、アメリカでの暮らしを経験されたからこその日本感というか日本人の心のお話、京都の外から見た京都、経営者としての考えなど、その視野の広さに感動し、その場でコメンテーターをお願いしました。
快くお受けいただき、今回のご登場となりました。
僕は心からゴルフを愛するアマチュアゴルファーですが、世の中の様々な出来事や仕事のなかでもゴルフに通じるところはたくさんあります。
水巻さんのコーナー「ブレインショット」は、ちょっとした考え方の違いで週末のラウンドのスコアが変わるかも。。。というヒントを与えていただけるコラム的コーナーです。「手首の角度が・・・」とか「スイングプレーン」がなどというレッスンコーナーとはひと味もふた味も違ったコーナーになっていると思います。
取材させていただいている京都企業の経営者の方もゴルフ好きの方は本当にたくさんいらっしゃいます。
大抵の方は腕前もトップクラスです。
「優れた経営者はゴルフもうまい」というのは本当のようです。
みなさんのビジネスのうえでもゴルフでもお役に立てるコーナーを目指します!
追伸:水巻善典さんのブログです。愛読しています。ぜひ!
http://www.yoshi-mizumaki.jp/
京ビズS、2回放送が終わりましたが、おかげさまで順調なスタートを切ることができました。
これもご覧いただいているあなたのおかげです。
ありがとうございます。
ただブログは順調なスタートとはいえず・・・
すみません。きょうはまとめて更新します。
「ビジネスの種」改め「ビジタネ」第1回の企業は京都市南区の「川並鉄工」さんでした。
創業107年の100年企業です。
京都で100年企業と言っても実はそれほど珍しいこともないのですが、重工業系で100年はほとんどありません。
明治時代からですのでそれぞれの時代、技術の進化にあわせて業態も「金物屋」「遊具」「大企業の協力工場」など変えてこられました。
生産の海外移転が進むなか、大型の金属加工が得意な川並鉄工さんにも時代が変化を求めているのかもしれません。
技術は良くとも単純に価格で海外と勝負するのはほぼ無理です。もちろん国内でしかできないものもあります。
しかし、そこだけに頼っていては未来を切り拓くことはできないと、川並社長は持ち前のハイレベルな技術と手持ちの機械を使って「刻版」という全く新しいアートの分野へ踏み出そうとしています。
私はこれを初めてみたときに鳥肌が立つほど感動しました。
あくまでも工業技術の発表の一つの方法として作られたものですが、確かな技術に基づいた迫力に圧倒されました。題材となる画像は川並社長自らがシャッターを押してとられた写真なのですが、それが刻版になると立体感と光のコントラストで神々しさをも感じてしまいます。
この技術の素晴らしさに口を挟む方はいないと思いますが誰がどのように表現の方法として活用するのか?
ここが最大の課題です。
だからこそテレビを通じて、「刻版」を少しでもたくさんの方に見ていただきたいと取材させていただきました。
経営者の方が今までに経験したことのない分野に一歩踏み出すのは大変な勇気が必要だと推測します。
100年企業の挑戦、これからもそばで見せていただきたいと思います。
川並鉄工
http://kawanami-metal.jp
ビジタネ第2回は「高木金属」さんでした。
京仏具にかかせない「めっき技術」に秀でた企業です。
創業から40年あまりの会社ですが、「現代の名工」にも認定されている職人集団です。
仏具をつくる職人さんの仕事に最後に輝きを加えるのがめっき工程です。ここで失敗するとそれまで職人さんが
積み重ねた工程が台無しになります。
だからこそ、めっき工程にも職人技が必要になります。
加工の現場を見せていただきましたが、溶液につけて銅→銀→金とめっきを重ねていく様はまるでオリンピックでメダルの階段を上っていくような崇高さを感じました。
溶液に浸す時間でめっきの厚み、輝きが全くかわります。
ただ、もちろんめっき液につける職人技は見た目にもかっこいいのですが、実は一番ベテランの職人さんが担当されるのが、めっきの前工程「削り」なのです。
その道、およそ半世紀という職人さんがヤスリでめっきが乗りやすいように加工する姿は動きにまるで無駄がなく、力みもなく、それでいて力強い、見ているだけでありがたいと感じるほどでした。
何十年と修行を経て達する技はどんな分野でも感動的です。
京都ならではの仏具もこの先の人口減少と仏壇のない家庭の増加を考えると決して安泰ではありません。
高木社長も、これらの職人技を使って新分野への一歩を踏み出しています。
一つは先端産業の部品の試作。
表面処理によって機能を持たすのはみなさんご存知ですが、やはり「高木金属」にしかできない加工というものがあるのだそうです。
どこにお願いしてもできないのに「ここならできる」というのは事業を続けていく上で最大の強みになりますね。
また高木社長はめっき技術にとどまらず様々な伝統的な技術をこれからも発展すべく工芸品やアートの分野にも「技術を結ぶ接着剤」として挑戦されています。
高木金属
http://www.takagi-lab.sakura.ne.jp/
あれ?どこかで聞いたような・・・
そう最初にご紹介した川並鉄工さんと似ていますね。
実はこの2社、京都試作ネット企業なのです。
ですから展示会などでこの2社のコラボレーションも展開されたりもしています。
「伝統を守りながらも革新を続ける」
京都企業を語るとき言い尽くされた感もありますが、やはりそれこそ京都企業のDNAだと思います。
様々な業種の企業を取材させていただいて、およそ230社。
京ビズも再出発するにあたってこの2社を取材させていただき、4年前にこの番組をはじめたときの初心に帰ることができました。
ブログを書くのは、ものすごく久しぶりですが、日々、twitterやfacebookでつぶやいています。あくまで個人的にですが。これからも少しずつブログを頑張っていきたいと思います。
さて、2007年4月に30分番組で始まったオリジナル「京biz」。 08年4月から1時間に拡大されメーンキャスターに池坊美佳さんを迎え3年間お送りした「京bizW」。おかげさまで4年間続けさせていただきました。そして2011年4月1日からは「京bizS」がスタートします。こうやって新たなスタートが切れるのも支えていただくスポンサー、スタッフの努力、そして何よりご覧いただいている視聴者のみなさまのおかげです。「もっと京都にこだわって」「もっと役立つ情報を」をキーワードに毎回丁寧に一生懸命つくっていきます。今後ともご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
さて、今回のタイトル「京bizS」のエスは何の意味があるんだというご質問を各方面からいただきます。実は「京」「biz」「S」のアルファベットの頭文字は「K」「B」「S」なんです(笑)お気づきでしたか?
それは偶然なんですが、答えは現在放送中の番組宣伝CMをご覧ください。突き放しているわけではありませんよ。「S」には実はいろんな意味が込められていまして、ひとつ、これっ!というものでもないんです。
みなさんにもっと京都を好きになっていただき、週末のお出かけに役立てていただけるように、新たなコーナーもたくさんご用意しました。
ぜひご覧いただきご感想もお聞かせください。なんといってもとことん京都ローカルですので、みなさんに一番近い番組であることは間違いありません。
これから取材日記など、随時?更新しますので(まず放送の素材を作り終わってからですけどね。)このブログにも遊びにきてください!