6月20日から、東京オリンピックボート競技に出場するデンマーク代表チームの事前合宿が行われる秋田県大潟村では、受け入れ準備が最終段階となっている。選手・スタッフ、そして受け入れる村民の両方が安心して合宿を迎えられるよう、感染対策も万全だ。
デンマーク・ボートチームの練習会場となる大潟漕艇場。村では長さ2000メートルのコースに10メートル間隔でブイを設置するなど、オリンピック本番と変わらない環境で練習できるよう、整備を進めてきた。
合宿中、練習の拠点となるボートセンター。こちらにはデンマーク代表の選手たちが使うボートが収納されているが、このボートは、16日に村に届いたばかり。
また、17日はボートセンターに発電機が運び込まれた。温風を入れ、東京の炎天下を再現したテントの中でトレーニングをするための電力を供給する機材。
新型コロナ対策も万全だ。練習会場では、選手と観客それぞれに立ち入れる場所の制限を設け、接触がないようにする。
宿舎となるホテルでは、合宿期間中、レストランを休業し、選手・スタッフの専用の食事会場にする。4階と5階のフロアを貸し切りにするほか、エレベーターホールにアメニティコーナーを設置して、清掃スタッフができるだけ部屋に入らないようにする。
デンマークとの交流活動や調整の旗振り役を担ってきた大潟村国際交流員のアントン・ボ・キュルブさんは「半分楽しみと半分不安なところがある。選手にはゆっくりしながら集中できるような合宿になればいい。村民にはオリンピックがやっと日本に来たと感じてもらえる合宿になったらと思う」と話した。
大潟村での事前合宿は、6月20日から7月18日まで行われる。