これは天然物か養殖成魚放流か。
最近ではチタン製マフラーなどでは、わざ
と焼き色をつけて、不自然であざとい色調
に加工する事が流行っている。
一方、エキパイなどが自然発色で高熱焼け
してごく自然にテンパーカラーを発色する
ことがある。自然に発現したものなので、
不自然さは一切無く、美しさをたくわえて
いる。
この自然の発色は、部材のメッキの質にも
よる。
かつてのカワサキのエストレヤのエキパイ
などはメッキの質が著しく悪く、すぐに
錆びてボロボロになっていた。
それが現行Zシリーズなどでは中型クラス
のマフラーもエキパイまでクオリティの
極めて高いメッキ処理をしており、いつま
でも輝いている。
そして、高温による美しい虹色の発色変化
を現出させているのである。人工的に加工
した焼け色のような不自然さは無い。
人工加工物で、自然風を出そうとして逆に
あざとさと取ってつけたような不自然さが
加工品の前面に出るのは、術者としては
不手際をやらかしたように私には思える。