Wnnの名前の由来は?

Wnnは1985年、京都大学、オムロン株式会社、株式会社アステックによって共同開発され、 1987年に完成した UNIX上のかな漢字変換システムとして誕生しました。
当時としては画期的だった「Watashino Namaeha Nakanodesu」 (私の名前は中野です)という文章が一括変換できるシステムということで、その文の各文節の頭文字をとってWnn(読み:うんぬ)名付けられました。


Wnnの歴史

1985年 UNIX上のかな漢字変換として開発着手
オムロン、京都大学などが、UNIX上でも連文節のかな漢字変換が可能な環境を整備する目的で共同開発をスタート。
1989年 世界標準化
世界に先駆けてUNIXの標準ウィンドウシステム「X11R4」に、日本語入力システムとして「Wnn4」が標準添付される。
1991年 マルチリンガル化(1)
中国語入力として「Wnn4.1」を開発
1994年 マルチリンガル化(2)
韓国語/朝鮮語入力システムとして「Wnn4.2」を開発
1995年 商用化
商用に耐えられる製品サポートサービスを含めて、オムロンがWnnの製品化を引き受け、「Wnn6」として商品リリースし、サン・マイクロシステムズ様、日本SGI様、日本IBM様の日本語UNIXシステムの標準日本語入力に採用される。
1996年 Windows95対応
Windows95対応のマルチリンガル入力システムとして、「Wnn95」シリーズを商品化。
1997年 Linux、Java対応
日本国内でも注目を浴び出したLinuxにいち早く対応し、「Wnn6 for Linux/BSD」を発売。同時に、Java対応のWnn6も開発。
1998年 ネットワークコンピュータ対応
大規模ネットワークでのトータルコストの低減を目指してネットワークコンピュータが相次いで発表され、これらに対応したWnn6を開発。
1999年 モバイル化
携帯電話、PHS、PDAなどでの高機能日本語入力のニーズに対応するため「モバイルWnn」を開発
2000年 ゲーム市場、家電市場対応
ゲーム機(ソフト)、AV機器、カーナビなど、限られた容量の情報機器で日本語入力を実現する「ミニWnn」を開発

「モバイルWnn」が携帯電話、携帯情報端末、ゲーム機で採用
→主な採用機種はこちら

2001年 Linux向け次世代入力システム「Wnn7」をリリース
入力予測機能や連想変換を搭載し、変換効率向上から入力効率向上へさらに進化した日本語入力システム「Wnn7 Personal」をリリース
→Wnn7 の詳細はこちら

商品比較表

Wnn
(うんぬ)
オムロン、京都大学などが共同開発した、UNIX上の連文節かな漢字変換システムで、「わたしのなまえはなかのです」を一発で変換するくらいの精度を持たせよ うという願いから、watasino namaeha nakanodesu、のw・n・nをとって、Wnnと命名。 詳細は上記年表を参照ください。
PDA
(ピーディーエー)
personal digital assistants、の略で、家電とコンピュータの融合を目指した、携帯情報端末を意味します。  
クライアントサーバ サーバでデータ管理やソフトウェア利用環境のメンテナンスを一元管理し、 ユーザは端末(クライアント)から操作を行い結果だけ得る、という環境を総称してい ます。
マルチリンガル

通常は「多国語の」や「複数の言語が(同時に)扱える」という意味ですが、 ここでは、日本語以外の言語として、中国語、韓国語/朝鮮語、英語などの 入力システム、入力支援システムの対応言語を総称しています。

Mobile
(モバイル)
「移動可能な」「可動制の」という意味から、今回のかな漢字変換システムの特性を表現できる言葉として、商品名に使用しました。
IME
(アイエムイー)
input method editor、の略で、日本語や中国語など、アルファベット以外の文字(漢字、かな、など)を利用する国で、コンピュータに自国の言語を入力するためのアプリケーションソフトです。
OCR
(オーシーアール)
optical character reader、の略で、スキャナと光学式文字読み取り装置(またはソフトウェア)から構成される技術です。