http://matome.naver.jp/odai/2134279289158439101
TwitterのTL上で、どなたかがRTしているのを見て、
読んで、あまりの話の出来の良さに目を見張ったのが
【閲覧注意】コンビニの店員シリーズ【厳選された怖い話】
と言うページ。
日常に潜む霊体験に、Mくんと言う不思議な高校生と
出会う事で向き合う事になったコンビニ店員の男の子の
実話らしいのだが、これが何とも言えず萌える。
霊が見える男の子と、なんだか近頃霊に憑かれ易くなった
コンビニの夜間学校生の「接点」を生んだのは
コンビニの店員と客、と言う所ではなく、霊と言う
なんとも嘘臭いもの。
嘘臭いけど、ただのコンビニの店員と客がなんだか
知り合っちゃう、なんてのはやっぱりフィクションの
世界だからきっかけとしてあり得そうに思うだけ。
販売を経験すれば解ると思うが、店員と客との
垣根は目に見えなくてもきちんと線引きされているし、
そう言うく教育をされる筈、店員の方が。
Tくん自身が何度も「店員の鑑だから」と言っているのが
私には非常にリアルに思える。
霊を通じて知り合うなんて、こんな馬鹿げた話、
無さそうであったりするのが現実じゃなかろうか。
無さそうな所が創作を匂わせるが、語り口など
盛ってないリアルな雰囲気が全体を通して一貫して
漂うので、やっぱリアルなんじゃないかなー、と
思っている。
創作っぽく見えるほど突拍子もないかもしれない
経験談なので、フィクションとしてネタに使えないか、
と言う野次馬根性?そう言うのがくすぐられるんだと思う。
PC画面で文字をずっと読むのはしんどいので、
火曜日はいつも暇になるので、HPをテキスト形式で
保存して置いて、それを印刷して読む耽っていたが、
まあ、実にうまく出来ている。
まず、文句なく読み物として面白い。
キャラも立っている。
読者を引き付ける起承転結で書かれている。
何より、ただのコンビニ店員に対して、この霊感少年の
Mくんが、実にツンデレと言うジャンルのキャラまんまで
恐怖に慄くTと、飄飄と受け流すMと言う図式で
過不足なくBL的に萌えられるのである!!
ひょっとしたら、謎の高校生Mはメンタリストで、
行きつけのコンビニ店員のTが気に入ってしまい、
如何にもTが霊感体質で、霊による障害を
被っている様に暗示をかけ、自分との接点を作り、
Tと仲良くなろうと企んでいるのでは…と言うような
妄想を想起させるので、この「コンビニ店員シリーズ」
厳選された怖い話を読むと萌えるんじゃなかろうか。
12話完結のBLコミックス2冊あるとして、その内の
6話くらいまでを読んでいるような気分になる。
Mくん:偏差値の高いコンビニ近くの高校に通う高校生。
恐らく、成績も良いがバスケ部に所属、
昔から人に見えないものを感じたり見たりして
いるが、周囲から浮く事もなく、率のない
態度で接触できる、どこか達観した、
大人びた性格。
オカルト研究会や心霊研究会などにも所属しているが
多方向に興味を持っている事で妙に一目置かれている。
サブカルチャー系にも明るい趣味を持つ。
一重で切れ長だが、細目に見えない目、
派手ではないが整った顔立ち。
ヤマシタトモコの『YES, I'S ME』のキノコの
様な雰囲気の外見。
ダサくもないが、イマドキの若者に有りがちな
見た目ではなく、個性的。
Tくん:ごく平凡な、両親・妹二人・猫数匹の家庭の長男。
コンビニで早朝バイトをしながら、夜間学校に通う。
ごくごく平均的で、PCでエロ画像やエロゲを
するのを日課としており、エロゲソングを
口づさんだりするくらいにサブカルチャー系が好き。
飛びぬけてスケベと言う訳ではないが、
日常的にエロゲをするくらいにはスケベなので
そのエロ=生の代名詞のパワーで、実は
かなりの霊感体質であるにも関わらず、
自分の力で跳ね除けており、Mと会うまでは
自分の霊感の存在にも気付いていない。
今までは本格的に恐ろしい目に遭った事はなかったが、
コンビニバイトで不特定多数の人間と否応なしに
触れ合う機会が増えた為か、なんだかとり憑かれる
機会が増えてしまった。
人物像のプロットとして、こう言う感じじゃなかろうか。
最初、なんだか訳の分らない事を言う客の高校生、
しかも男子と言う事で、Tくんは心底警戒している。
デンパ少年じゃなかろうか、と恐怖心も抱いている。
警戒心を抱かれているとMくんも解っているだろうけど、
それを一向に気にする様子なく、自分にしか解らない
言葉で喋り、なんだかんだTくんの様子を気にしている様だ。
警戒心露にしていたMくんを、徐々にTくんが
信用していく下りとか、臨場感溢れまくりなのと、
信用してくであろう様に非常に説得力がある。
結果、Mくんに助けて貰った形になるけども、
詳しく説明もしてくれないし、年上の自分にタメ口で、
どうにも素直に礼を言いにくい気持ち、とか、
人間関係のはっきりしない輪郭がちょっとずつ
形になって行くとことか、ホント面白い。
警戒心が信用に、客と店員がなんだか友達みたいに、
と少しずつ変化していく様が魅力的だ。
恋の始まりを想起させるから、萌える(笑)
MくんがTくんに何かを知らせる時に、もう少し
言葉を足して教えてやればいいのになー、わざと
不安を煽って、まるで頼って来ないと教えないぞ、
と言わんばかりのツンデレぶりである(笑)
ある日突然、コンビニの店員に話しかけて来て、
なんだか不思議で怖い事を言って怖がらせる癖に
放っておけない様子、とか、もう、こんな子が
現実に居るのか、ってくらいに魅力的だ。
Mくんの事を本当には知らないTくんの目から
見るからキャラクター性が増すんだろうけども。
Tの霊障害に気付いて、手を貸したりはするが、
どうも積極的にTを助けてやろう、と言う姿勢は
見えない飄飄としたMくんなんだが、こう言う妄想が
頭に過るくらい、面白い。
コンビニ店員のTが気になるが、そう言う気持ちを
Tに知られたとしても、Tは普通の男子だから
どうなりようもない、でも、霊がちらほらくっついてるのは
見えてしまう、知らん振りは出来ないけど、
気持ち悪がられるのは避けたい、そう言う気持ちが
せめぎ合って、Tから見ると肝心な事は教えて
くれない癖に、一応、助けてる体のスタンスを取る。
恐らく、BLみたいにはいかないだろうけど(笑)、
Mくんが大学進学する辺りで、住環境や日常の
導線が変わる事で、いつの間にか二人は会わなく
なって、社会人となって忙しくしている中で、
会社の女の子との飲み会のネタで、こう言う事が
あったんだよ、そう言えば!と言う風に、怪談話として
話す時に思い出す、と言うような、それくらいの
事になってしまうんだろうけども、そう言う事さえ
想像したくなる程に、BLネタで溢れている。
私は通常、アニメを見ても普通にそのアニメのまんま
見てしまい、やおい的に萌える、と言う回路が
欠如しているのだが、たまに、アンテナに引っかかり
まくってまくって居ても立ってもいられなくなるくらい、
妄想を爆発させてしまう時がある。
この話がアンテナに引っかかりまくってしょうがない。
だって、つまらんBL読むより何倍も面白いじゃないか…
そしてこのTくん、普段、漫画などのサブカルチャー系に
触れているせいもあると思うが、語り口が軽妙で
何気に文章がお上手。
起承転結も上手く、最後に必ずオチになる一文を
添えるなど、センスがキラリと光る。
この話が全て創作だとしても、これだけ面白がって
読ませてくれるので、もういっそのこと、小説か
漫画にして貰いたいとさえ思う。
これが全くの創作と疑うには、「足りない」部分が
多くて、結局、Tくんを襲った数々の不思議で気持ち悪く
怖い出来事が何から来ているのか、「こうじゃなかろうか」
と言う事さえ明かされてない部分が、逆にリアルだな、
と言う気がする。
もし創作であれば、やはりどこかに「創作たる所以」の
「盛る」部分が出てくると思う。
そう言う事をすると創作だと見破られるからわざと
ぼかしているのであれば、逆にこの作者がかなり
頭のいいキレる人間である、とも思う。
願うことなら、やっぱりTくんの実話であって欲しいなぁ。
この記事へのコメント
かに
コンビニ店員シリーズ、萌えますよね分かります!
ものすごく今更なんですが、共感したのでコメントさせていただきました。
pixivでこのシリーズの一部を漫画にしている方がいて、それが自分のイメージに合っていて個人的にすごく萌えたのを思い出しました。
まだコンビニ店員シリーズに興味お持ちでしたらぜひ探してみて下さい。オススメです!