インダクションモータ(三相誘導電動機)を使用する際に、インバータで周波数・電圧を制御することがあります。
インバータは様々な種類があり、三菱電機製品ではFR-E700シリーズというものがあります。
FR-E700シリーズではあて止め制御という機能があり、サーボモータでいう押し当て制御に当たるものとなります。
インバータもサーボアンプも同じPWM(パルス変調幅)で電圧を出力しているため、同じことが当然できるのですが、精度で言えばやはりエンコーダのフィードバック信号も得られるサーボモータの方が良いです。
ただ、コスト面で言えばインダクションモータとインバータの方が安く済むため、機械選定でも性能が低い方を選ばれてしまうことが多いです。
その際に、停止位置精度を出すために機械ストッパーなどであて止めを行う方法がFR-E700シリーズのあて止め制御です。
FR-E700シリーズのあて止め制御方法を下記に紹介していきます。
FR-E700シリーズ あて止め制御
あて止め制御機能
あて止め制御設定方法
あて止め制御設定方法
①外部運転モード Pr.79 = 3
②アドバンスト磁束ベクトル制御を選択
③あて止め制御機能 Pr.270 = 1
④あて止め制御時の速度 RL Pr.6 = **Hz
⑤入力端子 RHにRTを割り当て Pr.182 = 3
⑥あて止め時励磁電流低速倍率 Pr.275 = 130~180% (メーカー推奨)
Point.⑤RTを割り当てないとあて止め制御ができない
あて止め制御時周波数
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あて止め制御 アドバンスト磁束ベクトル制御 / 入力端子機能 詳細
アドバンスト磁束ベクトル制御設定方法アドバンスト磁束ベクトル制御設定方法流れ
入力端子機能変更
まとめ
・あて止め制御機能は入力端子に新しく割り当てる
・あて止め制御はFR-E700シリーズなら可能
・アドバンス磁束ベクトル制御もしくは磁束ベクトル制御を必ず選択