平成17年12月10日、当社講師がお通いいただいている生徒様の尊い人命を奪うというあってはならない事件を起こしました。お亡くなりになられたお子様のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様には心よりお詫び申し上げます。
弊社では、事件以降、生徒の皆様方の安全を最優先した体制作りを進めてまいりましたが、その後も社会にお約束したことがらの完全実施と、その内容や取り組みを更に進化させるべく、全社をあげて取り組んでおります。特に、各校・教室における日々の安全についての取り組みが最重要と考え、職員の危機察知能力を高める取り組みや、安全に関する日報やミーティングでの情報共有、それらについての本社への連絡体制を構築し、実行しております。
また毎月の幹部会(部長会)では各部門の安全対策実施のチェックや気づきを第一課題とし報告させることにしております。
お客様からの様々なご指摘は、お客様相談センターで集約し、迅速に全社としての共有をはかり、改善の取り組みを続けております。
更に全社組織としての「安全対策委員会」を設け、あらゆる角度から検討をすすめると共に、全職場においては年に2回(6月10日と12月10日)を「安全の日」と定め、社員全員で安全に関する様々なチェックと確認、マニュアルの読み合わせ、非常時に備えた各種訓練の実施、その他、安全に関する意見交換や提案を行い、全一丸となって生徒・保護者の皆様に、より安全・安心にお通い頂けるように努力を続けております。
しかしながら、現在講じている対策が万全であるとは決して思っておりません。生徒の皆様が安心して通っていただける安全な学習環境の提供のためには、環境変化に対応した取り組みの改善や、改良をし続けなければならないと肝に銘じております。
今後とも、当社の社員及び講師も含む関係者一人一人が、事件を忘れることなく自分のこととして受け止め、今後生徒の安全を妨げるような事態を絶対に起こさないという強い信念と安全確保に関する高い意志を持ち、弛まず努力を続けてまいりたいと存じます。そのうえで、生徒ひとりひとりを大切にし、「学力の向上」「夢・合格の実現」「達成体験を通じて自信をつけさせる指導」に全力を尽くすことで、社会に貢献をするという役割を全うしたいと思っております。
株式会社 京進
代表取締役社長 福澤一彦