求人広告業界に飛び込んで、
すでに20数年が経ちます。
紙からwebへ進化しているのに、
求人広告業界の営業手法と言ったら..
全く持って変わっていない。
主な手法は電話営業だ。
どこのメーカーや代理店の営業さんも、
殆どが電話アタック。
リストに従って、電話をかけまくる。
数と確率論を翳しながら、
不確実な戦いを続けるのだ。
若い新人さんに限っては、
精神的なストレスを抱えながら、
お腹をさすりながらも電話をかけ続ける。
終いには、荷電件数を報告する為の営業活動になっていたりもする。
会社側としたら、
不確実性の高い低確率営業に対して、
毎日高い固定費と社会保険を支払っていることになる。
そして、毎日毎週売上ゼロの社員が増える。
そんな業界を変えたくて起業したのに、
知らず知らず、その慣習を従順に従っている私がいる。
いかんよ!
いかん!
関わるみんなが、やりがいを持てる業界にするって誓って起業したんじゃないか。
求人や採用の仕事は、
社会的責任の大きな仕事です。
求職者と求人企業を繋ぐ為の介在価値、
それが我々の仕事なんです。
ただ、
大体の若者が、その意味を知らないまま退職してしまう業界。
電話アタックの洗礼を受けて、疲弊して業界を去る。
これはとても残念だし、
我々から変えていかなければ、後世が育たない。
勝手に危機感を感じています。
また、
ビジネスモデルの収益性にも改善が必要だと感じています。
新規の受注確率が低いにも関わらず、
低単価で低利益。
求人広告代理店の場合、
売上マージンは平均30%になります。
例えば、
40000円の求人広告枠を販売した場合、
我々の取り分は12000円になります。
ただし、
12000円が全て利益になる訳ではなく、
営業活動費や制作費の予算をこの12000円で全て賄わなければいけないのです。
余った金額が利益そのものです。
社会保険に加入した営業社員が、
毎日電話アタックをして、ようやく取り付けたお客様先に商談と打ち合わせ・取材・撮影に2回以上訪問をします。
原稿制作には、
営業さんがキャッチコピーを生み出しながらライティングをします。
制作スタッフが特殊なPCソフトを使い画像加工をします。
続いて内務スタッフが入稿手配をします。
掲載中と掲載後には、営業が掲載フォローとアフターフォローをするのです。
かなり手間とノウハウの提供、必要経費がかかると思いませんか?
利益なんてほとんど残りません。
とてもクリエイティブな仕事なのに、
誰も幸せになれない。
そんな業界であってはならない。
夢を持てる仕事に!業界に!
そしてちゃんと高い利益を生めて、
働くみんなが豊かになる仕事にしていかなければ。
その為に変革していこう。
頑張ろう。