爛爛

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爛爛

つきのわむく

​展示「義眼」

【諸注意】

・史実や実在の人物に触れる記述がありますがあらゆる差別や中傷の意図はありません。

・この物語はフィクションです。実在の人物や団体とは関係ありません。

・公式サプリ記載のシナリオや原作のネタバレが含まれます。

・神話生物やAFなどの独自解釈が含まれます。

【シナリオの 6版/7版 コンバートについて】

可能。

ただし、シナリオの根幹が変わるような改変は不可。

【シナリオに関するお問合せ先】

​ピクシブのメッセージ もしくはboothのメッセージ

https://www.pixiv.net/users/34853320

https://tukimeguri.booth.pm/

【概要】

 「爛爛」

 よみ:らんらん

   作  :つきのわむく

   テーマ:義眼

プレイ人数 :二人固定

プレイ時間 :18~22時間(ボイセ)

推奨技能  :基本探索技能 戦闘技能 オカルト 歴史 芸術技能 高POW

シナリオ傾向:

 ・新規探索者限定

 ・2PL秘匿HOキャンペーン(全4話)

 ・RP/世界観重視

 ・海外(ドイツ)舞台

舞台は現代ドイツ。

特殊な目を持つ古物研究家のHO1と記憶喪失のHO2の出会いから始まる全四話キャンペーンシナリオ。

世界にあまねく陰謀と謎 そして迫りくる危機に挑む。 「あなたがた」のための物語。

​Readme

​本作をお楽しみいただく前に、必ず下記ページを最後までお読みいただき、キーパー、プレイヤー全員が承諾をしてください。

以下、KP向け情報となります。

爛爛 - シナリオ資料

 

シナリオ背景1 もう1つの地球~現在の地球へ
事の始まりは外なる神「グロース」から剥がれ落ちた体の一部から「グロースの幼体」が生成されたことから始まる。グロースの幼体は親とは違う軌道を描いて宇宙を漂っていた。その中で自身が何者なのかもわからず孤独に苛まれ、あてもない旅の中で「地球に酷似した遥かに高い文明を持つ別の星」…≪母なる青き星≫に近づく。そこには多くの命が存在しており、ここならば自分も受け入れてもらえるのではないか?と希望を抱き着陸を目指した。


しかしグロースの幼体が絶えず発生させている「歌」によってその惑星に根付いていた邪神達…地球でいうところの「旧支配者」達が一斉に起き上がり始め 母なる青き星の「人類」達は滅亡の危機に晒される。


「地球」で「ODIN」が開発されていたように この非常に高い文明を持つ惑星では「プロビデンス」が開発されていた。 生物や無機物の組成から非科学的存在に至るまで万象を記憶し、操作するまさに「神の御業」とも言うべき代物だった。


そこでこの≪青き星≫の人類は「コード:ダンデリオン」を発動し 有人対彗星ミサイルを用いてグロースの幼体にプロビデンスを装着した人間…ヴェルゼを送り込んだ。内側から少しずつグロースの幼体を「生命の種子」に変換することで他の星に散布させ、いつか生き残った人類が脱出し住むための惑星を作るという計画だ。つまり彗星を用いたパンスペルミア 「たんぽぽ計画」。 彼らは自分達を死に追いやった彗星に希望を託したのだ。


結果としてミサイルによって軌道をずらされたグロースの幼体は体内に「プロビデンス」を抱えたまま、再び宇宙を漂い始める。自身の体が少しずつ「生命の種子」に変換され、崩れていくのを感じながら。


その中で、体内に潜り込んだヴェルゼは徐々に減っていく酸素や低下していくバイタルサインに怯えながらも最期の時までプロビデンスを用いて種子化を続行していた。最中、幼体は彼に語り掛け 会話をする中で彼の「一人で死ぬのは嫌だ」という本音を聞き 自身の体を変形させ人間の姿を象った。それがHO2とエルダ(ネメシス)だった。


その後彼らは地球(1500万年前のシュヴァーベンジュラ山脈)に落下し 地中で長い眠りについた。ヴェルゼはすでに稼働限界を迎え肉体は死を迎えたが、その意識は「プロビデンス」内に残り 情報生命体として精神のみ生き永らえた。

その後時は流れ ナチス・ドイツの研究機関がネルトリンゲンの地中深くで発見した隕石片の中に彼らが眠っていたのを捕獲し 同時にヴェルゼの遺体の左目に嵌っていたプロビデンスや宇宙船(対彗星ミサイル)の残骸も同時に発見されることとなる。

 

 

シナリオ背景2 ナチス(銀の黄昏)による研究~脱走    
エルダとHO2、プロビデンスがナチスの手に渡った後 彼らの研究が行われることとなる。当時のナチスは「銀の黄昏教団」との繋がりを持っており、傘下に入った彼らにそれらの研究を一任した。
エルダとHO2が「ネメシス」と名付けられたのも、「プロビデンス」の名前がつけられたのもこの時である。


ナチスの研究機関の1部門として国からの支援を受けながら銀の黄昏のメンバーが行っていた研究は「ネメシス」と「プロビデンス」そしてこの時代にナチスの手に渡った魔導書「呪われし者たちより」の中に記されている「シアエガ」の存在があった。


過去の文献の中に、シアエガが人型の分身を作ることがあること そしてその身が解き放たれた時分身と一体化し人類を破滅に導くことを知り、もしその分身が自我を保ち続けることができれば シアエガを完全に制御できるのではないかと考えたのだ。分身体が完全にプロビデンスを使いこなしシアエガと一体化すればどの兵器にも負けない抑止力になると目論んでいた。
「神」を操り世界を掌握する それが彼らの目的となった。
各地でシアエガの分身体が集められ、プロビデンスを用いた人体実験が行われることとなる。その中にHO1の祖母である「リン」が居た。


過酷な実験を受ける最中リンはHO2やエルダと仲良くなり、いつか共に自由の身になることを約束した。


そしてついにナチス解体直後、その混乱に乗じてリンたちは脱走に成功する。プロビデンスを持ち去ったリン達は長い間追われる身となるが、なんとか自由を手に入れた。
脱走の後、ネルトリンゲンに拠点を置き かつて自分と同じように実験の犠牲になった被検体たちの拠り所を作り 互助組織「黄金の夜明け団」を設立した。


各地に散り散りになった被験者たちはまた集まり、身を寄せ合って生活するようになった。

 

 

シナリオ背景3 幸福な日々~世界の巻き戻り 
終戦後リンは愛する人と結ばれ子供を作った。(HO1の母親) この時リンは徐々に自身の体がプロビデンスを制御するには不十分なほど体力が落ちていることに気付き HO1の母が10ほどの時にプロビデンスを譲渡した。
この時エルダとHO2も共に生活しており リンとともに彼女の成長を見守っていた。そしてHO1の母が成長し 結婚したのち、HO1を腹に宿した時事件は起こった。


銀の黄昏の残党(T∴O∴G)が家を襲い、リンとエルダが誘拐され HO1の母とHO2は逃走するもその途中で重傷を負う。負傷するなかで黒い森(シュバルツワルト)にHO2と共に逃げおおせ、ドリームランドに迷い込んだHO1の母は「大いなる木」に辿り着き その根元でHO1を出産。その直後にHO1にプロビデンスを譲渡したのち死亡した。


一方覚醒世界ではリン達はフライハウスガルテンに連れて行かれ エルダの目の前で解放されたシアエガによりリンが取り込まれる。シアエガと融合する直前に旧き神「ヤード・サタジ」に世界の巻き戻しを祈り、招来されたヤード・サタジにより世界は巻き戻され シアエガの復活はなかったこととなった。 リンの犠牲によって。

世界の巻き戻しが起こった後、HO1とHO2は邪な気配を感じ取ったヌトセ・カンブルによって覚醒世界に送り返され HO2は暫くHO1を連れて逃げるも途中で力尽き 近くを通った夫婦にHO1を預け、シュバルツヴァルトの奥で休眠状態に入る。

 

 

シナリオ背景4 シナリオ開始前
HO1が成長し古物研究家となった頃、HO2も休眠から目覚め森を彷徨っていた。目覚めた時には記憶のほとんどを失っており、雨の中倒れていたところをHO1に助けられた。


この時は勿論お互いのことなど分からず、ただ共に過ごしていく内に友人となっていった。


しかしある時二人はT∴O∴Gの構成員の襲撃を受け かつての祖母と同じように誘拐されてしまう。そして再びフライハウスガルテンでシアエガの復活が起こり HO1が取り込まれ、破壊活動を開始した。人類が滅亡の危機に瀕した時、ヴェルゼがとっさにプロビデンス内のシステム領域に疑似ドリームランドを作成する。一時的にシアエガを乗っ取り地球上全域に大規模な「夢引き」を行い HO1、2を含む生存している人間の精神をこの疑似ドリームランドに送り込んだ。
せめて精神だけでも安寧の内に生きてほしいという願いのためだけに。

シナリオの舞台は、この事態が起こった直後。つまりプロビデンスという青い星の中に作られた偽りの地球である。

 

 

用語集

「プロビデンス」
後にアメリカで開発されることとなる「ODIN」に酷似した、当時ではありえないテクノロジーを用いて作られたサイバネティクス技術を応用した視覚装置(義眼)。「見た対象を分子レベルで解析しその組成等を瞬時に把握する力」「あらゆる生物の遺伝子情報を分析、遺伝子構造を「編集」する力」「考えただけで周囲の機械類に接続し操作する力」などの機能を持つ。装着すると即座に神経系などが構築され生身の人体と癒着する。

プロビデンスは地球に酷似した遥かに高い文明を持つ別の星「母なる青き星」で開発されたものだったが 邪神の復活による人類滅亡の未来が推測されたなかで、他の星を人類が住める状態にコンバートする計画「たんぽぽ計画」(コード:ダンデリオン)が持ち上がった。彗星を用いたパンスペルミア「たんぽぽ計画」として 接近してきていたグロースの幼体にプロビデンスを装着した人間を搭載した有人対彗星ミサイルを打ち込み、少しずつグロースの幼体を「生命の種子」に変換し他の星に散布させた。 その結果その種子及びグロースの破片が落ち生命が芽吹いたのがシナリオの舞台となる地球である。 (つまるところ「プロビデンス」は同じような歴史を辿った別文明版の「ODIN」である。記憶領域がODINよりはるかに大容量なのはこのため。)

※ODIN:「キーパーズコンパニオン」もしくは「星辰正しき刻」を参照のこと。ただし参照せずともさほど問題はない。「プロビデンス」とは違い真っ黒な球体のような見た目をしている。

 

「ネメシス」
研究所時代にエルダとHO2を指してつけられた名前。

彼らは外なる神「グロース」から分離したグロースの幼体。その分身であるため不老。元となった神と同じく地球上に眠り続ける旧支配者たちの眠りを覚まさせる歌を歌うことができるが、人間に長く寄り添い続けた結果その歌の性質は変化した。
親から分離した幼体は自身の使命や存在をよく理解しておらず、孤独感に苛まれた結果 知的生命体の居る地球によく似た星「母なる青き星」に近づくも、結果的にその滅亡を招いてしまうこととなった。その人類の策略により星の生命を運ぶ箱舟となり、最終的に地球に転落して今に至る。
彼らが人間の形をしているのは、コード:ダンデリオンで自身の体内に撃ち込まれた人間「ヴェルゼ」が最後の本音として「一人で死ぬのは嫌だ」という言葉を受け取り、彼の形を模倣したから。


「神々の黄昏」T∴O∴G
Twilight of the Gods の略称
アドルフ・ヒトラー及び国家社会主義ドイツ労働者党による支配下のドイツ ナチス・ドイツではかつてオカルト的儀式や研究が行われていた。その中でカルト教団「銀の黄昏」(カルトナウ)とのコネクトを持ち、この当時のドイツはカルトとの結びつきをより強固なものとした。
ナチスの研究機関の1部門として国からの支援を受けながら銀の黄昏のメンバーが行っていた研究の中に、「ネメシス」と「プロビデンス」そしてこの時代にナチスの手に渡った魔導書「呪われし者たちより」の中にあった「シアエガ」の存在があった。

(過去の文献の中に、シアエガが人型の分身を作ることがあること そしてその身が解き放たれた時分身と一体化し人類を破滅に導くことを知り、もしその分身が自我を保ち続けることができれば シアエガを完全に制御できるのではないかと考えたのだ。分身体が完全にプロビデンスを使いこなしシアエガと一体化すればどの兵器にも負けない抑止力になると目論んでいた。)

後にナチス解体後ナチスに協力していた銀の黄昏の一派は南米に拠点を構えるネオナチと一体化した銀の黄昏本部S∴T∴に合流するものの 邪神に対する信仰心の無さ等を理由に離反 「神々の黄昏(T∴O∴G)」としてドイツに拠点を戻し活動を再開する。信仰対象は銀の黄昏と同じくグレート・オールド・ワン及び外なる神全般ではあるものの 本部との差別化を図るため特に「シアエガ」を信仰及び研究の対象とした。
その目的はプロビデンスとネメシスの回収、捕縛 そしてシアエガの開放と制御である。
ナチスの親衛隊がフリーメイソンリー式の階級制度などを取り入れていたことから、その気風を受け継いでおり 秘密結社が好んで使うプロビデンスの目をシンボルマークとしている。
大きな一つ目をかたどることが多いシアエガの示唆でもあるのだろう。
また、親衛隊(SS)隊員が渡された板髑髏リングを模倣し 黄金の髑髏リングを会員証代わりとしている。
本シナリオの黒幕にあたるものの 未だに本部にあたる拠点は見つかっておらず、シナリオ中にも見つかることはない。

-KP向け簡易資料―
※ナチスとオカルト:当時は一部の高官のオカルト/神秘思想により古代ゲルマンの魔術的な祭儀や魔術的科学、考古学の研究が行われていた。詳細は割愛するものの、親衛隊(SS)にもカルト、秘密結社的要素が組み込まれるなど密接な関りがあった。 (サプリメント「クトゥルフ カルトナウ」銀の黄昏の項目においてはトップを失った銀の黄昏教団がナチス勢力に援助を求め、教団の有する多くの魔導書や知識がナチスにもたらされたという記述がある。その中に魔導書「呪われし者達より」があった。必要であれば「呪われし者達」よりの詳細はサプリメント「キーパーズコンパニオン」を参照のこと。)
※ナチスと神話的事象:「デルタグリーン」のサプリメントや「デルタグリーン」のファンサイトにおいて言及されているSSの秘密機関「カロテキア」は大戦中も神話的存在の研究や軍事利用を行っていたが、T∴O∴Gはそれとはまた別部門である。ただしT∴O∴G(神々の黄昏)の名前はかつてカロテキアが実行しようとした「神々の黄昏作戦」から引用したものなのかもしれない。
※S∴T∴:1950年に南米に拠点を構えたネオナチと一体化した銀の黄昏教団本部の略称。邪神や眷属は単に地球を狙う侵略者としか考えていない節があり どちらかといえば人間の潜在能力(超能力等)の開発に関心がある。(詳細はサプリ「クトゥルフ カルトナウ」銀の黄昏の項目を参照のこと。ただし本シナリオにはさほど重要な関りはない)

「黄金の夜明け団」 G∴D∴
ナチス・ドイツから続くプロビデンスの研究から逃げ出した人々が立ち上げた自助組織。その名前は18世紀ごろイギリスのオカルト研究者らが立ち上げた秘密結社「黄金の夜明け」からとったものだ。銀の黄昏に相対する存在としての名前をつけたかったのだろう。彼らの目的は神々の黄昏からの自分達の守護と対抗、そしてシアエガ復活の阻止である。
ドイツの抗神組織である「グルッペルービン」(デルタグリーン 公式サイト/ファンサイト参照)との繋がりがある。

シアエガの分身
HO1はシアエガの分身の血筋である。
ドイツに存在するとある町「フライハウスガルテン」の暗黒の丘(ドゥンケルヒューゲル)に封印されたシアエガは世界各地に分身を作り、自身の封印を解く手助けをさせようとすることがある。分身たちは自分たちがシアエガの分身であることや、この悍ましい神の復活の一助となる行動をしてしまう自覚はない。(エディ=C=バーティンのクトゥルー神話短篇「我が名は暗黒」における設定を借用 ※一部脚色、改変あり。) 

Ho1の祖母もまたシアエガの分身(落とし子)であり、ナチスドイツ時代に長い間捕縛され プロビデンスの被検体になっていた。
どうやってシアエガの分身を見分けていたのかは謎だ。

結末
基本的にシナリオの舞台は幾つもある可能性の一つ、所謂パラレルワールドである。
もしかしたらこの地球は旧神によって都合よく巻き戻されたのかもしれないし、プロビデンスの中で再構築された偽りの世界かもしれない はたまたHO1とHO2が共に再構築した地球そのものなのかもしれない。地球は空洞かもしれない、地球は実は凹面なのかもしれない だがそんなことは探索者には知る由もない。なにせこのシナリオを生き抜いた探索者が生きる世界はすべて元通りであろうからだ。
探索者が生きるこの物語は数多の可能性の宇宙の一つに過ぎないが いつかこの分岐の小川が大河に通じることもあるだろう。完走した暁には通常の探索者として使用しても構わない。
探索者にも、我々にもこの宇宙や地球の成り立ちや 自分達がどの宇宙に存在しているかなど観測できるはずもないからだ。

時系列

(時期不明、地球によく似た別の星「母なる青き星」)  

 太陽系外にある地球に似た 高いレベルの文明の星「母なる青き星」でプロビデンスが作られる。
グロースから一部が分離しグロースの幼体が生成される。宇宙空間を漂い、母なる青き星に到達。
グロースの幼体の接近で邪神の目覚めによる人類滅亡が危ぶまれる。
「たんぽぽ計画」(コード:ダンデリオン)実行。
元人間であるヴェルゼはプロビデンスを装着し 有人対彗星ミサイルに搭乗し グロースの幼体の体内に潜入。

 

​■地球

1500万年前     

シュヴァーベンジュラ山脈に隕石(グロースの破片)が落下。(現在のネルトリンゲン)

1935年    

ナチスドイツの親衛隊系列組織に「銀の黄昏」の一派が傘下に入り、カルト的な実験や研究を開始する。(後のT∴O∴G) 時期は不明だがこのころ「呪われし者たち」がナチスドイツの手に渡る。

1936年~(時期不明)    

ネルトリンゲン市街地で謎の地割れが発生 中心付近の地中に謎の巨大な岩石(隕石)を発見。岩石の中に人間らしき生命体(HO2、エルダ)と宇宙船、そしてヴェルゼの白骨死体及びプロビデンスが発見される。

1940年~  

ネメシス及びプロビデンスの研究が行われる。
シアエガの分身として銀の黄昏に捕縛されていたリンがプロビデンスに適合し、正式にナチスに被検体として明け渡される。 

1945年

ナチスドイツ連合国軍に敗北、混乱に乗じて実験体達が脱走。リンとエルダ、HO2も逃走。
リンが主体となり自助組織「黄金の夜明け団」設立。HO2とエルダも共に参加。ネルトリンゲンに拠点「精霊の家」を建設。

1946年~

ナチス傘下に入っていた銀の黄昏の一派 国外逃亡。南米を拠点とするS∴T∴に合流するも結局独立 T∴O∴G(神々の黄昏)を設立。プロビデンスとネメシスの回収を開始する。

1990年~(時期不明)    

アメリカで「ODIN」の開発が開始。T∴O∴G内で情報漏洩の疑いが浮上する。

(時期不明)    

リン、自身の娘(HO1の母)にプロビデンスを譲渡する。

1995年~    

T∴O∴G アメリカで開発中の「ODIN」開発データを盗み出す。自国でODINの複製品を作成し実験を行う。

(探索者が生まれた年)

※HO1の年齢によっては出来事が前後する。    

T∴O∴Gにリン、エルダが誘拐され、HO1を身ごもっていた母も追われる身に。負傷するなかで黒い森(シュバルツワルト)にHO2と共に逃げおおせ、ドリームランドの「樹」にて出産 その直後にHO1にプロビデンスを譲渡したのち死亡。ヌトセ=カームブルの目にとまりHO1の体に旧き印を刻んだのちに覚醒世界にHO1とHO2を送り出す。 
一方リンはT∴O∴Gによって解放されたシアエガに取り込まれるが、旧神ヤードサタジに祈り世界の巻き戻しを要求しリンとHO1の母親以外の全てが元通りになる。

 

■世界再構築後

(世界再構築から数日後)    

ドリームランドから帰還したHO2、暫くHO1を連れて逃げるも途中で力尽き 近くを通った夫婦にHO1を預け、シュバルツワルトの奥で休眠状態に入る。

2018年    

ハーゲン、アメリカからドイツに派遣されT∴O∴Gの追跡チームに加入。黄金の夜明け団と接触し行動を共にする。

(6か月前)    

HO2、休眠状態から覚醒するも記憶を喪失。永い間歩き回り成長したHO1に発見され行動を共にするようになる。この時はまだお互いのことを分かっていなかった。

(数日前)    

HO1、2 T∴O∴Gにつかまりシアエガとの融合を再度行われそうになる。寸前でヴェルゼが疑似ドリームランドをプロビデンス内に展開しHO1たちの精神を送り込む。
 

■ヴェルゼの疑似ドリームランド内

現在    

シナリオ開始。
6か月前の状態まで日付が巻き戻った状態で開始。
 

■覚醒世界(現実世界)

現在    

シアエガと化したHO1が破壊活動を行い人類滅亡寸前の状態。

 

 

NPC

ハーゲン
年齢:26 一人称:俺 二人称:お前
アメリカに存在する抗神組織「デルタグリーン」に所属する青年 ドイツ系アメリカ人。右目にODINをはめ込まれている。25年前のODIN開発データ強奪事件をきっかけとしたT∴O∴G追跡チームの一員。ドイツの抗神組織からの支援要請に応じて来ていた。 その過程で目的を同じくしている「黄金の夜明け団」と接触し、彼らの「精霊の家」を一時的に拠点として活動していた。
堅物な性格で融通のきかないところはあるがまじめで根はやさしい。本人に自覚はないが慈悲深いヨグソトースこと「ヤード・サタジ」の子孫である。つまりアルバの親戚。

現実世界ではHO1達がシアエガに取り込まれた際にいち早く異変に気付き駆け付け救出を試みるも失敗し瀕死の重傷を負う。その際に運よくHO1のプロビデンスにコネクトしヴェルゼの作り出した仮想現実に入り込む。
仮想現実においてはエルダと同じく記憶を保持しており世界の異変を自分なりに調査して回っていた。
余談だが、幼少期はドイツで生活していたため 記憶にも残らないほど幼いころにHO1と接触しており 初恋をHO1に捧げている。

名前のモチーフは「ニーベルングの指環」において主人公であるジークフリート達に敵対するアルベリヒの息子、ハーゲンから。

※デルタグリーン:緑色の▲マークをシンボルとするアメリカの隠密組織。邪な神々への対抗を目的とする抗神組織のひとつ。(クトゥルフ2015、P73参照)

(ステータス)
STR(筋力):17 CON(体力):18 POW(精神力):15 DEX(敏捷性):10 APP(外見):13 
SIZ(体格):17 INT(知性):14 EDU(教育):18
SAN(正気度):90 幸運:90 アイデア:90 知識:90
・目星:70% ・聞き耳:70% ・図書館:40% ・ナイフ:70% 
・キック:70% ・武道(MACP):70%
・クトゥルフ神話技能:20%
(同行している間はカバーリングで技能をふらせてもよい。)

アルバ
年齢:?? 一人称:私 二人称:君
※アルバのみ事前に情報開示可
探索者たちに度々依頼をしてくる金髪金目の男性。いわゆるHO1のお得意様。いわゆる古物商を営んではいるがあまり見る目がないためよく偽物をつかまされる。その関係でHO1によく鑑定を依頼しにくるし厄介事も持ち込んでくる。何ならHO1が開業してすぐ程からの付き合いだ。また、彼自身も神話的事象などに関する知識を多少なりとも持っておりHO1の良き理解者でもある。HO1の事情も分かっており、協力してくれている。
割とマイペース。

(ステータス) ※人間体
STR(筋力):11 CON(体力):14 POW(精神力):21 DEX(敏捷性):10 APP(外見):18 
SIZ(体格):16 INT(知性):18 EDU(教育):21
SAN(正気度):90 幸運:90 アイデア:90 知識:99
・クトゥルフ神話技能:99% ・あらゆる技能:99%

(以下KP情報)
彼はヤード・サタジの化身である。
シアエガの復活を感じ取ったヤード・サタジは事態の解決のため地球に顕現したが、探索者達を観測し彼らに解決を任せてみようと思い立った。
ヴェルゼの作り出した仮想空間に入り込み、この調和のとれた偽りの世界の破壊を目論む。
探索者達は彼らに畏怖のような嫌悪感を感じてしまうが、これは彼らの中に眠る暗黒の祖先の血がアルバ(ヤード・サタジ)を拒絶しているからだ。
基本的に飄々とした性格でお茶目、人間好き。
HO1の祖母、リンがかつてシアエガに取り込まれた際には彼女の最期の願いに応じて顕現し、世界の巻き戻しと再構築を行った。その後に世界を破壊する因子になりえる探索者たちを度々人間の姿(アルバ)で監視…というよりは見守っていた。
その関係で、探索者達が二度目の滅亡の危機に際してどのような動きをするのかを見守りつつ、道を違えそうであれば問答無用で再度巻き戻しを行うつもりである。
関係ないが人間の体を生成するにあたってリンの記憶のなかにある夫(HO1の祖父)の姿を参考にしている。
名前は「ニーベルングの指環」 ラインの黄金において指輪を作り出したアルベリヒから。
 

ヴェルゼ
年齢:?? 一人称:僕 二人称:君
フルネームは ヴェルゼ・ライカ。
HO1のプロビデンス内に生成された情報生命体(AI)。現実世界では声のみの存在としてHO1と対話していた。
最初の所有者であるリン(HO1の祖母)からHO1の母へと受け継がれる中で人格形成が行われており、自分をHO1の兄貴分と思っている節はあるが 本人は末っ子気質。HO1の母がドリームランドでHO1を出産し死亡する直前にヴェルゼの記憶を一時的にロックしたため事件以降は事件や自分の出自について何も覚えていない。(ヴェルゼとHO1、HO2にできるだけ「普通」に生きてほしかったためである)
また、後述の出自から人間という種の保存や守護といったことに無意識に執着している節があり シナリオ開始前にHO1がシアエガに取り込まれ人類が滅亡の危機に瀕した際にはプロビデンス内部に疑似的なドリームランドを形成し 大規模な「夢引き」を行うことで生存している人類の魂だけでも救済しようとした。
第二話の最後に全てを思い出すまではシナリオ直前にフライハウスガルテンで起こったことはおぼろげにしか覚えていない。
実は元人間であり、母なる青き星に住まう異文明人である。プロビデンス開発の研究者の一人だったが コード:ダンデリオンの発動時に有人ミサイルに搭乗しグロースの幼体に突撃する役割を買って出た。最終的に肉体は死を迎えるが 意識のみプロデンスに溶け込み、現在は情報生命体としてプロビデンス内に存在していた。
余談だが、彼が被っている帽子は「リン」がかぶっていたものを無意識に模倣したようだ。
名前は「ニーベルングの指環」より、神々の長オーディンの異名「ヴェルゼ」から。

(ステータス) ※実体化後
STR(筋力):10 CON(体力):12 POW(精神力):15 DEX(敏捷性):14 APP(外見):13 
SIZ(体格):12 INT(知性):18 EDU(教育):21
幸運:90 アイデア:90 知識:99
・目星:70% ・聞き耳:60% ・図書館:99% ・コンピューター:99%
・電子工学、機械修理など機械工学関係の技能:99%
・クトゥルフ神話技能:20%
(同行している間はカバーリングで技能をふらせてもよい。)​

エルダ
年齢:?? 一人称:ぼく 二人称:きみ
「ネメシス」のなかの一人。性別は不明な中世的な印象。かつてHO2と共にナチスの研究機関に囚われていた。HO1の祖母とともに組織を抜け出し、黄金の夜明け団を共に見守り続けていたが リンと共にT∴O∴Gに誘拐されたのち、目の前でシアエガにリンを捧げられ 何もできないまま世界の巻き戻しを迎えた。
現在に至るまでHO2やリン、その娘の置き土産であるHO1を探す傍ら様々な歌劇団を転々としてきた。現在に至るまでのすべての記憶を保持している。そのためリンに何もできなかったことをずっと悔い続けている。リンの魂がまだシアエガの中に生き続けていることを察知しており どうにか助けられないか思案していた。シナリオ開始直前、フライハウスガルテンに行きリンに会うためシアエガ封印の儀式における「生ける祭壇(生贄)」の役割を買って出ていた。HO1が誘拐されシアエガと融合したさいにフライハウスガルテンに居たのはそのため。
HO1には母にも似た愛情を HO2は「片割れ」としての愛情を持っている。
性別は両性具有だが自認は男寄り。
リンに片思いをしていた。(ただ、リンに似ているHO1に重ねるようなことはしない。別の個体だという感覚が強い人外特有の価値観なのかもしれない。)
名前は「ニーベルングの指環」より、ブリュンヒルデの母 智の神「エルダ」から。

(ステータス)
STR(筋力):14 CON(体力):12 POW(精神力):18 DEX(敏捷性):17 APP(外見):19 
SIZ(体格):16 INT(知性):18 EDU(教育):15
幸運:90 アイデア:90 知識:80
・クトゥルフ神話技能:40% ・芸術(歌唱):90%
・特殊技能はHO2と同じものを所持。

ヴァルトラウテ
年齢:?? 一人称:私 二人称:お前
ドイツの抗神組織「グルッペルービン」に所属する女性。美しい見目と恵まれた体格が特徴的である。デルタグリーンから派遣されたハーゲンと協力関係にある。

※KP情報:人間に擬態したヌトセ=カームブル(マレウスP227、ラヴクラフトの幻夢境P144)である。実際の所彼女の関心ごとは旧支配者や外なる神の系譜への完全なる敗北その1点であるため世界の惨事の元凶たりえる探索者達の抹消及びシアエガの抹殺を実行したいが 同じ旧き神であるヤード=サタジ(アルバ)から事態を見守るよう言われており仕方なく大人しくしている。 神同士の協定であるためさすがに安易に破るわけにもいかず歯がゆい思いをしている。案外と気が短い。

ドリームランドにおけるHO1の誕生にも立ち会っており、HO1がシアエガの分身としての覚醒を少しでも遅らせるべくその体にエルダーサインを刻んで守護した。
シナリオ本編では自らヴェルゼの作り出したドリームランドに入り込み事態を見守っている。
名前は「ニーベルングの指環」よりワルキューレの一人「ヴァルトラウテ」より。

(ステータス) ※人間体
STR(筋力):19 CON(体力):18 POW(精神力):21 DEX(敏捷性):10 APP(外見):19 
SIZ(体格):14 INT(知性):18 EDU(教育):21
幸運:90 アイデア:90 知識:99
・クトゥルフ神話技能:99% ・あらゆる技能:99%
 

リン
年齢:(享年)70~80代 一人称:あたし 二人称:お前
HO1の祖母。幼少期に身寄りがなかったところを軍に捕縛され実験体となる。シアエガの分身(落とし子)の一人であり、プロビデンスに適合させたのちにシアエガとの融合実験が行われる予定だったが、軍解体後に脱走。 「黄金の夜明け団」を立ち上げ自分と同じように実験体になった人間やネメシスの保護を行う。
余談だが、HO1の年齢によってはHO1の母親(ノルン)をかなり早期に産んだ場合と かなり後期に産んだ場合とがある。シアエガの化身である影響かゆっくりと歳をとったのもあり、夫と一緒になったのはかなり後期のようだ。(夫は病で先に亡くなった。)
どちらにせよ彼女にとってはHO1の母親(ノルン)も その子供であるHO1、そして苦楽を共にしたHO2達ネメシスやヴェルゼも大事な家族だった。
名前は「ニーベルングの指環」より、ジークリンデから。

 

HO1の母親(ノルン)
年齢:(享年)40~50代 一人称:私 二人称:あなた
リンの娘。10歳ほどのときにリンからプロビデンスを受け継いでいる。
優しい性格で生まれる予定だったHO1を心の底から愛していた。HO2やヴェルゼのことも家族のように大事に想っていた。
名前は「ニーベルングの指環」より、エルダの娘、運命を司る三人の女神「ノルン」より。
 

参考資料

以下はシナリオを作成するにあたって参考にした資料群、作品である。
・ニーベルングの指環/リヒャルト・ワーグナー
・The disclipes of Cthulhu (Darkness,my name is(我が名は暗黒)/Eddy C. Bertin)
※↑シアエガの初出の短編(未翻訳)
・クトゥルフ神話TRPG6版 基本ルールブック
・キーパーコンパニオン(サプリ)
・ラヴクラフトの幻夢境(サプリ)
・クトゥルフカルト・ナウ(サプリ)
・マレウス・モンストロルム(サプリ)
・星辰正しき刻(シナリオ集)
・デルタグリーンファンサイト
・各種wikipedia
・西洋骨董鑑定の教科書/ジュディス・ミラー
・面白いほどよくわかる世界の秘密結社/有澤 玲
・シナリオのためのSF辞典/森瀬 繚
・脳の意識 機械の意識/渡辺 正峰
・地球の歩き方(観光雑誌)

HO

HO1:「ジークフリート」
「義眼」
あなたは生まれつき、左目に特殊な義眼がはめられている。
この義眼には特殊な力が宿っている。
1つ、見た対象を分子レベルで解析し その組成等を瞬時に把握する力。
2つ、あらゆる生物の遺伝子情報を分析、遺伝子構造を「編集」する力。
3つ、考えただけで周囲の機械類に接続し操作する力。
あなたはこれらの能力を生かし、ドイツで古物研究家を営んでいる。様々な骨董品や古い書物などを分析、解読、もしくは修復するのだ。あなたの目があれば常人には困難な解析も、簡単に行うことはできるだろう。だからこそ、あなたの元には常人が相手にできない「特殊な一品」が集う。それに纏わる謎の探求や、事件の解決もしてきたことだろう。人智を超えた存在との遭遇の経験も幾分かあるかもしれないし、あなたの目を狙う輩との遭遇も何度かあった。古物研究家といっても、便利屋か探偵のほうが近いのかもしれない。

「出生」
あなたには育ててくれた親はいるが彼らが実の親ではないことを知っている。彼ら曰く、赤子だったあなたは見知らぬ人間に託されたとのことだった。あなたを彼らに託した人物はあなたを託したのちにシュヴァルツヴァルト(黒い森)の奥に消えて行った…と話してくれた。その人が自分の本当の親なのかどうかは分からない。

「背中の五芒星」
あなたは生まれつき背中に五芒星のようなアザがある。中心に目のようなマークが象られており、明らかに自然にできたアザではない。時折その箇所がずきりと痛むときがある。

特記:義眼を装着することにより感覚が鋭敏化している。目星、聞き耳に+25%
   人智を超えた存在との遭遇 +クトゥルフ神話技能に+10%
ビルド制限:年齢は必ず20歳以上40歳以下となる。

特殊戦闘技能
「プロビデンス」を用いた特殊なアビリティが使用できる。

1.「セットアップ」:コスト(SAN1D3) タイミング(各種戦闘技能使用の直前)
ヴェルゼが敵の解析を行い、戦闘行動の支援を行う。これを使用したターン内ではHO1の攻撃が成功した場合 敵に追加で1D10のダメージが入る。これは飛び道具を使った場合でも同様。
2.「細胞暴走」:コスト(SAN1D6 HP1D3) タイミング(自分のターン)
プロビデンスの光学ダウンロード能力により遺伝子構造を「編集」し敵の細胞分裂を暴走もしくは体組織を壊死させることができる。光学インターフェースを通して再定義した波形を敵に照射することで回避不可のダメージ4D6を与えることができる。(要訳:敵を見つめると体を爆破することができる。)

義眼「プロビデンス」
見た目は透明な青い色のガラス玉のようであるが、時折機械的な幾何学模様が透けて見える。少なくともあなたはこれを物心つく前から装着しているが、当時では在り得ない超高等なサイバネティクス技術が用いられている。所謂オーパーツと呼ばれるものだ。どうして自分の目にこれがはめられていたのか、これは一体何を目的に作られたのか。あなたは独自にこの義眼について仕事の傍ら調べているだろう。
最近アメリカでも同じような機能を持つ「ODIN」と呼ばれる義眼(光学分配双方向神経インプラント)の開発があったらしいが、どのような関係性があるのかは謎である。
あなただけの友人「ヴェルゼ」
義眼「プロビデンス」を装着している間、あなたのみが認識できる情報生命体(電子生命体)…所謂AI「ヴェルゼ」との会話ができる。物心つく前から共に在った兄弟のような存在だ。声のみでしか対話することはできないが、幼いころからあなたに親身に寄り添ってくれている。
ただし記憶データがところどころ抜け落ちており 自分自身やこの義眼自体がどこでどうやって作られたのか、どうしてHO1の左目にはまっていたのかは分からないようだ。 出自がわからない同士、お互いに寄り添って生きてきたのかもしれない。
謎の集団「T∴O∴G」
何度かあなたの目を狙って襲撃を仕掛けてきている。何度目かの襲撃の際に彼らが「神々の黄昏」と名乗っていたのを聞いたかもしれない。彼らは体のどこかに「三角形」の中に「目」の描かれた奇妙なデザインと「T∴O∴G」の刺青をいれている。

HO1の目標:
・「プロビデンス」のルーツを探す
・自身の出生について探る

※HO1は以下のことを決めること。
・拠点(事務所)を置いている場所。事務所と自宅を兼ねていると導入がしやすいだろう。 (街などの指定があれば) 
・事務所の名前
 

HO2「ブリュンヒルデ」
あなたは記憶がない。
自分の名前以外何も分からないのだ。
気が付いたらそこに存在し、気が付いたら見知らぬ場所に居た。
あなたが忘れたのは大事だったかもしれない誰かの記憶 遠い星廻りの歌 自分自身の記憶。
ただあなたのなかにはこれが初めてではないという感覚があった。記憶もなにもないあなたであるが、遠い遠い昔にも、こうやってわけもわからないまま世界に放り出されたことが、あったような。
なにかだいじなものをなくしてしまったような。
謎の喪失感があなたの中に渦巻き続けている。

特記:あなたの声はこの世の何にも代えがたい美しさがある。交渉系技能全てに+30、芸術(歌唱)に+30
外見特記:あなたの目は燃えるように赤い。

特殊戦闘技能
「歌」を用いた特殊なアビリティが使用できる。

1.「オラトリオ」:コスト(MP1D3) タイミング(自分のターン) 判定(芸術:歌唱)
味方全体にHP1D5の回復をもたらす歌。HPが0になった相手でも蘇生可能期間内なら回復を行い 即時に蘇生することができる。
2.「カプリチオ」:コスト(MP1D3) タイミング(自分のターン) 判定(芸術:歌唱)
敵全体に1D6の装甲無視の攻撃を行う。
3.「ララバイ」:コスト(MP1D6) タイミング(自分のターン) 判定(芸術:歌唱)
敵1体を1D3ターンの間眠らせる。

HO2の目標:
・記憶を取り戻し自分自身がなんであるかを知る。
・失われた「大切なもの」を取り戻す。

※HO名「ブリュンヒルデ」「ジークフリート」は裏HO名のため伏せること。

爛爛 - シナリオ本文

 

​本作品はキャンペーンシナリオです。各話ごとに別ページにてシナリオ本文を記載しています。

爛爛 - トラブルシューティング/Q&A

 

「爛爛」本編における細かい部分の解説及びQ&Aを紹介していきます。

トラブルシューティング
キャラメイク

1.両性具有は可能なのか?

このシナリオにおいては少なくとも許可します。またHO1に関して言えばそもそもプロビデンスを使って細胞組織を編集して生やすこともできるでしょうし もしくは副作用で生えてしまった場合もあるでしょう。エンドEで生還した場合も望むのであればそのまま継続して両性具有のままでも構いません。

2.HO1に関して:異形は可能なのか?

プロビデンスを使ったことによる副作用でそういった症状が出る場合もあるかもしれませんが基本的には最低限人間の形を保ってください。

3.立ち絵に関してSNSにアップするとき各HOにあるような容姿の特記部分は隠したほうがいいのか?

隠さなくて大丈夫です。

4.HO1の芸術技能に関してはどのようなものを持てばいいのか?

古物研究家としての仕事ができそうなものを推奨しますが、それさえクリアできればどのようなものでも可能です。

5.HO2の記憶喪失に関して:知識技能にポイントをふることはできないのか?

可能です。序盤に常識や知識を思い出すシーンがあるので技能として所持することは可能です。

6.HO1に関して:プロビデンスの色や形状の変更は可能か?

基本的に不可です。シナリオ中の描写などに錯誤が出てしまうため、できればご遠慮いただければ幸いです 微々たる模様だとかのアレンジは可能です。

HO1のスキルに関して

1.「セットアップ」と「細胞暴走」は重ねて使用可能?

可能です。その場合細胞暴走はコストさえ支払えば自動成功し敵は回避不能なため そのままダメージを追加で算出します。

2.立ち絵などで義眼にエフェクトなどをつけても大丈夫か?

自由につけることができます。また、エフェクトをつけた立ち絵をSNSにアップすることも可能です。

3.NPCに対してプロビデンスを使用して解析した場合どういう反応があるか?

ヴェルゼ→【このオブジェクトに対するアクセス権限がありません】※プロビデンス本体であるため
エルダ→【データベースに一致する波形データがありません】 ※外なる神であるため
アルバ→【█▓█▓▒█▓█▓】 ※バグる
ヴァルトラウテ→【髫丞?縺ィ辟。遉シ縺ェ逵滉シシ繧偵☆繧九s縺?縺ェ】 ※文字化けする
ハーゲン→【対象へのアクセスは保護によりブロックされました】 ※ODINの影響

4.プロビデンスを用いて技能の代替として使用できるか?(地質学や生物学など)

KP裁量で与えても良い情報だと判断できればプロビデンスで解析できた扱いにしてもよい。

HO2のスキルに関して
1.「歌唱」が失敗した場合もMPは消費されるのか?

消費されます。

2.「オラトリオ」はHPが全快するまで何回でも使えるのか?

(医学や応急手当のように回数制限はないのか)

何回でもコストを支払い歌唱に成功すれば可能。

 

マスターシーンについて
1.マスターシーンとは?

KPの一人語り、描写のみのシーンのことです。ただしPLの要望があればRPを挟んでいただいても構いません。第一話の冒頭など一部のPLの中には このシーンがPLに向けて語り掛けているものだと気づく方もいらっしゃると思うので、その場合などは自由にPLとしてRPしていただいても構いません。

NPCについて
1.NPCと恋愛関係になりたい

ヴァルトラウテ以外は大体応じるかもしれません。アルバに関しては神格ではあるものの、化身の状態では感覚が人間ナイズドされるので「まあ化身の一体くらいいいかなあ…」という気持ちで応じるかもしれません。そういう意味では人間擬態時のヴァルトラウテなら口説きでクリティカルでもすればワンチャン探索者の命が終わるまでの神にとっては一瞬のような時間は人間の恋愛ごっこに応じることもある…かもしれない…。

2.アルバはHO1とどれくらい長い付き合いになれるのか?

何ならHO1が子供の頃に出会った~とかでも大丈夫です。自由に関係を深めてください。

3.エンドEのあとのNPCはどうなるのか?

基本的に探索者の傍に何らかの形でかかわり続けると思います。ハーゲンはどこかのタイミングでアメリカに帰るかもしれませんが いつでも会いに来てくれるかもしれないし、アルバとヴァルトラウテは相変わらず覚醒世界に遊びに来ては人間に紛れていたりするかもしれません。エルダは本格的に歌手として生きるのかもしれません。ヴェルゼに関しては記憶を持ったままであればHO1やHO2の傍にいるでしょうし 記憶がなくてもどこかで出会ってまたお友達になれるかもしれません。
 

EDについて
1.新しいエンドについて(シナリオ想定以外のエンド)

基本的にシナリオ想定のA~Eに分類されるエンドが主軸になると思いますが もしPLがメタフィクション部分に抵触するエンドを要求 例えば「PLが神であるので都合の良いエンディングを作る」ということを言ってきた場合それに関しては不可能とさせて頂いております。このシナリオには随所に少量のメタフィクションを搭載していますが あくまでこのシナリオをプレイし探索者の動向を見守る我々は神ではありません ましてや、世界の事象を書き換えるような力を持つ存在ではありません。 ゆえに、シナリオ自体を書き換えることはできません この世界の主役はあくまで探索者であるがゆえに、彼ら自身が実行できること もしくは旧き神々が提示したこと以外はできないのです。

 

 

シナリオ解説
シナリオの構造
基本的にこのシナリオは劇中劇、紋中紋 夢の中の夢、いわゆるミザナビーム 入れ子構造を主軸にしています。
HO1の持つプロビデンスは「地球」そのものを表現しており、このシナリオの大きなオチは シナリオの主題が「義眼」でありながら、「地球そのもの」の展示 となっています。 そしてこの「地球」ですら、この地球上にあって きっとその地球も…というような入れ子構造になっているのです。つまるところ終わりの見えない物語、永遠に続く物語なのです。
各所にメタフィクションを挟みつつ、しかしここにおけるメタフィクションは探索者へ「誰かから作られた存在」であるとたたきつけるものではありません。 彼らを作り出し、物語を紡ぎ、そして共に物語に没入する我々と彼らの間の隔たりをなくすだけのものです。 何故なら我々が誰かに作られた存在ではない、もしくは この世界において最も高次の存在であるなんて証拠はどこにもないのですから。我々が神と呼んでいる存在だって もしかしたら我々と彼らにも隔たりなどないのかもしれません。
世界は無限につながっていて 終わりがなくて、それは上下だけの関係ではないのかもしれないのです。
エンドEで示唆したように 彼らの世界と我々の世界は、奇妙にも同じ起源をもっているかもしれないし 我々が願いと祈りであの世界を夢想するように あの世界から運ばれた種がこの世界に芽吹いているかもしれない。
こんななんの変哲もない、退屈でつまらない世界と今の時世だからこそ、この世界のなんてことないもの1つ1つに優しくて素敵なものを見出したかったのです。
そして、ありもしない遠くの世界のことについて考えたり悩んだり、うれしくなったり楽しくなったりする時間は 夢想のなかの生命について思いを馳せる時間は、少しもばかばかしいことではないのだと このシナリオを通して宣言したかったのです!
あなたがどちらの世界も愛せますように。
 

シナリオのテーマ
シナリオのテーマは「生命の連続性」「つながり」です。ヴェルゼとHO2たちが地球に運んだ生命の種、そしてリンから受け継がれたHO1の命、そしてあるいは探索者たちが紡ぐ命のかたち。心と心の繋がり。
また私は「パンスペルミア」というものを、シナリオを通過した あるいはシナリオを読破した方々がまた新しいPLにシナリオを回して…と物語が伝播していくさまにも重ね合わせています。このシナリオがどこかで紡がれるたび、また新しい地球に種が撒かれて無限に広がっていく。クトゥルフ神話TRPGに限らず物語が伝播する様も、生命の連続性と言えるのではないでしょうか。

 

「命は弱さを許さない」
度々このフレーズが出てきますが、こちらはアドルフ・ヒトラーの言葉の引用で 弱肉強食的なニュアンスです。シナリオにおいても弱い命が淘汰される自然の摂理のなかで それでも命を紡ぐ人間の強さを描くために度々これを引用することがあります。
命はたしかに弱さを許さないかもしれない、だからこそ人間は支えあい 懸命につなごうとするのです。

 

シナリオのモチーフ
シナリオのモチーフは「たんぽぽ計画(パンスペルミア説)」、「地球空洞説」、そしてリヒャルト・ワーグナー作の「ニーベルングの指環」です。
このシナリオの4話構成はそれぞれニーベルングの指環の構成になぞらえている部分が多くNPCやPCの役回りもそのモチーフをもとにしています。

ムーサ異装展覧会-アノマリオール博物館
シナリオ「爛爛」を寄稿させて頂いた CoCWebアンソロジー企画「ムーサ異装展覧界」(七篠K様主催)の中で参加者が共用させて頂いている「異次元に存在する展覧会」。他参加作品にもしばしば登場しており、このシナリオでもこの設定を使わせていただいている箇所が何か所かあります。また、参加者の作品同士もどこかしら関係があったりなど、通過者にはわかる小ネタが散りばめられています。探してみるのも楽しいかもしれません。
(今シナリオにおいては該当箇所に引用元を注釈させて頂いております)
 

以下の画像は企画「ムーサ異装展覧界」開催期間内において、セッション目的でのみ利用可能。

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トレーラー1
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トレーラー2
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リン2
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トレーラー1
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ムーサ異装展覧界