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千葉市の上空を飛行中の陸上自衛隊のヘリコプターに向け、レーザー光線が発射された事件。

陸上自衛隊のトップが10日、その危険性を訴えた。

吉田圭秀陸上幕僚長「本当に1歩間違えたら、大きな航空機事故を招くことにもなりかねません。いたずら等も含めて、絶対にこういう行為はしないよう求めたい」

何者かによって、地上からレーザー光線を当てられたのは、陸上自衛隊・木更津駐屯地所属のヘリコプター「スーパーピューマ」。

安倍前首相など、国内外の要人の移動に使われた大型ヘリコプター。

事件は8日、機長ら2人が乗って行われた夜間の訓練飛行で、市川市から千葉市方面に移動したあとに起きた。

午後8時45分ごろ、千葉市若葉区に差しかかったところ、上空およそ500メートルを飛ぶヘリに向かって、2kmほど離れた地点から、およそ1分間、青いレーザーが当てられた。

レーザーが発射されたとみられる地点に、取材班が向かった。

照射されたとみられるエリアには、広々とした公園が広がっている。

幸い、ヘリに乗っていた2人と機体に被害はなかったが、ひとつ間違えば重大な事態を招く非常に危険な行為。

今回照射されたレーザー光線について、専門家は、強い威力のレーザーが使われた可能性があると分析する。

中央大学理工学部・庄司一郎教授「一般的な物ではないですね。高出力のレーザーポインターみたいなものとして売られているような物じゃないかと推測される。例えば、鉄板を切る・溶かす・穴を開けるとか、いろんな産業分野で、すでに使われている」

ただ最近では、強い威力のレーザーが使われた市販の機械などもあり、手に入れることは簡単になってきたという。

陸上自衛隊からの通報を受け、警察は、威力業務妨害の可能性もあるとみて、捜査を進めている。

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