アニメ「BANANA FISH」とわたくし

「BANANA FISH」というマンガ、世評は高く傑作とされており、大ファンだと公言する友人もいて、フーンそうなんだ、いっぺん読んでみようかなと思って実際に読みかけて、数十頁くらい読んだら興味をなくして読むのをやめる、ということがわたくし過去に3回くらいあった。好きも嫌いもないけれど、なんとなく相性が悪い。なぜだかどうも興味が持てない。そういう作品も、たまには存在するものだ。ちなみに同じ作者の「海街dairy」は、まだ完結してないけど好きだ。とてもいいマンガだと思う。実写映画版はあまり気に喰わない。(ついこないだ完結したらしい。知らなかった)

BANANA FISH Blu-ray Disc BOX 1(完全生産限定版)

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さてそのような「BANANA FISH」がフジテレビノイタミナ枠でアニメ化、制作はMAPPA。上記のような私的な因縁があり、しかし傑作と世評の固まっている作品、この機会に観てみようと思った。設定を現代にすることに対する原作ファンの悲鳴と怒号はweb上で観測していたが、オレはこのマンガに思い入れがあるわけじゃなし、なにしろそもそも読んでないし、お話を把握するくらいはできるだろうと踏んでいたのだ。で、第1話を観たわたくしのツイートがこれ。




まーよくある拳銃ヘッポコ描写への、まーよくあるツッコミです。アニメ「BANANA FISH」の監督はかつて京都アニメーションでイケメン水芸アニメとか作ってた女性で、あんまり銃とか興味なさそうな感じだ。このアニメを観た人なら誰でも呟きそうなこの軽口がなぜかどんどんリツイートされ、その数が100や200を超えたところでわたくしもビビってたじろいだ。言うてもまだこのアニメは放送が始まったばかり、この時期に悪い評判をたてるのは本意ではない。不出来なクソアニメなら、他に幾らでもある(悲しいかなホントに幾らでもある)。これはむしろ、「出来がいいアニメの中に」このような描写が含まれていたために目立った違和感だ。

上記のツイート、上2つは一昨日深夜と今朝のものだが、今日の夜になってもまだRT通知音がヘホーン、ヘホーンと鳴りやまない(TwitterクライアントのJanetterをそのように設定していたので)。こうなるとあとはもう自動的に増えていくだけ、もともとはガンマニアでもないオレが発したしょうもないツイートが、いまやナウシカ原作版の粘菌のようにweb上に拡散してしまった。この群体レギオンは、制作スタッフの方々の目にも入ることだろう。申し訳ない気持ちだ。とはいえ、この描写をきっかけにまたしてもオレは「BANANA FISH」に冷め、REC予約を削除する程度には興味をなくしてしまった。そういうこともあります。そういうこともある。

追記

Twitterでもブクマでも「アイソセレススタンス」について何度か指摘されているが、どうぞアニメ観てくださいとしか言いようがない。この場面が近接戦ではなく動く目標への遠距離射撃だということと、目標の車には金髪の弟分みたいな少年が乗っており(あと巻き込まれた日本人も)誤射が許されぬ状況であるということ。そんな難しい射撃を拳銃でやっちゃう肚の据わった凄腕兄ちゃん、という場面なんだから両目照準は演出としてどうなんかなーと。こいつ弟分の命はどうでもええんかなと思われかねない描写だと思う。射撃術が間違ってると言ってるんじゃなくて、演出が間違ってるんじゃないの、という話。よろしくご理解を。

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