ご挨拶

一般財団法人 日本尊厳死協会 中国地方支部の会員数は3,100余名となっています。この数を多いとみるか、少ないとみるか見解が分かれるところです。
裾野を広げるため、会員サービスの維持向上をはかるために、支部が存在し効率の良い支部運営を行う必要があると考えております。
われわれの団体の主目的は、自分らしい生き方を追求することであり、それを実現するための表現として「尊厳」、ゴール地点を意味する「死」と言う語句を用いております。
よく誤解されますが、単に早期に死する事だけを目指す考え方とは、180度思想が異なっていると言えます。また協会を取り巻く環境としては、社会情勢や景気動向などさまざまな要因により、尊厳死思想普及の観点からみますと、幾分か追い風状態にあると感じる一方で、終活やエンディングノートの普及、医療機関の柔軟な対応など、協会そのものの立ち位置や存在感が薄れてきているとも感じております。

会員の高齢化、年金受給額の減額化などにより、会員数はここ数年着実に減少している現実があります。
そして個人情報保護法などによる会員間の交流が難しくなってきている事は、団体組織の裾野を広げようと言う観点からは向かい風と言えます。
そんな中で、協会は組織変更を行いこの度一般財団法人化致しました。字面的には1文字かわっただけですが、協会は全国的な統一感と、会員サービスを維持しつつ、経費削減を行うなど努力を行っており、今後もこの努力は継続され続けると思います。
そして既にご入会いただいている会員の皆さまにとって、自分らしい生き方の追求に正解などありませんし、目まぐるしく変わる状況や環境に、いかに柔軟に対応し自助努力を行うかが重要であると考えます。
一人では情報収集や、生き方の考察を深めるにも限界もありますし、負担も大きいと思います。その様なサポートや支援をするために一般財団法人日本尊厳死協会が存在するのだと思いますので、会員の皆さまによる自助、協会による必要な互助や共助が行えればと考えております。
一般財団法人日本尊厳死協会中国地方支部としての運営方針は次の3点です。

1.身近な支部として

中国地方の各県内に拠点を整備できていない現状があります。
電話やメール、ファクシミリなど通信手段が発達しております、ご意見やご要望など何なりと事務局へ問い合わせください。
直接膝を交えての話となりますと、交通の便などありますので時間と費用の問題が発生しますが、お声掛けいただければ可能な限りの調整を行い訪問いたします。
また、協会は支部体制ですがあくまで全国組織です、交通の便など考慮いただき他支部のイベントも積極的にご活用ください。
 

2.柔軟な支部として

関連すると思われる各種団体と、尊厳死思想普及や会員の皆さまにとって有益であるのであれば関係強化を行いたいと思います。
また年齢とともに肉体的精神的にも孤立感を深めていく傾向にあります。その意味でも、支部が主催する講演会などは会員非会員を問わず、積極的に皆さん方に参加いただけるものとしたいと考えております。
本部と会員をつなぐパイプ役としての位置づけは従来通りで、法人格が変更になっても何ら変わるものではありません。
 

3.小さな支部として

中国地方支部の受け持つ人口は他支部に比べ多くありませんが、面積は広大で、交通アクセスは必ずしも良いとは言えません。
運営経費を抑えるためにも、今後も広島市を中心として1拠点体制で運営したいと思いますが、会員全員で支部や協会を形作る発想から、サポーター要員としてご活躍いただける方のお申し出を歓迎いたします。
小さな支部ですが、味のある支部を目指したいと思います。

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