平成29年6月1日付で北海道支部長に就任いたしました。
私は医師として、最近まで病院の健診業務に携わる一方、老健施設、サービス高齢者住宅、特別養護老人施設などの介護施設の運営協力、入居者、職員の健康管理に従事してきました。
その経験においても、今日の超高齢化に伴う認知症の急激な増加、多死時代は予想を超えるものです。
現在では多くの病院、介護施設で事前指示書が用意されていて、尊厳死協会のリビングウイルの内容が包容されており、終末期前に自分の意思をきちんと表現することの重要性は認識されるようになってきています。
しかし、欧米ではほとんどの高齢者が終末期を迎える場所が、自宅か介護施設(6割以上)であるのに、我が国では7~8割の人が病院であります。
多くの高齢者は、住み慣れた自宅での死を希望していますが、その比率は5%以下となっています。
高齢者が亡くなる場所を自宅あるいは施設にするためには(延命治療ができない)、元気な時にご自身のリビングウイルをはっきり表明し、家族と話し合っておくことが非常に重要です。