今回はジムビームが手がけるクラフトバーボンの一つ、ベイカーズを飲みます。
ベイカーは禁酒法が廃止された後、元々オールド・タブとして売られたいたバーボンを「ジムビーム」と改め、ラベルに自らのサインを入れて販売しました。
現在もジムビームのラベルには彼のサインが記されています。
ベイカーズでは、9段積みになっているウイスキーの熟成庫のうち、最上段と2段目、熟成が進みやすい場所にある、7年以上熟成させた樽のみを使用します。
また、ボトリングの際には加水を極力抑え、アルコール度数は53.5度と、とても高くなっているのが特徴です。
なお、ベイカーズは2020年にボトルがリニューアルしましたが、今回はリニューアル前のボトルを飲みます。
液色は少々濃いアンバーです。
味わいは、さすがに53.5度あって、アルコールからの辛みがとても強いです。少し加水されると酸味が目立つようになります。
味わいはまだまだ辛みがしっかりしていて、その奥から酸味が続きます。後には渋みが出てきます。
味わいは、多少の苦みを感じるものの、全体的には甘みと柔らかい酸味が支配する印象です。
度数が高いので、ストレートで飲むのは辛いかも知れませんが、加水をすることで辛みが減り、酸味と甘みがしっかり出るように思えます。
750mL、アルコール度数53.5度、価格は5000円ほどです。
4代目のレシピから生まれたクラフトバーボン
ベイカーズの名に冠されている、「ベイカー」とは、ビーム社の4代目、ジェームズ=ボーレガード・ビームの愛称であり、彼が残したレシピを元にしたクラフトバーボンになります。ベイカーは禁酒法が廃止された後、元々オールド・タブとして売られたいたバーボンを「ジムビーム」と改め、ラベルに自らのサインを入れて販売しました。
現在もジムビームのラベルには彼のサインが記されています。
ベイカーズでは、9段積みになっているウイスキーの熟成庫のうち、最上段と2段目、熟成が進みやすい場所にある、7年以上熟成させた樽のみを使用します。
また、ボトリングの際には加水を極力抑え、アルコール度数は53.5度と、とても高くなっているのが特徴です。
なお、ベイカーズは2020年にボトルがリニューアルしましたが、今回はリニューアル前のボトルを飲みます。
とことん深い香りと味わい
グラスからの香り、液色
グラスからはバーボンならではの接着剤の香りの後、リンゴの香りも感じられます。液色は少々濃いアンバーです。
ストレート
接着剤の後、ゴム、バナナの香りが続きます。奥の方からはリンゴ、樽からのウッディな香りが続きます。味わいは、さすがに53.5度あって、アルコールからの辛みがとても強いです。少し加水されると酸味が目立つようになります。
ロック
接着剤、メロンの香りが先行します。アルコールがまだ強く、その後にバナナの香りが顔を出します。しばらくしてからカカオの香ばしさが続きます。味わいはまだまだ辛みがしっかりしていて、その奥から酸味が続きます。後には渋みが出てきます。
ハイボール
メロン、バナナ、リンゴの香りが一緒に訪れ、その後はウッディな香りとカカオが続きます。味わいは、多少の苦みを感じるものの、全体的には甘みと柔らかい酸味が支配する印象です。
まとめ
全体的に香りも味わいも濃厚で、7年といえどもとても熟成の進んだ樽だけをチョイスしただけあります。度数が高いので、ストレートで飲むのは辛いかも知れませんが、加水をすることで辛みが減り、酸味と甘みがしっかり出るように思えます。
750mL、アルコール度数53.5度、価格は5000円ほどです。
<個人的評価>
- 香り A: メロン、接着剤、ゴム、バナナ、リンゴの香りが先立ち、カカオ、樽香が後へ続く。
- 味わい B: ストレートではアルコールからの辛みが強いが、加水で酸味、甘みがメインになる。
- 総評 B: 全体的に濃厚で、ゆっくり味わいたくなる。