サボテンを食べる
サボテンは「観るもの」というイメージが強いかもしれませんが、実はメキシコだけでなくイタリアなど様々な国で食べられているんです。そこで、サボテンの栄養素と期待される効果、おいしい食べ方を紹介します。
世界が注目する食用サボテン
食用サボテンであるウチワサボテンはメキシコでは「ノパル」と呼ばれ、古くから健康食材として日常的に食べられています。平成29年には国連食糧農業機関(FAO)が「ウチワサボテンが世界の食糧危機を救う答えになりうる」と声明を発表しました。マダガスカルを干ばつが襲った際、食用サボテンが食料・水分・飼料を補ったという報告もあり、サボテンの持つ力が注目されています。
日本ではまだ珍しいものとして見られる食用サボテンですが、春日井市では「地産地消給食」として平成19年から学校給食にもサボテン料理が取り入れられているほか、市内のお店ではサボテンを使った商品が数多く販売されており、「サボテンを食べるまち」としても注目を集めています。
春日井サボテンの栄養素と期待される効果
サボテンは野菜と果物の栄養素を併せ持つ万能食材で、春日井サボテンには、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の発症の原因となる活性酸素を消去する物質が含まれており、予防あるいは改善する生理活性を持つことが期待されます。また、メラニンの蓄積を抑制することに起因する美白効果や発がん物質を消去する力、がん細胞の増殖を抑制する効果もあるので、がんの予防効果についても期待されています。(名城大学分析による)
- がん・高コレステロール症動脈硬化症予防
- ビタミンCやβ―カロテンをはじめとした豊富なカロテン類などの抗酸化成分によって、がんや動脈硬化の原因となる活性酸素の除去に効果的といわれています。
- ダイエット効果
整腸作用 - 水溶性食物繊維が体内の水分を吸収し膨潤することで、満腹感が得られやすくなります。また、消化を助けて腸の働きを整える作用も期待できます。
- 疲労回復・精神安定
- カルシウムの他、マグネシウムやクエン酸などの豊富な有機物が、疲労回復や精神安定に効果的といわれています。
- 抗アレルギー作用
- 動物実験において、サボテン粉末を摂取することでアレルギー作用を抑制する結果が出ました。
主な栄養素
● β-カロテン:550マイクログラム
[トマトと同程度]
● カルシウム:170ミリグラム
[コマツナと同程度]
● マグネシウム:56ミリグラム
[オクラと同程度]
● 有機酸総量(クエン酸・リンゴ酸):0.8g
[ミカンと同程度]
● 食物繊維総量:1.4g
[ハクサイと同程度]
いずれの数値も100g当たり
(あいち産業科学技術総合センター食品工業技術センター分析)
サボテンのおいしい食べ方
健康食材としても注目され、さわやかな酸味とオクラのようなネバネバ感、みずみずしさが特徴のサボテン。そんなサボテンをおいしく食べてもらうためにトゲの下処理から様々な調理方法をまとめたレシピ、名付けて『サボレピ』を紹介します。
サボレピは市内のサボテン農家さんなどがレシピサイトに掲載しているものから作成され、随時追加しています(レシピ投稿者の許可を頂いています)。
注:レシピは投稿されたものをそのまま使用しているため、食用サボテンについては表現にばらつきがありますのでご了承ください。
まずはサボレピを参考に調理をはじめ、ゆくゆくは独自のレシピを開発してみませんか。
サボテン商品
市内ではサボテン料理を食べられる飲食店や、和洋菓子や麺類などの加工品を購入できるお店が多くあります。手軽に春日井サボテンを味わうことができるため、ぜひお店にも足を運んでみてください。
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