大好きなスターバックスで、お客様に喜ばれる開発ができる
1996年に日本に初出店し、事業成長を続けるスターバックス コーヒー ジャパン。デジタル活用によるスターバックス体験の更なる進化を推進しています。システム開発会社を経て転職したスターバックステクノロジー本部 カスタマーテクノロジー部 コマース&SREチームの秋間さんにBloomがインタビューしました。
目次
前職までの業務内容や、転職を考えた理由は?
大手物流会社系列のシステム開発会社に新卒で入社しました。文系出身なのですが、「経験のないことにチャレンジしてみたい」と思っていました。2年目から開発担当となり、顧客先常駐での開発プロジェクトに参加するようになりました。
食品などの宅配を行う会社のネット注文システムに携わり、特に個人ユーザーが注文を行うWebサイトの開発を行いました。ユーザーのリクエストを踏まえた機能開発やバグ改修などを、アジャイル的な開発スタイルで実施。バックエンド開発のほか、サイトのUI/UXに関わる部分も担当しました。
業務や会社に大きな不満はなく、転職は考えていなかったのですが、Instagramに表示された「スターバックス交流会」の転職広告が大きなきっかけになりました。
スターバックスに応募した理由、入社を決めた理由は?
■大学生時代の店舗での勤務経験を通じて、スターバックスが大好きだった
私は大学生時代に4年間、スターバックスの「パートナー」として勤務をしていました。アルバイトを含め、店舗で働く従業員をスターバックスではパートナーと呼びます。店舗での仕事も仲間も大好きで、どっぷりスターバックスにハマった4年間。先輩・同期・後輩いずれも仲がよく、ずっと繋がりがあります。
クリスマスシーズンの繁忙期に、有志で店舗勤務した際の秋間さん
転職支援会社が出していた広告は、「スターバックスの社員と交流しませんか」という内容でした。私はずっと店舗で働いていたわけですが、いま携わっているシステム開発を活かせる仕事がスターバックスでできるのかもしれない。面白い話が聞けるかもしれないと思い、気軽な気持ちで交流会に参加しました。
交流会ではテクノロジーの本部長と会話したりと、今後を考える良い機会になりました。その後、転職支援会社から「ぜひ面接に進んでほしい」と案内があり、意外ではあったものの「せっかくの機会だからまずはチャレンジしよう」と選考に応募しました。
順調に選考が進み、最終面接合格の通知をいただきました。もともと転職をする気がなかったため悩みはしたものの、「スターバックスが好き!」という気持ちは120%。大好きな会社で経験を活かしてITの仕事ができるというのは非常に魅力的であり、転職することを決めました。
スターバックスに入社してからどんな業務を行っているか?
■「eGift」の開発を一貫して担当、苦い体験からの学びもあった
2019年2月に入社し、スターバックステクノロジー本部 カスタマーテクノロジー部のコマース&SREチームに所属し「Starbucks eGift」の開発を担当しています。スターバックスの商品と交換できるチケットを、LINEなどで気軽に送れるギフトサービスです。ギフト金額設定の追加や新たなプロモーション施策などの企画をビジネスサイドと連携しながらすり合わせ、社外ベンダーの方々と協力してシステム実装に繋げる領域を担当しています。
反省が大きいプロジェクトもあります。eGiftを活用したあるキャンペーン企画では想定以上に反響があったものの、「使い方がわかりづらい」というお問合せやご意見を多数いただきました。お客様に更なるご迷惑をかけないよう、キャンペーンは早期終了・中止に。サイト上に説明書きをしていても、それがユーザーにとってわかりづらい状態だったのだと思います。早期のキャンペーン終了はあまり例がなく、今でも苦い思いは消えませんが、「お客様にとってわかりやすく、良い体験を追求することが重要」という大きな学びに繋がりました。
2020年、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け一部の地域で臨時の店舗休業などが発生する中、eGiftの有効期限延長の手続きが行えるようにする開発を担当しました。お客様にとってのわかりやすさを追求し、いろんなパターンの利用方法を想定。全くアプリに触れたことがない人にもわかりやすく伝わるよう、デザインや仕様を練り直し続けました。結果、大きな混乱は起きず多くのお客様にスムーズにご利用いただくことができ、失敗からの学びを活かせたと思います。
スターバックスの技術環境や組織は?
■AWSを徹底活用、緩急の大きな負荷対応を追求
AWSでマイクロサービスアーキテクチャーを構築し、多様な機能をアジャイル開発してスピーディにリリースするようにしています。数百万人のアプリ登録ユーザーがおり、新商品やキャンペーンを告知する際はかなりのサーバー負荷がかかります。アクセスの緩急の激しさがあり、負荷対応の環境設定難易度が非常に高いといえます。
部長がAWS Summit Tokyoで登壇するなどAWSを徹底的に活用しており、インフラ設定においては社内にプロフェッショナルがたくさんいます。ビジネスの状況に合わせて負荷の予測を行い、対応できるサーバーを適切にスケーリングする。最も効果的に運用できるインフラ構成を追求する。どんどんノウハウ・知識が溜まっていく環境です。私はいまインフラ関連業務は直接担当していませんが、今後はぜひ関わって技術力を高めていきたいと考えています。
アプリケーションの開発は、社外ベンダーの方々と連携して行っています。大規模なリリースのほか、機能・品質改善、セキュリティ対策を含めると年数百回のペースで本番環境にリリースしています。
アメリカ本社と連携するシステムもありますが、私が担当しているeGiftのように日本独自で企画・開発を進めているシステムもあります。
スターバックスのエンジニアとして働く魅力は?
■多くのお客様に喜んでいただける開発が行える
いまもスターバックスの店舗でパートナーとして働いている友人がいますが、担当業務のことを伝えると、「あの機能を作ったの?めちゃくちゃ便利なんだけど!ありがとう!!」と喜んでくれたりします(笑)。店舗で日々お客様と接するパートナーからの「こんなことができたら、もっとお客様が喜んでいただける」という意見はたくさんあります。アイデアを活かして開発に繋げ、ちょっとした変化でも喜んでもらえる声を聞けるのは嬉しいですね。
eGiftはずっと関わっているサービスであり愛着もあります。今後も手放さず、ずっと担当したいと思うことがあります(笑)。一方で、AWSを活用したインフラ設定は技術的にも成長していける業務。将来的にチャレンジしていきたいですね。
店舗でアルバイトとして働いていたとき同様、サポートセンター(本社)における同じ部署内の人間関係の良さ・コミュニケーションの柔軟さも感じます。今後は自部署に限らず、部を超えた意見交換をさらに活発にしてより良いサービス開発に繋げるようにしていきたいです。
スターバックスへの転職を検討している人へのメッセージ
私のようにスターバックスでのパートナー経験がなくても、入社して活躍している人はもちろんたくさんいます。誰かに喜んでもらうのが好きな人には合っている会社だと思います。お客様相談室に届く声は全社員に展開されます。アプリに関する苦言ももちろんありますが、感謝の声に触れる機会もたくさんあります。自分たちの努力によって、お客様の喜びに繋がることを実感できます。
もちろん、コーヒーが好きな人にとっても良い環境ですね。「パートナービーンズ」という福利厚生もあり、自己研鑽を目的として週1回コーヒー豆が支給されます。もともとコーヒーがそこまで好きでなかった人も、入社後に知識を身に着けて新たな趣味になるぐらいハマっている人もいます。
これからも採用活動を続けていくので、スターバックスに興味を持っていただけたら嬉しいです。