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第1部 調査実施の概要

第2章 学校関係

3 学歴に対する評価

  1. 社会で成功する要因
    Q17   [カード]あなたは,社会に出て成功するのに重要なものは何だと思いますか。この中から,2つまで選んでください。(2M.A.)
    1. 身分・家柄・親の地位
    2. 個人の才能
    3. 個人の努力
    4. 学歴
    5. 運やチャンス
    6. わからない・無回答

     社会に出て成功する要因を2つまであげてもらったところ,「個人の努力」が74.8%で最も多く,次いで「個人の才能」(57.4%),「運やチャンス」(38.8%)が続いている。男女別にみても,大きな差はみられない。
     経年比較でみると,「個人の努力」は第2回調査以降最も高くなった。また,前回調査では「個人の才能」とほぼ同率であった「運やチャンス」は,今回調査では11ポイント低くなっている。(第2-3図)

    第2-3図 社会で成功する要因(経年比較・日本)


     各国比較でみると,アメリカ,イギリス,タイ,ブラジル,ロシアでは,日本と同様に「個人の努力」が成功の要因として最も多くあげられているが,ドイツ,フランス,スウェーデン,韓国では「個人の才能」が,フィリピンでは「学歴」が,それぞれ第1位にあげられている。なお,各国の傾向として「個人の努力」「個人の才能」「学歴」が上位となっているが,日本,フランス,ブラジルでは「運やチャンス」が第3位に,韓国,タイでは「身分・家柄・親の地位」が第3位に挙げられている。(第2-4図)

    第2-4図 社会で成功する要因(各国比較)

  2. 大学卒業者が評価される要素
    Q18   [カード]大学を卒業した人は,主にどんな点から評価されると思いますか。この中から,1つだけ選んでください。
    1. 一流大学を出ているかどうかということ
    2. どの大学であれ大学を出ていること
    3. 大学でどのような成績を修めたかということ
    4. 大学でどのような専門分野を学んだかということ
    5. わからない・無回答

    (注)本問は前回までの選択肢を変更した(後掲参照)。

     大学を卒業した人が主に評価される点としては,「大学でどのような専門分野を学んだかということ」が40.9%で最も多く,以下「一流大学を出ているかどうかということ」(22.4%),「どの大学であれ大学を出ていること」(15.1%),「大学でどのような成績を修めたかということ」(13.0%)の順となっている。男女別にみると,「大学でどのような専門分野を学んだかということ」は男性(37.2%)より女性(44.8%)に多い。
     経年比較でみると,前回調査でも最も多くあげられた「大学でどのような専門分野を学んだかということ」が,今回調査ではさらに10ポイント高くなっている。
     各国比較でみると,韓国では「一流大学を出ているかどうかということ」が57.9%と,他の国に比べて際立って多くあげられている。また,イギリスでは半数の者が「大学でどのような成績を修めたかということ」(50.3%)を,フランスでは半数近くの者が「大学でどのような専門分野を学んだかということ」(47.7%)を,社会で評価される点として考えている。(第2-5図)

    第2-5図 大学卒業者が評価される要素

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