川上未映子さん脅迫で賠償命令 ネット投稿、東京地裁

インターネット上の投稿で脅迫され、イベント出演を取りやめた作家の川上未映子さんが、東京都在住の投稿者に448万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は10日、違法性を認め、投稿者に約324万円の支払いを命じた。

判決によると、投稿者は掲示板「5ちゃんねる」や自身のブログで2018年8~10月、公開イベントに出演予定だった川上さんに対し「やるっきゃない、さすしか」「今必要なのは恨みを晴らす直接的な行動」などと8件の書き込みをした。川上さんは相談した警視庁の要請で出演を断念した。

金沢秀樹裁判長は「(川上さんを)殺傷する行為に及ぶ意思、あるいはその準備を示唆しており、生命・身体に危害を加えることを示している」と指摘。投稿者が川上さんを「盗作疑惑女性作家」と書き込んだ点も「社会的評価を低下させた」と判断した。

判決は川上さんへの慰謝料のほか、投稿者を特定するのに要した費用も損害として認定した。〔共同〕

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