2021年5月31日
九電みらいエナジーは2021年5月20日、環境省の委託事業として実証に取り組んでいる潮流発電システムが、経済産業省が実施する電気事業法に基づく使用前検査に合格したと発表した。
この発電システムは、九電みらいエナジーと長崎海洋産業クラスター形成推進協議会が、環境省の潮流発電技術実用化推進事業の一環で、長崎県五島市沖合の海底約40メートルに設置したもの。
英国のSIMEC ATLANTIS ENERGY製の出力500kW(キロワット)の発電設備で、約8mのブレードが潮流を受けて回転し発電する仕組み。高さは約23メートル、重量は約1000t(バラストブロック含む)、回転数は7rpmとなっている。
発電システムの設置は2021年1月に行い、その後4月末までに一般家庭約360世帯の1カ月分の消費電力に相当する7万9600kWhの発電に成功している。
なお、今回合格した電気事業法に基づく使用前検査とは、発電設備などを電力系統に接続する前に行わなくてはいけない安全・性能基準の検査。今回の実証で系統連系は行わないが、大型の潮流発電設備が国の審査に合格した初めての例となっている。
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