2021年4月26日
YAMABISHは2020年4月、同社が自社工場で運用している太陽光発電の自家消費システムについて、2020年運用実績を公開した。2019年5月から運用を開始したシステムで、再エネ比率48%を達成したという。
運用実績を公開したのは、同社の海老名工場。同工場では162kWの太陽光発電システムと容量426kWhの蓄電池を導入し、自社開発の自家消費制御システム「SmartSC」を利用して運用を行っている。「SmartSC」は太陽光発電の発電量と、工場における電力消費量の推移を予測することで、蓄電池の容量を効率良く利用できるという。
2020年(1月1日~12月31日)の運用実績では、年間の電気使用量を166MWh削減し、再エネ利用率48%を達成。さらに、ピークカットにより最大デマンドを88kW、45%削減することにも成功した。これにより基本料金を含めた年間電気料金は、約50%の削減になるとしている。また、蓄電池の年平均充電率に基づく自立運転継続時間は、従来運用に対して1.6倍に向上した。
また、これらの実績値は、「SmartSC」を利用しない従来型の運用を想定したシミュレーションの数値を上回っており、同システムによってより効率的な自家消費が行えたとしている。
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