2021年4月8日
オムロン ソーシアルソリューションズ(OSS)は2021年4月から、ビルや商業施設などにおける太陽光発電の自家消費システムに向けた一体型保護継電器「K2ZC-K2RV-NPC」の販売を開始した。自家消費システム導入の低コスト化に役立つという。
企業の脱炭素化に向けた動き加速するなか、太陽光発電を自家消費する取り組みに注目が集まっている。しかし、システムの導入に必要な機器点数が多く、配線も複雑なために設置コストが大きくなる点や、機器の取り付けスペースの確保、工期の短縮が課題になっているという。
そこでOSSでは、高圧受電における自家消費型の太陽光発電システムに必要となる保護要素(逆電力検知機能、地絡過電圧検知機能)と、これら機器の電源バックアップ機能を一つにまとめ小型化した保護継電器「K2ZC-K2RV-NPC」を開発した。
新製品の外形寸法は高さ138mm×横149mm×奥行き69.5mmで、設置容積は従来比で85%減少。既に太陽光発電システムを導入している施設に導入する場合でも、備え付けの受電盤内の空きスペースに設置しやすくなった。また、3つの機器をまとめたことで各種設定や設置が簡易化された他、DINレールによる設置方法を採用したことなどにより、取り付けにかかる手間や時間も削減できるという。
新製品の標準価格は12万4000円。OSSでは3年で6000台の販売を目指す方針だ。
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