2021年4月9日
ヤンマーホールディングスおよびグループ会社のヤンマーパワーテクノロジーは2021年3月24日、舶用水素燃料電池システムの実証試験を同日より開始したと発表した。
両社は、将来の水素燃料を用いたパワートレインの技術開発の一環として、大分県国東市近海にて同試験を実施している。トヨタ自動車のMIRAI用燃料電池ユニットなどを組み合わせた船舶用燃料電池システムを開発し、同社製の実証試験艇に搭載して試験を開始した。
実証試験艇は船体型式がEX38A (FCプロト艇)で、全長12.4m、全幅3.4m、総重量7.9tである。固体高分子形燃料電池モジュールを2基、70MPaの水素タンクを8本搭載しており、推進出力は250kW。
同艇は、国土交通省の「水素燃料電池船の安全ガイドライン」に準拠している。両社は今後、実運用に向けた船舶特有の課題を抽出して対策を評価する他、2025年までの実用化に向けて複数台の燃料電池システムを連結した大容量パッケージを開発し、より大型の船舶への提供を図るとしている。
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