スコッチのシングルモルトの中でも特に高い評価を得るのが、ザ・マッカランです。
ロンドンにある食料品に力を入れる大手百貨店、ハロッズがまとめたウイスキー読本において、「シングルモルトのロールスロイス」と謳われています。
マッカランはスペイ川沿岸(スペイサイド)にある蒸留所で、スコットランドで2番目に販売許可を得ました。それまではウイスキーは規制され、密造酒として飲まれていました。
マッカランの最大の特徴は、厳選された素材へのこだわりです。
モルトの元となる大麦は、指定された農家の畑で作られたもので、特にゴールデンプロミスという栽培が難しい品種を多く使っています。
樽はシェリー樽ですが、自社で管理する森林で育ったアメリカンオークとヨーロピアンオークを自前で乾燥させて樽を作り、わざわざスペインのヘレス地方に輸出、そこで独自のレシピで3年間漬け込まれたシェリー酒(オロロソ)を作らせ、使われた樽のみを熟成に使うほどの徹底ぶりです。
蒸留においても、他の蒸留所よりも小さい釜を使用し、それをいくつかの形状の釜を多く設置することで、様々な特徴の原酒を生み出しています。
ボトルのウイスキーの色は、一般的な黄金色よりも赤褐色を帯びた色で、見た目にも濃い雰囲気を醸し出しています。
いつものようにロックでやってみると、 シェリー由来の香りがすぐに立ち上がってきます。
レーズンのような香りと味、その奥をかいくぐると、ウッディな香りとカラメルのような甘さもやってきます。
ピーティな香りはそれほどせず、アルコールの刺激も控えめで、ウイスキーよりもブランデーを飲んだような不思議な感覚があります。
意外にもウイスキーらしさは薄く、むしろワインやブランデーを好んで飲む人に勧められるほど、とてもブドウを強く感じられる不思議なウイスキーです。シェリー樽原酒を使うウイスキーはいくつもあるものの、ピーティ感もウッディ感も少ないものはザ・マッカラン以外にはありませんでした。
1:3の割合でハイボールにしても独特な香りは変わらず、ラムレーズンのような華やかな香りに包まれます。
へたに安い(ハイボールにしないと飲めたものじゃない)ウイスキーで作るハイボールよりもとてもおいしいですね。
シングルモルトのロールスロイスと呼ばれる所以は、最もウイスキーらしいウイスキーと言うよりも、際だった華やかな香りと味によるものではないかと個人的に感じます。
価格は700mlで4000円台前半。12年もののシングルモルトとしては高めの値段ですが、味わってみれば納得のいく価格です。
ちなみにザ・マッカランでは、シェリーオークとして18,25,30年もの、さらにカストストレングスをラインナップしており、ほかにバーボン樽原酒をヴァッティングしたファインオークシリーズとして10,12,17,25,30年をそろえています。
<個人的評価>
・香り AA:強烈なほどのシェリーの香り。ウイスキーというよりもブランデー、ラムレーズンに近い香り。だが、それがいい。その勘違いするほどの香りがザ・マッカランをオンリーワンにする象徴でもある。
・味わい A:レーズン。奥からカラメルの甘味。
・総合評価 AA:ウイスキーらしいとは言えないものの、甘くて強烈な個性は多くの人を魅了する。
ロンドンにある食料品に力を入れる大手百貨店、ハロッズがまとめたウイスキー読本において、「シングルモルトのロールスロイス」と謳われています。
マッカランはスペイ川沿岸(スペイサイド)にある蒸留所で、スコットランドで2番目に販売許可を得ました。それまではウイスキーは規制され、密造酒として飲まれていました。
マッカランの最大の特徴は、厳選された素材へのこだわりです。
モルトの元となる大麦は、指定された農家の畑で作られたもので、特にゴールデンプロミスという栽培が難しい品種を多く使っています。
樽はシェリー樽ですが、自社で管理する森林で育ったアメリカンオークとヨーロピアンオークを自前で乾燥させて樽を作り、わざわざスペインのヘレス地方に輸出、そこで独自のレシピで3年間漬け込まれたシェリー酒(オロロソ)を作らせ、使われた樽のみを熟成に使うほどの徹底ぶりです。
蒸留においても、他の蒸留所よりも小さい釜を使用し、それをいくつかの形状の釜を多く設置することで、様々な特徴の原酒を生み出しています。
ボトルのウイスキーの色は、一般的な黄金色よりも赤褐色を帯びた色で、見た目にも濃い雰囲気を醸し出しています。
いつものようにロックでやってみると、 シェリー由来の香りがすぐに立ち上がってきます。
レーズンのような香りと味、その奥をかいくぐると、ウッディな香りとカラメルのような甘さもやってきます。
ピーティな香りはそれほどせず、アルコールの刺激も控えめで、ウイスキーよりもブランデーを飲んだような不思議な感覚があります。
意外にもウイスキーらしさは薄く、むしろワインやブランデーを好んで飲む人に勧められるほど、とてもブドウを強く感じられる不思議なウイスキーです。シェリー樽原酒を使うウイスキーはいくつもあるものの、ピーティ感もウッディ感も少ないものはザ・マッカラン以外にはありませんでした。
1:3の割合でハイボールにしても独特な香りは変わらず、ラムレーズンのような華やかな香りに包まれます。
へたに安い(ハイボールにしないと飲めたものじゃない)ウイスキーで作るハイボールよりもとてもおいしいですね。
シングルモルトのロールスロイスと呼ばれる所以は、最もウイスキーらしいウイスキーと言うよりも、際だった華やかな香りと味によるものではないかと個人的に感じます。
価格は700mlで4000円台前半。12年もののシングルモルトとしては高めの値段ですが、味わってみれば納得のいく価格です。
ちなみにザ・マッカランでは、シェリーオークとして18,25,30年もの、さらにカストストレングスをラインナップしており、ほかにバーボン樽原酒をヴァッティングしたファインオークシリーズとして10,12,17,25,30年をそろえています。
<個人的評価>
・香り AA:強烈なほどのシェリーの香り。ウイスキーというよりもブランデー、ラムレーズンに近い香り。だが、それがいい。その勘違いするほどの香りがザ・マッカランをオンリーワンにする象徴でもある。
・味わい A:レーズン。奥からカラメルの甘味。
・総合評価 AA:ウイスキーらしいとは言えないものの、甘くて強烈な個性は多くの人を魅了する。