ブラケット注文

ブラケット注文は親注文に対し、ストップ（逆指値）による損切りとリミット（指値）による利益確定の注文を同時に発注させる注文です。買い注文は高値側の売り指値注文と低値側の売りストップ注文で挟み込みます。売り注文は高値側の買いストップ注文と低値側の買い指値注文で挟み込みます。

高値と低値側のブラケット注文の量は、注文の元の量と一致します。ブラケット注文はデフォルト設定として現行価格から1.0オフセットされています。このオフセット額は注文ごとに注文ライン上で変更することもできれば、グローバル設定の注文事前設定機能を利用して、銘柄やコントラクト、また戦略に対しデフォルトレベルで変更することができます。

モザイク・ショートビデオでのブラケット注文

その他のショートビデオはIBショートビデオ、コース&ツアーをご覧ください

クラシックTWS例

注文タイプの詳細 - ブラケット注文

ステップ 1 – 買いの指値注文を入力する

ブラケット注文はこれから約定させる注文のリスクと利益を管理するには効果的な方法です。この例では現在のアスク価格が30.00のXYZ株100株の購入を考えていますが、株価がまず25.00に下がった後に30.00に上がると予想しています。ブラケット注文を付加することで、1株25.00の指値注文が約定した場合にポジションの再評価およびリスク確認をする必要がなくなります。

XYZ株のアスク価格をクリックして買い注文を作成してから注文量とタイプを入力し、この後に指値価格として25.00を入力します。ブラケット注文を付加するので、ここではまだ注文の発注はしません。

ステップ 2 – ブラケット注文を付加する

指値注文にブラケット注文を付加するには、注文の列を右クリックしてから付加 > ブラケット注文を選択してください。元の注文が、売りの指値注文と売りのストップ注文で挟み込まれました。付加済みの売りの指値注文の指値価格として30.00を入力し、この後Aux価格の欄に、付加済みの売りのストップ注文のトリガー価格として20.00を入力します。注文を発注します。

ステップ 3 – ブラケット注文の発注

ブラケット注文が発注されました。上記の図表は市場価格、元の買い指値注文および付加された売り指値注文の指値価格、ならびに付加された売りストップ注文のトリガー価格を表示しています。

ステップ 4 – 市場価格が下降し、元の買い指値注文が約定

予想通り、元の買い指値注文の指値価格であった25.00まで、 XYZの株価が下がります。この価格にて100株の注文が約定します。お客様の売り注文2つがここでマーケットに出ます。

ステップ 5A – 市場価格が上昇し、売りの指値注文が約定する

あり得るシナリオのひとつとして、お客様の付加した売りの指値注文の指値価格である30.00にXYZ の株価が上がります。注文がこの価格で約定し$500.00の利益があがります。もうひとつの付加注文、売りのストップ注文はキャンセルされます。

ステップ 5B – もうひとつのシナリオ: 市場価格が下落し売りのストップ注文が約定する

もうひとつのシナリオとして、お客様の付加した売りのストップ注文のトリガー価格であった20.00にXYZの株価が下がります。 この価格で成行注文が約定し、 $500.00の損害が出ます。もうひとつの付加注文、売りの指値注文はキャンセルされます。