2021.5.31

川崎市市民ミュージアムが移転再建を検討。8月に方針発表へ

2019年の台風被害を受けた川崎市市民ミュージアム。休館と収蔵品の修復作業が続くなか、「市民ミュージアムあり方検討部会」によって移転再建が検討されている。8月には正式な方針が発表される。

川崎市市民ミュージアムの外観(被災前)

  2019年10月に発生した台風19号によって被災した川崎市市民ミュージアム。9つの収蔵庫への浸水被害によって現在も休館が続いており、収蔵品の修復作業も引き続き行われている。

 同館を擁する川崎・中原区の等々力緑地について、川崎市は今後の整備方針をまとめた「等々力緑地再編整備実施計画改定骨子(案)」を発表。このなかで、敷地内にある等々力陸上競技場やとどろきアリーナといった施設と併せて、市民ミュージアムの今後の方針についても触れられている。

 この骨子案によれば、市民ミュージアムは「被災リスクの少ない場所での再建を行う方向で検討が必要」とされている。市民ミュージアムの今後については、昨年7月に設置された「市民ミュージアムあり方検討部会」が協議を重ねており、川崎市によれば今回の骨子案に掲載された課題も、この部会の検討結果を受けたものだ。

 「市民ミュージアムあり方検討部会」は7回の部会を経て、今年8月には市民ミュージアムの「あり方方針(案)」を発表する予定。この発表をもって、より具体的な市民ミュージアムの今後の方針が提示される。なお、案の発表後はパブリックコメントの募集も行われる予定だ。


2021.6.7

ポンピドゥー・センター、2024年にアメリカのジャージー・シティにポップアップをオープン

ポンピドゥー・センターが、そのアメリカにおける初となるポップアップを2024年初頭にジャージー・シティにオープンすることを発表した。

「ポンピドゥー・センター×ジャージー・シティ」のイメージ Courtesy of OMA
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 ポンピドゥー・センターが、2024年初頭にアメリカのジャージー・シティにポップアップである「ポンピドゥー・センター×ジャージー・シティ」をオープンすることを発表した。

 同館にとってアメリカにおける初となるポップアップは、ロウアー・マンハッタンから地下鉄で15分程度のジャージー・シティの歴史的なジャーナル・スクエアの中心にあるパスサイド・ビルディングに位置する。約5400平米におよぶこの建物の建築改修は、OMA建築設計事務所のパートナーであるジェイソン・ロングが手がける。

「ポンピドゥー・センター×ジャージー・シティ」内部のイメージ Courtesy of OMA

 具体的な展示プログラムなどはまだ明らかになっていないが、ポンピドゥー・センターは声明文で、「その専門知識を提供し、芸術や文化を体験することで教育を重視した意欲的なプログラムを展開する」としつつ、「コレクションから近現代美術の傑作を用いた限定的な展覧会や、あらゆる分野が交差するオーダーメイドの多様なイベント」を開催するとしている。

 ポンピドゥーは現在、メッス(フランス)で分館を、マラガ(スペイン)、ブリュッセル(ベルギー)、上海(中国)でポップアップを開設している。同館館長のセルジュ・ラヴィーニュは、これらの拠点は「壁の外に出て革新的なパートナーシップを締結するという我々の方法の強さと適切さを証明している」とし、今回のジャージー・シティにあるポップアップについて次のようにコメントしている。「ポンピドゥー・センターが、ダイナミックで多様なコミュニティであるジャージー・シティから、アメリカとの対話を始めることができ、とても嬉しく、感謝している」。

 なお、パリにあるポンピドゥーの本館は建物の全面改修のため2023年末から26年末まで約3年間休館。この期間中に同館は世界中の拠点でどのような活動を展開していくのか、引き続き注目したい。