ここ数日で話題になっている招待制SNSアプリ「Clubhouse」に3日間入り浸ってみました。
Clubhouse(クラブハウス)とは、ひと言でいうならば、「音声でつながるSNS」です。
この記事ではClubhouse(クラブハウス)の特徴と、実際に使ってわかったClubhouseのメリット・デメリットをまとめました。
Clubhouse(クラブハウス)とは?
なぜかここ数日間で爆発的に急成長したClubhouseですが、読み方はクラブハウスと言います。
「音声版Twitter」とも呼ばれていますが、実際に使ってみたところ全く違うものでした。
Clubhouse(クラブハウス)の特徴
Twitterのように独り言(自分の思ったこと)を発信するのではなく、
ルーム内にいる人と実際に会話ができるSNSです。
オンライン上で知り合いや不特定多数の方との会話を楽しむことができるのが最大の特徴です。
「人がひとつの部屋に集まって話をして解散する」という感じ。
全世界がコロナ禍で、集まって会話をする時間がめっきり減りましたよね。
ものすごく今の時代に合ったSNSです。
では、もう少し詳しくClubhouseのメリット・デメリットを挙げてみます。
<下に続く>
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Clubhouse(クラブハウス)のメリット
実際に3日間使ってみてわかったClubhouseのメリットを10個あげていきますね。
①使い方が多様
いろんなルームに参加してみて多様な使い方があることがわかりました。
- リアル知人やツイッター繋がりの方と「雑談」できる
- 著名人が企画するイベントにリスナーorスピーカーとして「参加」できる
- アーティストの音楽を「ながら聴き」できる
- 自分のラジオや番組を作る感覚で「定例配信」できる
- 知人や著名人の会話を「盗み聞き」できる
- テーマを決めた部屋を作って「議論」できる
会話も幅広く、ゆるっと雑談から、音楽視聴、政治や社会の話まで本当に様々です。
②バックグラウンドで操作可能
Clubhouseはバックグラウンドでの操作が可能です。
つまり、ルームから退出しなければ、アプリを閉じてもスマホ内で別の操作ができるということ。
例えば、Clubhouseを聴きながらツイッターが開けたり、Google検索できたりします。
③音声がクリアで会話がスムーズ
使ってみて思ったのですが、音声がとてもクリアで会話がスムーズでした。
複数人が笑ったり、会話に加わっていくのも自然で音質は高いといえますね。
④アーカイブが残らない
他のSNSと決定的にちがうなと思ったのはアーカイブが残らない点です。
「いいね」や「コメント」の機能もありません。
録音禁止、外部に話を持ち出さないが基本なので、本当にその場にいる人だけの会話になります。
アーカイブが残らないぶん、悪い方向に拡散されたり、ネットの誹謗中傷がないのはメリットかと。
「気になるな、この人!」と思ったら会話が繰り広げられているうちにプロフィールに飛んでフォローし、
さらにツイッターにも飛んでフォローするのがベストです。
フォローしておかないと、「もっと話してみたい!」と思っても、あとで見つけられないんです。
その時にフォロバされなくても、のちのルームで雑談したりして仲良くなるとフォロバされたりもしますからね。
⑤著名人の会話を盗み聞き&会話に加われる
著名人の会話や雑談を盗み聞きできるのはもちろん、「会話に加われる」というのは面白いなと思いました。
ただ著名人の話を聴くだけのルームも存在しますが、(ラジオっぽいやつ)
モデレーター(司会進行)の人が、
「話したい方いたら挙手お願いします〜!」と振ってくれることが多いです。
企画側と参加側の境界線をなくして、フラットに話せる場をオンライン上でつくれるのはClubhouseならでは、です。
⑥繋がりが増える
Twitter上で相互フォローしているけど、実はあまり絡んだことない方ともお話ができました。
あ、あとわたしと同じような、国際同性カップルさんとも話せたのは嬉しかったです。
同じような境遇の人を見つけやすく、繋がりが増えます。
⑦偶然性が面白い
知人と軽い雑談をしていたら、著名人が加わってリスナーがいっきに100人以上増えたり、
ながら聴きしていたら突然スピーカーに指名されて登壇したり。
⑧思った以上にインクルーシブな空間
参加人数やルームの趣旨にもよるんですが、
会話を振るのが上手な方が必ずひとりはいる、という印象で、思った以上にインクルーシブな空間でした。
「あ、◯◯さんがルームに入ってきた!こんにちは〜初めまして(または久しぶり)」みたいな感じです。
⑨身だしなみを気にしなくていい
映像が必須のZoomやLINEビデオに比べて、音声のみなので身だしなみを気にしなくていいというメリットもあります。
ソファーでゴロゴロしながら話せたり、ね。
ミュートにしてラーメン食べてた〜という方も(笑)
⑩自己紹介欄が長く書ける
Clubhouseの自己紹介欄は時間がある時にきちんと書くのをオススメします。
改行もでき、絵文字も使えます。
自分の趣味や思考、知ってほしいこと、話したいトピック、繋がりたい人とのキーワードをまるっと盛り込みましょう。
検索で自分のページにたどり着いてくれることがあるってことですね。
Clubhouse(クラブハウス)のデメリット
さて、デメリット10個も合わせて紹介しておきますね。
①疎外行為が蔓延しやすい
Clubhouseはひとりに付き招待枠が2名しかないんです。
Clubhouseを使っていない人に疎外感を感じさせてしまうことがあります。
インフルエンサーたちが内輪だけで盛り上がり、
「俺らはClubhouse持っているぞ、えっへん」みたいなイヤ〜〜な雰囲気もありますよね。。
選ばれる・選ばれないの特権的な構造が生まれやすいのは確か。
②話下手はバレる!早口になる!!
実際に100人ほどの前でお話をする機会を何度かいただきました。
えっとですね、話下手は一瞬でバレます。
早々たるメンバーで、心臓が飛び出るかと思ひますた。。一般人なもので恐縮すぎたけれど、お話しできる機会をいただけて感謝でありました。ひとりじゃないとかんじる今宵
— まどぅー
旅するダンサー
(@madocanada) January 30, 2021
あと早口になってしまいますね…。
緊張して早口になる、というのもそうなんですが、
わたしなんぞのために皆さま時間を割いて聞いてくださり申し訳ないです、早く喋りますね、という感じになるんですよ。
リスナーが多いと尚更です。
(たぶん登壇慣れしている人はそう感じないだろうと思う)
③抜けるタイミングが難しい
スピーカー側になると、お互いの時間を共有しながらルームにいることになるので、静かに退出するのがむずかしい。
と思ったんですが!!
どうやら自分のアイコンを長押しするとリスナーに戻ることができるそうです。
リスナー側であれば、興味がなければ黙って去ることが簡単になりますね。
④FOMOによる依存症
FOMOとは「Fear of missing out」の略です。
直訳すると、「見逃すことへの恐れ」ですね。
冒頭でも述べた通り、Clubhouseはアーカイブを残せません。
なので、その場限りの会話が繰り広げられるわけですよね。
「自分がいない間に何か楽しいことがあるのでは?」「会話を聴き逃したくない!」という心理が加速しやすいです。
⑤個人情報の流出の危険性
Clubhouseの招待枠がメルカリやTwitterなどで販売されています。
招待されるには相手に自分の電話番号を教えなきゃいけないので、
見知らぬ人から購入するのは個人情報の流出の危険があります。
購入する場合は自己責任で!
⑥内容を外部にもらすとBANされる
Clubhouseで話された内容を外部に持ち出すのは禁止です。
録音したりメモしたりするのもダメなんです。
また、下品、わいせつ、ポルノ的な会話も禁じられています。
違反するとアカウントがBAN対象になるので気をつけましょう。
関連記事:Clubhouse利用規約がユーザーに課した禁止事項
⑦相手のリアクションがわからない
音声のみで会話するので、当たり前ですが相手の顔が見えません。
不特定多数に向けてスピーカーとして話している時、オーディエンスの顔が見えないのでリアクションがわからないんですよね…。
音声だけなので、言葉を選んで空気を読んでいかなきゃいけないのは正直むずかしいところもあります。
「この話し方やトーンで相手に嫌な思いをさせてないだろうか?」と色々考えてしまいました。
⑧アンドロイドには対応していない
Clubhouseが対応しているのはiPhoneとiPadです。
アンドロイドは残念ながら対応していないんですよ。(でもそのうち対応されるはず)
あ、あとiPhone6とiPhoen6+以前の機種も対応していません。
⑨ヘイトスピーチの対応が不十分
Clubhouseの運営会社「Alpha Exploration」は、
「あらゆる差別のヘイトスピーチを禁止し、それに違反したものはアプリの一時停止や削除対象になります」と声明文を出したそうです。
ですが、ヘイトに対するアプリ側の対応はまだ不十分という意見があります。
わたしはまだないのですが、今後使う上でLGBTQ+フォビアに遭遇することがあるのでは?とも思っています。
⑩アウティングの危険性は?
LGBTQ+関連イベントのルームに入ることが多いのですが、
アウティングの危険性はどうだろうか?と考えました。
ここだけの話としてカミングアウトして、のちにアウティングされる可能性もゼロではないです。
自分の話をするときは、本当に話していいことなのか、気をつけたほうがいいですね。
スクショを取られてTwitterなどに掲載されると、どんな人がLGBTQ+イベントに参加しているかわかってしまいます。
今後大きなトークイベントを企画する場合は、「アウティングの説明や録音が禁止なこと」などを、
モデレーター側が徹底することも時に必要なのでは?と思いました。
Clubhouse(クラブハウス)に招待されるにはどうしたらいいの?
Clubhouseに入りたい人は、率直に言って、「Clubhouse入りたいオーラをだす」に限ります(笑)
現在は特に著名人やセレブでなくても入れています。
実は誰を招待していいかわからず招待枠を持っている方って結構いると思うんですよね。
すると、ウェイティングリストに入り、招待されなくても、知り合いが承認してくれることがあるんですよ。
わたしの友人はそのパターンでClubhouseに入れたそうです。
Clubhouse(クラブハウス)まとめ
Clubhouseを3日間使ってみて感じたメリット・デメリットをまとめました。
勇気を出して積極的に挙手をして発言をしていくと面白い展開があります。(そしてミュートにして引き際も大事にする)
人の話を聞いているだけでも勉強になったし、自分の意見や考えについて発言する機会があったし、
新たな出会いはもちろん、今までお話したことのない人とも繋がれました。
なにより、わたしの場合はLGBT(Q)当事者とお話ができたことで、「ひとりじゃない」と思えました。
依存しないように気をつけつつ(笑)
SNSをうまく使い分けながら、Clubhouseを使っていけたらいいな。
もしよかったら、Clubhouseでお話ししましょうね〜。
一緒にゆるっと企画してくださる方もぜひ。
以上、LGBT(Q)当事者のまどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。
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