ドラゴン上田

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               世の中面白くないやつは悟ればいいんだよ!

                   

 

 

今日もあっという間に何十年もロスが出るお話の続きです。

 

 

えとね、Twitterでテーラワーダ、ヴィパッサナー瞑想のインフルエンサーのお一人なんだけどね。

この人は、ぜんぶで20年、仏教の瞑想していらっしゃるそうです。

 

 

他には、スマナサーラさんを恨んでいて、スマさんの著作に

 

「駒沢大学片山一良教授の『パーリ仏典 長部(ディーガニカーヤ)戒蘊篇I』 (片山一良訳、大蔵出版)の全コピーでした」と剽窃を訴えている方がいます。

 

この人は他の書籍にも食って掛かっていらっしゃる。

この方は30年仏教の瞑想に取り組んできたかたです。でも、怒りが消えないんだと。

 

 

 

 

 

今日のお話はTwitterのあるインフルエンサーの方のお話です。

彼は結論として「俺はずっと前に悟っているんだぞ!」とわたしに言いたくて、それを我慢していたらしいの。

 

 

印可を貰ったのは瞑想を初めて2年目のことらしいんだけど、当初、参禅してて、インスタにその写真を上げていらっしゃいました。で、その際、この趙州狗子の公案で印可を貰ったそうです。

 

 

彼は自ら「俺は悟ってんだぞ」と言えば慢心を認めることになるからね、それとなーく遠回しにわたしに気づかせよう、気づかせようとしていたのです。

 

 

わたしもそれに途中から気がついて、自分の口から言わせてやろうと思った(^^)

 

いや意地悪でそうしようと思ったんじゃないのよ。

元々、かなり瞑想やり込んだ人で五上分結の「慢」が切れたら一気に相当高い啓発に至ると思った。

 

でも、自分の慢を認めるのは辛いからね。

 

 

ある時わたしが、趙州狗子の公案の事をこのブログに上げたところ・・・・

彼は趙州狗子なんて「大したこと無い、大したこと無い」と言うのですよ。

 

 

 

それどころかこう言いました。

「なんならわたしがターラーさんに無を悟らせて上げようか?実はみんな無を目の前に見てるんですよ。

気づかないだけです」と。

 

 

けれど「趙州狗子で悟っても数日で凡夫に戻るんだ」とこの公案を軽視します。

 

 

それはだからさ、ちゃんとその公案が通って無い証拠なのよ。お寺のお世辞に気づかないのは、悟りの状態がどんなだか知らないからなのね。

 

 

それでやはりその後も満足しなくて、初期仏教と言われるテーラワーダに宗旨変えしたんだね。

 

 

                  そんな人は沢山いるでしょうね。

 

 

「何を根拠に(上州狗子は大したこと無いと)そんな事言うの?」とわたしは訊ねた。

「わたしの知人で趙州狗子で見性した人物がそう言うのだ」と。  ←実は自分。

「その人が見性したのはどうして証明されますか?」

 

誤魔化していたが、いよいよ矛盾を追求され、このへんから白状しだす(^^)

それは自分もここで参禅し印可を貰ったんだとついに吐きおった。

 

 

 

     「お悟りになったのですね?」と、言ったったらようやく自分のことだと認めた(^^)

 

 

 

「・・・悟ったが、まだまだ自分は小学生みたいなものだ」と苦し紛れに謙遜を加えて言った。

 

 

 

でね、わたしは即、レスを返すんだけど、彼は尻尾を掴まれたくなくて、とても慎重に言葉を選んで文章を考えるので僅か数行のレスに40分から1時間近く待たされました。日付が途中から翌日なんです^^;

 

 

そこで、SRKWブッダさんは本当に悟っているがあなたは知ってるかと聞きました。

 

 

したら、文脈を無視して突然わたしに「名色分離智慧」の意味を言ってみなさいと言い出しました。

 

 

 

                    これにはわたし仰天しました。

 

 

 

だってわたしはこんな仏教語を知らなくて、彼から初めて聞いたテーラワーダのキーワードであり、ブッダゴーサの清浄道論に登場する用語なのですよ。

 

つまり、仏典には無くて、彼らが最も権威書とする論書に登場する後世の造語なのです。

 

 

わたしの戸惑うのが伝わるかなあ?そうちょうど「俺の妹の名前を言ってみろ?」と突然言われた気分がしました。

 

知るわけないよね^^;

 

 

よくよく字面を見て気づいたんだけど、名色分離とは次のようなことなのです。

 

ここのブログに説明されていらっしゃる方が有るんだけど、やたら難解な説明をされておられ、サッパリ理解出来ませんでした^^;

ややこしいよ。

 

 

 

わたしの説明ね。

名色とは、わたしたちが経験上積み上げた観念のことなんですよ。

 

 

「梅干し」という名称を聞くと、しばらくしてイメージが想起されて、感覚がそれに反応して唾液が湧くようなことね。これはイメージに身体が反応したよね。パブロフの犬の実験と同じ。

 

 

名色分離智とは「梅干し」と聞いてもイメージと生理反応が分離されている状態を指しています。

これのメリットは欲望も停止するからイイね。

 

でぇ、ちょっと問題はこれを「智慧」だとブッダゴーサは言うんですよ。

わたしはこれを神通(智慧)とは認めないの。

この辺から、仏教との逸脱を感じます。

 

智慧とは前世を想起する宿命智、来世を知る天眼智、真解脱の漏尽智ね。

名を聞いて、身体やイメージが反応しないのが神通とは言い難い訳ね。

これが内側の自分に対して行われた場合、心の要素(名)と身体(色)はわたしではない、わたしという者はいないとなります。

 

 

名色分離とはわたしが説明して来た「悟り」の状態ですね。

五蘊の停止状態ね。

 

 

 

つまりこの時彼が言いたかったのは「SRKWブッダに俺は劣らないぞ」という事を言いたかったようなのです。

自分は名色分離智を理解しているんだぞと。

 

 

しかし、わたしはそちらの専門用語を問われてどうしてわたしが応える必要があるの?と返しました。

彼はそこを通過しているんだとわたしに知って欲しかったようです。

 

 

したら今度は、この話の運びが変なのに気づいたものか、中々返事が来なかったので待ちくたびれたわたしは寝床に入りました、それは深夜の2時くらいでした。

 

スマホから着信音、見るとTwitterのメッセージ。

「いや、ターラーさんと意思疎通の上で用語のコンセンサスを取っておこうと考えて」

1時間考えた返答です。

 

 

いや、これは文脈の上から言って明らかに嘘ですよ。

 

 

二人の間で用語の同一性を担保したいなら、いきなり相手に「俺の家族の名を言ってみろ」というような訊ね方はしません。

普通ならば「ね、ガリガリ君知ってる?今度梅味が出てこれがとってもグーだから、一度食べてごらん」ってそんな感じじゃないですか。

 

また、彼は先に悟りに関して「そんなことくらい瞑想初めて2年目にとうに知ってましたよ」と、甘く見ないで欲しいと表現してきたの。

 

自分は2年目にしてはや悟っていたんだと。

 

 

彼は、禅門を叩いたり、ミャンマーに渡ったり、20年以上も瞑想しているそうですよ。

 

SRKWブッダさんに弟子にしてもらえばいいのに・・・・すぐ如来にしてもらえますよ。

 

以下はその実況中継の記録。

見ての通り、彼は証拠隠滅しおった(^^)

 

「俺は悟ってんだぞ」という人が苦手なのと、2,3別の理由も有り、関わるのが邪魔くさくて絶交しました。

悟っていたら何も苦じゃないよね?

 

    

 

例として上げさせて貰ったけれど、20年近く瞑想に携わり、そのほぼ9割をね、気づきの瞑想をつづけていらっしゃる、でも中々満足を得られない。

 

 

アビダンマやると特にその傾向は強くなると思うよ。

 

どういうことでしょうか?

みなさん、台所仕事する?

シンクの生ゴミが数日で溜まるから、ゴミ箱に移動するよね?で、最終的に燃えるゴミとして出します。

 

このゴミを煩悩だと思ってね。

 

その際、捨て去るべきゴミを詳細に分類して、これに一々定義をつけますか?

 

玉子の殻・・・変化後の食材。卵焼き、天ぷらの衣、お好み焼き、茶碗蒸し・・・

ベーコン・・・主に豚のばら肉。パンチェッタは燻製にしない。ペペロンチーノ、ベーコンエッグ・・・

ニラ・・・餃子、ニラ玉、ニラ炒めに使用される

 

 

そういうことしてるの。

なんでかと云うと、分別説部と言ってお釈迦様も時々、八正道や十二縁起に定義をつけたんだけど、これが特に大好きなセクトが部派仏教の中に有った。

分別説部ね、これが。そして今のテーラワーダの始祖です。

 

みんなの便宜を図って、アサンガとかが百科事典をこさえたんだけど、それが行き過ぎた感じがします。

 

 

「桃栗三年、柿八年」をもじった、「唯識三年、倶舎八年」ってこれを皮肉った言葉が有るんだけど、何かと云うと

みっちりアビダルマを八年やれば、唯識は三年で通過出来るよ・・・・

それくらい煩瑣な哲学だと云うことです。

 

わたしはアビダルマを全く必要ないと思っています。

暴論に見えるだろうね(^^)

 

でも、ブッダもブッダの弟子の阿羅漢もみんなアビダルマを知らないよ。

 

 

 

 


 

 

        

 

 

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