しかし表面上はあたかも漢字を崩して仮名文字を創作したように見せかけることも重要でした。大陸より中国文化が流入し、特に宗教面においては仏教の影響力が日増しに大きくなってきた時代であった訳ですから、宗教色の強いヘブライ文化との直接的な係わり合いは、少なくとも隠蔽する必要があったのでしょう。
後述するように、カタカナも実はヘブライ語をベースに創作された仮名文字です。もし、日本語の仮名文字が全てヘブライ語に起因しているとするならば、それは何を意味するのでしょうか?まず平安時代前後に海外通の学者が存在し、何らかのきっかけでヘブライ語を勉強し、そのアルファベットを熟知していたことになります。遣唐使も諸外国を行き来し始めた当時のことですから、大陸にて学んできたか、もしくは日本国内にてヘブライ語の研究が密かに行われていたかのどちらかでしょう。また同一の人物が「いろは歌」を創作したと考えられます。「いろは歌」に含まれている複数の折句はヘブライ色の濃い宗教メッセージであり、その卓越した暗号文の構築術は当時の既成概念を遥かに超え、未だ普及していない平仮名にも精通していなければ、書くことが不可能だからです。
この偉大な言語学者に相当する人物は日本国の歴史上、一人しか存在しません。それは空海、弘法大師です。彼こそ、仮名文字をヘブライ語から創作し、その普及に努めた張本人です。そして信仰心を折句に秘めた「いろは歌」を書き残し、日本人の心に残る永遠の名作としたのです。それが昔から空海説が唱えられている所以です。今日、空海説は平仮名、いろは歌共に多くの学者によって否定されていますが、長年語り継がれてきた伝説がやはり正しかったのです。仮名文字のルーツにヘブライ語と空海があることを理解することが、古代史を正しく理解する新しい出発点となります。