古来、剣山に契約の箱が隠されていたと考えられる理由をまとめてみました。
まず四国、祖谷周辺の地元で、昔から安徳天皇の剣が隠されているという言い伝えがあり、またソロモン王の秘法が剣山に埋蔵されているという伝説に注目です。火のない所に煙はたたず。何か、出所となる要因がありそうです。現在でも剣山は、山岳信仰の霊場として不動の位置を占めています。それ故、昭和の初めまで、剣山には女性が近づくことさえ許されませんでした。また、剣山周辺にはイスラエルの民が居住していたと考えられる根拠が色々と存在します。後述する通り、例えば剣山周辺にまつわる言葉の多くが、ヘブライ語で理解できること、例年7月に行われるお祭りで、契約の箱に酷似している神輿をかつぎながら剣山頂上まで登る風習こそ、イスラエル文化の名残ではないでしょうか。また、四国剣山周辺の高地には、貯水池が無数に存在し、その多くが人工池と考えられる為、剣山周辺には大規模な集落が存在したと考えられます。
剣山は人工の山である、という言い伝えが残っていることも注目に値します。その伝承を検証する為、昭和初期、剣山は地下147mまで発掘され、その結果「徹頭徹尾、人工の確証であった」という結論が発表されました。また、剣山の頂上は馬の背のような平らな草原となっており、その地形から見ても、人工の山であったと想定できます。
最後に決め手となるのが、剣山の秘密について言及したと考えられる「かごめかごめ」のヘブライ語訳です。その歌詞からは、「お守り」と呼ばれた神の秘宝がすり替えられ、水が引かれた山に本物が埋蔵されたことが伺えます。また、歌に登場する「鶴と亀」こそ「鶴亀山(つるきさん)」とも表記される剣山の象徴である可能性が高く、実際に山の頂上近辺には、自然石で造られた鶴と亀のオブジェが置かれています。日本語とヘブライ語をブレンドした「かごめかごめ」の作者は、空海以外に考えられないでしょう。空海の出身地は四国であり、しかも空海自身は潅漑事業の名人でした。そして空海は剣山を囲むように行脚する遍路を定め、通りすがりに礼拝所としての札所を選別し、その数を神隠しの象徴である数字の八十八としたのです。