剣山に埋蔵されたユダヤの秘宝

 ヘブライ語と日本語を巧みにブレンドした「かごめかごめ」の作者は、語学の達人、空海弘法大師である可能性が極めて高いと言えます。空海は四国に生まれ育ち、遣唐使として中国へ渡った際、ネストリウス派のキリスト教を学び、ヘブライ語を習得したと考えられます。また空海が行脚した四国の巡礼場所は、四国をほぼ一周する遍路で結ばれた「四国八十八箇所」となり、これら空海ゆかりの聖地も、ユダヤ、及び「かごめかごめ」の歌と不思議な繋がりがあるようです。
 
 まず注目すべきは88という数字です。一般的に「八十八箇所」は、88の煩悩を消し去り、88の徳を成就するという意味に捉えられているようです。しかし「8」の音読みである「ヤ」はヘブライ語で神を意味し、その8を重ねることにより、八重(ヤエ)、つまりヘブライ語での「神」となります。しかも日本語では幾重にも覆われて隠れてしまう、というニュアンスが含まれている為、「八十八」は「神を隠す」と解釈できます。それを更に明確に表現した言葉が「八重桜」であり、この言葉の読みはヘブライ語で「神隠し」を意味します。おそらく空海は、密かに安置された神器を、八十八箇所の霊場を結ぶ動線によって包囲し、歩く旅路を遍路と定め、尚且つ、秘宝の隠し場所は、人気のない僻地、すなわち山の奥地を選んだのでしょう。

画像画像 では本当に、そのような場所が日本に存在するのでしょうか。四国で2番目に高い剣山の周辺地域では、剣山にユダヤの秘宝が隠されているという噂が村々で語り告がれています。剣山の麓は「日本のチベット」と呼ばれる程、交通の難所であり、そこには今もってなかなか開発が進まない東祖谷山村(ひがしいややまそん/現・三好市)が存在します。四国の真ん中に位置する人口2600人余りの小さい村で、その地域は高山に道を阻まれており、まさに秘境。その東祖谷村でも、ソロモンの秘法と言われる契約の箱が、この剣山下に隠されていると言い伝えられてきました。村の観光案内でも公式に認知されていることもあり、単なる伝説ではすまされないようです。

 しかも剣山には元来、鶴石、亀石、そして宝蔵石と呼ばれる3つの大きな岩石がその頂上に存在し、山自体が「鶴亀山」とも呼ばれていたのです。更に、「かごめかごめ」のヘブライ語訳と旧約聖書のイザヤ書から、秘宝が隠された場所は、人為的に水を引いた溜池のある、人里離れた山地であると推測できますが、剣山の周辺からは水が沸き出でており、山の頂上がおよそ平坦になっているという不自然な地形から、剣山には人の手が加えられ、そのどこかに人工の溜池が潜んでいる可能性が高いのです。

 西アジアにおいて、大切なものを温存する場所の下に水を引くことは、めずらしいことではなかったようです。エジプトの三大ピラミッドには参道の地下へ繋がるオシリス・シャフトと呼ばれる墓の縦穴があり、最下層には大きな水貯めのある広いスペースがあります。同様にユダヤの秘宝も、人工的に水が引かれた山上付近の地下室に隠された可能性があり、そこに「お守りの形」にすり返られた石像が目印として置かれたことを、「かごめかごめ」はヘブライ語で歌ったのではないでしょうか。

 火の無い所に煙は立たずという諺がありますが、イスラエルの民が日本に渡ってきた直後、剣山にユダヤの秘宝が隠されていたという可能性は、否定できません。 空海の故郷に聳え立つ剣山は神隠しの象徴であり、鶴と亀という「お守り」の岩によって、今でも神の秘宝を守護しているのです。


引用元:日本とユダヤのハーモニー