一般的な認識として肥満により下顎、首に脂肪が多く付いている男性を想像される方も多いです。もちろんそういった患者層も多いことは事実です。しかし「私はやせているから」「女性や子供のなる病気ではない」と決めつけるのは大変危険です。顎の小さい方や細身体型の若年から中年女性、平均身長・体重以下の成長過程の小児にも見受けられます。一方閉経後の女性や高齢者も罹患リスクは増加します。幅広い層で注意が必要な疾患なのです。
閉塞の型として舌が気道を塞ぐ舌根沈下型や病気(アデノイドなど)によって扁桃が肥大する扁桃腺肥大型、肥満による気道狭窄、女性や子供などもともと気道の狭い全周囲狭窄型、その他混合型があります。
このように睡眠時無呼吸症候群の原因は、骨格に由来する場合が多いです。顔が似ている直系家族がこの疾患の診断を受けているとすればその家族も睡眠時無呼吸症候群である可能性は非常に高いといえます。