モータースポーツが好きだった時期があったが、ヨーロッパとアメリカでは「思想」が違うと実感したものだ。
フォーミュラレースの最高峰と言えば、ヨーロッパはF1、アメリカではインディカーレースとなるが、2つのレースは似たようなフォーミュラカーを使いながら、似て非なるものになっている。
F1は、複雑に入り組んだサーキットを周回する。インディカーにもそういうサーキットがあるが、基本的にはオーバルコースを周回する。
もちろん「一番先にゴールした車」が勝者になるのは変わらないが、F1がストップ&ゴーの技術や、他車との駆け引きなどが重要視されるのに対し、インディカーは踏み込む勇気のようなものが重要だ。オーバルコースでも各ターンの回り方は微妙に異なり、技術は必要だ。スリックストリームの利用の仕方とか共通点はあるが、レースの考え方は相当違う。
予選もF1は、通過タイムだが、インディカーレースは最高速だ(今は違っているかもしれない)。

マシンはF1では各チームの資金力によって大きく変わる。エンジンの獲得競争に加え、車のデザインなども資金力の差が出る。インディカーも強大なチームとそうでないチームはあるが、主催者側はできるだけ同条件するようにしようとしている。

ざっくりいえばヨーロピアンスポーツは金も含めた「総合力」なのに対し、アメリカンスポーツは「機会の平等」を比較的大事にして「力」「勇気」などが大事にされている印象だ。

モータースポーツを統括するFIAは、何とかアメリカンスポーツを取り込もうと、インディカーの最高のレースであるインディ500をF1シリーズに組み込んだり、ヨーロッパヒルクライム選手権にパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムを組み込んだりした。
その結果ジム・クラークがインディ500で優勝したりもしたが、「思想」が異なる両レースを同じシリーズに組み込むのは土台無理な話だった。

いろんな意味でアメリカとヨーロッパでは「スポーツ」の概念が違うのだ。ヨーロッパ由来のスポーツマンシップと、MLBのアンリトゥンルールが微妙に異なるのもそういうことだろう。

MLBの世界戦略であるWBCは、新型コロナ禍で先行き不透明になっているが、たとえ世界が元通りになっても、ヨーロッパに野球を普及させるのは「文化」の違いがあるから難しいのだと思う。

日本ではF1も、Jリーグも、NPBもそれなりに人気があるが、両方の文化を受け入れる素地があるのかもしれない。

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引分投手にホールドを!!

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