県は4日、新たに10歳未満から90代の男女247人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内の累計感染者は1万8千人を超え、1万8055人となった。10代が45人に上り、初めて年代別で最多となった。感染力の強い変異株「N501Y」の直近1週間の陽性率は94・15%で、先週より約4ポイント増加した。
県は新たに、海外で猛威を振るい、国内でも確認されている「インド株」の検査も始めた。県衛生環境研究所(衛研)によるN501Yのスクリーニング検査で陰性だった18件のうち、ウイルス量が少なく判定不能だった検体を除いた9件を検査し、検出されなかった。
N501Yの検査では、衛研と民間研究機関2カ所で5月29日~6月2日の325人分を検査し、306件の陽性を確認した。保健所管内別では那覇(126件)と八重山(13件)が陽性率100%だった。
糸数公医療技監は、4日に確認された247人は前週の同じ曜日より66人減少したが、金曜日としては過去2番目で、全体では過去7番目に多い数だと強調。今後の感染者数の見通しに関し、過去最多の335人(5月29日)を記録したのが土曜日だったことを踏まえ「あす(5日)の数字を見た上で、1週間を比較して評価したい」と述べるにとどめた。
年代別では20代が2番目に多く39人。重症化しやすい70代以上は20人だった。感染経路が追えたのは110人で家族内72人、職場内18人、友人・知人が12人など。自治体別では那覇市が最多で54人だった。
米軍関係は新たに6人の感染が確認された。
(写図説明)県の新型コロナ判断指標と現状