人口1億2800万人の日本では、5月29日現在、陽性者数73万5465人、死者1万2702人。人口が2.6倍の米国の場合、陽性者数は3321万8044人、死者は59万3288人だ。しかも「第一波」で緊急事態宣言が発動された昨年4月7日の東京の陽性者数は79人である。
力強く経済を回復させた米国と比べて、いかに我が国がこのウイルスにビビりまくり、経済を停滞させ、自殺者を激増させてきたか、ということが問題なのである。確かに東アジアでは日本は劣等生に入るが欧米様に比べれば圧倒的にマシであり、それは厳然たる事実ではないか。
ハッキリ言おう。日本人はバカとマゾだらけである。
2020年春に「コロナはヤバ過ぎる」ということを多くのメディア・政治家・専門家が断言したため、比較的軽微な被害であるにもかかわらず、国民が過度に脅えてしまったのだ。
そしてもはや彼らはその論調を撤回することができなくなっており、「後遺症」「変異種」「若者も重症化する」「3密でなく1密でも感染する」などなど、手を変え品を変え、恐怖煽動に勤しんでいる。
正直言うと、私も昨年の5月あたりまでは「ヤバ過ぎる未知のウイルス」という捉え方をしており、ビビっていた。
その後も連日、テレビがその恐怖を煽り、知事は神妙な面持ちでステイホームを呼びかけ、政治家は憔悴しきった顔で会見を続ける。そして野党はこのヤバ過ぎる状況に対して、政府の無策ぶりを糾弾する。コロナ治療に従事する医療関係者からは悲鳴が聞こえ、テレビ、ツイッターでは「医療関係者に感謝しましょう」と訴える声が多数登場する。
逆説的だが、私の「コロナ脳」が解けたのは、日本全体がこの過度なコロナへの恐怖を共有しなくてはいけない!という「進め一億火の玉だ」状態になったのを感じた瞬間からである。
いや、本当はこれって大したことないんじゃないか? 過剰な恐怖報道と実際に大変な思いをしている医療従事者の悲鳴、マスク率99.5%、店舗での検温・アクリル板・アルコール消毒という“舞台演出”によって恐怖心を植えつけられているだけなのでは? と思い始めたのだ。
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