花になれ
WARNER MUSIC JAPANが最近ゴリ推しのボーカリスト、指田郁也さん。
キャッチコピーは「100年に1人の逸材」らしい。たいそうですな。
最近出た3rdシングル「花になれ」は、サビでの短三度上への転調、J-popバラードでよく聞く王道の展開。
そしてなんといってもイカしたボーカルの声を楽しめる曲です。
ボーカル
高周波帯域のリバーブが多い印象。
リバーブタイムも長めで、ホールみたいなリバーブ。
ブレスの音も残してる。
バスドラム
余韻がほとんどなく、アタックだけある音色。
ベースが動くタイミングに合わせてドンドンやってます。
スネア
スナッピーの響き控えめのもちっとした音色。
音の高さは低め。
Bメロフィルとサビで登場。
リムショット
初期反射を多く含んだリバーブ。
木の音がきもちいいー。
Bメロで登場。
ハイハット
8ビート。歌が休みの時など、たまに4拍裏でオープンにしたり。
クラッシュシンバル
とても余韻が長い音。3拍目にかかるくらい。
あと音量も大きめ。
ベース
サビでのでーででっでーのリズムが聞きなじみがあってポップ。
rootと5thを行き来するパターン。
1:13のB♭(A♭に対しての椅音、9th)や
1:36~1:42にかけての半音で動くベースラインは中島美嘉など、従来のJ-pop本格派バラードを彷彿とさせます。
洗練されたベースライン、大好物です。
ピアノ
サビでは少し埋もれますが、AメロBメロでは歌に次いで主役ポジション。
エレキピアノ
ピアノのユニゾンをさせてます。あくまでピアノの補佐的役割。
ストリングス
Bメロではピアノと同じタイミングでコード。
サビで駆け上がってからは存在感のあるトップノートを聞かせてくれます。
「ぶつかっていいんだ~」⇒レーミ♭ーシ♭ー
「泣いたっていいんだ~」⇒レーミ♭ーラ♭ー
のオブリはきれいにキマってます。編曲者のドヤ顔が浮かびます。
ブラス
サビ冒頭での「ファーミ♭ーレードー、シーシ♭ー」
などなど内声のおいしいとこ吹いてます。
サビ中間部の「シ♭ラ♭っソっミ♭っシ♭ー」もおいしいオブリ。
プロの方のミックスなので当たり前なのですが、僕がミックスした時と違ってどの音もよく聞こえてきます。
ピアノとブラスなんかは埋もれやすいと思うのですが、場面場面でそれらのおいしい音が聞こえてきます。
たぶんミックス以前にアレンジが優れてるんだろうなーと思います。
僕を含め、たいていの人は2,3個くらいの音しか集中して同時に聞けないと思うのですが
そのことを踏まえてアレンジしないと聞きにくいのかなーと思いました。
メロディ以外のおいしいパートを増やしすぎないっていう。ごちゃごちゃしちゃうから。
コード進行(テンションは割愛)
C-major
intro
Ⅰ Ⅰ^1 Ⅱ Ⅴ
Ⅲ Ⅵ+ Ⅱ Ⅴ
6つ目のコード、Ⅱに行くためのセカンダリードミナント以外はオーソドックスな進行。
Ⅰの1転はやはりやわらかい響きがしますね。
Aメロ前半
Ⅰ ⅤonⅠ Ⅰ Ⅴ^1
Ⅵ Ⅱ+ Ⅱ Ⅴ
最初の3つはルートを保持したままの151。
冒頭で効果的なきれいでやわらかい進行。
6つめでドッペルドミナントを使いますが、普通のⅡに結局落ち着いてツーファイブしてます。
Aメロ後半
Ⅰ ⅤonⅠ Ⅰ Ⅰ^1
Ⅵ Ⅳ ♭Ⅶ Ⅴ
最初のほうはだいたい同じ。
♭Ⅶはちょっとテクいコード。作曲ゼミの先生、はしごー曰く「ミクソリディアの7の和音」。
サブドミナント的に使えます。
メジャー系の曲でこれを使えば一味違う感じが出て、非常に便利なコードです。
翼をくださいの「とんでーゆきたーいーよー」の「よー」のとこの和音。
ハム太郎とっとこうたの「ひーまわりのたねー」の「わりのた」のとこの和音。
Bメロ
Ⅳ Ⅰ^1 Ⅱ Ⅴ Ⅰ
Ⅳ Ⅰ^1 Ⅱ Ⅲ ・Ⅳ ♭Ⅶ
前半はサブドミナント始まりでツーファイブに落ち着く分かりやすい進行。
後半はちょっとテクいです。
・Ⅳは同主調の和音、サブドミナントマイナー。かつE♭-majorのⅠに対してのⅡm。
♭Ⅶはミクソリディアの7。かつE♭-majorのⅤ
つまりE♭-majorに対してのツーファイブをして、転調の前準備をしてます。
サビ前半(E♭-major)
Ⅰ Ⅶdim Ⅲ+ Ⅵ Ⅴ Ⅰ
Ⅳ Ⅰ^1 Ⅱ Ⅴ
Ⅶdim→Ⅲ+はⅥをⅠに見立てたツーファイブです。(C-minor調のツーファイブ)
全体的にベースが1音ずつ下っていく、なだらかな進行。
サビ後半
Ⅰ Ⅶdim Ⅲ+ Ⅵ Ⅴ Ⅰ
#Ⅳdim Ⅳ Ⅲ ♭Ⅲ Ⅱ Ⅴ Ⅰ
前半は同じ。
#Ⅳdimは、まさにここ!サビ4回し目の一番最初によく使います。特殊な響きのするノンダイアトニックコード。
僕の大好きなコードで、僕が中学校、高校時代に好きだった曲は大抵これが入ってます。
当時コードの知識は無かったですが、無意識にこのコードが好きだったみたいです。
♭Ⅲも、この半音で下るコード進行によく出てくる偶成的な和音。
まさに王道でおいしい進行です。
僕は中島美嘉のバラードが大好きなのですが、それとちょっと似た空気を感じます。
2ndシングル「パラレル」もadd9の響きがおしゃれーな聞きやすい曲です。
今後の曲も楽しみですな。
http://www.youtube.com/watch?v=t6WCxcJCcDE&feature=endscreen
キャッチコピーは「100年に1人の逸材」らしい。たいそうですな。
最近出た3rdシングル「花になれ」は、サビでの短三度上への転調、J-popバラードでよく聞く王道の展開。
そしてなんといってもイカしたボーカルの声を楽しめる曲です。
ボーカル
高周波帯域のリバーブが多い印象。
リバーブタイムも長めで、ホールみたいなリバーブ。
ブレスの音も残してる。
バスドラム
余韻がほとんどなく、アタックだけある音色。
ベースが動くタイミングに合わせてドンドンやってます。
スネア
スナッピーの響き控えめのもちっとした音色。
音の高さは低め。
Bメロフィルとサビで登場。
リムショット
初期反射を多く含んだリバーブ。
木の音がきもちいいー。
Bメロで登場。
ハイハット
8ビート。歌が休みの時など、たまに4拍裏でオープンにしたり。
クラッシュシンバル
とても余韻が長い音。3拍目にかかるくらい。
あと音量も大きめ。
ベース
サビでのでーででっでーのリズムが聞きなじみがあってポップ。
rootと5thを行き来するパターン。
1:13のB♭(A♭に対しての椅音、9th)や
1:36~1:42にかけての半音で動くベースラインは中島美嘉など、従来のJ-pop本格派バラードを彷彿とさせます。
洗練されたベースライン、大好物です。
ピアノ
サビでは少し埋もれますが、AメロBメロでは歌に次いで主役ポジション。
エレキピアノ
ピアノのユニゾンをさせてます。あくまでピアノの補佐的役割。
ストリングス
Bメロではピアノと同じタイミングでコード。
サビで駆け上がってからは存在感のあるトップノートを聞かせてくれます。
「ぶつかっていいんだ~」⇒レーミ♭ーシ♭ー
「泣いたっていいんだ~」⇒レーミ♭ーラ♭ー
のオブリはきれいにキマってます。編曲者のドヤ顔が浮かびます。
ブラス
サビ冒頭での「ファーミ♭ーレードー、シーシ♭ー」
などなど内声のおいしいとこ吹いてます。
サビ中間部の「シ♭ラ♭っソっミ♭っシ♭ー」もおいしいオブリ。
プロの方のミックスなので当たり前なのですが、僕がミックスした時と違ってどの音もよく聞こえてきます。
ピアノとブラスなんかは埋もれやすいと思うのですが、場面場面でそれらのおいしい音が聞こえてきます。
たぶんミックス以前にアレンジが優れてるんだろうなーと思います。
僕を含め、たいていの人は2,3個くらいの音しか集中して同時に聞けないと思うのですが
そのことを踏まえてアレンジしないと聞きにくいのかなーと思いました。
メロディ以外のおいしいパートを増やしすぎないっていう。ごちゃごちゃしちゃうから。
コード進行(テンションは割愛)
C-major
intro
Ⅰ Ⅰ^1 Ⅱ Ⅴ
Ⅲ Ⅵ+ Ⅱ Ⅴ
6つ目のコード、Ⅱに行くためのセカンダリードミナント以外はオーソドックスな進行。
Ⅰの1転はやはりやわらかい響きがしますね。
Aメロ前半
Ⅰ ⅤonⅠ Ⅰ Ⅴ^1
Ⅵ Ⅱ+ Ⅱ Ⅴ
最初の3つはルートを保持したままの151。
冒頭で効果的なきれいでやわらかい進行。
6つめでドッペルドミナントを使いますが、普通のⅡに結局落ち着いてツーファイブしてます。
Aメロ後半
Ⅰ ⅤonⅠ Ⅰ Ⅰ^1
Ⅵ Ⅳ ♭Ⅶ Ⅴ
最初のほうはだいたい同じ。
♭Ⅶはちょっとテクいコード。作曲ゼミの先生、はしごー曰く「ミクソリディアの7の和音」。
サブドミナント的に使えます。
メジャー系の曲でこれを使えば一味違う感じが出て、非常に便利なコードです。
翼をくださいの「とんでーゆきたーいーよー」の「よー」のとこの和音。
ハム太郎とっとこうたの「ひーまわりのたねー」の「わりのた」のとこの和音。
Bメロ
Ⅳ Ⅰ^1 Ⅱ Ⅴ Ⅰ
Ⅳ Ⅰ^1 Ⅱ Ⅲ ・Ⅳ ♭Ⅶ
前半はサブドミナント始まりでツーファイブに落ち着く分かりやすい進行。
後半はちょっとテクいです。
・Ⅳは同主調の和音、サブドミナントマイナー。かつE♭-majorのⅠに対してのⅡm。
♭Ⅶはミクソリディアの7。かつE♭-majorのⅤ
つまりE♭-majorに対してのツーファイブをして、転調の前準備をしてます。
サビ前半(E♭-major)
Ⅰ Ⅶdim Ⅲ+ Ⅵ Ⅴ Ⅰ
Ⅳ Ⅰ^1 Ⅱ Ⅴ
Ⅶdim→Ⅲ+はⅥをⅠに見立てたツーファイブです。(C-minor調のツーファイブ)
全体的にベースが1音ずつ下っていく、なだらかな進行。
サビ後半
Ⅰ Ⅶdim Ⅲ+ Ⅵ Ⅴ Ⅰ
#Ⅳdim Ⅳ Ⅲ ♭Ⅲ Ⅱ Ⅴ Ⅰ
前半は同じ。
#Ⅳdimは、まさにここ!サビ4回し目の一番最初によく使います。特殊な響きのするノンダイアトニックコード。
僕の大好きなコードで、僕が中学校、高校時代に好きだった曲は大抵これが入ってます。
当時コードの知識は無かったですが、無意識にこのコードが好きだったみたいです。
♭Ⅲも、この半音で下るコード進行によく出てくる偶成的な和音。
まさに王道でおいしい進行です。
僕は中島美嘉のバラードが大好きなのですが、それとちょっと似た空気を感じます。
2ndシングル「パラレル」もadd9の響きがおしゃれーな聞きやすい曲です。
今後の曲も楽しみですな。
http://www.youtube.com/watch?v=t6WCxcJCcDE&feature=endscreen