内閣府は4日、新型コロナウイルスの影響下における生活意識や行動の変化に関する調査結果を発表した。

 コロナ感染拡大前の令和元年末と比べ学習時間が増加したと答えた大学生・大学院生が4割以上に上った。コロナ禍で課外活動を謳歌(おうか)する機会が減り、勉強に時間を割いている実態が浮き彫りになった。

調査は今年4月30日~5月11日にインターネットで実施し、1万128人が回答した。昨年5~6月、12月にも同様の調査を行い、今回が3回目となる。

学習時間の変化を聞いたところ、大学生・大学院生は「大幅に増加」「増加」「やや増加」と答えた人が計44・8%。第1回が40・8%、第2回が43・9%で、コロナ前よりも学習時間が増えた学生の割合が漸増している。

テレワークを取り入れている人の割合は30・8%で、最初の緊急事態宣言の時期と重なる昨年5~6月の27・7%を上回った。東京23区では今回53・5%だった一方、地方圏では21・9%にとどまっており、地域差がはっきりと出た。家事・育児に割く時間が増えたと答えた男性は36・2%で、昨年5~6月の26・6%を上回った。