2016年の夏までは「ユナイテッド航空で特典航空券を発券」する際、たとえば、東京-バンコク-東京という単純往復は4万マイルで発券できました。
そして、東京-バンコク-ジャカルタ-東京というジャカルタに寄り道して24時間以上滞在するストップオーバー(途中降機)を入れても、単純往復と同じ4万マイルで発券できました。
しかし、2016年秋にこのストップオーバーに関する制度が改定され、エスカーショニストパークという聞きなれない航空券発券ルールが導入されました。
エスカーショニストパークは、従来のストップオーバーとは異なる様々な条件をつけた上でのストップオーバーを認めるという、条件を厳しくした航空券発券ルールです。
「エスカーショニストパーク」はユナイテッド航空のホームページにはこう定義されています。
「エクスカーショニストパーク」とは複数都市を周遊するご旅行に適用される無料の片道特典です。会員のお客様が3つ以上の片道特典をご予約される場合に必要条件を満たしているとそのうち1つの片道特典にはマイルがかかりません。
エクスカーショニストパークは以下の条件があります。
• マイレージプラスの定義した1つの地域内に出発地と目的地がある場合に適用される
• マイレージプラスが定義する地域において、同一地域内の旅程では利用できない(例えば北米から出発する場合、エクスカーショニストパークが適用されるのは北米以外の地域)
• 旅行の出発地と帰着地はマイレージプラスが定義した同一地域内である必要がある
• エクスカーショニストパークはマイレージプラスが定義した1つの地域内に出発地と帰着地がある場合に適用される。
• 無料の片道特典はその対象となるフライトの前と同等またはそれ以下の客室クラスおよび特典タイプとなります。また2区間以上が片道特典の対象となる場合は最初の対象区間のみが無料となります。
何が書かれているかよく分からないと思いますが、事例を見ればすんなり頭に入ります。
東京-パリ-フランクフルト-大阪という周遊旅行は、3つの片道航空券に分解できます。
片道1 東京-パリ
片道2 パリ-フランクフルト(ここが0マイルで発券できる)
片道3 フランクフルト-大阪
この3つの片道航空券が下記の条件を満たしたとき、片道2が無料で発券できます。この無料で発券できる片道2のことをエスカーショニストパークといいます。
特定の条件について、分かりやすく説明すると以下のようになります。
- 第一条件
片道1の出発地と片道3の帰着地はユナイテッド航空が指定する同一エリアでなければならない。
上の例ですと、東京発大阪着で、共通するエリア「日本」ですので、条件を満たします。
どこが同一エリアとみなされるかは、下部ページに画像を貼り付けておきます。
- 第二条件
片道2はユナイテッド航空が指定する同一エリアでなければならない。かつ、片道2のエリアは出発地や帰着地と別のエリアでなければならない。
片道2はパリ-フランクフルトと、双方ユナイテッド航空が指定する「ヨーロッパ」のエリアなので条件を満たす。これがパリージャカルタなどですと、「ヨーロッパ」エリアから「南アジア」とエリアがずれるので、条件を満たしません。
また
片道1 東京-大阪——5000マイル
片道2 大阪-札幌——5000マイル←0マイルにならない
片道3 札幌-東京——5000マイル
などは第二条件の「片道2は出発地や帰着地とは別のエリアでなければならない。」に反するので(すべて同じ「日本」エリアの航空券だから)、エスカーショニストパークは利用できません。
- 第三条件
片道2の部分が2区間以上の場合、エスカーショニストパークは一部分しか利用できない。
片道1 東京-パリ
片道2 パリ-フランクフルト-アムステルダム
片道3 アムステルダム-大阪
片道2がパリ-フランクフルト-アムステルダムと2区間になっているので、エスカーショニストパークがパリ-フランクフルト部分だけしか利用できず、フランクフルト-アムステルダムは無料で発券できません。
しかし、実はユナイテッド航空は今の所、片道2が二区間でも三区間でも無料で発券できるようになっています。いずれは1区間しか無料にしないと決めているそうですが、現状はこの第三条件は無視しても問題ないです。
ユナイテッド航空が指定する同一エリア表
この表はいつでも見れるようにしておいたほうが良いです。
ANA修行の場合、「南アジア」か「北アジア」内の国々の間でエスカーショニストパークを組むことが多いです。
ただし、同じエリア内(たとえば南アジアのタイ、フィリピン、ミャンマー、ラオス、ベトナムetc)では理論上、エスカーショニストパークが組めることになっていますが、出来ない路線もあります。
たとえば、マニラ-セブとかマニラ-クラークなどです。スターアライアンス就航都市ですが、直行便はなく経由便でも韓国経由などしかなく、マニラ-ソウル-クラークと行くしかなく、韓国を経由すること自体が無料片道の条件である同一エリア内に反するからです。
また、出張等で北米やヨーロッパによく行かれる方は「米国本土、アラスカ州およびカナダ」や「ヨーロッパ」を使うこともあろうかと思います。
エクスカーショニストパークの条件を満たさなかった場合
このような旅程はエスカーショニストパークが成立しません。
片道1 東京-パリ 45000マイル
片道2 パリ-ジャカルタ 45000マイル–エスカーショニストが使えずマイルが必要
片道3 ジャカルタ-東京 20000マイル
片道2のパリージャカルタが同一エリアではないので、エスカーショニストパーク(無料片道)は認められず、すべての片道航空券に必要なマイル数が足されたものが必要になってきます。
以上が、エスカーショニストパークの要点となります。
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