東京在住。
田舎育ち。

以上。

如何にハードルを下げるか。

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芸人並に面白い「アイドル」が、


本当に「芸人」の肩書きで勝負したら、


恐らく実力で勝ち残るのは難しい思います。




モデル並に美しい「美人すぎる○○」が、


本当に「モデル」の肩書きで勝負
たら、


恐らく実力で勝ち残るのは難しい思います。




彼女たちが世間の注目の的となったのは、


ズバ抜けた才能があったというよりは、


本業であまり期待をされていないフィールドに十二分な魅力があったからです。



「アイドル」では面白いという才能が。

「海女さん」では美しさという才能が。



職業上その才能は、それ程求められておらず、ハードルも高く設定されていないので、その振れ幅で人は大きく話題にしてくれます。




つまり何が言いたいかといいますと、



「期待されていないフィールドを如何に充実させるか。」


 

もう少しキャッチーな言い方をすれば、




「如何にハードルを下げるか」




エンタテイメントビジネスにおいて、
これは非常に重要な事だと僕は思います。



中でも僕は特に「音楽」という分野で、
非常に効力を発揮すると考えています。




音楽はそのジャンルも多種多様に渡ります。関わり方も歌い手、楽器隊、制作者、ダンサー等、様々です。



言い換えれば、同じパフォーマンスでも、売り方や肩書きはどうにでも変えられるという事です。




例えば、




歌とギターが上手くて、容姿も端麗な女性が、ライブハウスで歌っていたとします。


普通ならその子をシンガーソングライターとしてデビューさせると思います。


しかし、



「シンガーソングライター」という肩書き
を背負ってデビューさせた時点で、歌も上手くて、良い曲も書いて、という認識を世間に植え付けてしまいます。


これは自らの歌手としてのハードルを最大限に上げています。



もちろんどんなハードルも超えていける様な、誰にも負けないソングライティングセンス・歌唱力・人間力があれば、問題ないと思います。



しかし、世の中には、やり方によってはデビューして売れていける才能はしっかりあったのに、そのハードルが中々超えられなかったミュージシャンは沢山います。




歌唱力は抜群だけど、メインをはれる容姿・人間力が乏しい。


そんな場合は、ツインボーカルにしてバンドのサブボーカルとして機能させれば、「サブなのにめちゃめちゃ上手いボーカルがいるバンド」としてより結果を出せるかもしれません。



歌唱力とソングライティングセンスは普通だけど、容姿は端麗。

そんな場合は、「アイドル」という看板でデビューさせた方が、「自分で曲もかけて楽器も弾けるアイドル」としてより結果を出せるかもしれません。




ハードルを下げる事で、その振れ幅の大きさで、ヒットを出せる可能性は何倍にも膨れ上がると思います。


極端かもしれませんが、肩書き一つで売れなかったミュージシャンも日の目を浴びる可能性は多いにあると思います。



才能があるからと言って、安易なジャッジを下さず、市場の需要と供給を把握し、誰にも負けない・誰もやってない座組は何処にあるかを正確に見極める事が重要だと思います。



適材適所に道案内してあげる事こそ、レコード会社に必要な機能だと思います。





上げ切ったハードルを、更に超えてくるパフォーマンスを見た時、もちろん人は感動します。



それと同様に、



ハードルの下がっていたものが、大幅にそのハードルを超えた時にも、その振れ幅に人は大きく感動します。




ハードルを上げ切っている場合は、本当に実力がなければ超えられません。



しかもそのハードルは回を追う毎に上昇し、いつか自ら上げたハードルを超えられなくなり、ユーザーに飽きられてしまう事も多々あります。



それに比べてハードルを下げる場合は、別の勝負出来るフィールドを探したり、見せ方を少し変えたりするだけで、そのハードルをコントロールできる場合も多いです。



なので、息も長く、多くの人にチャンスが、生まれてくると思います。






あとは、加えてその肩書きや売り方がキャッチーであればある程、更にヒットの可能性は大きくなってくると思います。 



Twitter等の短い表現のサービスに代表されますが、WEBの中では素早いコミュニケーションが求められるので、そのミュージシャンを端的に紹介出来るキャッチーさは非常に重要です。



アイドル「なのに」音はゴリゴリのダンスミュージックなPerfume。


バンド「なのに」横ノリな音楽を取り入れているサカナクション。


ファンタジーの世界観を全面に押し出したSEKAI NO OWARI。



今までのミュージシャンとは違う魅力を、端的に誰かに伝えられるキャッチーさというのは、今後も非常に求められてくる要素だと思います。

音楽をファンと作っていくという手法。

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昔から少し頭の中にあった今の時代にあった音楽制作の手法が、割と最近自分の意見として固まったので、ちょっとブログに書きます。


昨今、ベンチャー企業の中で「リーンスタートアップ」という考え方が流行っています。


直訳はlean(効率的な)startup(企業)。



これはベンチャー企業が多く存在するアメリカのシリコンバレーで生まれました。

新しい事業を始める際に、まずは小規模でそれをリリースし、損害が少ないうちに成功の為の軌道修正を繰り返し、最小のリスクで事業を成功へと導いていく方法の事です。





そしてこの手法は様々な分野で昔から行われています。

 
 

 

例えば、ゲーム分野ではまずは対象者を限定してベータ版をリリースし、そこでのフィードバックを基に本リリースを行う事が多いです。



マクドナルド等の飲食の分野でも、まずは新商品を特定の地域でリリースして、全国展開を行っている事がよくあります。

僕の地元がその対象地域だったので、東京より前にマクドナルドの新商品が発売されている事もよくありました。



最近では、スマホアプリ開発で同様の手法が取られているケースが多く見られます。




そんなリーンスタートアップですが、

僕は音楽業界もこの手法をもっと積極的に取り入れるべきだと思います。




例えば、デモ音源が出来た段階で、TwitterFacebookSoundCloud等にアップしてフォロワーの人達に聞いてもらい、意見を集います。



昨今は一般ユーザーもクオリティの高いリミックスを投稿する時代なので、直接アレンジを募集しても良いかもしれません。




そして吸い上げた意見を参考にしながら、ファンと一緒に楽曲を制作していく。



そうすれば音源を買ってくれるユーザーの意見を出来る限り反映し、様々な角度からの意見を参考にすることによってより洗練された形で楽曲をリリースする事が出来ると思います。

 
 

  

音楽は芸術なので、こういったやり方に嫌悪感を抱く人もいるかもしれません。


しかし、他の業界を見渡せば「ビジネス」としては当たり前にやっていることであり、CDがなかなか売れない昨今では、リスクヘッジの1つとして有効な手段だと思います。

 

 

以前、スガシカオが新曲の歌詞だけを公開し、それを基にユーザーに曲名を決めてもらうという企画を行いました。 

http://natalie.mu/music/news/70777



これも一種のリーンスタートアップです。

 
 

この時の施策では、10,000タイトル以上の応募が来たそうです。

 

 

自分の考えだけでタイトルを付ければ、せいぜい浮かんだ10数タイトルから1つを選ぶだけですが、今回はネットワークの力を使って10,000タイトル以上の中から1つを選んでいます。

 

 

15人参加のコンテストで優勝したピアニストと、10,000人参加のコンテストで優勝したピアニストでは、恐らく後者の方が優秀な確率は高いと思います。

 

 

たった1つのタイトルをリリースする前により多くの頭脳によって、より多くの選択肢から取捨選択する。


充分なリスクヘッジだと思います。

 
 


そしてリーンスタートアップを音楽分野で利用する事には、芸術ならではのもう一つの良い側面があります。

 

 


それは、


ファンの人々が「一緒に参加している」、「一緒に制作している」という感覚を味わう事が出来るという事です。

 

 

楽曲制作という今までファンが踏み込めなかった、ある種神聖な領域でファンとの交流を持つ。

その体験はきっとファンにとっては、「参加したものが一生作品として世の中残っていく」というかけがえの無い体験になると思います。

 
 

 

デジタルの技術が発達し、折角ライブやイベントは参加型や体験型のものが流行ってきているのに、こと「楽曲制作」に関しては完全にファンの人たちを置き去りにしているという事に僕は凄く違和感を覚えます。

 

 

もちろん誰の意見にも左右されずにアーティストが作り上げたものをリリースするという事も非常に重要な事だとは思います。

 

しかし、今のこのネットワークが発達した時代だからこそ可能な、ファンと一緒に楽曲を作っていくという手法も、選択肢としてもっともっとメジャーになって良いのではないかと僕は思います。

サブスクリプションサービスについて

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最近LINE MUSIC」というものが立ち上がりました。



http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1410/09/news141.html



まだどういったサービスになるのか分かりませんが、日本式のサブスクリプションサービス(定額制配信サービス)を作るとの事です。




世界最大手の定額制音楽サービスSpotifyについては、テイラースウィフトが全楽曲の削除を行ったり、RADIOHEADのボーカルであるトムヨークが「新人が育たない」と批判したりと、否定的な意見を持っているミュージシャンがいる事も事実です。




僕個人としては、定額制音楽サービスを否定する訳ではありませんが、音源であれ、ライブであれ、芸術である以上、コンテンツの安売りだけは絶対にしてはいけないと思っています。





とはいえ、日本でも5000万人が利用している「LINE」の音楽事業という事で、個人的にはかなり期待をしているのですが、定額制音楽サービスをスタートさせる前に、担って欲しい役割があるので、記します。




LINE MUSICが担うべき一番の命題、それは「新たなランキングの創出」だと思います。
 


 

音楽業界は、現在もなおオリコンCDランキングがヒットの大きな指標になっています。



しかし、



誰もCDプレイヤーを持っていない時代にこのランキングが指標の中心に置かれているのは健全ではありません。




現在のオリコンランキングは、「どれだけ世間からの人気があるか」を表す指標ではなく、「どれだけ上手い施策打って多くの人にCDを買ってもらえたか」を表す指標になっています。




それはそれで1つの指標としてはありですし、全く否定はしませんが、皆が何を聞いていて、何が流行っているのかを表す指標としては確実に情報不足のように感じます。



それでもこのような現状になっているのは、CDランキング以外にインパクトある指標がないからです。




ここ最近は価値観が多様化してきてはいるものの、アナ雪やワンピース、進撃の巨人等、皆が好きだと認知されたものは爆発的ヒットを飛ばしやすい時代です。



そんな現代だからこそ、昔のCDランキングが担っていた役割のような、「本当に今何が聞かれているのか」それを乖離なく表すことが出来る指標が必要だと思います。



そして、それを作るのに必要なのが「ビッグデータ」であり、そのビッグデータを集める事が出来るのが、莫大なユーザー数を誇るLINEであり、そこに付帯するLINE
 MUSICだと思います。






ではどういったアプリにするのか。





現代において音楽を聴く上で一番使用されているアプリは何かと考えた時に、恐らくそれは誰のスマホにも標準搭載されている「音楽再生アプリ」だと思います。



個人的には、まずこの標準搭載された音楽再生アプリの上位互換として市民権を得て、そこにサブスク等の様々な音楽サービスを盛り込んでいく形が良いと思います。



現状のMusicアプリはほぼオフラインで特に情報収集ツールとして利用されていません。



多くの人が利用しているアプリをビッグデータ収集のツールとして有効的に活用していないのは非常にもったいない事です。



ですから、まず既存の音楽再生アプリに取って替わる新しいアプリを作る事が音楽業界にとって急務であり、それを基に新たな指標となるランキングを作成し、その莫大な利用者数の中で一部がサブスクリプションサービスを利用するようなビジネスモデルが僕は良いと思います。

 


LINEがメッセージアプリに取って替わったように。


 
恐らくランキングを作るとなれば、再生数を水増しさせたりと言った組織票の危険性が出てくるとは思います。


とはいえ、それをきちんと指標の中で区別して数値化する事は、ビッグデータを利用すれば容易に可能だと思いますし、少なくともオリコンランキングより皆が基準にしやすい指標を創出可能だと思います。
 







今回はウェブ関連の話をしたので、最後に「バズ」について思う事を。




最近「バズ」をきっかけにヒットが生まれる事も多くなってきました。偶発的なものもあれば、誘発的に起こしたいと思うアーティストも多いと思います。




しかし、



バズを起こす事はもちろん大事なのですが、個人的にはバズが起きて終わりになっている事が非常にもったいない事だと思います。





一番重要なのはバズが起きた後のアクションであり、バズは起きた後のアクション次第で、更に大きなバズを起こす事が出来ます。





例えば、きゃりーぱみゅぱみゅが当初彼女は1400万人ものフォロワーがいたケイティ・ペリーに彼女の事を気に入っているとツイートされた事がありました。



確かにこれは結構話題になりましたし、こと日本では起きたバズとしてはかなり大きなものだったと思います。



しかし、いくらそれが大物有名人のツイートであれ、いきなり言葉も音楽性も違うマニアックな音楽を紹介された所で、自分とは関係ない事だと思って流してしまうのが大半だと思います。




例えばそこで、


ケイティ・ペリーのツイートに即レスでケイティの楽曲ときゃりーぱみゅぱみゅの楽曲をマッシュアップさせた曲を即座に作って披露していたら、


そして仮にそれをケイティ・ペリーが気に入ってくれてツイートでもしてくれたら、


そしてそこで更なるバズが起こす事が出来ていたなら、



海外のファンは一気にきゃりーぱみゅぱみゅの曲に耳を傾けるようになったかもしれません。





少なくともケイティをフォローしている人はケイティの曲を聞いていると思いますので、そういった耳馴染みのある曲がREMIXされているなら一度くらい聞いてみようかと思う可能性が一気に増えてくると思います。
(著作権の問題が発生してくるか
もしれませんが。。)



バズマーケティングが一般的になった今、起きたバズをただ傍観しているのではなく、その起きたバズに対してどう対応するかをきちんと組み立てて、実行していく事が今後は必ず必要になっていくと思います。

若者にウケるだけのロックバンドでいいのか。

写真 (1)



最近の若手のロックバンドについて思うことを書きます。



最近は若手のロックバンドが徐々に注目され、また息を吹き返してきています。


メディアでもよく見かける様になりました。



ブームには波があるので、アイドルブームが落ち着いてくれば、ロックな人たちが注目されるのは、当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、それでも個人的には嬉しい事です。



最近は特にテンポの早い四つ打ちダンスロックが凄く若者に支持されており、そういった音楽を主軸に置いたバンドが多くなってきています。




 




 



YouTube
やニコ動で曲を発表する事が当たり前になっている中で、出来るだけ飽きさせない為に、クリエイターは短い時間に沢山の情報量を詰め込んだ曲を作るようになってきています。



若手ロックバンドもそうですが、若者に人気の初音ミクの音楽やアニソン等もテンポの高速化が進んでいるように思います。



ヒャダインもあるインタビューで下記のように言っています。

 

「ニコ動をやってて、『みんな、だいだい2分で飽きるな』って思ったんです。2分で『飽きた』とか『長い』とかコメントが付くから、ニコ動に上げていたのは大体2分半とかそんな動画なんですよ。でも一般の曲になったら4分前後作らなきゃいけない。ならどうするかというと、いっぱいギミックを用意したり、転調を用意するんです。」



 

ネットの環境が小さいときから当たり前にある若者にとって、テンポの早い曲は自然にノリノリで騒げて、体に馴染む音楽なのだと思います。

 

 

とはいえ、まだまだこういった高速化した音楽は、「若者」の中だけのムーブメントに留まっているというのが現状です。



事実、ある程度のキャパを埋める事が出来る様になってきた若手バンドでも、客層をみるとそのほとんどが若者のロックキッズ達です。



若者はウェブを当たり前に使えますし、情報の拡散も早いので、恐らく若者をターゲットに作品を作っているロックバンドも多いと思います。





しかし、



ここでビジネスとして音楽を捉えた場合、1つ現実的な問題があります。

 



それは「若者」は基本的に、それ程お金に余裕がなく、絶対数も少ないということです。


 



少子化に伴って、若者の人口が少ないのはもちろん、お金に関しても、学生の稼ぎはバイト代くらいしかありませんし、社会に出ている若者も稼ぎはそれ程多くはないと思います。


 

その稼ぎの中で飲み会代や洋服代、趣味その他に費やす費用を捻出しなければいけません。





現実的な話、


ここから音楽に使って貰えるお金は期待できませんし、ライブはまだしも、よっぽどの想いがないとCDを購入までいかないと思います。



 

音楽にお金を使ったとしても、月に何度もライブに行ったり、月に何個もCDを買ったりは厳しいと思います。






お金がなく、絶対数も少ない層のシェアを皆で取り合っている若手ロックバンドの現状は、あまり健全ではないと思います。

 

 



ドライでビジネス的な視点でいえば、



新規ビジネスを立ち上げようという時に、「絶対数が少なく、お金がない層をターゲットにしよう」と、ビジネス立ち上げをする人はまずいないと思います。


 



では若手ロックバンドどうしていくのが良いか。





僕はきちんとお金に余裕のある層も取り込んでいけるよう、もっと広い視野を持って、若者以外の層も取り込んでいくような仕掛けを行っていく事が必要だと思います。




 

例えば単純なことですが、




ライブや音源で昔の歌謡曲のカバーを披露するだけでも違うと思います。


 

恐らく大半の中高年層は、現状の若手ロックバンドシーンについて、そもそも知らないか、「自分とは関係ないムーブメントだ」と感じていると思います。

 



ですが、自分が昔耳馴染んだ曲をカッコ良く現代風にアレンジして演奏しているバンドがいるのを知れば、「自分と関係のあるムーブメントだ」と、まずはきっかけとして感じて貰えると思います。



Perfumeが1980年のジューシィ・フルーツのヒット曲である「ジェニーはご機嫌ななめ」を毎回のライブで披露しているのはそれに近いアプローチかもしれません。






 また最近の若手バンドは好きな音楽のルーツをあまり掘り下げず、洋楽等のバックグラウンドがないことがインタビューを見ていると多々あるのですが、これもあまり良策だとは思えません。

 

音楽にとって「共感」は一番人を引き寄せる要素です。

 



 

「若いのにこのバンドは自分が聞いてきた音楽を聞いている。」

 

「昔聞き馴染みのある音がこのバンドの楽曲には盛り込まれている。」

 



そういった要素が中高年層の共感を生み、更なるファン層の拡大に繋がっていくと思います。


 

 

何も、全てを中高年層に寄せた音楽にしていかなければいけないと言っているのではありません。




そういったお金に余裕のある層を全く視野に入れていないというのがNGで、少しだけでも視野の片隅に入れてプロモーション活動や楽曲制作をしていけば、ヒットへの道が少し近くなっていくと僕は考えています。

 

 

また昔の音楽の要素というのは、逆に今の若者には新鮮に映るかと思うので、対若者という意味でも逆にプラス要素になっていくようにも思います。




細かい話はしませんが、今そういった若手バンドからさらにその枠を越えてヒットしているバンドはそういった要素がきちんと盛り込まれているように思います。




「音楽はそういった商業ばかりを考えるものじゃない」という意見は重々承知の上ですが、あくまでビジネスとしてきちんと音楽を捉えた場合の話です。



今音楽業界がかなり厳しい状況を向かえている中で、きちんとビジネスとして捉えてヒットを出していく事も重要だと思っていますし、その枠の中でもカッコいいものは十分作れます。



「何がヒットするか分からない」という人が多いですが、僕はヒットするものはするべくしてヒットしていると考えています。




次回は定額制音楽サービス(サブスクリプションサービス)について、思うことがあるので、書きます。たぶん。

SEKAI NO OWARIの始まり。

写真


SEKAI NO OWARIというバンドがいます。最近はもう皆が知っている程、有名なバンドです。


アルバムも20万枚近く売れ、シングルも初週10万枚突破と、このご時世CDの売上でもしっかり結果を残しています。


僕はこのバンドはしっかりと計算された上で成功し、それは必然だったと考えています。


すので、今回はこのSEKAI NO OWARIを例に、今アーティストがヒットの為に考えるべきだと思う要素を、大きく4つのキーワードに分けて書いていきます。


1、ビジュアル
2
、プロモーション
3
、楽曲
4
、ファミリー




1、ビジュアル


まずビジュアル面について。


SEKAI NO OWARI
はビジュアル面に対して、強いこだわりを持っています。





これらを見ても、皆が作り込んだお揃いの衣装で、「自らをどう見せたいか」に強いこだわりを持っている事が分かります。



テレビやライブでも同様で、コンセプトに合った衣装、大型セットを使い、バンドの世界観をビジュアル面でも表現しようとしています。


若手バンドでここまでビジュアルに妥協をしていないアーティストはなかなかいないと思います。


実際にインディーズやまだ知名度の低い人達のライブに行っても、ビジュアル面に気を使っている人はやはり少ないです。


しかしその現状は非常にもったいないです。



僕は、まず自分たちの音を聞いてもらうフックとして、ビジュアル面はこだわっていくべき重要な要素だと思います。




ライブという現場が、SHOWという見せものである以上、人の目に触れるものには、人が興味を持つきっかけになりうる要素には、一切の妥協をせずにライブを行うべきだと思います。



これは衣装だけじゃなく、楽器等、人の目に触れるもの全てに言えると思います。


しかし、ただお金をかければ良いという話ではありません。



すごく極端な例えですが、


好きなアイドルのTシャツを皆で着てライブに望むというだけでも、バンドがアイドルTを着ているという意外性が話題になります。


更にそのアイドルのファンがライブにいたとすれば、かなり親近感を持ってくれるかもしれませんし、少なくとも印象には残るはずです。


これが普通の服であれば特に何もなくライブが終わる訳です。


こだわりを持たないという事は、かなりの機会損失です。


ただのTシャツを着るのか、有名アイドルのTシャツを着て彼女らの力を借りるのか。


ユーザーの印象に残るのがどちらかと言われれば、それは明らかだと思います。




2、プロモーション


次にSEKAI NO OWARIのプロモーションについてです。



彼らの話に触れる前にまずは最近の話。 


最近、少しずつ若手バンドがテレビに出る機会が増えてきました。音楽番組を付けると、若手のバンドをよく見かけます。


インターネットの中でも、まだまだテレビ発信の話題が多くある様に、テレビというメディアは、今でも非常に強いプロモーション力を持っています。



そんな現状の中で、例えば音楽のテレビ番組の代表格である、「ミュージックステーション」に出るという事は、今でも非常に有効なプロモーション手段です。



しかし勘違いしては行けない事が1つ。



Mステに出た』それ自体ではプロモーション効果は薄いという事です。



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ステに出たというだけで、満足してしまうアーティストが多い印象がありますが、あくまでそれはスタート・きっかけです。




本当に重要なのは、



Mステ効果を如何にして、100%まで引き上げていくかという事です。


SEKAI NO OWARI
はそれをしっかり考えています。


彼らのプロモーションは若手のバンドでは珍しく、多くのバラエティ番組から音楽番組、ドキュメンタリー、ラジオ、テレビCM、主題歌、雑誌、スマホアプリ等、かなり「様々な方向」から、しかも「同タイミング」でプロモーションアプローチをかけています。


同じタイミングで沢山の番組やメディアに出る事は、単純なようですが非常に重要な事です。


M
ステでたまたま見かけたSEKAI NO OWARIが、情熱大陸にも出ているし、スマホを見ればポコパンともコラボしている。


そうやって2つ以上の番組やメディアで、同時に触れる事によって、「流行っている感」を出す事が出来るのです。



日本人は特に流行に流されやすい人種です。


「皆が聴くから聴く」


音楽を聴く上で、これは非常に大きな理由の1つです。



他の分野でも同じ事は起きています。


半沢直樹は「皆が見ているから」爆発的な視聴率を生みました。

ワンピースも「皆が読んでいるから」爆発的な発行部数を叩き出しました。

最近ではアナと雪の女王も同じ構図だと思います。



SEKAI NO OWARIもプロモーションによって、皆が聴いてみたい音楽というフィールドにまで自分らを押し上げました。


そこにビジュアルや楽曲のクオリティが相まって、ヒットを生んだのだと思います。


「聴かなくてもいい音楽」から
「聴く必要がある音楽」に。



そうやってまずは人が音楽を聴くきっかけを、与えて上げる事が重要だと思います。





3、楽曲

次は楽曲面です。


これは細かい話をすると多くなりすぎるので、その中でも2つだけ。


まず1つは、新しい音を使用しているという事。


今回のシングル「炎と森のカーニバル」では花火の音をバスドラ使用したり、cwの「ピエロ」ではボーカルの心臓の鼓動をバスドラに使用したりと、とても斬新な試みをしています。


新しい音に対するこだわりは強く、日本音響研究所と新しい楽器や音作りを行っているようです。


誰も出した事が無い新しい音を届けるという姿勢は、ボーカロイド等の音周りのテクノロジーも著しく進歩している現在に、非常にマッチした考え方だと思います。


そして何より新しい音がどのように使われているかは、楽曲を聴いてみないとわかりません。


「その新しい音だけでも聴いてみたい」と、まずは楽曲に触れてもらえるというフックになり得ますし、ある程度の高音質で聴かないと分かりにくい場合も多いので、YouTube等ではなく配信の楽曲を買って聴きたいという人も出て来ると思います。



そして2つ目。

これは意識しているのかはわかりませんが、
プロモーションを積極的にかけているこのタイミングで、ミドルテンポの曲をシングルとして出し続けている事は非常に注目すべき点だと思います。









これはずっと僕が言ってきている事なのですが、大衆にウケ続けるというベクトルにおいては、ミドルテンポの曲が鍵を握る。



僕はそう思います。



テンポの速いアゲアゲ曲やテンポの遅いバラード曲というのは、もうそのテンポだけでノリやすかったり、聞き入りやすかったりと、雰囲気を作りやすく、制作側も多用しがちです。



しかし、これは諸刃の剣のようなもので、一度受け入れられたからと言って同じテンポを多用していると、そのテンポの曲ばかり大衆に求められる様になってしまう事が多いです。


例えば、アップテンポの曲ばかり出していた人がバラードの曲を出すと、急に売り上げが下がる事がよくあると思います。



その逆もそうです。



それは曲が悪い訳ではなく、リスナーが求めていないという事が大きな原因です。



その点、ミドルテンポの曲が受け入れられているアーティストというのは、いざバラード曲やノリノリ曲を出してもすんなり受け入れられる事が多いです。


多すぎるので特に例は出しませんが、売れ続けているアーティストはミドルテンポのヒット曲が比較的あると思います。



やはりスローテンポ、ミドルテンポ、アップテンポそれぞれの楽曲が、大衆に求められて初めて長く愛されていきます。



長く売れ続けていく為には、様々なタイプの楽曲を出しても受け入れてもらえる様に、リスナーの耳を育てていく事も非常に重要な事です。




ですので、SEKAI NO OWARIが今この売り出しのタイミングで、ミドルテンポの曲を出し続けているという事は、長く愛されていく為に、非常に大きな意味を持つと個人的には思っています。




4、ファミリー


昨今どんどん若い人の数も減っていき、なかなか音楽にお金を落とさない現状も相まって、若者だけに受けるミュージシャンでは、なかなか商業的に成功を収めるのは厳しくなってきました。



今はそういった流行に敏感な若者以外の層を、如何にして取り込んでいくかが鍵になってきています。



そんな中、SEKAI NO OWARIは子供とその親の世代にも人気があり、ロックキッズ以外の層もしっかり取り込み、商業として成功させているバンドの1つだと思います。



これは別の業界の話ですが、最近「妖怪ウォッチ」というコンテンツが子供とその親の間で大人気です。



東京駅に開いた専門ショップは大混乱の為、開店2日目で臨時閉店させたそうです。



この仕掛人であるレベルファイブ社長の日野さんが、インタビューでこのように言っていました。


「なるべくユーザー層を狭めないよう工夫しています。アニメでも、子供たちが見て楽しいネタだけではなく、あえて大人にしか分からないネタを入れたりもしています。それによって大人は笑うけど、子供にはわからなくて「なんで笑うの?」というコミュニケーションが生まれたりするんです。」



まさにこの考えはSEKAI NO OWARIには当てはまり、彼らの世界観は子供に受け入れられる要素を盛り込みつつ、大人の人が見ても気づきがあるように作られています。



まず子供のフックになっている要素は、SEKAI NO OWARIの持つ「ファンタジー」の世界観そのものです。


彼らは「ファンタジー」を創造する事をテーマに音楽活動を行っており、そのテーマは子供にも分かりやすく、子供が非常に喜びやすいです。




夢のような世界を子供達は大好きですし、想像力豊かな子供達には大好物です。


そのような中で「RPG」という曲がクレヨンしんちゃんの主題歌になり、子供のファンが急激に増えたのは、非常に大きな効果をもたらしたと思います。



一方で、


新しい音作り、
作り込まれたビジュアル、
莫大な予算を投じた演出やセット、
更には最新テクノロジーの活用等、


そのプロフェッショナルなこだわり要素は、大人が十二分に楽しめるコンテンツになっています。



昨今のエンタメ業界が冷え込む中、着実に集客をのばし続けている、ディズニーランドと構造は似ているかもしれません。


子供はもちろんその世界観で楽しめ、一方で皆が知らない楽しみ方が沢山ある為、大人も一緒に楽しむ事が出来ます。


若い人の数が減少して、高齢化が進む中、なるべくユーザー層を狭めず、子供と大人の両方を巻き込んでいく事が、今後のエンターテインメントの大きな鍵になっていくと思います。



以上です。



個人的に商業的成功を収めるために必要だと感じていたメソッドを、SEKAI NO OWARIはことごとく行っていたので思わず書きました。





また今回「こだわり」という言葉を多用しましたが、本気でこだわったり、本気で苦労したりというのはそれ自体でクオリティの向上に繋がる為、もちろん重要な要素です。


しかし、もっと重要な事は、それによって「文脈」が生まれ、人々から共感を得ることが出来るという事です。



昨今の佐村河内さんの事件でも分かる様に、
音楽には「文脈」が必要です。



楽曲が良いだけでよかったのであれば、誰が作ろうがここまで批判される事は無かったと思います。



ですが、あれだけ社会的に批判されたという事は、「耳の聞こえない人があれだけの作品を作り上げた」という文脈が、人々が聴いてくれた大きな要因であったという事です。



その文脈の大きな要因になり得るのは「こだわり」や「苦労」です。



「こだわり」や「苦労」は「文脈」を生み、その楽曲やアーティストに+αの付加価値を付け、それが人々が耳を傾けてくれる要因になるのです。


そうである以上、常にこだわりを持ち、苦労して作品を作っていくべきだと思います。
 

ライブ中心モデルになっていく上で。


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今回はライブについて書きます。



昨今CDが売れない為、多くのアーティストがライブに力を入れています。 



各地で行われるフェスも好調で、
年々その数、動員数共に増加しています。




日本を代表する大型フェスである

ROCK IN JAPAN FES.は約17万人
SUMMER SONICは約23万人

どちらも
過去最大の動員数を記録しています。



身の回りでも夏フェスに行ったという人は、
増えているのではないでしょうか。



一度に沢山のアーティストが出るので、単独には行く程ではないけど、一度は観たいというアーティストを観るにはかなりお得です。



アーティストにとっても自らを知ってもらう良い機会です。



しかし、簡単に観られてしまうからこそ、フェスで満足され、単独公演まで足を運んでくれない可能性が大きくなりました。



如何に単独に来てもらう導線をつくるか、


如何にフェスと単独の差別化を計るかは、


今、非常に重要になっています。


 
その為にアーティストはライブの演出で色々な工夫をしています。



例えば、


サカナクションは6.1サラウンド環境でライブを行いました。


SEKAI NO OWARIは総製作費5億円のライブを行いました。


どちらもフェスでは決して出来ない体験をそこに作り出しています。



このように如何に「ライブ演出」を


唯一無二の体験にしていくかという視点は


今後より一層大事になってくると思います。









と、ここまでは色んな所でよく語られている事です。










前置きが長かったですが、


ここからが本題です。




どのように唯一無二の体験を創造していくかと考えた時、僕は「ライブ演出」に加えて今後重要になってくる事がもう1つあると思います。




それは「場所」です。



つまり「どこでライブをやるか」です。



単純な事ですが、この視点をしっかり持ってやってるアーティストは意外と少ない気がします。






くまモンの仕掛人である小山薫堂さん。



彼はある番組の中で、地方活性化の為に


各都道府県の面白い所でライブするツアーを


仕掛けたいと言っていました。



各都道府県の名所でライブを行う。



これはフェスとは全く違う体験ですし、その土地の温度や風景とアーティストの演出が起こす化学反応は、行った人にしか分からない唯一無二のものだと思います。



世間への話題性も十分ですし、その地域の人への強いプロモーション効果もあると思います。





また、ビョークは去年来日の際、



Biophilia/バイオフィリア」というマルチメディア・プロジェクトの一環で日本科学未来館にて1日800名限定のライブを行いました。




チケットは22,000円という高額にも関わらず、全日程ソールドアウト。



これも日本未来科学館という「場所」の力は大きいと思います。




近代テクノロジーを展示するこの場所でどんなライブが行われるのか、そういった期待が話題性を作り出しました。




特殊な場所でのライブは特殊な体験として、高額でも足を運びたいという人は多いのかもしれません。






そしてauのCMでも多く流れていましたが、



きゃりーぱみゅぱみゅ増上寺でライブを行うという試みも、特殊な場所で行ったライブの1つだと思います。





プロジェクションマッピングの技術が進歩している現在、テクノロジーとの融合は「場所」の魅力を更に引き上げます。






「どんなライブをやるか」に加えて、

「どこでライブをやるか」という事。





ライブ用の箱の中で如何に演出をしていくかという狭い視点ではなく、あらゆる場所がライブハウスになりうるという広い視野を持つ事で、「ライブ」は更に可能性を広げていくと思います。




音楽は路上でも出来る程、割と場所の自由が利くコンテンツです。




その利点を生かさない手はないと思います。





演出へのこだわりに力を入れがちですが、



場所によってはコストが非常にかかるかもしれませんが、




ライブが今後重要なファクターになる以上、今までやった事の無い場所でライブをやるという視点は、必要になってくる視点の1つだと僕は思います。




次はまた近々書きます。

レーベルをブランディングする。


写真 2

最近思う事を書きます。


他の全く関係ない業界の成功例とかを、売上が厳しめな音楽業界に生かせたりするんじゃないかみたいな事を。



これはあくまで一つの案です。





ミュージシャンは大抵どこかのレーベルに所属しています。




しかし、





テレビ番組を見ても、ライブに行っても、タワレコに行っても、





どの人がどのレーベルに所属しているのか、ユーザーにはなかなか見えにくいのが現状です







意図的に隠す事もあるのかもしれませんが、「所属レーベルが分からない」という状況は、凄くもったいなく思います。




私はもっとレーベルを「ブランディング」しても良いのではないかと思います。





有名な話ではありますが、セブンイレブンのブランディングで良い事例があります。




セブンイレブンはプライベートブランド「セブンプレミアム」を展開しています。




統一感のあるパッケージで、
比較的クオリティの高いイメージがあるかと思います。




しかし、以前はプライベートブランドこそあったものの、



セブンイレブンのロゴを使っているもの、
セブン&アイのロゴを使っているもの、
そもそもロゴ自体付いていないもの等、



まったく統一感が無く、
セブンイレブンとしての活動がユーザーには見えにくくなっていました。


売上もクオリティの高い商品を作っているにも関わらず、なかなか伸び悩んでいたそうです。




そしてその状況にメスが入り、




「セブンプレミアム」というブランドとしてパッケージ、ロゴ等を統一し、ちらかった現状を整理をしていきました。




それによって、セブンイレブンのやっていた事が顕在化し、存在感が増す様になりました。





商品企画も今までは自分の担当商品が売れれば良いという意識が先行しがちだったのですが、統一される事によってブランドとしてハイクオリティな商品を提供しようという意識に変わっていったそうです。



売上にもきちんと繋がり、商品毎にバラバラの規格で販売していた時と比べて、売上は2倍以上、社全体も過去最高益を記録したそうです。





私はこれはレーベルビジネスにも当てはめられるように思います。





せっかくレーベルとしてクオリティの高い作品を出し続けているのに、




誰がどのレーベルに所属しているかユーザーに伝わっていない状況では、そのレーベルがやっている取り組みやクオリティはなかなか見えにくいです。




アーティスト単体でしか評価されず、1人のアーティストが仮に売れたとしても、レーベルとして他のアーティストにはなかなか良い影響は生まれてきません。





もう少し現状を整理して、どこのレーベルの所属だという事を皆が知る様になれば、そのレーベルのやっている事が顕在化し、様々なメリットが出てくるかと思います。




例えばレーベルの名が知れれば、




自分の好きなアーティスト以外にも「○○レーベル」だから、という理由で、ユーザーが同じレーベルの他のアーティストに手をのばしてくれるきっかけが増えるかもしれません。





新人を売り出す場合も同様で、「○○レーベル」だから、という理由で無名でも聴いてくれる人がより増えるかもしれません。




中の人の意識だって変わると思います。



今までの「そのアーティストが出した作品」という評価以外に、



「そのレーベルから出た作品」というより広義な評価を受けるようになります。



そうなれば当然、レーベルのブランド力を下げる訳にはいかないので、「クオリティに納得がいかずとも、数打ってヒットを狙う」という方法は取りにくくなります。





レーベルのブランド力に見合うハイクオリティな物だけを世に出さざるを得なくなるので、より中の人のクオリティ意識も強くなっていくと思います。 






では、具体的にどのように方法でブランディングしていくか。




これは割と単純です。



音楽レーベルは特有のカラーがある事も多いので、私は比較的ブランディングはしやすいかと思います。






例えば、本当に単純に、CD、PV、写真、インタビュー等に常にロゴを目立つように表示させるだけでも随分変わると思います。



公式HPの体裁をレーベル単位である程度統一したり、パッケージの一部分だけを統一させてCDショップの陳列の際にすぐ目に付く様にするのも良いかもしれません。



テレビでも積極的に自分が所属するレーベルの話もし、同じレーベルのアーティスト同士の繋がりも表に出していくべきです。




レーベル単位で積極的にライブを行うのも、もちろん有効です。
(ライブに力を入れる様になり出してからは、比較的やる所は増えてますが。)




とにかく、



レーベルの名前を知ってもらう為の施策であれば何でもいい良いわけです。





せっかくレーベルという「ブランド」を持っているのに、売り上げを少しでも上げるために、それを最大限利用しないのはもったいないと思います。





もちろん世間が認めるクオリティのミュージシャンを輩出し続ける事は大前提で、それがもっとも重要な事ですが。。。




ここで長くは書きませんが、



一時期のエイべックスや現在の残響レコード、unBORDE等は、個人的に業界の中でも「ブランド力」を上手く利用している方かなと思います。





今回のは「こうするべきだ」というよりは、現状が厳しいのであれば「こういうやり方もあるんじゃないか」という、あくまで一つの案でしかないですが。




そんなこんなで、次回はライブかもしくは、音楽アプリの事書きます。
まとめておきたい事が沢山ある。

裏方に投資する。

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前から思っていた事を少し書きます。




音楽において1組のアーティストを精一杯お金をかけて育てて、



万が一成功したとしても、



人気が落ちていけばそれでおしまいです。





でも1人のプロデューサーにお金をかけて大成した場合、



仮にプロデュースしたアーティストの人気が落ちても、



新人アーティストをその人がプロデュースすればまた世間の注目を集める事が出来ます。




プロデューサー1人が有名になれば、その後、複数アーティストがヒットする可能性がある訳です。





つまり





アーティスト1組に莫大なお金をかけてプロモーションするより、プロデューサー1人を手堅くプロモーションして有名にしていく方がもしかすると効率的なんじゃないでしょうか。






例えば、最近であれば中田ヤスタカやヒャダイン。




仮にPerfumeやきゃりー、ももクロの人気が落ちたとしても、彼らがプロデュースすれば、確実に話題になると思います。




昔の小室哲哉なんかも、彼がプロデュースするものなら、新人だろうが歌手じゃなかろうが売れました。(もちろんクオリティが高いのは大前提ですが。)




欧米等では比較的そういうプロデューサーなどの軸で音楽を掘っていく人が比較的多いような印象を受けます。







この話はもちろんプロデューサーだけではありません。






マネージャーやA&R、舞台監督、PV監督、衣装、美術、プロモーター、音楽ライター、アレンジャー、etc...


極端な話、裏方で支えている全ての人に言えるとおもいます。



「舞台監督」が有名になれば、その人の演出したライブを見に知らないアーティストのライブに行くかもしれません。



「PV監督」が有名になれば、知らないアーティストのPVでもその人が作ったなら見てみようという人が増えるかもしれません。




裏方が有名になる事で重要な事は、




「知らないアーティストを知るきっかけが増える」という事です。





前にも記しましたが、今はipodに聴ききれない程沢山の曲が入っていて、新しい曲を聴かなくても知ってる曲だけで少しの暇つぶしには事足りてしまう時代です。


また、YouTubeや音楽の定額制サービス等でより多くの音楽に触れられる様になりましたが、触れられる音楽が多過ぎる故に知らないアーティストを知る事がより難しくなっています。



そういった時代に、知らない人を知りたいと思わせる導線は非常に重要な役割を果たすと思います。





また、これも前に書いたけど、裏方の人がやっている事を皆が知る事による苦労の共有は共感を生み、もっともっと音楽の価値は上がっていくと思います。



1つのエンタテイメントには色んな人が関わっているという事を、多くの人に知ってもらうだけでも大きな意味はあります。





売れたプロデューサーにあやかる商法ではなく、売れるプロデューサーの育成・プロモーションに投資をする。



そうすればCDの売れない今日でも多少なりリスクは軽減するのではないでしょーか。 

1つの方法として。



次は今後のライブについて少し書こうかなと思ってます。

ももクロが海外に生まれない理由と日本の音楽について

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ももクロの新しいアルバムを聞きました。



少し思う事があったので書き留めておきます。




僕の大好きなライターさんがこんな呟きをしてました。

改めて。ももクロ新作はホントに素晴らしいです。メタル、プログレ、ヒップホップ、USインディ、レイヴ、アニソン、お囃子。様々な元ネタが何故かとっちらからずに、ポップスのトータルアルバムとして昇華してる。これがメインストリームのど真ん中にある今の日本という国の面白さ。




まさにその通りだと思います。

1アーティスト1アルバムに色んなジャンルの曲が入っていて、
それが散らからずにまとまっている。



たった1つのアルバムの中で、

これだけ沢山のジャンルの音楽を歌うアーティストは、海外にはいないと思います。 


HIPHOPで色んなジャンルの音源をサンプリングする事はあっても、それはあくまでHIPHOPというジャンルの中の話です。




じゃあなぜ海外にはいないか。




それは、「海外では歌が上手い事が当たり前だから」だと僕は思います。





 ヒャダインが情熱大陸で言ってました。




「歌があまり上手くない人が歌っているという事が良い意味でJ-POP独自の進化だと思う。」




これも本当にその通り。

日本はそれ程歌が上手くなくてもCDが売れる土壌がしっかり出来ている。 


僕はこの独自の進化が「1アーティスト多ジャンル」のアルバムを生んでいると思います。



例えば、自分の曲を歌う時は凄く上手いアーティストでも、他ジャンルの曲を歌うと途端にハマらなかったりする事がよくあります。



やはりそれぞれ自分に合った曲、ジャンルは必ずあります。



普通に考えて、1アーティストに多くのジャンルの曲を歌わせてしまうと、いくら歌が上手くてもハマらない曲はあるし、下手に聞こえてしまう曲もでてきます。



でも、それでも、


日本はそれ程歌が上手くなくて売れてしまうから、「1アーティスト多ジャンル」が成立してしまう訳です。


1アーティストがプログレ、HIPHOP、インディー、メタル、アニソン、EDM、、、色んなジャンルを歌って、少しくらいハマらなくても許容されてしまう訳です。



歌が上手い事が当たり前の海外では、ある一定の枠の中に納まり、ももクロ程振り切れた事態が起こりにくいんだと思います。


そういう意味で日本は凄く面白い国だと思う反面、海外への進出はただやれば良いというだけではないような気がします。


日本は色んな部分でガラパゴス化が進んでいますが、音楽シーンもガラパゴス化がかなり進んだジャンルだと思います。


もし音楽の海外進出を今後狙っていくのなら、他の全く関係ないジャンルでガラパゴス化から上手く海外進出を果たした物の方法論は、もしかしたらかなり参考になるのかもしれません。





ちなみに、アルバムの中の「上球物語 -Carpe diem-」


ももクロらしくて一番好きな曲です。
 

音楽において新しい試みを行う意味。

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前回の記事で書くと言ってた事と違うけど、
ちょっと最近思う事を書きます。


それは音楽において、
新しい試みが及ぼす影響について。
少し違う視点から。


Perfumeを例にとります。


Perfumeはメジャーデビューしてから、
基本的に声に加工を入れてます。


声を楽器のようにエフェクトをかけながら1つの曲にしてます。


最初は「アイドルの声に加工をするなど」と揶揄される事もありました。


しかしそれが逆に新しい、カッコいいと音楽に造詣の深い人々までも巻き込んで彼女達は評価されていきました。


ー「アイドルの声を加工する」


この事自体も新しい試みであり、彼女達の凄い所なのだが、本当の凄みはもっと別の所にあると思います。


一番新しいアルバム『JPN』


このアルバムではあまり声の加工がなされておらず、より肉声に近い形で録音されています。


それがファンの中で

「声の加工が薄くて逆に新しい」

「声を聞き分けられて人間味を感じる」

といった形でフューチャーされ、新たな価値を創造させました。



しかし本来声にエフェクトをかけないのは普通の事です。


普通のアーティストがやっても特に何を感じる訳でもない。


普通に歌わない事が素晴らしいと評価されたからこそ、「普通に歌う事」そこに大きな価値が生まれたと思います。




また関連して、amazarashiというバンドがいます。



彼らのライブは新しいです。


演奏者の前に間に半透明の薄いスクリーンが下ろされていて、そこに映像が流れます。

ちょうど写真でみるとこのような感じ。


深みのある歌詞や迫力のある映像が演奏者と同化して、映画とライブを同時に観ているような感覚でした。


これを体験した人と体験していない人では、ライブ観るという経験において大きな差異が生じると思います。



そんな凄いライブをするバンドではあるけれども、このライブの凄みもPerfume同様に、「普通にライブをやる事」の価値を引き上げるという所にあると思う。


本来皆がやっている事なんて、やった所で評価されません。


しかし彼らのライブと一般的なライブには、
様々な点で大きな乖離があります。

彼らがもっともっと評価されていけば、今のスタイルが彼らの基本形として認識されていく。


そうすれば「普通の演奏のみの様なライブも観てみたい」、そういったファンは確実に増えてくると思います。



とにかく言いたいのは、



普段評価を得ている異質なパフォーマンスに加えて、誰もがやっているパフォーマンスにまで大きな価値が生まれたら、商業的なチャンスはまだまだ無限に広がっていく。



ということ。



普通じゃない事をやる。

それ自体が価値を生むのはもちろんだが

それにより「普通」にも大きな価値が生まれ

普通が普通じゃなくなっていくのです。  


音楽に限らず言える事だけど。



ちなみにですが、実はPerfumeもライブでスクリーン使って凄い事やってます。
(特に2:40くらいからとか)


これはホントに凄い。


次は年末!

これからCDを売る為に必要な事。

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現在の音楽販売における最大の矛盾


せっかくデジタルデータとして作成した音源を

CDというアナログなものに起こして

それをまた家のPCでデジタルデータにしているところ。



デジタル(制作)→アナログ(CD)→デジタル(PC)


という流れである以上


極論をいえば


「CDにして売る」という過程は明らかに無駄。


最初からデジタルで売るのが真っ当な流れである。




それでも僕はパッケージにはまだまだ可能性があると思う。


だから書きます。



まずパッケージを考える上で


「所有欲を満たす」という事は非常に重要です。



それはものの種類だけでなく、大きさ等にも起因します。



現在の音楽CDの問題点は

「違法でDLしたデジタルデータ」を所有した時と「3000円で買ったCD」を所有した時の価値がそれほど変わらないという所にあると思う。


どれもブックレットとCDだけで、棚にしまえば家の中を占有する幅は1cmあるかないか。



所有欲を駆り立てる仕様であるとはとても言い難い。


これではDLしてもCD買ってもそこに大きな差はない。




よってより安価なDLもしくは違法DLをされてしまう。



ではどうするか。


2つあると思う。


1つは簡単。

パッケージとDLの仕様に大きな格差を付ける。


3000円もするCDなんて、コアなファンしか買わない。


だからコアなファンが喜ぶような仕様にしてあげる。



当たり前っちゃ当たり前。



もっと色んなグッズを付けて
でっかい箱にしただけでも所有欲は駆り立てられる。


思い切った値段をつけてタダで限定ライブに呼んでも良い。


アニメやゲームなどはその点がしっかり考えられている。


大きな箱に入っていて
フィギュアがついていて
台本やアートブックが入っていて


家の中で占有する面積も大きく、
飾っているだけで所有欲は満たされる。


僕は明らかにパッケージで販売するという事においてアニメやゲームは音楽より先を行っていると思う。


恐らく1つの制作に莫大な費用がかかる事が失敗は許されないという状況がその結果を生んだんだと思う。


「大勢に小額で売るのではなく少数に高額で販売していく」




こういった豪華な仕様は一種の博打だから、数多くのアーティストがこういう売り方をしていくのは最初は難しいかもしれない。


でもそういうアーティストがほとんど現れないこの状況は悲しい。





「ミュージシャン」ではなく



「アーティスト」と呼ばれるのなら



お金をケチらず思うままに作品をつくって


豪快な値段で売れば良い。



それだけのこだわりがあれば


金ケチって皆と同じ仕様のCDなんか出すより



絶対にファンはその意思を汲み取ってくれる。




Radioheadは以前これをやって成功していた。
彼らは頭がいい。



また博打という事で1つにかける思いも強くなるので


より音楽も洗練されていくような気もする。



アニメがそうだったように。






加えて所有欲を駆り立てるという意味でもう1つ。



 音楽業界の良くない点は
出し惜しみしている部分が多過ぎる事。



現状販売しているものは
基本的に最終的にできたCDやPVという「結果」がほとんどである。


僕はもっともっと作品を作ってきた「過程」
アーティスト自身から売り物にしていくべきだと思う。


雑誌などで語るのではなく。



その「過程」というものはファンにとっては極上の宝であり、価値の高いものなのである。


例えばボツ曲やボツテイク、デモ音源でも何でも。


最初に書いた歌詞がどのように変わっていったか等を辿るのも面白いかもしれない。



たった10数曲とブックレットだけではなく




1つのCD制作にあたって生じたあらゆるコンテンツをさらけ出し、ありのままを販売していくのである。



映画やアニメなどに例えるなら未公開シーンの収録だったり台本付けたりに当たるのかな。



それらを売り物にしない手は無いと思う。




また「過程」を知る事で

どれだけの人が関わっていて
どれだけの費用がかかって
どれだけの期間を費やしてきたか


そういった苦労の共有は共感を生んで
もっともっと音楽の価値は上がっていくとおもう。



「こんなに苦労しているなら支援していきたい」
そういった気持ちだって生まれるかもしれない。

ここでもアニメの例を出すならば、アニメの場合は視聴者に対してアニメの制作にどれ程の苦労があるかを把握させる事に成功している。


だから作画に妥協の無い作品に対してもっと支援したいという者が現れる。


泥臭さをさらけ出す事でヒットに繋がる。



「音楽業界は華やかな世界だ」

「ライブは華やかなものだ」


そう思われている以上は人々はお金を出さないし、


もっともっと泥臭いものだってものを知らせていくべきだと思う。



出し惜しみはよくない。

もっともっと人々が欲しがるコンテンツは隠されてると思う。





パッケージの話ばっかりしてもあれだから、次回は音楽のネットとの付き合い方について書く。


AKBがここまで売れたもう1つの理由


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いま絶賛AKBの総選挙が行われています。


フラゲだけで117万枚だそうです。
売れてますね笑



なぜこんなに売れたのか。


「ゴリ押し」だの

「PVや歌詞にストーリー性がある」だの

「クラスで10番目に可愛い子というコンセプトがハマった」だの

「CD付き握手券」だの



色々議論されています。


しかし、僕はもう1つ重要な要因があると思います。


AKB48は現在64人体制で、
総選挙に参加してる数となると237人にもなるそうです。


いくら国民全体を巻き込む人気だからといっても、
そんな数の人覚えられたもんじゃありません。



「普通の人じゃこんな数は覚えられない」



そこがミソです。



昔の人気のない頃から
応援してたアーティストがメジャーになって
ミーハーなファンがついてくると


コアファンはどんどんそのアーティストから離れ、
次なるインディーアーティストを求めていく。


これはよくある事です。



例えば、ロックを聴きまくってる人はたとえ好きでもバンプとかRADとか世間的にメジャーになったアーティストを好きだとはあんまり言いたがらない。




もっとニッチなバンドをあえてチョイスする。



なぜか。



それはその辺のにわかファンと一緒にされるのが嫌だから。


浅い知識だと思われるのが嫌だから。



こういった経験は音楽に留まらず、
自分の好きな物に関しては誰しも何かしら経験があると思う。



その道を極めていればいる程、浅はかに思われる事を嫌います。 
(その行為自体に少し意見したいがそれは今度改めて書きます。)




それはAKB48も同様です。



小劇場から始まり、

それがこれだけメジャーになって、


昔から応援してたコアなファンにとっては

嬉しい反面、


「その辺の最近テレビでAKB48を知った人たちと一緒にされるのは嫌だ」という思いも少なからずあると思います。



アイドル全盛の時代であり、他のインディーアイドルに気持ちを乗り換えてもおかしくない。




しかし




ことAKBというアイドルに関しては

これだけメジャーになっても


「コアファンが離れていく」という現象が

起きにくい仕組みが出来ているのです。




「メンバー数が多い」という事によって。





メンバーの数が多すぎて


ミーハーなファンは覚えられても神7のメンバー
もしくは多くてもせいぜい10人程度である。


その辺の最近AKB48を知った人が
メンバー全員を覚えるのは「物理的に」不可能である。


しかし


AKB48のファンであればある程より多くのメンバーを覚えている。
全員覚えてる人だって多くいるだろう。



どれだけ有名になっても
そこでファンによる知識の格差が生まれる。


ミーハーなファンとコアなファンをしっかり区別出来るのである。




今までのアイドルは多くても10人程度で

例えばモー娘。なら
恐らく全盛時代のメンバーであれば
世間の多くの人が全員覚えているだろう。


でもAKB48は全体では237人。
そこが圧倒的に他のアイドルとは違う。



もう少し具体的な話をすると、


バンドの話をする時の会話が
「好きなアーティストは?」
「RADWIMPSです。」
で基本的に完結するのに対し


AKBの話になった時は確実に一歩踏み込んで
「お気に入りの人は誰か?」「推しメンは誰か?」
という会話になる。
(これはアイドル全般に言える。)


そしてここでコア層はミーハーな人が知らないメンバーを答える。



すると


「メンバーの名前」という
一番基本的かつ簡単な情報だけ

「自分はコア層である」という
体裁を保つ事が出来るのである。




だから昔からのファンが離れていかない。




自分の好きな事に対して周りからそれ相応の評価を得るという事は非常に重要な事である。



もちろんこれが成立するのはあれだけの人数がいるからであり、5人、10人程の世間の人が全員の名前を覚えてしまっている様な国民的アイドルグループでは成立し得ない。


AKB自体の中でコア層とライト層を見分ける仕組みが完結しているので、「ミーハーと思われるのが嫌でコア層が離れていく」という行為が起きにくいのである。





非常によく出来た仕組みだと思います。
ただ闇雲に誰かの好みに当てはまるだろうと人数を増やした訳ではない。


予期していなかった要因かもしれないけど笑




この「コア層とライト層を区別しやすい仕組みを作ってコア層が離れていかない様にしてあげる」事は、アーティストをプロデュースしていく上で僕は非常に重要なファクターだと思っている。



今の世の中は口コミがマスメディア程強大な力を持つようになり、本当にイイものだけが評価される時代になった。


いくら音楽が売れなくなったと言ってもイイものは売れるし、まだまだやり方次第だと思う。




ここからは余談だけど
誰が言ったか忘れたけど

自分で曲を作る人は
アルバム作る為の十数曲の中から
シングル1曲を選ぶ。

それに対してAKBは
色んな作曲家からきた何百という曲の中から
シングル1曲を選ぶ。 


その1曲の為に淘汰された曲の数が違いすぎると。
 

そりゃ良い曲な訳だし、
バンドマンが勝てるわけないと笑

本当に音楽の需要はなくならないのか。

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皆さんご存知のように

音楽業界はただいま絶賛斜陽なうです。


落ちてます笑



でも色んな人の話を聴くと

「なんだかんだ音楽の需要がなくなる事はないから大丈夫」

という声を耳にします。


実際僕も音楽の需要自体がなくなる事はこの先もないと思います。



But


1つ注意したい事があって



音楽自体の需要がなくならなくても



「新しい音楽、新しいアーティストを聴く需要がなくなれば音楽業界が潰れる可能性は多いにあるのではないかという事」



今はiPodがあってiTunesがあって

膨大な曲を、整理して管理出来るようになりました。


昔の曲を聴くのにいちいちMDやCDを引っ張り出す手間はいりません。



昔の流行り曲等を繰り返しiPodで聴いている人も多いのではないでしょうか。




そして問題なのは
「それで事足りてしまう」という事です。




iPodによって何千、何万という曲をポケットに携帯する事が出来ます。


正直そんな曲数簡単に聴ききれません。



実際にiPodに入ってる曲数が多すぎて

自分の聴ける曲のキャパ数を超えて

全然まだ手を付けれてない曲がある人も沢山いると思います。




J−POPの歴史もそれなりに年月を重ね

曲のストックも多くなり


そこにiPodなどによる音楽環境の変化が相まって


新しい音楽を聴く必要がなくなってきたのではないでしょうか。




大衆音楽というのは共有出来る事が大事で「皆が聴くから聴く」というのが基本です。


宇多田ヒカルの「First Love」だってそうやって800万枚売れました。



しかし現在は音楽番組も極端に減り皆で共有出来る曲といえばAKB48くらいです。



共有出来る曲が減って来た今

通勤通学の数10分の間の時間潰しに聴く曲なんて

昔よく聴いていた「皆と共有出来る曲」だけで


大半の人は事足りてしまうんじゃないでしょうか。



まー既存の曲が使われてそのロイヤリティでもお金を稼ぐ事は出来ますけど



やっぱりレコード会社に大事なのは新しい音楽を、新しいアーティストを聴いてもらう事。



その爆発力が音楽業界を支えて来たと思います。




「音楽はなくならない」と
高を括っているのは非常に危険だと思うし


ここを見落としてる人々は多い気がします。



次はAKB48が売れた理由について持論でも書こうかな。
皆多分ここにはあんま気付いてないってとこを。 

就活で大事だと思った事その3

3つに分けて就活の事書くって言ってたけど
書いてなかったから間あいたけど最後書く。

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今回は面接の事。
これは俺が一番苦手なとこだったからマジで苦労した。


でも面接は少し考えると意外と単純で、
聞かれる事はなんと3つしかない。



「今までやってきた事」



「これからやりたい事」




そして



「志望動機」


就活やってきた人は分かると思うけど
ホントにこの3つしか聞かれない。



この3つを色んな角度から、
色んな言い回しで聞いてくるのが面接。



「圧迫面接だった」
とかいう奴はここが全然詰め切れてないだけ。



でも聞かれる事が少ない分、
もう詰めれないってとこまで詰めないとやられる。



徹底的に具体的に詰める。


「居酒屋でバイトして売上に貢献した」


としか言えないのか、それとも


「居酒屋でバイトして売上が○万円上がり、時給が200円上がった」


としっかり言えるのかではだいぶ違う。



相手の頭に自分の姿を想像させられれば勝ち。
曖昧じゃ大勢の1人として印象にすら残らない。



「志望動機」とかに関しては
前の記事でも書いてるから見てみたら良いかも。



とにかく3つしか聞かれないと思うと
意外と気が楽になると思う。




あと皆が恐れている「イレギュラーな質問」



これに対する答えは


ぶっちゃけ用意する必要はない。




まーしてもいいけどそんな博打みたいな事する暇あったら
他にする事があるんじゃないかと言いたい。 



まずそもそもなぜイレギュラーな質問が飛んでくるか。



それは多分「聞く事がない」から。



面接なんてたかだか15分〜20分で


そのほんの少しの時間で面接官は相手の事を
出来る限り理解しないといけない。 




冷静に考えたら無理な話。



だからそもそも面接の中で
イレギュラーな質問をしている暇なんて無いのである。




その人が本当に魅力的な人で
素晴らしい事をやってきたり
しっかりとした志望動機があれば



聞きたい事が山積みなのだから
尚更変な事質問してる暇なんてない。



そしてそういった魅力的な人にしか内定はない。



だからむしろ変な質問をされたら終わりだと思った方がいい。
自分に興味を持たれていない可能性が高い。



まー仮にイレギュラーな質問に
しっかりとした意図があったとしても



基本がしっかりしていれば
変な質問の1つや2つ答えられなくても
絶対に認めてもらえる。



来るかも分からない質問に悩む暇があったら
確実に聞かれる事を徹底的に詰めた方が
明らかに効率的だと思う。



簡単に答えられないような質問は
元より困るだろうと思って質問してる訳だし
困った所で予想通りなだけ。

マイナスにはならないと思う。





そして最後の逆質問コーナー。



あれはホントに遠慮なく聞きたい事を聞けば良いと思う。
重要なのは遠慮しない事会話を楽しむ事



遠慮して無難な質問になるくらいなら
年収でも聞いてみた方が良いとおもう。


むしろそれくらい踏み込んだ話の方が
印象に残るし、お互いの距離が近くなるからより良い気もする。



初対面で気まずい感じでも
下ネタ話したら一気に仲良くなるアレと感覚は似てる。




あと「質問特にないです」はヨクナイ。

興味ない企業でやってたら
バンバン落とされた俺が言うから間違いない。 





就活に向いてない僕が書く就活の感想はこれで終わり。
次からは趣味を。

就活で大事だと思った事その2

就活で僕が思った事2回目。

だいぶ偉そうに書いてますけどまー参考になれば笑
あくまでこれは僕の記録用です。

今回はOB訪問とか説明会について。


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説明会でただその会社やってる事を聞いてメモって
満足しているだけの人をよく見かけるんですが 


僕は就活をやる中で
会社の説明会を受けるにおいて
その会社が何をやっているかとか
そんなものは正直どうでもいいと思いました。


そんなものネットで調べれば良いし
IR情報とか株主向けのプレゼン資料とかを
漁ればいくらでも出てくる。



そんな事よりも重要な事は




「心に残った言葉」を出来る限り書きためておく事。




しかも発言者の名前、部署付きで。


僕は説明会とかで最後の方はそれしかやってない。




志望動機を考えるのは一番難しくて

「なぜその業界か」

そしてもう一歩踏み込んで

「なぜその企業か」

までを論理だてて話さなきゃいけない。



例えば広告業界。


正直HとDのやってる事なんて
ほとんど変わらない。

でもなぜHではなくDか、なぜDではなくHか。

それはかならず聞かれる。


「規模が小さい方が裁量が大きいからH」

「規模が大きい方がビッグな事がやれるからD」


それでも立派な理由として成立するかもしれない。



でも問題は、


そんなものは必ず他の人と被ってしまうという事。



それぞれの企業の他社と違うウリなんて
恐らく数える程しかないし

何よりそんなもの人事はとっくに聞き飽きてる。


面接では飽きられたら終わりだ。


だから他の人と違う事を言わないと面白くない。


そのためにはいっそその会社の中の誰かの発言を
そのまま利用しちゃうのが得策だと思う訳です。


説明会とかOBOG訪問で
自分の印象に残った言葉を
そのまま面接で自分のやってきた事に絡めて
志望動機にしちゃえば
難しかった志望動機が簡単に作れると思う。


それならそれぞれ印象に残る言葉は
違うだろうから被らないし、

印象に残ったという事は
そこにもう既に自分の色や個性が出てる。



○○部署の

○○さんの

○○という発言に

今まで○○を経験してきた私は
非常に共感して
こんな人の下で働きたいと思っただの
ここで働いてこんな人になりたいだの思った。


と言えば具体的で分かりやすくて説得力もある。

人事がその人自体を知ってればなお印象に残りやすい。


それに何より


そういう志望動機であれば
その会社の人の発言を中心にしているので
他の会社ではなくその会社じゃないといけない理由が
しっかり成立する。


「うちじゃなくてそれ他の会社でもいいじゃん」


とかは言われないと思う。


社長の発言とかを引用すると
まーちょっと現実感がなさ過ぎる気がするけど。


心に響いた言葉を面接で言えば
自分の持つ熱量も伝わりやすくなると思う。


説明会やOBOG訪問では

「何をやっているか」

ではなく

「何が響いたか」

を見つけにいくのが非常に大事。

響くものは発言だけじゃなくて
社員の目に宿る熱意とか、その会社の雰囲気かもしれない。


それはやはり検索窓を叩いても出てこない。


わざわざ限られた時間の一部を割いて
何千、何万とある企業の中から
その企業の説明会を選んだんだから


社員の発言の1つ1つにまで気を配って
限られた時間を出来る限り有効に
使うべきなんじゃないでしょーか。

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就活で大事だと思った事その1

音楽の事書くのもなんだし
いま周りが就活大変そうなので

僕が就活で感じた事でも
3つくらいに分けて記録として記していこうと思います。

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よくたくさん内定貰っている凄い人に
就活話を聞く人がいるけど

そんな人は元々優秀だったから内定を貰っただけで

普通の人が真似出来るはずなんてないし
そういう人は普通の人がつまづく場所なんて
なかなかわからないと思う。

だからむしろ僕みたいに

つまずいてばかりだったダメなやつが考えた事を
聞いた方がたいていの人は親近感湧いて
タメになるんじゃないかと思うわけだ。


だからちょっと書きます。



まず今回僕が就活する中で感じた1つ目は


2つの「相手」を意識する事。

 

ここでの相手とは1つは「面接官」
そしてもう1つは自分と同じ土俵に立つ「受験者」


「面接官」はみんなもちろん意識する。

「こんなESじゃ何万人も見ている採用担当の目にとまる訳がない」とか
「こんな話じゃ面接官は飽きてしまう」とか。


でも


皆「受験者」はあまり意識していない気がする。

自分さえ良い面接が出来れば受かると思ってる。


それは違う気がする。


採用される人なんて
特に大手は何万人も受ける中で10人とか多くても100人くらい。

10人とか100人までしぼったら
ほぼそれは自分より遥かに優秀な人ばかりが残ると思う。


それでもそれに勝たなければ内定はとれない。

例えば
商社であったら

TOEICが満点近くて、
世界中訪れた事があって、
コミュニケーション力も非常に高い。

そんな人であれば結構内定をとれるかもしれない。


ここで重要な事は

そんなスペックを持つ人なんて
数10万人といる就活生の中を探せば

内定の枠である100人くらいの人数は
絶対いるという事。


そのスペックに勝つくらいの
ESや面接の内容でないと
基本的に内定はない。


でもそんな事言ってたら
一般人の僕らに未来はないから

せめてそれを念頭に置きながら
本番に臨むべきだと思う。


だから例えばESなら

「これはその会社にあった志望動機か」

ではなく

「これは何万人の中から100人に残れる志望動機か」


と常に考えながら書くべきだし


そしたら妥協したESなんて絶対書けないと思う。


面接官ではなく徹底的に敵を意識する事で
より洗練されたものが出来ると思います。


そういう意味でグループ面接とかってのは宝の山です。
嫌いていう人多いけどもったいない。

なかなか普段見られない
自分以外の「受験者」の面接を観察出来るから。


 しかもそれを見ていると

「こいつ受かる」とか
「こいつ落ちる」ってのは

何か感覚的に分かる。間違いなく。
そしてそれはまぎれもない客観視だから大体当たる。


俺らでさえそう感じるんだから
面接官がそれを感じないわけがない。


だから話し方や振る舞い、話の展開の仕方など

相手の良い部分は自分の中に取り入れて
悪い部分は自分の中から排除していくべき。


そうすればだいぶまともな面接が出来ると思います。 


では需要あるかわかんないけど次もまた続き書きます。
次はOB訪問とか。
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