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AviUtlのフィルタ、基本効果。
座標 拡大率 透明度 回転 といった基本的なパラメーターと
領域拡張 リサイズ ローテーション 反転 といったそれだけでは大したエフェクトにはならないけれども、組み合わせに便利なフィルタ効果が纏められています。
exedit.txtにはフィルタ効果オブジェクトでの部分的な使用が紹介されています。
しかし、よくよく考えてみると
拡大率とリサイズって同じじゃないか?
と思った方も居るのではないでしょうか。
何故この2つが同時に、同じカテゴリにまとめられているのでしょう。
実際、両方の設定ダイアログを見てみると
リサイズの「補間なし」のチェック項目以外、ほとんど同じです。
ちなみに、この補間なしは主にドット絵などを拡大するときなどに重宝する機能で、1ドットずつ拡大されたような表示になります。
しかし、この補完なしのリサイズはあくまでオプションで、これだけでは拡大率との差別化を図る必要性が感じられません。結局、一体何が違うのでしょうか。
答えを言うと、
AviUtl上でのオブジェクトの表示の大きさを変更するのが拡大率
AviUtl上でのオブジェクトの画面サイズ(解像度)を変更するのがリサイズ
という違いになります。
結局何が違うのか、具体例を挙げてみましょう。
リサイズと拡大率、それぞれで50%縮小した画像に、更に縁取りをデフォルト設定で適用したものです。
拡大率と比べると、リサイズの方は縁取りが太くなっています。
というより、リサイズの場合は対象を拡大・縮小しない場合の太さになっているハズです。
縁取りは対象の解像度に影響されないので、画像のサイズが変化しているリサイズでは自身もリサイズされなければ通常通りで、解像度は変えずに全体の表示の倍率を変えてしまう拡大率に対しては順序に関係なく影響を受けてしまうのです。
このことから、純粋に素材の大きさを調整したいという場合には、リサイズを使った方がいいと思われます。
ただし、だからといって常に拡大率よりリサイズの方が良いという訳ではないでしょう。
拡大・縮小であれば、そもそもあらかじめ画像編集ソフトで調整しておいた方が綺麗に仕上がりますし、AviUtlに対する負荷も少なくてすみます。
動画に関しても、AviUtlであらかじめ素材として変換・編集した物を動画作成に使う方が懸命です。
また、前述の通りリサイズは素材の解像度を変更します。
そのため、リサイズの結果、画像サイズが奇数になるとぼやけてしまうのです。
以下の画像は、500×600の素材に、リサイズ、拡大率フィルタを両者とも355×429のサイズ・表示になるように適用したものです。
では、この2つ、一体どうやって使えば良いのでしょうか?
個人的な結論としては、
・素材のサイズ調整などは基本的にフィルタで行わない。
拡大率を使って微調整か、素材の解像度を計算してからのリサイズにしておく。
フィルタは主に直線移動などで動的な変化を付ける場合に使用する。
・拡大率・リサイズのどちらがいいかはケースバイケースなので、
迷ったらどちらも試してみる。
例えばモザイクの場合先に掛けたリサイズの大きさを変更すると、モザイクがその度に計算し直されるせいか、脈動しているように見えたりします。
このように、一見違いの分からない似たようなフィルタであっても実は細かい違いが存在していたりします。
色々と試行錯誤してみるのもいいかも知れません。
今回の参考リンク
画像素材:幻想幽玄庵(kaoru 様)
ドット絵素材:お察し下さい
追記
コメントでご指摘頂きましたが、リサイズはAviUtl上での中心にも左右されないようです。
次の画像はは左寄せ[上]のテキストに同じ倍率のリサイズと拡大率を掛けた物です。
※拡張描画にして設定ダイアログを開くと、選択したオブジェクトの中心点が表示されますが、
今回は2つのテキスト、それぞれを選択した状態の画像を編集で1つにしています。
拡大率が中心点に沿って縮小しているのに対し、リサイズは中心点を離れ、純粋に画像の中心に向かって小さくなっています。
中心点は移動にも関わってきますので、移動と拡縮の中心を同期させたくない…というニッチな用途があれば使えるかも知れません。
また、シーンを経由させれば当然無視されるので、中心点の関わらないフィルタとリサイズ・拡大率をシーンですませ、移動をRootで行うことも状況によっては有効でしょう。
座標 拡大率 透明度 回転 といった基本的なパラメーターと
領域拡張 リサイズ ローテーション 反転 といったそれだけでは大したエフェクトにはならないけれども、組み合わせに便利なフィルタ効果が纏められています。
exedit.txtにはフィルタ効果オブジェクトでの部分的な使用が紹介されています。
しかし、よくよく考えてみると
拡大率とリサイズって同じじゃないか?
と思った方も居るのではないでしょうか。
何故この2つが同時に、同じカテゴリにまとめられているのでしょう。
実際、両方の設定ダイアログを見てみると
リサイズの「補間なし」のチェック項目以外、ほとんど同じです。
ちなみに、この補間なしは主にドット絵などを拡大するときなどに重宝する機能で、1ドットずつ拡大されたような表示になります。
しかし、この補完なしのリサイズはあくまでオプションで、これだけでは拡大率との差別化を図る必要性が感じられません。結局、一体何が違うのでしょうか。
答えを言うと、
AviUtl上でのオブジェクトの表示の大きさを変更するのが拡大率
AviUtl上でのオブジェクトの画面サイズ(解像度)を変更するのがリサイズ
という違いになります。
結局何が違うのか、具体例を挙げてみましょう。
リサイズと拡大率、それぞれで50%縮小した画像に、更に縁取りをデフォルト設定で適用したものです。
拡大率と比べると、リサイズの方は縁取りが太くなっています。
というより、リサイズの場合は対象を拡大・縮小しない場合の太さになっているハズです。
縁取りは対象の解像度に影響されないので、画像のサイズが変化しているリサイズでは自身もリサイズされなければ通常通りで、解像度は変えずに全体の表示の倍率を変えてしまう拡大率に対しては順序に関係なく影響を受けてしまうのです。
このことから、純粋に素材の大きさを調整したいという場合には、リサイズを使った方がいいと思われます。
ただし、だからといって常に拡大率よりリサイズの方が良いという訳ではないでしょう。
拡大・縮小であれば、そもそもあらかじめ画像編集ソフトで調整しておいた方が綺麗に仕上がりますし、AviUtlに対する負荷も少なくてすみます。
動画に関しても、AviUtlであらかじめ素材として変換・編集した物を動画作成に使う方が懸命です。
また、前述の通りリサイズは素材の解像度を変更します。
そのため、リサイズの結果、画像サイズが奇数になるとぼやけてしまうのです。
以下の画像は、500×600の素材に、リサイズ、拡大率フィルタを両者とも355×429のサイズ・表示になるように適用したものです。
では、この2つ、一体どうやって使えば良いのでしょうか?
個人的な結論としては、
・素材のサイズ調整などは基本的にフィルタで行わない。
拡大率を使って微調整か、素材の解像度を計算してからのリサイズにしておく。
フィルタは主に直線移動などで動的な変化を付ける場合に使用する。
・拡大率・リサイズのどちらがいいかはケースバイケースなので、
迷ったらどちらも試してみる。
例えばモザイクの場合先に掛けたリサイズの大きさを変更すると、モザイクがその度に計算し直されるせいか、脈動しているように見えたりします。
このように、一見違いの分からない似たようなフィルタであっても実は細かい違いが存在していたりします。
色々と試行錯誤してみるのもいいかも知れません。
今回の参考リンク
画像素材:幻想幽玄庵(kaoru 様)
ドット絵素材:お察し下さい
追記
コメントでご指摘頂きましたが、リサイズはAviUtl上での中心にも左右されないようです。
次の画像はは左寄せ[上]のテキストに同じ倍率のリサイズと拡大率を掛けた物です。
※拡張描画にして設定ダイアログを開くと、選択したオブジェクトの中心点が表示されますが、
今回は2つのテキスト、それぞれを選択した状態の画像を編集で1つにしています。
拡大率が中心点に沿って縮小しているのに対し、リサイズは中心点を離れ、純粋に画像の中心に向かって小さくなっています。
中心点は移動にも関わってきますので、移動と拡縮の中心を同期させたくない…というニッチな用途があれば使えるかも知れません。
また、シーンを経由させれば当然無視されるので、中心点の関わらないフィルタとリサイズ・拡大率をシーンですませ、移動をRootで行うことも状況によっては有効でしょう。
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