この記事は Mike Bifulco による Google Developers Blog の記事 "Everything Assistant at I/O" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

Google I/O バナー

今年は、5 月 18-20 日にかけて、初のバーチャル Google I/O カンファレンスを開催しました。世界中のデベロッパーが、基調講演、テクニカル セッション、Codelab、デモ、ミートアップ、ワークショップ、Ask Me Anything(AMA)セッションに参加しました。この 3 日間で大量のコンテンツが共有されたので、このガイドは、Google アシスタントの構築や組み込みに興味がある方が、セッションを見つける手がかりとなるような情報をまとめたものです。

基調講演 : Google アシスタントの新機能

昨年アシスタントに起こったこと、新しいプロダクトの発表、機能アップデート、ツールの変更についてお知らせします。

基調講演 : スマートホームの新機能

Google アシスタントの 5 周年を祝い、スマートホームのこれまでの道のりと、その過程で学んできたことを共有します。また、プロダクトのビジョン、新しいプロダクトのお知らせの詳細を確認し、Google のデベロッパー コミュニティの皆様が構築した優れたアシスタント エクスペリエンスを紹介します。

テクニカル セッション

テクニカル セッションでは、プロダクト チームが新しい機能やツールなどを 15 分間で徹底的に解説します。以下の 4 セッションが オンデマンドでいつでも視聴できるようになります。

会話型アクションのリリースを成功する

このセッションでは、Google アシスタントを使って構築したアプリをユーザーが発見し、興味を持つようにするためのマーケティングについて説明します。会話型アクションのエンゲージメントを高めるために、マーケティング チーム、市場投入計画、推奨活動をまとめるうえでの基本事項を学ぶことができます。

Android アプリの音声対応化方法

このセッションでは、Android アプリで音声機能を実装する方法を学習します。App Actions を使って、音声コマンドでユーザーをアプリに引き込みましょう。

アシスタント向けの Android ショートカット

Android アプリに一連の音声インタラクションを追加したため、ここでは、Android ショートカットの新機能とこれらの機能の Google アシスタントへの拡張を説明します。

ウィジェットの更新

Android 12 のウィジェットが新しいルック アンド フィールに生まれ変わります。ウィジェットの新機能を最大限に活用する方法を学びたい方は、このセッションをご覧ください。アシスタントや Assistant Auto への統合を通して、さらに便利に見つけやすくする方法も説明します。

音声 AI を構築する女性たちと音声革命におけるその役割

音声 AI は私たちのテクノロジーとの関わりを根本的に変えつつあり、その未来はそれを構築する人たちにかかっています。このセッションでは、Google のプロダクト管理シニア ディレクターである Lilian Rincon のインタビューなど、音声 AI の分野で活躍する才能ある女性たちを紹介します。また、簡単ではないが不可欠な目標である、音声 AI におけるジェンダー平等の達成に向けた戦略も紹介します。

Ask Me Anything(AMA)

AMA は、Googler に答えてもらいたい質問がある方には絶好の機会です。皆さんからの質問には、Googler のチームが I/O 中に ライブ でお答えしました。

App Actions: Ask Me Anything

Android の App Actions についての質問がこちらに寄せられました。プログラム マネージャー、デベロッパー アドボケート、エンジニアなどの App Actions チームが、皆さんの質問に喜んでお答えします。カスタム インテントを使うアプリを構築している方や、テクニカル セッション(上を参照)での新機能のお知らせについて質問がある方もいらっしゃるでしょう。詳しくはリンクからアーカイブ動画をご覧ください。

Ask Me Anything: アシスタント投資プログラムによるスタートアップへの資金提供

Google では、Voice とアシスタントのエコシステムを前進させている、またはエコシステム内での他の企業の成功を支援しているスタートアップ企業に投資し、緊密に連携したいと考えています。特に、家族間の連携、医療とヘルスケア、仕事効率化など、先進的なスマートホーム向けの新しい有用なソリューションに重点を置いたテクノロジーを開発している方の話をお聞きしたいと考えています。

Google アシスタントでのゲーム : Ask Me Anything

Googler のパネルに参加し、Google アシスタントを使ったゲーム開発について質問できた AMA セッションです。プロダクト マネージャーやゲーム デベロッパーのチームがお手伝いするゲームの設計や開発から始まり、ツールチェーンに関する質問、ユーザーがスマート デバイスで楽しんでいるゲームの種類まで、幅広くご紹介しました。

ワークショップ

今年のワークショップは、ライブ ストリーミングを通じてオンラインで開催しました。各ワークショップは、Googler そして TA チームも参加し、ライブチャットで質問に答えました。ワークショップでは、新たなツールや API を実際に体験して、I/O で学んだことを応用する方法を説明します。

App Actions によって Android アプリを Google アシスタントに拡張する

この中級 Codelab では、共通組み込みインテントを使用して App Actions を開発し、ユーザーが Google アシスタントでアプリの機能を起動してアプリ内コンテンツを検索できるようにする方法を学ぶことができます。

スマートホームのデバッグ

この中級 Codelab では、新しいスマートホーム品質ツールを使って、プロダクトの信頼性とユーザー エクスペリエンスを向上できます。スマートホーム統合の問題を表示、分析、デバッグ、修正する方法を学びましょう。

スマートホーム ドキュメント

Smart Home のドキュメント が日本語で利用できるようになりました!ぜひリンクよりご覧いただき、ページの下部にある「👍👎」ボタンを使ってフィードバックをお寄せください。



Google は、2021 年 5 月 18 日 から 20 日にかけ、オンラインにて Google I/O 2021 を開催しました。

例年、Google Developer Groups(GDG)やその他の IT コミュニティの皆さんが、I/O Extended というイベントを各地で開催しています。今年は、Google I/O 2021 で発表のあったセッションの解説や振り返りなど、プロダクト別のさまざまな情報を共有する報告会がオンラインにて開催予定です。

開催される予定のイベントの概要は下記のとおりです。イベントごとにお申し込み方法が異なりますので、参加をご希望の方は、各リンクから詳細をご覧ください。
※リンクがない・開催日時が TBC となっている箇所は、イベント情報が確定次第、随時更新されますので今しばらくお待ちください。


イベント概要

GDG 及びコミュニティ主催

I/O Extended Japan 2021 - Android

日時 : 2021 年 6 月 20 日(日)13:00 ~ 15:35

参加方法 : YouTube Live

参加費 : 無料

主催 : GDG 名古屋、京都、九州

 

日時 : 2021 年 6 月 7 日(月)19:00 ~ 20:30

参加方法 : YouTube Live

参加費 : 無料

主催 : TensorFlow User Group, GDG 東京、福島 

 

I/O Extended Japan 2021 - Assistant + IoT

日時 : 2021 年 6 月 15 日(火)19:00~

参加方法 : オンライン

参加費 : 無料

主催 : 


I/O Extended Japan 2021 - Wear OS、Android TV、Chrome OS、Android Auto

日時 : 2021 年 6 月 19 日(土)13:00~ 

参加方法 : オンライン

参加費 : 無料

主催 : 


I/O Extended Japan 2021 - Firebase

日時 : TBC

参加方法 : オンライン

参加費 : 無料


I/O Extended Japan 2021 - Flutter

日時 : TBC

参加方法 : オンライン

参加費 : 無料

主催 :  

 

日時 : 2021 年 6 月 8 日(火)15:00 ~ 17:00

Google 関係者が、日本のデベロッパー様へのメッセージを交えながら、Core Web Vitals と Trust  Safety について 、最新情報をご紹介します。また、リアルタイムでお寄せいただく質問に回答する時間も設けております。


※ リンクがない箇所は、情報が入り次第更新していきます。
※ I/O 報告会を開催したいと考えており、本記事に情報を追加してほしい、というコミュニティオーガナイザーの方がいらっしゃいましたら、こちらのフォームから情報をお寄せください。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。



この記事は Ben Morss による The AMP Blog の記事 "Preserving user privacy with granular consent in AMP" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。


AMP にとって、ユーザーのプライバシー保護は非常に重要です。そのため、サイトオーナーが同じことを行えるように、ツールの作成に取り組んでいます。今日は、AMP ページがきめ細かな同意機能をサポートしたことをお知らせします。

ウェブサイトの同意機能によって、ユーザーは、どのようなデータの収集や共有を許可するかを指定できます。このような同意機能には、主に 2 つの形態があります。グローバル同意 では、ユーザーがウェブサイトで一度だけ同意します。たとえば、あるカテゴリの Cookie を許可することに同意するか、ブロックすることをリクエストするかのどちらかです。AMP は以前から、<amp-consent> コンポーネントでグローバル同意をサポートしています。

一方、きめ細かな同意では、ユーザーがウェブサイトで複数の同意項目を選択できます。たとえば、アナリティクスでの使用とパフォーマンス データの収集は許可しても、マーケティング用の Cookie は許可しないユーザーがいらっしゃるかもしれません。

最新の <amp-consent> は、きめ細かな同意とグローバル同意の両方をサポートします。

きめ細かな同意を実装する場合は、パフォーマンス Cookie、マーケティング Cookie、アナリティクスなど、複数の同意の目的を定義し、ユーザーがそれぞれの使用を許可または拒否できるインターフェースを作ります。AMP コンポーネントにラベルを付けることで、ユーザーが指定した目的に同意しない限り、コンポーネントをブロックできます。

<amp-consent> を使うと、独自のソリューションを作成したり、同意管理プロバイダ(CMP)による同意を実装したりすることもできます。

早速今日からお試しください。詳しくは、ドキュメントをご覧ください。こちらの例から始めることもできます。または、以下の動画をご覧ください。

フィードバックや機能リクエストがありましたら、ぜひお知らせください

投稿者 : AMP Project、デベロッパー アドボケート、Ben Morss


Reviewed by Chiko Shimizu - Developer Relations team


この記事は Devin Chasanoff による Google Ads Developer Blog の記事 "The Query Builder Blog Series: Part 1 - Setting the Stage" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

デベロッパー リレーションズの重要な役割の 1 つは、デベロッパーの皆さんが使う API のフィードバックを集めることです。その目的は、プロダクトを改善し、デベロッパー エクスペリエンスを向上するツールを作成できるようにすることです。Google Ads API はベータ版を卒業したので、これは一層重要になっています。Google Ads Query Language(GAQL)と GAQL クエリの作成についても、いくつかの重要なフィードバックを受け取っています。そこからはっきりとわかったのは、以下のことです。

  • GAQL は、Google Ads API からデータを取得する柔軟で充実したメカニズムです。その力を最大限に引き出し、効率的にクエリを作成するには、クエリ言語の細かい点までしっかりと理解しておくことが重要です。
  • 以前のバージョンのインタラクティブ Google 広告クエリビルダー ツールは、GAQL のクエリ文字列の作成に役立ちました。しかし、ツールの背後にあるロジックの一部を公開して GAQL クエリ文字列の検証の仕組みについて理解を深めてもらうことで、クエリの作成プロセスを高速化する余地がありました。
そこで、新しいバージョンのインタラクティブ Google 広告クエリビルダー ツールをリリースしました。それに伴ういくつかのメリットは、リリースに関するブログ投稿に掲載されています。

この新ツールを開発するにあたり、ユーザーの視点から Google Ads API にアプローチし、デベロッパーのユースケースについての理解を深めました。そして、Google Ads API を使ったアプローチを共有するため、このプロセス全体を通して私たちの体験を記録しました。この記事は、その過程を追ったブログ投稿シリーズの第 1 回です。本クエリビルダー ブログシリーズでは、以下のトピックを取り上げる予定です。

  • リソース スキーマの設計 : インタラクティブ クエリビルダー Angular アプリケーションの正規データセットとして利用する詳細な JSON リソース スキーマの設計。
  • リソース スキーマの作成 : そのアプリケーションの構築を簡単にするため、GoogleAdsFieldService を使って、同時に利用できないフィールドを含む拡張リソース スキーマを作成する方法。
  • リソース サービスの作成 : アプリケーションのさまざまな部分で、どのフィールドがユーザーに表示されるかを決めるリソース サービスを作成する方法。
  • フィールドの選択可否の決定 : Google Ads Query Language(GAQL)のクエリ文字列の句で、フィールドが選択可能かどうかを決める選択サービスを作成する方法。
  • フィールド選択とクエリ検証 : 選択サービスを更新し、フィールドの選択と GAQL 文字列の検証をする方法。
  • 概要 : このプロセスから学んだ重要な教訓の概要。

このブログシリーズを通じた学習をお楽しみください。今後のコンテンツにご期待ください。

ご質問やさらにサポートが必要なことがありましたら、フォーラムまたは googleadsapi-support@google.com にご連絡ください。


5 月 25 日〜27 日に開催された Google Cloud Day: Digital '21 について、Google Developer Expert の方々をゲストにお招きしリキャップしていきます。第 1 週目はアプリケーション開発、2 週目に データ分析・基盤、そして 3 週目に機械学習と各週にトピックを設けてお送りします。おすすめのセッションやGoogle Cloud の最新情報など、Google Cloud Day: Digital '21 をデベロッパーならではの独自目線で解説して行きます。ぜひご覧ください。


6 月 10 日 〜 6 月 24 日 全 3 回を配信予定!


開催日時:


アプリケーション開発: 6 月 10 日 (木) 20 : 00 - 21 : 00
データ分析・基盤:   6 月 17 日 (木) 20 : 00 - 21 : 00
機械学習:       6 月 24 日 (木) 20 : 00 - 21 : 00



お申し込みはこちら

この記事は Web Ecosystem Consultant - Saurabh Rajpal, Swetha Gopalakrishnan による web.dev の記事 "The business impact of core web vitals" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
LCP、FID、CLS

Core Web Vitals の採用について、ステークホルダーをなかなか説得できなかったり、実際にビジネスに役立つかどうか疑問に思ったりしていませんか?この記事では、すでにユーザーやビジネスに好影響が出ている企業の例を紹介し、Core Web Vitals と重要なビジネス指標にどのような相関関係があるのかをわかりやすく説明します。

動画で見たい方は、Google I/O のこちらのトークをご覧ください(日本語字幕付き)。

Core Web Vitals がユーザーやビジネスにとって重要な理由 #

組織では、ステークホルダーによって優先度が異なる場合があります。Core Web Vitals を導入すると、ユーザー中心の指標の最適化と、その結果としてのビジネスの成長に重点を置くことで、全員で共通の認識を持つことができます。

CWV について考える

Core Web Vitals のスコアを上げるまでの道のりは、サイトのパフォーマンスが現在どの段階にあるか、デザインがどれだけ複雑かによって、サイトごとに異なります。すぐにたやすく取り組めて有意義な結果につながる場合もあれば、複雑なソリューションを実装して困難な問題を解決しなければならない場合もあります。意思決定者は、費やす時間にかかわらず、これをビジネスの成長のための長期的な投資として扱うべきです。高速でシームレスなナビゲーション体験を提供すれば、ユーザーは喜び、忠実なリピーターになります。プロダクト マネージャーにとって、パフォーマンスは新しいプロダクト機能の質と成功を定義する重要な基準です。また、優れたプロダクトを生み出すことや、やりがいのある課題に取り組むことは、デベロッパーの満足度の向上にもつながります。

ランキング シグナルとしての Core Web Vitals は、パフォーマンスに時間をかけて取り組むもう 1 つの動機となりますが、Core Web Vitals を採用すると、ランキングにとどまらず、さまざまな短期的、長期的メリットが得られます。Core Web Vitals を(ランキングに反映される前に)採用したいくつかのグローバル ブランドやローカル ブランドの事例を確認してみましょう。採用の理由は、Core Web Vitals がユーザー エクスペリエンスに注目しているからです。

ケーススタディ #

Vodafone #

Vodafone(イタリア)は、LCP を 31% 改善することで、売上が 8% 増加しました。

売上が 8% 増加

テクニック #

  • 重要な HTML をサーバー側でレンダリング
  • レンダリングをブロックする JavaScript を削減
  • イメージ最適化テクニック
  • ヒーロー イメージのサイズ変更、重要でないリソースの遅延読み込み

重要な教訓 #

  • 結果の有意義性を測定するには A/B テストが最適
  • A/B はサーバー側で行う

iCook #

iCook は、CLS を 15% 改善することで、広告収入が 10% 増加しました。

広告収入の増加を示すグラフ

テクニック #

  • 広告ユニットのサイズ変化を減らして、UI で固定サイズの広告スロットをあらかじめ割り当てる
  • 広告スクリプト読み込みロジックを最適化してヘッダー入札を優先する、重要でない JS の遅延読み込みをする

重要な教訓 #

フィルレートに影響が出る可能性があるが、広告の視認性が上がるにつれて収益が向上する

Tokopedia #

Tokopedia は、LCP を 55% 改善することで、平均セッション時間が 23% 増加しました。

改善前 3.78 秒、改善後 1.72 秒

テクニック #

  • LCP 要素をサーバー側でレンダリング(SSR)
  • LCP 要素のプリロード
  • イメージ最適化(圧縮、WebP、重要でないイメージの遅延読み込み)

重要な教訓 #

  • パフォーマンス モニタリング ダッシュボードを構築し、すべてのチームの進捗と影響を監視
  • さまざまなレンダリング テクニックの実験(例 : LCP 要素を SSR、スクロールせずに見える範囲を SSR、フル クライアント側 レンダリング)

以上のケーススタディから、ベスト プラクティスを採用してすばやく成果を上げることで、大きな効果が得られることがわかります。この点に関する実例を、さらにいくつか紹介します。

GEDI は CLS を 77% 削減することで直帰率が 8% 減少、Lazada は LCP を 3 分の 1 にすることでモバイルのコンバージョン率が 16.9% 増加、GYAO は LCP 約 3 分の 1 にすることでクリックスルー率が 108% 増加

以上の結果は、以下のようなすぐにたやすく行えることを実施した結果です。

イメージ最適化 JavaScript 最適化 広告と動的コンテンツ
WebP 画像形式の利用 サードパーティ JS の遅延読み込み スクロールせずに見える範囲の広告スペースを予約
イメージ CDN の利用 レンダリングをブロックする未使用 JS の削除 動的コンテンツの高さを設定
圧縮 重要でない JS の遅延読み込み
重要でないイメージの遅延読み込み 重要な JS のプリロード
ヒーロー イメージのプリロード
アスペクト比の指定

その他のベスト プラクティスについては、Web Vitals ガイダンスを参照してください。PageSpeed Insights を使うと、ウェブサイトを監査して即座に実用的な推奨事項を確認できます。

ほかにもいくつものグローバル ブランドが Core Web Vitals に投資して、そのメリットを享受しています。

対応を始めるには #

ステップ 1: 測定を始める #

最初に、フィールド ツールを使ってサイトを計測しましょう。Google を含むプロバイダが、さまざまなツールを公開しています。

Google 製ツール #

  • Search Console
  • PageSpeed Insights
  • web-vitals JS
  • Chrome ユーザー エクスペリエンス レポート

サードパーティ製ツール #

  • Cloudflare
  • New Relic
  • Akamai
  • Calibre
  • WebPageTest
  • Blue Triangle
  • Sentry
  • SpeedCurve

皆さんにとって最適なツールを選択してください。もう一歩踏み込んで Google アナリティクス 4 を組み込むことで、Core Web Vitals とビジネス指標の相関関係を確認することもできます。

ステップ 2: ステークホルダーを説得する #

  • Core Web Vitals を採用してユーザー エクスペリエンスを改善することの重要性と、それが企業のビジネス指標に関連していることを、ステークホルダーに説明する
  • 社内で支援者を募り、小規模な実験を始める
  • すべてのチームで Core Web Vitals を改善するために、すべてのステークホルダーで共通の目標を定める

ステップ 3: 以下のヒントを活用して実装を成功に導く #

  • 優先度 : 有意義な結果につなげるため、トラフィックが高いページやコンバージョンへの影響が大きいページを選択する(広告ランディング ページ、コンバージョン ページ、人気のページなど)
  • A/B テスト : レンダリング コストの発生を避けるためにサーバー側でのテストを利用し、最適化したバージョンと最適化していないバージョンの結果を比較する
  • 監視 : 継続的なモニタリングをし、リグレッションを防ぐ

最後になりますが、Google では、パフォーマンスは目的ではなく過程であると考えています。そのため、注目すべき最新のケーススタディを紹介できるように、今後もこの記事を更新する予定です。ビジネスですばらしい成功を収め、この記事で取り上げてほしい事例がある方は、コンテンツの提案をお送りください


Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

この記事はテクニカル プログラム マネージャー、Lutz Vahl による Chromium Blog の記事 "Adjusted timeline for SharedArrayBuffers" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

今年 2 月、すべてのプラットフォームの Chrome 91 以降で、SharedArrayBufferperformance.measureUserAgentSpecificMemory() などの API にアクセスするには、クロスオリジン分離が必須になることをお知らせしました。皆さんのフィードバックや報告された問題に基づいて検討した結果、クロスオリジン分離されていないサイトでの SharedArrayBuffer の使用に関するタイムラインを調整し、Chrome 92 で制限することにいたしました。

皆さんのフィードバックは重要です。Google は常に耳を傾けています。

Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team